諸事雑感 山・蝶・・・(2004年)
・中国領シルクロードの旅(2004/7)
2004年6月末に、パッケージツアーに参加してウルムチ、トルファン、敦煌、西安を巡った。
ヘディンやスタインの探検記を心躍らせながら読んだのはもう40年近くも前のこと。
かって東トルキスタンと呼ばれた憧れの地の一部を、やっと踏むことができたわけである。
今回はわけがあって、登山や探検とは無縁の観光旅行だったが、新疆ウィグル自治区から甘粛省にかけての荒々しくも雄大な自然、
そしてシルクロードの歴史の舞台の一端を目の当たりにし、
シルクロード熱が再び体の中でうずいてくるのを感じた。
今回はたった8日間の旅行だったが、
日本とはすべてにおいて規模が違うことを思い知らされた。
日本の自然は箱庭のようにもので、
日本三百名山を登るために東京からわざわざ飛行機に乗って出かけたりするのが、
重箱の隅をつつくような些細なことに思えてしまう。
では日本の自然の良さとは何だろうと考えると、
根本は水が豊富なことかなと思う。
北海道から沖縄まで、西域に比べればどこも雨量が多く、
この水のおかげで面積は狭いが豊かな植物相、動物相に恵まれていることは誇りとすべきだろう。