カエル配りの日々

更新履歴

2/1■1月の日記を別ファイルにする。
2/3■LINKページに検索エンジンGoogleを付ける。
2/13■トップページバックナンバーを更新
2/16■LINKページに飯田和敏トンプソン久仁子を追加
2/21■「ゲームを作る!書評会議」『戦争論2』を追加

2002.2
2002.2「12号発行! でもカゼひいちゃって配布が遅れ気味の巻」

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2/28
■喉が痛いときに2時間のロングインタビューは辛いです。声を出すのがやっと。ガマガエルを早く外に出したいです。


 

2/27
喉がボロボロになって、声が全然出なくなったので観念して病院へ。金属のひゃっこいのでウエエッと喉の奥を診るや、医者「ああ、奥のほうがガマガエルみたいになってるよ。すごいブツブツで真っ赤。気持ち悪いね〜。じぶんで見れなくてよかったよ」。痛い思いをして喉の奥にまでカエルを飼ってるとは! オレもエライね。
■というわけで、全然配布が進みません。アライのカゼが治るまで、宇田川新聞ちゃんのアトリエ訪問記がLv99.comに登場したので楽しんでください。TOPの上のバーのなかの「つくること」か、TOPのまんなかあたりの更新情報から行けます。かわいいよ。


こんないろとりどりのデザート(ほとんどフルーツ)が6種類くらい。すごい甘い。いくら出されても、もう、一歩も食えません。

2/26
■すっかり12号の配布先を書くのを忘れてました。えーと今日までに 代々木サンクス、恵比寿有隣堂アトレ、下北沢VV、フィクショネス。吉祥寺と西荻窪がまだ。カゼがたたって出遅れてます、やばっ!
■そして今日は日暮里「ザクロ」にも置きました。米光とマンガ家の上田信舟さんとメシ。米光が監督したゲーム『バロック』をもとに上田さんが『Gファンタジー』というマンガ誌で連載。それがついに完結!(コミックも最終巻4巻が来月でるそうです。おもしろいよ)という打ち上げに便乗。だって「ザクロ」に行くっていうから。
■「ザクロ」はすごい店です。ペルシャ料理の店なんですが、「食べ切れないコース」(ほんとに食べ切れない)に「飲み放題」をつけても3000円。ひとり3000円以上は絶対に消費できないように設定されているというナゾの店。飲み放題を付けない2000円コースにしたって、生ビールは中ジョッキで200円…。あと、飲み物を特に頼まなくても、食べ物にあったソフトドリンク(ザクロジュース、ハーブシードドリンク、ヨーグルトドリンク、マンゴージュースなど(ほかに紅茶が常時おかわりできる)がじゃんじゃん提供されるのだ。お腹いっぱいになったころに水煙草(フレーバーが選べます)のサービスはあるわ、ベリーダンスははじまるわ、そしてデザート、何品でるんだー! 池松江美さんの日記にもときどき登場。そのすさまじさを知ることができます。
■腹が破けそうになって、3人とも無言で帰途につく。話の種に、一度は行ってください。電話予約したほうが確実。


オーパ・ギャラリー
渋谷区神宮前4-1-23
TEL03-5785-2646
地下鉄表参道駅A2出口から徒歩5分。

詳しくはは クローバー・ブックス 平林まで

2/22〜25
■カゼでダウンの日々。土曜日の夜からノドが痛くなってきたが、ひと月に2回もカゼひいたことなどないので、タカを括ってたら、熱発。くそー。『ロード・オブ・ザ・リング』観たかったなー。日曜日もまる一日寝てました。ぼやーっとした頭で『ダイスをころがせ!』(真保裕一)読了。
平林享子さんよりのお知らせです。
★「クローバー・ブックス展〜期間限定ショップ〜」のお知らせ★
オンラインのセレクト書店クローバー・ブックスが、オーパ・ギャラリーさまのご協力により、2週間だけ3次元空間に出現することになりました。サイト上ではご紹介できなかったヴィジュアル・ブックほか、この展覧会のためにアーティストの方々が制作してくれた作品なども展示・販売します。
コーヒーやお茶を入れてお待ちしておりますので、お時間ございましたら、ぜひお立ち寄りくださいませ。
平林享子
☆平林は毎日午後4時以降、店番しております。
☆もし、ご自分のつくった本や作品を置きたいという作家、編集者の方がいらっしゃいましたら、お気軽に平林までお声をかけてください。
●参加作家(50音順)
池松江美/辛酸なめ子(メディア・アクティビスト/漫画家)
石澤理都子(デザイナー)
宇田川新聞(木版画家)
内澤旬子(イラストレーター)
豊崎由美(フリーライター。木版画作品を出品)
野村浩司(写真家)
原マスミ(画家・ミュージシャン)
松本典子(写真家)
などなど
●イベント
3月3日 午後3時〜 辛酸なめ子(池松江美)先生サイン会
3月10日 午後5時〜 豊崎由美社長ファンの集い
(いまや絶版で入手不可能な『それ行け トヨザキ!!』限定20部を販売&希望者にサイン)

2002年3月1日(金)〜13日(水)7日(木)は休廊
11:00〜19:00(最終日は17:00まで)


 

2/21
ANA Latteのパリ特集をなんとか仕上げる。スキャナで取り込んだプリント写真の日付けをPhotoshopで塗り消す作業にはまる。楽しい。ああ、もっともっと塗り消したい!
マガジンハウス時代の友達「リラックス」のYと「アンアン」のMと表参道のボルドーセラーへ。移転してたんだ、知らんかった。Yとは「週刊ポパイ」でMとは「クリーク」で同僚だったんだけど、いまは2誌ともない。そして、「鳩よ!」も休刊しちゃうので、わたしがマガジンハウスで編集してた雑誌はみんななくなってしまったことに……。
■白ワインをしこたま飲む。昔は赤のほうが好きで、くちびるをドス黒くして一晩中飲んだりしてたんだけど、最近年とって枯れたせいか、すっきりした白が好き。お酒のなかでいちばん好きかも。といって銘柄とかぜんぜん知りませんが。シャルドネならなんでもいい。
「ゲームを作る!書評会議」『戦争論2』 を追加しました。これは、発売中の『鳩よ!』に掲載されてるものなんだけど、幻冬舎内で回覧されてるそうです。エライ!


 

2/20
ANA Latteのパリ特集第2弾をまとめる日。すでに納期が10日遅れている。ひー。今回はeat情報が特に充実してて、読んでるだけで腹が減るやら立つやら。例によって、家から一歩もでないで世界の都市情報をお届けしているオレである。やってもやっても終わらない。
■作業をしながら真紀子と宗男の大騒動を見たり。国会で質問するひとはネタを整理してからにしてほしい。あんなにツッコミどころ満載なのにぬらくらさせちゃいかーん。
■最近、この歌が頭から離れません。仕事しながらつい口ずさんだりしてて……。どうにかしてください。このままだとフリ付きで踊ってしまいます。タスケテ。


 

2/19
鳩よの「ゲームを作る!書評会議」のテ−プ起こしから原稿アップを主にやってる日。
ANA Latteでは、ロンドンネタを書いてくれるひと募集中。心当たりのかたはメールくれるとうれしいな。結構慌ててます。食べ物とかファッションとか女のコの興味のありそうな話題を400字、できれば写真も欲しいです。


 

2/18
■午前中「ほんとう」という雑誌のインタビューを受ける。フリペ特集だそうだ。ひさびさの六本木。しかもアマンド。
■今回、都内の配布が遅れています。おお、ちょうどいいと日比谷線で恵比寿、「有隣堂アトレ」に配布に行くが、なんと全館休業日。かなりむかつく。
■午後から原宿のダイヤモンド社へ。いつもドリイ野方さんに400部をあずかってもらってるのだ。うち100部はドリイさんがすでに中野タコシェに配布してくれてました。
■ドリイさんとのおしゃべりも名残惜しく、残り300部の配布へGO! 外苑前のリブロ青山、渋谷ブックファースト、プロジェット、原宿ナディッフ、そして千駄木往来堂。原宿、外苑前、渋谷、表参道というあたりは電車に乗るのもバカバカしいコース。でも、歩いて回るには300部のカエルブンゲイはちと重い。と、いつも結構イライラしながら配布しているのだが、渋谷ブックファーストのHさんが「わー、やっと来た!ABCにはもうあるのに……ってさびしかったんですよ! よっぽど取りにいこうかと思ってました」とすごく喜んでくれて疲れもとれました。「やはり配布は早くすべき……」と猛反省。
■最後に家の近所のうなぎととんかつの「末広」に配布し、今日のぶんは終了。残り、西東京ぶん450部、うーん。いつ配布できるかなあ。がんばってテープ起こして原稿書いて行かなくちゃ! 仕事するぞー!


3号にはこんなにでっかく入ってた

2/16
■最新号を眺めていたら、大きな間違いに気付いた。このWEBでも謳っているとおり、カエルブンゲイのキャッチコピーは「活字のフリーマーケット」。タイトルではつたえきれない小紙の性格を適確に伝えていることよ、と結構気に入ってるフレーズで、創刊準備号から表紙にかならず入れてた(創刊号からはオリジナルロゴをつくった)。それが、最新号から消えているではないか! 「あら?」とバックナンバーを調べてみたら、11号にもない10号にも9号にもない。8号を最後に幻のキャッチになっていた。
■気付かなかったわたしも悪いが、「なんでだよー」と表紙担当のダンナ(米光)に詰め寄ったところ「道理で最近デザインしやすいと思った。もう、いいじゃん、いらないじゃん」……。
おめえがつくったロゴだろー!!


 

2/15
■『鳩よ!』で連載中の「ゲームを作る!書評会議」の座談会なので、マガジンハウスへ。ちょっと早めに行って、「ブルータス」のTさんと久しぶりにおしゃべりしたり、在社中は全然御縁のなかった「リラックス」の岡本編集長に「カエルブンゲイ12号」を持って御挨拶に行ったり。あと何人か友達に会って、いろんなうわさ話を仕入れたり。
■新聞などでも報道されたけど『鳩よ!』はこの5月で休刊する。座談会取材もこれが最後なのである。残念! 麻野さん飯田さん米光さんも筒井康隆フリークなので新刊『愛のひだりがわ』を選ぶ。もう1冊は、マガジンハウス書籍部はじまって以来の大ヒット『世界がもし100人の村だったら』、いまや100万部を突破したそうですよ。
■座談会のあとは『鳩よ!』の喜入編集長とみんなで近くのおでん屋へ。なぜか家庭教師バイト話で盛り上がる。飯田さんは「巨人のドシン1」(ゲームキューブ)マスターアップのさなかを抜けてきてくれたんだけど、すんごい疲れてたようす。
■というわけで 「ゲームを作る!書評会議」ただいま、売り出し中。興味のあるかたはメールください。じぶんでいうのもなんですが、すごくおもしろい企画です、絶対お買得 !


 

2/14
■いやー。ADSL早いよ、びっくり。快適。オススメ。楽しくてしょうがありません。
ANA Latteの取材で成田空港。終日スッチーまみれ。香港とホノルルのオススメスポットなどを聞く。ANAのスチュワーデスはあっさりサバサバ系と天然お嬢さま系、大きく分けてこの2タイプ。いままで30人くらい取材してますがみんないい人ばっかりよ。かわいいし。
■12号配布報告! 大塚南口「ALL LIGHT CAFE」、池袋ジュンク堂、池袋西武B1リブロ文芸書(イルムス館)、リブロ東池袋店。


宅急便に埋もれた玄関

関係先発送分は300通余

2/13
■朝10時、来た来た〜。カエルブンゲイ12号、チャイニーズグリーンの摩訶不思議風味の表紙でできあがりました! 朝メシを食ったらひたすら宅急便づくり。全国の書店やショップ宛に指定部数で荷造りして玄関に積み上げていく。30部〜400部まで大きさいろいろ、約40個つくる。3時ごろ完成。
■次は関係先発送。これがめんどうなんです。定型で送るためにまずはカエルブンゲイを半分に折り、昨日につくっておいた挨拶状をはさんで封入。(もちろん封筒には宛先をラベル貼り&差出人のハンコを押しておく)結構かさばる。気をつけないと部屋じゅう封筒だらけになってしまうので100円ショップで買った整理用コンテナにぎゅうぎゅう詰めていく。封入し終わったら、今度は封をしていく。ノリつきの封筒はちょっと高価なんだけど、この手間を考えると少々の出費はしょうがないなと思ってしまう。
■6時半ごろ準備完了。最後に封筒の種類と数を確認する。重さを量って郵送料を計算して郵便局へ。うちの近くには24時間営業の豊島郵便局があってとっても便利。7時までにいくとデカい作業机とシャチハタの料金別納郵便のハンコが借りられて(スタンプ式だと手のひらがすんごく痛くなる)発送作業が快適なんです。今回も駆け込み。7時にはすべて終了。さあビールビール!
ABC本店には本日から。地方書店には明日あたりから並びます。都内のほとんどが持ち込みなんですが、予定がちょっとたてこんでるので、週末までまとめて配布する機会がなさそうです。なるだけ持ち歩いて早く配布できるようがんばります。その経過は日記で御報告しますのでチェックしてくださいね。


 

2/12
■遊びつかれたせいでしょう、昼まで寝てしまう。慌てて起きて発送準備を急ピッチ! 午前3時まで宛名貼りやら伝票書きやら。そう、明日はカエルブンゲイ12号が家にどさっとやってくるのです。現在の発行部数は7000部ですが、うち2000部をABC本店とインターネットショップに直接搬入。400部がダイヤモンド社。残りの4600部がウチに。
■余談ですが、本日より、ウチはフレッツADSLになりました。やった〜、つなぎっぱだー。でもまだ環境を整えてないので、なんだかよくわかりません。


「川喜」のカニ
東尋坊の荒波
部屋付き露天風呂♪
おやすみ前はSK-
ベランダで雪だるま
10センチは積ってた

2/9〜11
■羽田空港に集合した女4人うさぎ年生まれチーム。編集者とライター(うちふたり某女性誌副編集長)ばかり。基本的に強気。なんともかわいげのない集団である。「50人にひとりがタダになる!」こともなく、きっちりとマイレージは蓄めて搭乗、小松空港へ。
■空港についたら雪であった。寒い。今回の旅行、われわれの第一の目的は「カニ」である。幹事役のMが調べあげ、吟味して選んだ越前ガニ専門店「川喜」に11時半。予算はひとり1万円と昼からゴージャスでドキドキだが、これがまあうまいのなんのって! 皿から畳にはみだしてる差渡し1メートルくらいありそうなカニをひとり半分ずつ食うのだが、すべてがデカイ。カニをかき出す例のみみかきみたいなヤツ、あんなもん必要ないのだ。とにかく脚をばきばき折る、ガジガジしがむ、がぶりがぶりと食らい付く。甲羅をぶち割り、ざくざくこそぎ、みそをじゅるじゅる吸い、熱い日本酒をどくどく注いでぐびぐび飲る。すざまじく野性味溢れる食卓。ほとんど無言で巨大なカニの脚をぶんまわし、食らい続ける「38歳ほとんど独身」という女たち。お店の人の適確な指導のおかげで高級ガニの食いかたを習得してしまい、これでまたひとつ、かわいげを無くしてしまった気がする。カニだけで腹が破けそうにいっぱいだ。幸せ……。だからいいんだ。
■横殴りの雪の中、荒れ狂う日本海、自殺の名所・東尋坊などを見ながら、3時ごろ山代温泉「べにや無何有」到着。ここに2泊するのだ。部屋に露天風呂が付いているのが魅力です。外は雪。外界とは全く切り離された静かで美しい部屋(ちょっとバブリーですけど)。思うに、不倫とかお忍び系の宿なんだと思う。こんなところに女4人で泊まって何がおもしろいのか?って感じだ。これも幹事Mのセレクト。部屋を一瞥したみんなは「○○よりいいんじゃない?」「○○とちょっと似た感じかもね」「え、そうかなあ、どっちかっていうと△△じゃない?」などと宿談義をしているが、こんな高級宿に泊まるのはわたしは初めて。
■参加しようかどうかめちゃめちゃ迷った上での旅行であった。でも、思い切ってフンパツしてよかった、夢のように快適ですよ。どのくらいフンパツしたかっていうと「カエルブンゲイ」を1号発行するのにかかる自腹分くらい。たまにインタビューなど受ける機会があって「お金がかかってたいへんじゃないですか」と聞かれたりするのだが「これは趣味ですから当然だと思ってます。海外旅行とかちょっとぜいたくな国内旅行とか行くのと同じ感覚ですよ」と答えていたのだが、ホントのことだったんだな〜。われながら実感。納得。
■夕飯の前に大浴場に行ったり、散歩がてら夕飯の友とする日本酒を吟味したり。4人中3人大酒飲み(もちろんわたしも)。このへんはもちろん酒どころなので、あーでもないこーでもないと4合瓶4本を購入。多いか? と思ったが結果的にペはロリと飲んでしまった。「宗玄」と「一本義」(どちらも純米吟醸)が特にうまかったな。夕食は部屋で懐石料理。もちろんカニもでました。だが、平常心。宿のひとにも『「川喜」さんにゆかれたんでしたら、ウチのカニははずかしくて出せませんなあ』などと謙遜されて、みな御満悦。
■10日。散歩に出る以外はのんびりと風呂に入ったり出たりほろ酔ったりオリンピック見たり宗男の悪口言ったり。半分眠って過ごす。『彼女たちの連合赤軍』(大塚英志/角川書店)読了。近くの「須田青華」という有名な陶芸作家の店にも行った。九谷とは思えない優しい風合いの作品、好きだったな。気に入った作品はたいてい注文になるが、出来る迄に半年はかかる。Mは去年の夏、茶碗をひとつ注文したそうだが、まだ出来ていなかったみたいだ。
■11日、チェックアウトして電車で金沢へ。副編集長組の「骨董がみたいわ〜」という希望にそって「新竪町通り」という骨董街へ。九谷焼などを見る。やきものを見るのは大好き。九谷焼は色づかいが派手でスノッブな感じがしてあんまり好きなやきものじゃないんだけど、アンティークの場合はいい具合に色がくすんで、味があって美しい。すごく好きなお皿を見つけたんだけど、18000円にはちょっと躊躇。何を盛っていいかわからないし。Uは8000円くらいの大正時代の茶碗や小皿。Oは3500円の古い漆の小皿などを購入。Mは江戸後期のものという小さな急須をええいと購入。33000円。これは、色といいかたちといい、ホントに美しくて、わたしもヒトメボレしました。Mに「買いなよ買いなよ、きっと後悔するよ〜」と煽りまくった
挙句、遺言状には「九谷の急須はアライに譲る」と書くことを約束させたので、わたしは釣果なしでも満足。
■お買い物をギリギリまでねばったあと、5時、小松空港へ。大雪。飛行機も遅れた。でも乗ってしまえばたったの50分。帰りの便は手違いでスーパーシートだったのだが、買い込んだ缶ビールを「プシッ」とやった途端、スチュワーデスがコップもって飛んできて「お申し付けくださればビールもございますよ」と耳打ちされたり、同じく買い込んだ柿の葉寿司をむしゃむしゃやってたら「お食事です」と機内食を出されて恥ずかしかったり、お大尽旅行の終わりになって、なんだかビンボ−臭いわたしたちでした。後ろの席に伊藤英明がいたよ。
■というわけで、楽しい連休をすごしてまいりました。体調もすっかりよくなりました。13日にはカエルブンゲイ12号がくるので、越前ガニパワーでがしがし発送しまーす、お楽しみに!


 

2/8
■朝5時前である。なんでこんなに早くから起きてるかというと、旅行に行くんだよー。羽田発8時40分だから、もう寝てられないんだよ〜。というわけで月曜日まで帰ってきません。あー、ひさびさの温泉だー、カニだー。同い年の女4人で旅行なんです、コワイでちゅ。
■そして、まだお腹の調子はイマイチなのよ〜。トホホ。


 

2/7
■久々に寝込む。まず、激しく腹にきたので、この2日間でバカ食いしたカキ(刺身用のやつにちっとだけ火を通して柚子で風味付け)とはまぐり(最近安いよね、旬。酒蒸しで)のせいかと思ったが、どうもカゼらしい。夜通し吐き気が止まらなくて苦しむ。眠れない。熱も38度を超えた。ダンナに胃薬買ってきてと頼んだのだが、薬屋で「その症状は今流行ってるカゼですね」と言われたそうだ。
でも、カゼでよかったな。貝類がめちゃめちゃ好きなので、アタッタんだとしたら悲しかったから(でも、ちと食べ過ぎもあったかもしれない)。


出張校正作業風景。猫の顔が見えますか?12号の表紙です。

2/6
■夕方4時ごろ、カエル12号のアオヤキが出たので、高田馬場の広研印刷に出張校正。ほんとはちょっとだけナオシたいところがあったんだけど、この時点で直すとかなりお金がかかってしまうので、知らないことにして見逃す。ホントは、昨日のデザイナーさんとこでの確認の段階で間違いが一切ないように、というのが理想なんですが、誤植って見れば見るほど、見つかるもんですねえ(わたしの校正が単にザルなのか)。
■カエルブンゲイ12号、来週火曜日、2/13発行です。ご希望部数の変更などはメールください。色はチャイニーズグリーンだよ。


印刷をお願いしてる高田馬場の広研印刷さんの玄関。

2/5
■カエル12号のレイアウトができました。本日、デザイナーの西部さんのとこから印刷所に入れてまいりました。
■新年会にいらしたかたには察しがつくと思いますが、「2001年面白かった本」アンケートがやっぱりものすごいボリュームであり、いつもの「BOOK holic」のスペースにおさめるのは至難のワザであったようだ。西部さん、死んでました。ホントにいつも無理をいってすまないです。2時間半くらいのチェック作業のあと、印刷所へ。


「ikki」コミックから『安住の地1』という新刊も出てます。相変わらずエロコワイつーかエロ悲しいです
太田出版の『mangaerotics』のスーパーバイザーでもあります。新年会で平和島ミチロウさんにいただいたのでした、ありがとう。

2/4
■山本直樹の『テレビを消しなさい』(平凡社)。今まで書かれた文章を1冊にまとめたもの。オウム以前からこないだのテロ以後のものまで長い年月がつまっている。山本直樹は昔から大好きな作家で、とくに『夏の思い出』(太田出版)『フラグメンツ1』(小学館)などはなんどもなんども読み返して、たまに、ウッと泣いてしまいそうになる。有害コミック問題で有名になった『Blue』(双葉社)ももちろん大好きだ。なんでだろ。好きで好きで、完全なロリータエロマンガである森山塔、塔山森名義の作品まで集めてるのである(さすがにブックオフにあるのは買えませんが。使用済感があって……)。
■風景の作家だなあと思う。作品の中で繰り返し描かれるのは、やり場のない虚無の性衝動であったり、逆に性衝動にでもなるしかない心理的葛藤であったりする。それらは、いつもとある風景のなかにある。学校の屋上であったり、図書館であったり、原っぱであったり、公園であったり、廃墟であったり、戦場であったり、実にさまざまな風景の中でさまざまなニュアンスの(でもやることは笑うくらい一緒な)男女のまぐわいが描かれる。その片隅から山本直樹自身のしんと無機質に静まり返った視線を感じる。
『テレビを消しなさい』で特に面白いのが、山本直樹がMacでマンガを描くようになるまでの経緯を書いたエッセイ群(初出「思想の科学」)なのだが、以下の考察がわたしには興味深かった。 パソコンに取り込んだ写真をPhotoshopで輪郭を加工しようとする時の話。
“……
機械には、2つの色の境目が2つの物体の境目なのか、空を背にした物体の輪郭なのか壁の模様なのか、壁に写った影なのか、判断できない。(中略)それを僕が判断し、線を引く。/ワープロの変換に似ている。打ち込んだ「へんかんににている」を「変換二煮ている」でも「返還二にている」でもなく「変換に似ている」と人間である僕が判断し、確定する。/もっと大げさにいうと、それは自然を記述することに似ている。自然や物理法則はもともと言葉でできてはいない。言葉じゃないものを人間がデッチ挙げた言葉や数字に置き換えることによって、人間は台風の進路を予測したり、原子爆弾を爆発させることが可能になった。……”
■作品を読むたびに感じていたあの無機質な視線の正体を捉えたような気がした。


凾入り。富士山型の切り抜きから桜の写真が覗ける美しい本。

2/3
■♪せちゅぶんだー(「ミニモニひなまつり」を踊りながら)って何もしてませんが。豆、散らかるし。てゆーかまず部屋が散らかり過ぎてるので、撒くと取りかえしのつかないことになるしね。
■ひっさびさの新刊! さそうあきら『富士山』(小学館)。「ikki」に掲載された「死」にまつわる連作短編集。人間はいつか死ぬんだよなんて何度も語られてる話なんだけど、それが、関東近圏のいろんな場所から見える「富士山」に仮託された途端、「富士山」自体の存在感の白々しさ、手あかの付きようが翻って生々しい。所詮富士山なのだ、ここで描かれる「雄大さ」も「清冽さ」も。そして、霊峰と呼ばれながらゴミだらけ、死体だらけの樹海を有してそれなりの威厳をなんだか保っている山を配するところに、さそうあきらの確信犯的な力を感じる。どれも読みごたえありました。まったく、いつも裏切らない作家ですねえ。
平林享子嬢に山本直樹の初エッセイ集『テレビを消しなさい』(平凡社)をもらう。大大大大大フェイバリット作家なのよう、ありがとう。


 

2/2
■トヨザキ社長に誘っていただき「銀座風流寄席」へ。銀座の「しも田」という料理屋さんのなかがミニ寄席に早変わり。満員のお客さんが至近距離で落語を楽しむ。終わったら、ぱぱっと片付けて料理屋さんに戻り、噺家さんを囲んでおいしい食事と酒を楽しむという、文字通り風流な催し。
■演者は三遊亭鳳志、鳳楽。鳳楽の「井戸の茶碗」のマクラで、江戸の物売りの往来での掛け声(「めだかーえきんぎょ〜」とかいうの)が売り物によっていろいろ違うことを学ぶ。廃品回収業は「ふるかね〜ふるかね〜(古鉄かな?)」です。面白かった。
■風流な食事会のあとは、社長と池袋で飲む。サシでお話するのは久しぶり。「フリペイベントはロフトプラスワンでやればいいじゃん」だそうですよ、f-dexさん! 社長が司会をやってくださるとのこと。


 

2/1
■月が変わったので日記ページの色を変えました。ほんとにどうでもいいような細かいことですが、ちょこちょこいじれるのがのがうれしいです。まだ飽きてないみたいですな。
すっごい面白い日記を書き続けられてる大森望さんにあやかって、過去の日記にはタイトルを付けることにしました。



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