新谷尚義:数値計算Ⅰ - 線形計算 -

作成日:2024-08-28
最終更新日:

概要

「まえがき」から著者のことばを引用する。

(前略)この本は,電動計算機,リレー計算機,電子計算機などを使って数値計算をする場合を考えて書いたが, 主として電子計算機を念頭においた.例はなるべく整数や分数を使い,手順がたどりやすいようにした.(後略)

第1章を除き、章末に演習問題がある。解答はない。

感想

第2章の演習問題をやってみる。5. である。

`[[5,7,6,5],[7,10,8,7],[6,8,10,9],[5,7,9,10]][[x_1],[x_2],[x_3],[x_4]] = [[23],[32],[33],[31]]`
の解は `x_1 = x_2 = x_3 = x_4 = 1` である。
`x_1 = 14.6, x_2 = -7.2, x_3 = -2.5, x_4=3.1`
および
`x_1 = 2.36, x_2 = 0.18, x_3 =0.65, x_4 = 1.21`
に対する残差ベクトルを求めよ.

本書の p.50 で、残差ベクトルの定義を確認する。本書をみれば、方程式 `Abbx = bb b` の `bbx` の近似解を `bbx^**` とするとき、 `bbr = bb b - A bbx^**` を近似解 `bbx^**` に対する残差ベクトルということがわかる。

`x_1 = 14.6, x_2 = -7.2, x_3 = -2.5, x_4=3.1` に対応する残差ベクトルは次のとおりである。

`x_1 = 2.36, x_2 = 0.18, x_3 =0.65, x_4 = 1.21`に対応する残差ベクトルは次のとおりである。

数式の記述

数式表現は ASCIIMathML を、数式表現はMathJax を用いている。

朝倉書店 基礎数学シリーズ

書誌情報

書名 数値計算Ⅰ - 線形計算 -
著者 新谷尚義
発行日 昭和 50 年(1975 年) 1 月 10 日 9 版
発行元 朝倉書店
定価 1700 円(本体)
サイズ
ISBN
NDC
その他 川口市立図書館で借りて読む

まりんきょ学問所数学の部屋数学の本 > 新谷尚義:数値計算Ⅰ - 線形計算 -


MARUYAMA Satosi