直交射影  : トピック一覧


 ・直交射影の定義 
 ・直交射影の必要十分条件


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定義: 直交射影


【舞台設定】

 R  :実数体 
 V  :有限次元ベクトル空間であって、計量実ベクトル空間
 〈x,y〉:計量実ベクトル空間Vにおけるベクトルx,y内積  
 S  :V部分空間  


定理: 直交射影の必要十分条件 


【舞台設定】

 R  :実数体 
 V  :有限次元ベクトル空間であって、計量実ベクトル空間
 〈x,y〉:計量実ベクトル空間Vにおけるベクトルx,y内積  
 S  :V部分空間  
 S :S直交補空間  

【本題】

 次の2つの命題は同値である。 
 命題P写像fは、VからSへの直交射影である。  
 命題Q写像fは、「 fff かつ f*f 」を満たす。 

【文献】

 ・砂田『行列と行列式』§7.2-(c)(p.258)
 ・志賀『固有値問題30講』10講(p.80):証明付


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(reference)

日本数学会編集『岩波数学辞典(第三版)』 岩波書店、1985年、項目341ヒルベルト空間C.正規直交系(pp.1006-7)
線形代数のテキスト
ホフマン・クンツェ『線形代数学I』培風館、1976年。
永田雅宜『理系のための線形代数の基礎』紀伊国屋書店、1986年4.3(p.119);。
佐武一郎『線形代数学(第44版)』裳華房、1987年。
志賀浩二『数学30講シリーズ:線形代数30講』朝倉書店、1988年。
藤原毅夫『理工系の基礎数学2:線形代数』岩波書店、1996年。
斎藤正彦『線形代数入門』東京大学出版会、1966年、4章§6計量線形空間(p.123)。
砂田利一『現代数学への入門:行列と行列式』2003年、§7.1-(e)直交補空間 (pp.249-250).
解析学のテキスト
杉浦光夫『解析入門I』東京大学出版会、1987年、I章§4(pp.33-38)。
数理経済学のテキスト
神谷和也・浦井憲『経済学のための数学入門』東京大学出版会、1996年、§3.2.3(p.124)。