カエル配りの日々

更新履歴

7/1
6月の日記を別ファイル
7/8
リンク集に松尾スズキ公式HP
を追加
7/12
カエルブンゲイ告知のお部屋オープン
7/18
カエルブンゲイ告知のお部屋に『恋愛パルテノン』追加
7/23
バックナンバーを修正
7/30
リンク集にハム横泉を追加

2002.7

2002.7「『バングラデシュ日本』に感動!14号で特集するから投稿してね!」の巻

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7/31
ほぼ日刊イトイ新聞の「夢中になりたい!」更新しました。ネタはもちろんあのマンガ!
■「ほぼ日」からいらしたかた、はじめまして、こんにちは。文芸フリーペーパーカエルブンゲイ編集人アライユキコがつくってるサイトです。
■『バングラデシュ日本』(天久聖一/太田出版)に心を打たれた方の、感動文(400字くらい)を募集してます。メールでお送り下さい。ステキな作品は次号カエルブンゲイに掲載させていただきます(掲載紙をお送りします)。8/10〆切です。
■カエルブンゲイ筆者のみなさまにも、よかったら書いてほしいです〜。つーか、よくもわるくも感想聞きたいっ!



7/30
■いやあ、いいっす。カエルブンゲイではマンガ評「ガマン汁と俺」でおなじみハム横泉画伯がナイスなWEBをたちあげました。GIFアニメがいっぱいだよ
。特に、おぼろげな記憶にたよって適当に描いた『カリオストロの城』や『風の谷のナウシカ』が超イイよ、笑うよ。ナンシー関の記憶スケッチアカデミーを継ぐ勢いだとオレは思った。見て! そして、次にやって欲しい作品をリクエストしよう。わたしは、やっぱラピュタかな〜。
ANA Latteで「世界がわたしを呼んでいるのよ」を連載してもらってる矢島美穂子さんとごはん。矢島さんはずっとエディトリアルデザイナーをやってきた人なのだが、44歳で「やっぱりパリで本格的にルリユールを学ぶんだ!」と決意し、いきなり留学しちゃった決断と行動力のひとである。
■ルリユールってのは、工芸的な装丁とでもいいましょうか、皮革などをつかって意趣をこらすアーティスティックな装丁。フランスでは伝統的なものだそうです。
■「たいへんなことも多いけど、ほんとに好きなことをやってるから幸せでしょうがない、つらいこともみんなありがたいと思える」と語る矢島さん。全くすごい馬力っす、尊敬。



7/27〜29
■だらりんとした土日。特に予定もなく過ごす。本読んだりDVD観たりビデオ観たりカレーつくったりたまってたメールの返事書いたり枝豆ゆでたり散歩したり。
トキオ』(東野圭吾/講談社)。楽しめますが、手堅い1册というところでしょうか。ややユーモア系の作風。
■朝ごはんの最近のオトモは『サウスパーク』。30分のアニメ番組が2本ずつ入ったビデオ版を、1メシごとに1本、順番に観てます。デブ、ゲイ、黒人、地方……いかにもアメリカンな差別ネタ満載で、よーし、今日も1日がんばるぞって元気いっぱいになるよ(ウソだよ)。笑いのネタ元はほとんど不明だし、スラングの知識もなくてわかんないことだらけだけど、ふざけきった悪意の空気はビンビン伝わってきて笑えます。『オースティンパワーズ』のノリはいまいち楽しめないタチなのですが、これはいいな。
■特に、番組の間に挿入される制作者ふたりのインタビュー映像がバカバカしくて好き。わざとゲイカップルのようにネチネチと視線をからませながらの善意のアニメ制作者を装った受け答えには笑っちゃうよ。うっとりキラキラしたほほえみが気持ち悪いよ! インタビュ−中、終始傍らの犬(スクラッチという名です)をしきりに撫でてるんだけど、なぜかひんぱんに犬が入れ代わるの。シェパード?、シベリアンハスキー?、チワワ?とわんわん大更新。
■29日。「ゲームをつくる!書評会議」をがしがし書く。先は長い。折に触れては『バングラデシュ日本』を読み返し、うっとりする。



7/26
「ゲームをつくる!書評会議」単行本用座談会。麻野一哉さん、飯田和敏さん、米光一成さんと新宿御苑・原書房。本日のお題は『冷静と情熱のあいだ』『』『あらしのよるに』『バトルロワイアル』。4時間ノンストップしゃべりたおし!
■『冷静と情熱のあいだ』に全員がヘキエキしていたのに笑えた。でもiアプリ対応のステキな出会い系アクションゲームに着地。『あらしのよるに』はユーザー参加型マルチエンディングシナリオに、などなど今日も冴えた発言がとびまくりーの、わくわくしっぱなし。ただいま既存原稿も加筆中。連載時に字数がなくて泣く泣く削ったエピソードや発言がどんどん復活。おのおの3倍以上のボリュームになり、ますます過激にアホらしいものになりつつあります。おもしろいよ! 書きながら笑っちゃってます。
■座談会終了後(11時半過ぎ!)、トヨザキ社長主催のナゾの飲み会に合流。香山二三郎さんや杉江松恋さんや新保博久さんや福井健太さんやいっぱいいっぱい書評家さん祭り! ひゃっほー! もちろんカエルブンゲイを配りまくってきましただ。



7/25
■赤坂BLIDZにナンバーガールのツアーファイナルへ! 話せばちょっと長いんだが、先月の大人計画「春子ブックセンター」の打ち上げの席で宮藤官九郎さんに紹介されたナンバーガール担当の東芝EMIのYさんが、カエルブンゲイを実家(香川・丸亀のぴーぷる美容室)に置いてくれてるヒラノさんのすんごく親しい知人であることがわかり、「あらまあ、奇遇です〜」というやや複雑な名刺交換を経て、ちゃっかり御招待いただいたというわけ。にんまり。うわーん、カッコえかった。ビール呑んで大音量になぶられつつ、コーフン。まだ耳がじーんとしてるよ。



7/24
■わたしは今、非常に幸せだ。なぜならゆうべ魂の一冊と呼べる本にであったからだ。その本の名は『バングラデシュ日本』(天久聖一/太田出版)。スゲエよ。すばらしいよ。昨日から4回は読み返し、そのたびヒクヒク痙攣しつつエヘエヘエヘエヘとゆるんだ口からヨダレ垂れっぱなしだ!
■うんこもれそうなサラリーマンとしっこもれそうな子供が町角でぶっかった! ビビビビ、合体! 謎のうんこしっこ生物誕生、ブリブリブリジョボジョボジョボ。という冒頭からネタノンストップ、怒濤の展開!息もつけません。
■思うに、中原昌也の小説ってこれがやりたかったんではなかろうか? 読んだらさぞ悔しかろう?
■カエルブンゲイでは、舞城王太郎に続き、『バングラデシュ日本』を大ヒイキすることに決定。いいんだオレが編集人だ! ぜひ、感動文、感動画像をメールしてください。ステキな作品は次号カエルブンゲイに掲載させていただきます。
■しかし、生きてりゃいいこともあるもんだな〜。また読みたくなってきた。
■2年近く編集で参加していたANA Latteを降りることにした。web編集の現場って難しいことも多いよねえ、ね、斎藤さん!? web編集自体は面白いんだけどね。まあ、がまんするかしないかだったら迷わずしない方を選んじゃうし、だって面白いことがほかにあるかもしんないし。そんなワガママばっかりやってるとお金もたまらないんだけどね(マジで)。 



7/23
カエルブンゲイ告知のお部屋で、取りにきてくれるなら差し上げます〜と告知した扇風機を引き取ってくださったのが平木ニコさん。ホントは明日の予定だったんだけど、1日まちがっちゃったようで今日の夜お渡しすることに。平木さんのダンナさんと4人でごはんinきたやま(いい居酒屋です)
。平木さんは、最近ヤフオクですげーうまい生ウニをゲットしたんだって。ヤフオクってそんなのも扱ってるのね。生ウニとか極ウマの醤油とかお酢とか日本酒とか、うまそーな会話で盛り上がる。あ、平木さんの新刊、『恋愛パルテノン』もよろしく。恋に悩む女子のみなさん、読めばたちまち、すごーく楽になりますよ。
■カエルブンゲイのバックナンバーを確認したら、かなり完配していることがわかり、バックナンバーページを慌てて修正。もう、ほとんどの号がありません。おかげさまです。
■思えば3年前のいまごろですよ、ゼロ号を立ち上げたの。あのころわたしは会社員でした、感慨深いです。なぜか全く折って無い状態で搬入され、泣きながら手作業で4つに折ったのよねえ(その経緯はココに)、あんときゃ指がすりきれそうでした。
■なので、とてもひとりでは折りきれなかったゼロ号のみ、大量に在庫あります(フツーゼロ号っちゃあ、幻とか言われてプレミアとかついたりすんのに)。なんかイベントで使いたいとかお店で配りますとか、取りに来てくだされば(あるいは着払いでお願いできれば)いくらでも差し上げます。ただし折ってませんが……。あきらめず、御要望をお待ちしてます。メールくださいまし。


山口マオさんのショップ海猫堂(潮風王国内)だよ。

千倉海岸。岩のあいだに棲息するやどかりやら蟹やら小魚やらを驚かして遊ぶ。

7/18〜22
■先週末はなんかバタバタしてました。ANA Latteの「世界がわたしを呼んでいるのよ」というコーナーの海外生活日記執筆者が続々と夏休み帰国中。今週はフランスのボルドー在住の高橋利枝さん、ロンドンのトンプソン久仁子さんとお茶。海外のいいオトコの胸毛談義、隣のサイコさん話に花が咲く。その後光進社のイシハラさんともお茶しましたな。そして夜は、セガのキヨノさんと大酒をかっくらったり、酔っぱらったイキオイで麻野一哉さんちを襲撃してまた飲んだり、久々のオオトラ状態の週末でございました。
■20〜21日は泊まりがけで千葉・千倉へ。(東京駅から電車で2時間半弱の旅)。宇田川新聞ちゃんのお誘いで、ダンナ山口マオさんのお店「海猫堂」
(潮風王国内)のTシャツ展に参加、そのオープニングパーティなのである。
■Tシャツのほとんどが、参加アーティストによる手描きの1点もの。海をイメージしたさわやかな作品が多い中に、ダンナのは「こっくりさんブラック」だの「密室殺人T」だのさわやかさのカケラもない世界……。カエルのブンゲくんTシャツだけがなんとか馴染んでおりました。
■マオさんをはじめ、千倉在住のイラストレーターや画家や書家などいろんな楽しいかたがたと会う。夜は隣の白浜で伝統の海女まつり&花火大会に繰り出す。たいまつをかざした大勢の海女さんたちが樽にまたがって海中で輪になり、ぐるぐる回りつづけるというめずらしいお祭りでした。
■お祭りのあともずっとおしゃべり。千倉にはおしゃれなカフェやワインバーが充実してて、深夜まで潮風に吹かれつつ、いい気分〜。いいところだな〜。
■21日もマオさんが車を出してくださり、ものすごくおいしいお寿司屋さんに連れてってもらう。かるく焙った黒ムツのにぎり、最高にうまかった! ほかにも、具里夢という楽しいアンティーク屋さんや月の沙漠美術館(山口マオ展開催中)などをドライブしながらじっくり巡る。いや〜よく遊びました。
■22日。仕事復帰しなきゃ〜と思いつつ、一日中眠い……。



7/17
「ゲームをつくる!書評会議」のために『冷静と情熱のあいだ』江國香織バージョン、辻仁成バージョンを一気読む。疲れ果てた。こういうのが300万部売れるんだね。もう、すべての自信を無くしました。『チーズはどこに消えた』とか『プラトニックセックス』はわかるのよ、ああ、やられたなーと思うし、世間のニーズを見極める作り手の嗅覚を素直にソンケーもします。しかし、これは……。
■もしも、作家志望のワカモノが居たとして、『冷静と情熱のあいだ』を「読んでほしい」とわたしに持って来たとする。きっと10ページも読めないだろう、原稿用紙を怒ってひっちゃぶいちゃうかもしれない。まず、これを世に出そうなんて、絶対に思えないと思う。生涯「ヒット」とは無縁の編集者人生をおくることになるんだろうな……そんなことがよくわかった。ほんと、マジでエライよ、これが売れると判断できる編集者って。作家のネームバリューは抜きに考えてますけどね。
カエルブンゲイ告知のお部屋に『恋愛パルテノン』追加。原書房の中村さんのお知らせです。カエルブンゲイでは『J.B.伝説』を連載してる平木ニコさんの新刊ですよ。よろしくね。



7/15〜16
北尾堂カフェで買った『全証言東芝クレ−マ−事件』を読みはじめたのだが、家の中で紛失。どこにいっちゃったんだー、やっと面白くなってきたところなのに……。最近の個人的テーマは「ネット」における意思の変容です。
■16日夜、「ゲームをつくる!書評会議」の単行本用第一回追加座談会を新宿御苑の原書房で。『模倣犯』と『煙か土か食い物』と筒井康隆オールタイムベスト。『鳩よ!』終了以来、約4か月ぶりに麻野一哉さん、飯田和敏さん、米光一成さんというカエルブンゲイゲ−ム作家三人衆に集合してもらったわけだが、あいかわらず面白いのねん。『模倣犯』のゲーム化なんて無理だと思ったんだけど、見事に着地。『煙か土か食い物』は3人とも大好きな作品なので、たいへん盛り上がりました。「舞城王太郎をここに呼んで来て、アンタはすばらしい!と気がすむまでほめちぎりたい」(飯田さん)。全く同感。
■次回は来週。いよいよ『冷静と情熱のあいだ』に挑戦。みんなイヤイヤ読んでます。そうそう、『煙か土か食い物』のつながりでメフィスト賞論議になったんだけど、
「つまんない作品も多いよね」
「でも、どんなヒドイのだって、辻仁成よりは面白いよ」という結論。
■カエルブンゲイ13号の舞城王太郎の『世界は密室でできている。』小特集がABCインターネットショップで再録されてます。行ってみてね。カエルブンゲイでは編集人の独断により舞城王太郎をヒイキしまくってます。12号では豊崎由美×米光一成「舞城王太郎」対談もやってます。サンプル集に入ってます。見てね。



7/14
「ゲームをつくる!書評会議」の単行本化のために5冊ほど新しく座談会をやって書き加えるのだが、その1冊が『模倣犯』。参考のために映画を見に行く。
■評判ほどには悪くなくて、原作を思いきってデジタル化したような社会設定など結構面白い。人間ドラマの部分がほとんど削がれてて、メディアと犯罪とのハネムーンぶりを、いじわるく描き出す手腕は、森田節炸裂な感じ。
■しかし、ラストが! 原作と全然違うと聞いてはいたものの、●●●が●●しちゃって、きゃー、びっくり。あぜんとしました。何でこんなことにしたのかなあ……。



7/12〜13
「カエルブンゲイ告知のお部屋」をつくりました。執筆者のみなさんを中心に近作やイベントのお知らせ、また、売ります買います情報など、幅広く展開しようと思います。
■読者のかたからも、こんなフリペ、ミニコミが出たよ、とか、これはカエルブンゲイと通じてそうだ!という情報を募集しまーす、積極的に紹介させていただきますので、遠慮なくアライまでメールください。



7/11
■病院に行って膝のレントゲンをとったり傷を診てもらったり。特に異常はないことがわかり安心。悪役の特殊メイク化しつつあった額の傷も、薬の効力でかなりふさがってきた。ほっとする反面、面白味もなくなってちょっと残念。
■夜、クローバーブックスのヒラバヤシ、中野タコシェのナカヤマさんらと西荻窪の杉並北尾堂古本カフェへ。カエルブンゲイではみつを道に参加してもらってる北尾トロさんが開いているとっても気持ちのいい(屋上がいいよー)7〜9月の期間限定カフェです。オ−プン企画は「創刊号特集」で、なつかしいものや知らない(うちになくなった)雑誌がたくさんあって楽しい。本も、人文書を中心にイイ感じのものがそろってます。『庵野秀明のフタリシバイ』『若者の街』など4冊を購入。北尾さんと『池袋・母子餓死日記』のすざまじさなどについてしばし話し込む。
■北尾さんに偶然いらしてた作家の森奈津子さんを紹介していただき、緊張。『西城秀樹のおかげです』(←とにかく読んでみるべし!傑作!)『あんただけ死なない』『東京異端者日記』など、ググっと微妙なツボに入りまくりの大好きな作家に「カエルブンゲイ」をお渡ししたりしてウレシイひととき。着ていた「密室殺人Tシャツ」をほめていただく。

■帰りに、駅でナカヤマさんに声をかけてきたのが、『太郎に訊け!』などのすばらしい仕事でしられるフリー編集者の須川善行さん。これまた御挨拶。「カエルブンゲイ愛読してます」と言ってもらい、ますます御満悦。昨日の階段落ちから一転して、今日はいいことずくめ!
■西荻窪の信愛書店の御厚意でカエルブンゲイのバックナンバー(0号、6号)を置いてもらいました。近所のかた、よろしく〜。
北尾堂カフェにはまた行く予定。ツアー組みたいな。



7/10
ほぼ日刊イトイ新聞の連載「夢中になりたい!」をひさーしぶりに更新しました。2年半もさぼってました。おすすめのDVDのオーディオコメンタリー(音声解説)についていろいろゆってます。これからはせめて1月に1ぺんは更新しようと固く誓ってます。
■夜、その「ほぼ日」主宰のイベント「任天堂・ほぼ日プレゼンツ ゲームキューブ新作ソフト体験会」におじゃまする。外は台風接近。ビルの中ではゲーム三昧。
■「ゼルダの伝説」が最高におもろかった! アクション要素があるとできないタチなんですが、これはハマるよ。出たら買っちゃうかもです。
■夜11時ごろ電車で帰る。お腹がすいてたので、近所の居酒屋に寄った帰り、階段のてっぺんで足を滑らせ、落ちる。途中の狭い踊り場で足のほうは止まったのだが、上半身の勢いが止まってくれずそのままうつぶせの状態で落ち、レンガタイルの床におでこをしたたかぶつける。流血。左の眉上がぱっくりと割れ、すごい形相になりました。
ダンナも、恐ろしくて正面から直視できないらしい。だが、怖いもの見たさからか、ときどき横目で盗み見をしている。むかつく。しかし「何よ!」と怒った顔は、マジで泣くほど怖いらしい。
■ぼんやりした外見ゆえ、仕事でもなんでもなめられがちな人生をおくってきたが、これからそのぶんを取り戻せるかもしれない。



7/9
■トヨザキ社長のお誘いで下北沢本多劇場にサモ・アリナンズの「ルーシー26」を観に行く。今年の新年会でお会いしたマツオカさんもいっしょに。隣の席が昨日WEBを紹介したばかりの松尾スズキさんの奥さん(うつくしー方です)だった。松尾さんは、今日は「HAKANA」を観にいったそうです。そういや関係ないけど、わたしが編集担当した大人計画の『春子ブックセンター』のパンフを「HAKANA」主演の井川遥がもってる写真がココにあって、なんとなくうれしかった。
■例によって、いっぱいいっぱい飲んじゃいました。最後に入ったバーにいたミドリガメがすごい愛想のいいやつだった。水槽ごしにこっちの指をめがけて首伸ばしてくるのがかわいい。トヨザキ社長に「連れて帰ったほうがいいよ」としきりにすすめられるが、さすがにそれは諦める。
■定休日だったのでラーメンライダーの店、裏窓にはいけなかったが、ANA Latteに紹介されてて驚く。これは全くの偶然。parismatchがお気に入りのお店を紹介するコーナーです。焼き餃子がめちゃめちゃうまそ〜〜(実際うまいです)。
■そうだ、大塚にもラーメンを出すバーがあるんですよ。美容院で教えてもらったんだけど、「ラーメン好きのマスターが食べ歩きだけではがまんできなくなって、自分でつくりだした。それが常連さんに裏メニューとして評判になり、いまでは定番になっているらしい」と。あら?どっかで聞いたような話だわー。北口のlittleheavenというお店で、料理がとってもおいしいです。店の雰囲気がどことなく裏窓と似てる気も。カエルブンゲイも置いてもらってるので、近所のひとはいってみてね。そのうちラーメンライダーと対決してもらいたい。littleheavenのマスターはスキューバとかやってるぽい(憶測)ので「ラーメンライダーVSラーメンダイバー」でどうでしょう? カエルブンゲイでやってもいいかもな。



7/8
■ねーこげーんきっけだまけあーでけだまをはかなくなりました ♪なんでかな? ねこげんきっけだまけあ♪
■暑いです。ウチはクーラー使わないので夏はホントにつらいです。窓を開けると、すぐ前の道で徘徊老人が絶叫してるのが聞こえてきます。暑さ倍増……。ねこげんきっけだまけあ♪
■お知らせです。カエルブンゲイではみつを道に作品を提供していただいてる松尾スズキさんの公式HPが活動開始しました。松尾さんのおどろなイラスト満載でステキ。枡野浩一さんも参加してるよ! 作品投稿も受け付けてるみたいだよ! 行って見て!!
■『壷中の天国』(倉知淳/角川書店)読了。むむむ〜ん。また困ってしまった。ある街で起こる連続殺人事件。事件のたびに犯人から犯行声明文が届くんだけど、これがモロ「電波系」、根本敬の名著『因果鉄道の夜』を参考にしたにちがいないって感じの。この電波文を手がかりに犯人探しが行なわれる。
■タイトルの「壷中の天国」ってのは故事のユートピア(壷中天)であり、小さな壷の底にこそ至福の世界があるんだよという解釈から「オタク」擁護になってたりする。このへん『慎治』(今野敏/、おもろいよ!)みたいなノリです。
■主人公の主婦は盆栽オタクなんだけど、10歳の娘が好きな男性アイドルグループをネタにこっそり耽美小説を書いてるのを発見し、大ショックを受ける。その相談をうけた塾の先生(実はオタクの親玉)がこんなふうにさとす。
「そう、それは多分、女の子が基本的に物語を作るのが好きってことなんじゃないかと思うんだ。ほら、小さな女の子が人形遊びをする時なんかそうだろう(中略)それが高度になって、文章という表現形態になっただけのことだと、僕は解釈してるんだけど」
そしてあなたが盆栽やってるのと同じだよ、と言ったりする。
被害者も占いオタクだったり新聞投稿マニアだったり。新聞投稿マニアのくだりがバツグンに面白い! 日常から投稿ネタを漁る主婦の思考ルーチンを見事に描いております。
■だからとても魅力的な小説であり、好きだし、褒めちゃいたいんだけど、いかんせんトリックがああ!! いや、やってることがすばらしければ多少の破綻など気にならないし、むしろ歓迎したりすることもあるんだけど、この人の作風って「巧緻」とか「練達」を指向していて、ツライ。「バカミス」っていってしまえるようなかわいげ(?)もないから、大きな瑕に見えちゃうんだな〜。でもまあ、次回作も読むんでしょう。
■あ、そうそう、わたしの読んでる本、微妙に古くてごめんなさい。図書館派なもんでね、つい。今日から読むのは『監禁』(J・ディーヴァー/早川書房)だしね。しかし、暑そうなタイトル選んじゃったなあ。♪なんでかな?



7/5〜7
■『極大射程』(S・ハンター/文春文庫)。おもしろかったし、伏線がズンっと効いてくる読後感、9.11以後となってはリアリティありありの軍事的からくり設定など、見事なストーリーだはと思いましたが、恋愛ぶぶんに「マディソン郡」的くさみ? 特に主人公のボブのハードボイルドぶりは、かなりぷぷぷです。カーン様効果なければきっと読了してないな。よってシリーズを読み進むことはないでしょう。
■『日曜の夜は出たくない』『幻獣遁走曲』(倉知淳/東京創元社)。どちらも連作短編集で、デビュ−作の『競作 五十円玉二十枚の謎』(おもろいよ!)所収作品で大好きになった「猫丸先輩シリーズ」。探偵役である猫みたいな風貌で神出鬼没の童顔30男「猫丸先輩」はとっても魅力的だし、北村薫から「これでもか!といわんばかりの名文ぶり」と「うるせえ蘊蓄」をとっぱらったようなスマートな筆致は大好きなんだけど、ちょっとトリックがなあ……。日常の謎勝負ならやっぱ北村薫に軍配があがってしまうか。とか言いつつ望みをつないで『壷中の天国』に手を伸ばしてるんですけど。
■『桜姫』(近藤史恵/角川書店)。歌舞伎ミステリ。「桜姫東文章」と「伽羅先代萩」がストーリーの底にある展開は、歌舞伎好きなひとはたまらんと思うよ。わたしは門外漢ですが、この著者独特の耽美な雰囲気は好み。そういや『ねむりねずみ』もよかったよ。追っていきたい作家のひとり。しかし、一人称をわざわざだぶって使う叙述法にはちょっと疑問が残ったんだけど。何か効果を狙ってるのかな?
■『文壇アイドル論』(斎藤美奈子/岩波書店)。村上春樹、吉本ばなな、林真理子など80年代からベストセラーの主役である作家及び評論のされかたを「人気アイドル」として分析。相変わらず面白くて痛快。最終章の田中康夫を評価しなおす道筋とか、興奮しまっせ。余談だけど、吉本ばななの註にダンナの名前が出て来てびっくり。えらそーやないけ。
■6日の夜中に鶴瓶のケツ見て爆笑。結局ゴミ拾いはどうなったのかな? 



7/2〜4
■2日。元QJ編集長の赤田祐一さんに会う。カエルブンゲイ14号の新連載の取材だ。13号で「こちら雲呑麺広報課」が終了。執筆者のひとり課長こと山本貴也さんの企画で「ただいま編集中」(仮)という取材モノをスタートすることに。その第一回に登場してもらうのが赤田さんというわけ。8月刊行予定の『ポパイの時代』(太田出版)の裏話などについていろいろ聞く。
■ほかにも14号では、これまでの連載にとりあえずひとくぎりをつけ、新しく何本かがスタ−トする予定。「女神の制裁」は今回のスペシャル版で終了、酒井冬雪さんとドリイ野方さんはそれぞれ別々の連載を展開することに。その内容についてはおって紹介しますね〜。あと「一気読みが行く!」は筆者多忙のため残念ながら13号で連載終了。他にも新しい筆者の連載を2つばかし準備中。お楽しみに〜。
■3日。すごく辛い取材。今年の2月、ガンで妹さんを亡くされたばかりの方に、その思い出、闘病生活について聞くという……。やはり涙で時折中断してしまう。じぶんの人生経験の浅さを痛感。
■夜はABC インターネットショップの田中さんとひさびさに飲み。『グイン・サーガ』の圧倒的な面白さ、などの話題で盛り上がる。
■4日。東大へ。カエルブンゲイでも連載中の平林享子さんが某授業で講演するのだ。版画イラストレーター宇田川新聞さんらと赤門前で待ち合わせ。出版についての授業のなかで「「フリーライターとはなにか」といった内容で約30分お話しなされた。堂に入ったもの。すごいなーヒラバヤシ!
■みんな用事があったのでいったん解散し、7時ごろ銀座へ。トヨザキ社長のおたんじょうびを祝いに再集合である。社長は打ち合わせのあとの懇談飲み状態。白石公子さんなど詩人のかたがたくさん集ってるところに乱入させてもらい、結局2時くらいまで飲みました。


使う機会がなかった東京生活者日記ネタ。池袋でみかけた飲み屋の看板。ステキなロゴでしょ。


7/1
■ああ、もう7月ですか。早いなあ、6月はほんっとになまけました。今月はマジメに働こうっと。
■ほぼ3年連載してた「東京生活者日記」最終回を入稿。ちょっとさびしい感じでまとめてみました。毎週日曜日担当で、キャメッセ(撮影機能搭載のモバイル端末)で2ネタ写真を撮り、それぞれ200W程度のコメントを付けるというもの。写メールとか出て来ちゃったからなあ、キャメッセ、ツライよなあ。
■『極大射程』(S・ハンター/文春文庫)下巻に突入。


2002.6「やっとでました13号、大慌てで配布しまくり!」の巻へ
2002.5「まだまだ遅れるカエルブンゲイ13号編集作業、やっと収拾?」の巻へ
2002.4「どんどん遅れるカエルブンゲイ13号編集作業、いったいどうなる?」の巻

2002.3「尾崎枕問題勃発と着払いだとフリペはだめかねえの巻」へ
2002.2「12号発行! でもカゼひいちゃって配布が遅れ気味の巻」
2002.1「カエル3年目に突入!新年会で大騒ぎの巻」へ
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