瀧澤精二:幾何学入門

作成日:2024-09-21
最終更新日:

概要

「まえがき」から著者のことばを引用する。

(前略)

本書は幾何学の入門書である.(中略)

中学生にも読めるように,できるだけやさしく書くつもりであったが,著者の未熟のため,わかりにくい所や思いがけない誤りがあるかも知れない.読者諸氏のご𠮟正をお願いしたい.

問はない。

感想

私は頭が弱いので、本書の内容がわからなかった。

p.7 から引用する。

例3. 2 つの年 `K, O` を結ぶ 2 つの電鉄 `h, k` がある.`h` 線は `T` 市を経由するが `k` 線は `T` 市を通らない.(後略)

このイニシャルの付け方は何だろう。本書の図 1.2 を見ると、`K` 市が上に、`O` 市が下にあり、`h` 線は左側を、`k` 線は右側を通っている。 ということは、`K` 市は京都市で `O` 市は大阪市だろう。`h` は阪急京都本線で、`k` は京阪本線に違いない。`T` 市は高槻市だろうか。

同じく p.7 から引用する。

例4. 3 つの通信衛星 `N, H, K` があって,たがいに電送している.

このイニシャルの付け方は明らかに日本放送協会を意識している。

索引

本書は索引にけっこう用語が載っている。そのうちの一つに「行きづまりの定理」がある。何だろうと気になって本書の p.238 を見たら、こうだった。

定理 2.26 有界かつ単調な実連続関数は収束する.(行きづまりの定理)

なるほど。

誤植

p.180 下から 7 行目、ユークリド群とあるのは、正しくは《ユークリッド群》と思われる。

数式の記述

数式表現は ASCIIMathML を、数式表現はMathJax を用いている。

朝倉書店 基礎数学シリーズ

書誌情報

書名 抽象代数への入門
著者 瀧澤精二
発行日 昭和 51 年(1976 年) 6 月 1 日 16 版
発行元 朝倉書店
定価 1600 円(本体)
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その他 川口市立図書館で借りて読む

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MARUYAMA Satosi