カエル配りの日々

更新履歴

6/2
5月の日記を別ファイル
トップページの発行予定日を恥を忍んで訂正
6/14
リンク集にヒヨコ舎田中亜紀を追加
6/18
■トップページ 最新号を13号にさしかえ
バックナンバーに13号を追加
6/19
■新コーナー連載サンプル集up
トップページ修正
常設店を13号に更新
6/24

リンク集にjuicyfruitsおまめを追加

2002.6
2002.6「やっとでました13号、大慌てで配布しまくり!」の巻

今月の日記に戻る


6/30
■ああっ、カ−ン様〜! でW杯終わりました。サッカーになんの興味もない(もう日本代表の顔と名前が結びつかない。Jリーグを観ようとも思わない)わたしが、こんだけ楽しめるとは意外でした。今のところいちばんお気に入りの記事はこれ。隣の芝生に文句つけるなんて、なんて迷惑な人なんでしょう! すてき……。アニパロとかつくる人の気持ちがちょっとだけわかりました。
■『妻の帝国』(佐藤哲也/早川書房)読了。不思議な話だった〜。主人公の妻がせっせと郵便物を出し続けることで構築された「帝国」の物語。『ゼウスガーデン衰亡史』(小林恭二)とか好きなひとにはオススメ。「SFマガジン」7月号にトヨザキ社長による佐藤哲也インタビュー&作品解説が掲載されてます。見事な構成です、必読よ。
■面白かったけど頭がこんがらがったので、ストレートなエンターテインメントでほぐそうと『極大射程』(S・ハンター/文春文庫)を読みはじめる。いつもならこんなハードボイルドな主人公、ちと辛いのだが、カ−ン様効果かするっと感情移入してしまう。


ぴちょんくん どうする?ブンゲくん
目が似て蝶 フォルムがね。口もクマさん様式で同じ 設定がな〜。歌の方向も同じ

6/29
■じぶんの意思とは無関係に口ずさんでしまうというのがCMソングのいや〜なところですが「うるるとさらら」CD発売開始です。
■なんかこいつ、ぴちょんくんってゆうんすか? 巷の癒し系キャラのパーツ総動員って感じでヤじゃないですか? webのリリースとか見ると、登場から一年ってことで、キャラ誕生はピクミンより早いらしいんですが。
■カエルブンゲイのマスコットキャラのブンゲくんもこういうキャラに改造すべきかしら。ええと、条件は目に表情がなくて、頭が極端にデカクて、集団で棲息する……。
■なんかこんなもんに癒されることになってるって、やっぱヘンじゃねえ?
■というわけで、「ブンゲくんの歌」、募集中(笑)。この7月で創刊3周年だし。優秀作へのプレゼントなど考え中。鼻歌で音声ファイルにして送ってもらっても楽しそう。歌詞だけでもいいよ。掲示板でもメールでも可。
■ホントはかの有名な「ちんこ音頭」みたいに1行ずつみんなでつくってくってのが楽しそうなんだけどね。



6/28
■すっかり「カ−ン様!」になってるアライです。同じようにカーンの虜になった人による妄想シナリオやFLASHだのがネット上でガンガン発表されていて、よし、優秀作品を集めて決戦直前に「拳王リンク集」をつくって応援するぞ!と意気込んでた。
■でも、先を越されてしまった。ダンナのサイトにやられてしまった。ガクゼン。なんだよー、アンタ、カーン好きだってぜんぜんゆってなかったじゃん!
■悔しいけど、わたしのオススメ「ジ○ンプ系妄想シナリオ3部」や「プロジェクトX風カーン」などすべて網羅されちゃったので、カーン好きのみなさん、行ってみてね。キーッ。
■それにしても、昔からスポーツマン及びスポ−ツ選手って苦手で興味もなかったんだけど、なぜカーンはOKなの? やっぱ存在感が人間離れしてて、キャラとしか思えないから? 生のスポーツはダメでも『キャプテン』とか『スラムダンク』とかスポーツマンガは大好きだしね。うん、やっぱこれはキャラ萌えなんだな。


「奇跡の詩人」からどうしてもコックリさんを連想しちゃうのはオレだけ? ステキなこっくりさんTシャツ情報はLv99.comまで。黒こっくりもあるよ。


6/27
■『異義あり!「奇跡の詩人」』(滝本太郎 石井謙一郎編著/同時代社)読了。面白かった! 
■まえがきから引用。
NHKスペシャル「奇跡の詩人」が放送されたのは、2002年4月28日である。この本を出すための最初の顔合わせが、ちょうどひと月後の5月28日。6月5日が原稿の締め切りで、企画スタートから1ケ月後には書店に並べよう、などというのは、出版界の常識からして無謀極まりない。……
■でも、番組の反響に支えられた『人が否定されないルール』(講談社)のベストセラーランクイン、疑問にこたえようとしないNHKの頬かむりぶりを見てるうちに「このままではいけない!」と刊行を実現したという。出版界久々の快挙でしょう。DTP万歳だ。
■「週刊文春」記事の再録、障害児をもつ親や、医者や心理学者など識者の寄稿、及び問題の番組をテキストに起こしたものやドーマン法に関する資料などを寄せ集め、ざっくりと編んだ体裁だが、いいかげんさはみじんも感じられない。誤字も見つけられなかったし。かえって、なぜこんなにも急いで出版したかったかという真摯な思いが本全体から伝わってくる。
■流奈くんの才能がウソかどうかじゃなく、あくまでも、NHKが放送法に基づいた番組をつくったのかどうかを検証する立場を冷静に貫いている。その判断を決定づけるのが第三章のこの1文であろう。
今回、NHKは、放映後の釈明において、流奈君に苦痛を与えるから検証しないのだと主張している。しかし、これは正確ではない。「奇跡の詩人」は、ドーマン法のプログラムで訓練してきたがゆえに、その重要な教えとして当初から検証を拒否してきたというのが真実である。NHKの弁明は見当ちがいなのである。
■ド−マン法の提唱者、グレン・ド−マン氏は「楽しく、自然体でおこなうこと、そして、テストをしないこと」をもっとも大切なアドバイスとしてあげてるんだそうである。
なるほど、そういうことだったのか。
■出版に大きく一役かったと思われる2ちゃんねるのひとびとも、英文の資料を翻訳したり、検証会を主宰したりで大活躍。「なにかを動かし得た」という意味では、タカラの「ギコ猫」商標登録を差し止めた顛末より、個人的には興味深いし、共感もしやすい。あの力は、両刃のやいばだもんね。ともすれば圧力団体に化けかねない怖さがある。もちろん、ありゃータカラが酷かったと思うけど。
■そんなことを考えながら読むと面白そうなのが、『妻の帝国』(佐藤哲也/早川書房)。今から読むんだい。



6/26
■新宿ロフトプラスワンに配布。置きませんか?と声をかけてくれたKさんとちょっとお話ししたり。「いつかカエルブンゲイでイベントできるといいですねー」など。前からそれは思ってるんだけど、いったい何をやれば人を集められるのかがわからない。ま、思い付いたらそのうち。
■下北沢「裏窓」にてWEBディレクター&デザイナーの人と飲む。「別に食っていければいいし儲けなくていいから、なんか面白いことをやってそれが収入に結びつけば最高ですよねー」ということばに激しく同意。しかし、それが難しいんだなあ〜。カエルブンゲイじゃ食っていけないもん。ていうかカエルブンゲイ出すために働いてるような感じだもん。まあ、お金にならないからこそわがまま勝手に遊べるってのもありますが。発行も遅れたりね。(それはダメでしょー)
■『異義あり!「奇跡の詩人」』と『2ちゃんねる宣言』を購入。なんともサイバーミーハーな行動です。
■「2ちゃんねる」については、支持、不支持ということじゃなく、一応マスメディアのすみっこに居る者として、その存在を絶対視野に入れておかねばならんなーと思ってる。そういう意味で、谷澤動物病院問題で敗訴というニュースにはハッとする。すごく気になる。この判決で確定してしまったとしたら、それは「2ちゃんねる」存亡の危機だ。
■やっぱそれじゃイカンのだ。「2ちゃんねる」的な存在は必要なんだと思う。



6/25
■カーンすげ〜、動く劇画みてえだ〜。と思ったら、2ちゃんねるでは、カーンを主人公にした「少林サッカー」というか『北斗の拳』なシナリオが進行中だった。さすがだ……。日記で紹介しようと今行ってみたら消えてた。今日の試合を試合前に料理した妄想ゲームだったからでしょう。ココ(スレの杜)にちょっとだけ残ってます(すぐなくなるだろな)。
■「カエルブンゲイ」が『日本の!&2色グラフィックス 限られた色数によるデザイン』ピエ・ブックス)に紹介されてます。表紙デザインのサンプルとして取り上げてもらいました。デザイン本のコーナーで見てね。
■夕飯の買い物に出たら、近所のマンション(東池袋食堂の隣)に警官がたくさん出動してて物々しい。5階あたりでわらわらしてるようだが、別に事故がおこったわけでもダレかを救出してる様子もない。しばらく見てたがなんだかわからないので帰ってきたら、ニュースで「豊島区の賃貸マンションの5階から男の赤ん坊の遺体が発見されました」ってやってた。いや〜。


日曜日。なぜかやたらと猫にあう。

6/23〜24
■池袋・立教大学近くのカフェzozoiに配布。
■『昆虫探偵』(鳥飼否宇/世界文化社)読了。うひゃひゃ〜! おもしろいよ。正真正銘昆虫世界を舞台にしたミステリ連作。探偵はクマバチ、助手はヤマトゴキブリ、ライバルの刑事がクロオオアリ。
■いちばん怖くて面白かったのは、第四話の「吸血の池」(タイトルはすべて先行有名作品のオマージュになってます)。被害者はフチトリゲンゴロウのメス。ある朝、水面に腹を向けて死んでいるのをアメンボが発見。近寄ってみると、からだ中の体液を吸い尽くされていた! 水棲の昆虫は、餌になる昆虫に管を突き刺し、そこから消火液を送り込み、体内をどろどろに溶かしてからちゅうちゅう吸って養分にするというのがスタンダードなんだそうです。推理の焦点は、どの虫ならばフチトリゲンゴロウの体液を吸うことができたのかということ。きゃー、猟奇ですう〜!
■容疑者にタガメやらマツモムシやら出てくるのだが、検証していくと、いずれもゲンゴロウの堅い体皮を突き刺すだけの管をもっていなかったり、できても、水中での可呼吸時間がちがってたりと決め手に欠け、謎はどんどん深まっていく。わくわく。
■ページをめくるたびに、虫の生態の不思議にほほーっと感心したり驚いたり。特に、昆虫たちの交尾のバリエーションの多さ、シビアさに圧倒されました。そしてそれをネタにミステリを書いてしまった著者のチカラと虫への情熱に圧倒された。もう、夢中で読んじゃったよ。
■宮崎の田舎育ちなので、虫は好きだったし「わ、ヤゴだー!おけらだー!」と懐かしくて楽しかったのもあろうが、きっと誰にでも面白く読めると思います。あ、でも虫が死ぬ程嫌いな人にはおすすめしません。(でもちょっとだけ試してみない?)
■DVDで「アメリカン・ビューティ」を観る。よくできてるけど、家族をテーマとしたこの程度の諧謔、日本人はもっと早くから気付いてるぜ! 山本直樹作品を読んでから来やがれ! と鼻息荒らげる。
■はっ! この愛国的思考回路、オレW杯症候群になってないか? ええと、ホントはちゃんと面白い映画だったよ。



6/22
光進社のイシハラ氏よりメールをもらう。
「道玄坂のプロジェットですが
50メートルぐらい坂下の逆サイドに
移転したんですよ。
日記拝読したんですが見つけられなくて
そのまま帰ったようなかんじがしたので念のため。

……ハイ、その通り、配布しませんでした。もう行く気力がでません。へこむ。
■14号の特集として「声に出して読めない日本語」というのをぼんやり考えていた。声に出して読むのがもったいないくらいすばらしい本とか、凝った構成をとっているのため音読しても良さが伝わらない本とか、難しい字が多くて読めないとか、官能的すぎて読むのがはずかしいといったオススメ本を紹介しつつ、あくまでもポジティブなスタンスであのベストセラーをからかえないか。座談会かな、それともアンケートかなあ。
■昨日読んだ「週刊文春」の「タンマ君」(東海林さだお)が全くそんなネタだった。「声に出さないで読みたい日本語」だって。タンマ君と同じかよ! へこむ。
■今日は働くのやめ。酒もってこい!



6/21
■カエルブンゲイ13号、配布してきたともー!
■大塚スタート13時半。前半戦300部。JRで
西荻窪信愛書店音羽館ハートランド。JRで吉祥寺33CAVE(なんとお休み! 大家さんの住居を探し、預かってもらう。ロスタイム)→ヴィレッジヴァンガードトムズボックス(定休日。郵便受けに)雨、最高に激しい……。井の頭線で下北沢ヴィレッジヴァンガードフィクショネス。300部終了
■17時。ハーフタイム。原宿ダイヤモンド社へドリィ野方さんに預けた残り300部を受け取りに。アイスコーヒーうまし。雨は小やみ状態に。
■後半戦300部。千代田線で表参道ナディッフ→銀座線で外苑前リブロ→渋谷ブックファースト→プロジェット……うんしょと道玄坂を登り切ったのに、なんと移転してました、脱力。気を取り直してJRで恵比寿有隣堂アトレ→代々木東口サンクス→御茶ノ水経由千代田線で千駄木往来堂書店→千代田線経由JRで大塚に帰還。南口ALL LIGHT CAFEうなぎととんかつの末広。後半戦250部終了(プロジェット分50部残)。合わせて17軒550部、終了20時。へとへと。肩が抜けそう。急いでんぐんぐビール&メシ。かーっ。小鰺の南蛮漬うまし。広告料もいただく。
■他にも、ドリィさんが中野タコシェに配布してくれました、感謝。
■これで配布はほぼ終了。ほかには、来週、新宿ロフトプラスワン、7/1からはじまる北尾トロさんプレゼンツ西荻窪杉並北尾堂ブックカフェ2に置いていただく予定です。
■オンライン書店ABCクローバーブックス杉並北尾堂で本を買うと、カエルブンゲイ13号がおまけについてきます。本じゃないけどLv99.comでTシャツとか買ってもついてくるよ。
■13号を配布したところ、更新しました。つかまえて読んでかわいがってくださ〜い。



6/20
■カエルブンゲイ連載サンプル集、アップいたしました! ああ〜疲れた。どうか見てやってくださいな。
■連載第一回をアップすると予告しましたが、やっぱ新しいほうがいいわよねーということで主に12号(2002.2月発行)から転載しました。
■さて、配布行ってきまーす。雨だぜ、チクショウ!



6/19
■発送作業終了。地方の常設店には今日の夕方あたりから並ぶはず。都内では、リブロ錦糸町店、表参道OPAギャラリー、ABC全店が今日から。あ、新規店があります、横浜ルミネの有隣堂書店。御近所のかた、これからかわいがってくださいね。他は手配りなので明日かな。都内がいちばん遅いっていうのもヘンですね。
■この日記を書き終わったら、池袋の西武地下のリブロ(新刊文芸書)とジュンク堂とリブロサンシャイン南店に置きに行きます、ちゃりんこで。晴れてよかった!
■昨日はサッカ−を観ながら発送作業してました。日本-トルコ戦を経て、韓国-イタリア戦が終わるころに作業終了したのですが、 観戦中はだいたいうわの空だったため、宛名ラベルがさかさまだったり、差出人のハンコが歪んでたり、いろいろ乱暴なところもあるかもしれません。ゆるしてね。書店さん用の梱包は部数を何度もまちがって、何度もやりなおし、ガムテもすごい無駄遣い。
■明日は、渋谷、下北沢、吉祥寺、西荻窪を中心に西東京を攻めます。うまくいけば全部撒けそう。すでに、部数が足りません。いつも30部置いてるところは20部って感じでちびちび減らして対応しますので、お早めの入手をおすすめします。


カエルブンゲイ13号、約二か月遅れという超難産の末、ついに発行! 密室殺人ブンゲくんが表紙です。

6/16〜18
■いつものように発送準備。ちょうどラベルやら紙やらインクやら伝票やらが切れてたので、けっこう慌てる。
■17日。「ゲ−ムを作る!書評会議」の単行本化打ち合わせで新宿御苑、原書房。今年秋には出しましょうという勢い。悩んでいるのはタイトル。うーん、どんなのがインパクトあるかしらん。
■近所の石原壮一郎さんとごはん。新大塚駅の近くの「煖」という店。大塚にしては下北沢っぽいがんばった店。おいしい。人生相談本やサッカーやナンシ−関や日木流奈や2ちゃんねるなどでわいわい。
■そして18日。でましたよ、カエルブンゲイ13号。これから発送作業。ひたすら封筒に詰めます。日本=トルコ戦も内職スタイルで観戦でっす。
■直接納品されるABC 表参道店(こどもの城隣)には、どこよりも早く18日夕方あたりには並ぶ予定。その他の配布状況は日記でお知らせしていきます。


バックナンバーデータを整理してたら出て来た ぺちゃんこブンゲくん。4コママンガ「カエルのブンゲくん」も特集の13号は6/18発行。

6/15
■カエルブンゲイサンプル集、作り中。トップページはできたぞ! アップまで今しばらくお待ち下さい。
■『人を好きになってはいけないといわれて』(大沼安正/講談社)を読む。梅雨向きの内容。1982年生まれの少年の自伝。
■統一教会の集団結婚式で結ばれた両親のもとに生まれて、幼いころから信仰の現場にいた筆者がすこしずつ両親と宗教に疑問をもていく。「両親はまちがっている」と決定するにいたったひとことが「人を好きになってはいけない」という母親の言葉。
■小学校高学年から登校拒否になり、完全な引きこもりになる。学校へ行けという両親に「統一教会を辞めてくれたら行く」と繰り返し、その訴えが聞き入れられることはなかった。
■帯や宣伝はそのへんを強く謳っているが、一読して、宗教がホンスジとは思えなかった。登校拒否になったのは、欲しくてたまらないゲーム機を買ってもらえなかったから。引きこもってしまったのは、視力が低下してるのにメガネをかけてなかったから……そんなふうに読めた。 まあ、それも両親が世間とは違う規範で生活しているという異様な環境が影響してるんだろうけど。
■宗教問題を扱ったノンフィクションと思って読むと「?」って感じ。でも、酒鬼薔薇聖斗やバスジャック犯と同年生まれの少年が、クラスメイトと同じコミュニケーションツールを持たないことでどんなふうに疎外感を味わい、引きこもってはインターネットに救われ、同時に害されていったか。そこにフリースクールや大検や精神科医や、またゲームやJ-POPや『完全自殺マニュアル』はどう機能していったのかという1具体例としては面白かった。
■家出してから新宿2丁目で売春してるようすはナマっぽいっす。いや、行為の内容がホントかどうかはわかんないけど、客のひとりに「ロフトプラスワン」に連れていかれてサブカルチャーに巻き込まれるくだりとか、なんだか「ひえー」って感じ。いいとか悪いとかじゃなくただ「ひえー」って。
■でも、筆者と同年代のひとたちは、この本にすごく共感したりするんだろうか。筆者が酒鬼薔薇聖斗に感情移入しているように。それはなんだかやりきれんなあ。



6/14
■しっかり観ちゃいました、サッカー。いいですねえ、フリーランスって。
■「ピンポーン」ハーフタイム中に、佐川急便の人がやってきました。「すみません、こんな時に……」と恐縮し、「いま、どうなってますか?」と聞いて去って行きました。
■宅配関係の人とか、きっとお達しがあるのでしょうね。「試合中は届けないように」とか。でないと決定的瞬間をジャマされて「二度とクロネコつかうかー!!」ってなりそうだもんね。民間はともかく、郵便局も気をつかってるのかな。
■選手の名前、少しずつおぼえつつあります。今日は、鈴木と戸田を把握しました。明神と松田はちょっとあやしい。だって松田のルックスのほうが「明神」って感じなんだもん。
■日本代表選手の顔と名前が一致するひとって、モー娘。全員がわかる人とどっちが多いの? わたしはモー娘。のほうが自信あります。
■今日、控えにいた日本選手に井筒監督によく似たひとがいたんだけど、あれは誰だろう。



6/13
yahoo登録サイトになった記念の相互リンク募集中。ご希望の方、メールくださいませ。(ただいま2件いただいております)。
■『本格ミステリ02 2002年本格短編ベスト・セレクション』(本格ミステリ作家クラブ編/講談社)を読む。倉阪鬼一郎の「鳥雲に」という暗号を扱った一編が興味深かった。
■倉阪鬼一郎は前衛系の俳人でもあり、記憶に間違いがなければ「豈」同人。「豈」は大大大大大好きな俳人攝津幸彦が主宰してた結社。
■攝津幸彦作品をちょっとだけ紹介します。
みづいろやつひに立たざる夢の肉
くぢらじゃくなま温かき愛の際
野を帰る父のひとりは化粧して
幾千代も散るは美し明日は三越
南国に死して御恩のみなみかぜ

■17文字いっぱいの謎、ことばのいっこいっこが濡れてる感じ、たまりません。わたしのスーパーアイドルです。残念ながら5年前、49歳の若さで亡くなってしまったのですが。
■倉阪鬼一郎がタイトルとした「鳥雲に」は春の季語。春になって渡り鳥たちが北へ帰っていくようすを表現した季語で「鳥雲に入る」とも使います。
■この短編が魅力的だったのは、俳人である主人公の句作時の思考回路を描いてるところ。思い付いたことばを順列組み合わせの要領で配合し、ぴたりと収まる場所を探す作業など「そう、それそれ!」と感心。
■短い分量の中で独自(そうだよね?)の「俳句球体説」なる俳論を展開するなど楽しいので、俳句に興味あるひとは是非読んでみて!でした。
■続けて同作者の『四重奏』を読む。しかし、これは……? この叙述トリックって「あり」なの? ちょっとガクゼン。



6/12
■8年前の話だ。今は廃刊してしまったが「クリーク」という女性誌の編集部にいた。異動してきたばかりのわたしが担当したのは「夢見た頃がなつかしい」というモノクロ1ページのインタビュー定例。活躍中の女性クリエーターにトライアル時代の思い出を語ってもらうという趣旨のページであった。
■まっ先に依頼した。大ファンだった。
■インタビューで三軒茶屋の自宅兼仕事場のマンションにうかがった。消しゴム版画の原板をたくさん見せていただいた。ペンネームの由来や、「ホットドッグプレス」で書いてた時のエピソード、また、お料理好きという隠れた1面など、照れくさそうに、しかし適確なことばで語ってもらった楽しい1時間だった。
■写真撮影の直前に「ちょっと顔やってきていいですか?」と小声で申しわけなさそうに断り、お化粧直しに立つ仕草がたいへんかわいらしかった。
■「批評」という行為の真ん中にあるものはすべて、ナンシー関に教わった。特にテレビやタレントを語る時に、だれもが、そのパラダイムから抜けることの困難さにため息をついたことがあるだろう。
■ざんねんだ。もっともっと読みたかった。ニヤリとさせてほしかった。
■御冥福をこころからお祈りいたします。



6/11
■出張校正&責了。カエルブンゲイ13号、やっと印刷に回りました。長かったな〜。予定より1日遅れの6/18発行で決定しました。バックナンバー同様、郵便でも受け付け開始します。入手方法はコチラで。
■トヨザキ社長(ココに御尊顔あり)らと「突入せよ!あさま山荘事件」を観に銀座。予想してたより面白かった。長野県警と警視庁の対立が引き起こす笑うに笑えないあたふたぶり、お粗末な指令系統など、リアリティありました。映画館中に「オレはよ、とにかく警察がだいっきらいなんだよー!」という監督の声が響き渡るような映画でした。
■人質となった女性の夫役に松尾スズキ。全編を通じて唯一の泣かせ役。抑えた演技なんですが、すごく存在感がありました。
■良いニュースと悪いニュースがひとつずつ。良いほうは、「鳩よ!」休刊とともに連載終了した「ゲ−ムを作る!書評会議」の単行本化が決まったこと。詳細はまた。
■悪いほうは、2年半続けてきた「東京生活者日記」が6月いっぱいで終了することが決まったこと。この連載半ば習慣化してたのでちょっとさびしい。でもなあ、キャメッセ使ってるひと、ついに見たことないしなあ……。
■映画のあとごはん食べつつ、トヨザキ社長から買ったばかりのサイバーショットを見せてもらい、デジカメ欲しい欲しい熱が再燃。ズーム機能がすばらしい出来。



バックナンバーデータを整理してたら出て来た立体ブンゲくん。13号では大人気4コママンガ「カエルのブンゲくん」も特集。

6/10
■本日13号を印刷所入れ。明日出張校正。
■カウンターがやけによく回るの〜と思ったらYAHOOの今週のオススメになってました。わーい。すっかり気を良くしたのと13号発行を記念して、今週中にカエルブンゲイサンプル集をつくることを決意。カエルブンゲイ人気連載の第一回をすべてアップする予定。お楽しみに!
少林サッカーを観た。ああ、なんてステキなバカ映画! シュートボールは火を吹いてドラゴンになるわ、旋風脚で目にも止まらぬボールさばきだわ、キーパーはブルースリーアクションだわ、ドリブルはワイヤーアクションで地上10メートルだわ。試合シーンが楽しくて楽しくて。
■いかにも香港映画だよな〜。といった荒さとか、なんじゃそりゃバカにしとんのかあ! という展開もたくさんあるんだけど、そんなことに目くじらたてるほうがバカみたいって感じです。W杯盛り上がりついでにグループでわいわい観ることをおすすめ。平日なら遅い回でもすいてたよ(少なくとも池袋シネマサンシャインは)。
■それにしても、この映画の大きな魅力であるデフォルメされたCGシーン(目の奥でメラメラ炎が燃えたり、空の彼方に消えるシュートボールがキラーンと光ったり)のイメージのもとになってるのが日本の少年マンガやアニメやゲームであるなと思うにつけ、日本人にこういうノリの映画つくってほしかったよな〜と思う。そしたらもっと共有できるB級感覚だったろうに。今からできても「少林サッカーじゃん」と思っちゃうんだろうし。しょうがないけどちょっと残念。
三島賞の選評がでました。なかなか面白いです。カエルブンゲイがヒイキし続ける舞城王太郎も候補になってました。そうそう、13号には『世界は密室でできている。』の緊急ミニ特集もあり。来週後半には設置店に並ぶと思います。配布状況は日記で逐時お知らせしますね。お楽しみに!
■赤字経営ゆえ、発行部数がぜんぜん足りておらず(現在7000部)あっという間になくなります。近くの書店をチェックしてみてね。



6/7〜9
■先月の慌ただしさがウソのように 最近結構ノンビリ。なので、長尺の「グリーンマイル」(3時間!)を借りてみたり。ちったあ省略とかせえよ! と言いたくなる感じのタルイ映画だったが、ボロ泣きする。でも、まずは読んだほうがいいと思うな。
■泣く時って、両目から涙でます? よっぽどのことがない限りわたしは右目からしか出ません。激しく泣くと両目泣きになるんですが、今までそんなに泣いた映画は「ライフ・イズ・ビューティフル」「ダンサー・イン・ザ・ダーク」「がんばっていきまっしょい」(ちょっと恥ずかしいラインナップ……)くらいか。「グリーンマイル」は片目泣き。
「顔」も観る。これは再見。藤山直美映画であることを確認。自転車の練習をするシーンがあるのですが、ちゃんと自転車に乗れない人のコケかたをしてるのがスゴイ。痛そう。
■にしても、日本映画の主人公の実家がクリーニング屋って設定多くない? 「がんばっていきまっしょい」もそうだったし。「顔」もそう。飲食店じゃなくて、働いてる生活感を出そうとするとそうなっちゃうのかな。他にもあった気がするな、クリ−ニング屋ムービー。
■サッカー勝ちましたね。今日で稲本と宮本を覚えましたよ! でも宮本はマスク外したらもうアウトかも。ロシアの選手の名前で「二木ゴルフ」って聞こえる人がいるんだけど、ホントはなんて名前?「二木ゴルフ、ファール!」「二木ゴルフ、行きました!」 なんか応援してしまいそうになる。
■サッカーに気をとられて夕飯のカルボナーラ失敗。最後にからめるはずの卵黄を、あたためるまえの生クリームに投入してしまう。これじゃかき卵スパゲティになってしまうので、キーキー当り散らしながらつくりなおし。



6/6
明治座さんに招待していただき「武田鉄矢 母に捧げるバラード」を観にいく。第一部が武田母の半生を描いた芝居で(武田鉄矢は母と本人役と2役を演じる)、二部は海援隊トーク&ライブだ。脳みそのふだん使ってない部分を叩き起こして観る。
■会場の半分は熟年のおばさま、半分は三重県から修学旅行に来た中学生であった。どうなんだろう、修学旅行で明治座っていうか武田鉄矢。引率の先生のなかに熱狂的な金八ファンがいて、押し通したのだろうか。中学生たちは素直に楽しんでたようにも見えたけど、ディズニーランドにもちゃんと行ったかなあ、心配。
■明治座はこないだも「風間杜夫VS平田満」なんて企画をやっており、団塊の世代及びちょっと下くらいのフォ−クソング創成期を経験したあたりの世代を意識しているようだ。ネオシルバー層に向けた機軸を打ち出しはじめている。ものすごーく正しい戦略でしょうな。今後フォークソングなひとたちがどんどん明治座で座長公演したりするのかしら。さだまさしとか谷村新司とかすぐ実現しそう。あ、タイプとしてかぐや姫とかアリアリな感じ。
■われわれ(30代後半)がジャストターゲットになる頃は、だれの座長公演になるのかな。桑田佳祐? そして演目名は「いとしのエリー」なのか?
■幕間に喫茶ルームでペリ−荻野さんオススメの「和風サンド」を食う。うまし。かまぼことチーズとノリとわさびの絶妙な組み合わせ。
「ペリ−荻野と行く明治座座長公演」、是非実現したいものです。



6/5
■祝! カエルブンゲイwebがyahooの登録サイトになりました。昨日「貴サイト登録のお知らせ」というメールがいきなり来ました。
■リニューアルオープンした今年1月に登録出願したんだけど、その時はぜーんぜん相手にしてもらえませんでした。結構難関らしいよと聞き、ちぇっとあきらめて、すっかり忘れてたのでうれしい。何が理由なのかはナゾだけど。
■なので、登録祝いに、yahooに行って「カエルブンゲイ」で検索してみてね。あと、記念に相互リンクも大募集。希望される方、メールくださいませ。
■深夜、アイスクリームが無性に食べたくなり、コンビニに行ったら『ヒカルの碁』17巻が出てるのを発見。うれちー。
■やっとヒカルが佐為の不在を乗り越え、がっつんがっつん活躍はじめ、ますます囲碁版『ガラスの仮面』になってきました。もちろん、塔矢アキラは亜弓さんなのよ。



6/4
■中田ドットコムと小野しか知らんというサッカ−音痴のわたしまでとりあえず観てしまうからW杯ってすごいと思う。
■でも、前半戦は観れず。なぜなら6時からのBS朝日の生番組に、カエル筆者であるラーメンライダー林さんが登場したのだ。あんなサッカ−好きな林さんが、がまんして取材受ける(しかも林さんの店「裏窓」は定休日なのに)んだから、何がなんでも観ることに決定。ラーメンライダーのテーマ曲までかかって、かなりしっかりと紹介されてました。しかし、なにもこの日のこの時間じゃなくてもなあ……。誰か観ました?
■7時前に林さんの出番が終わり、あえて「サバイバー」でも観ようか? と一瞬ためらったが、ダレのためのウケ狙いなんだが全然わからないので、後半戦はしっかり観た。
■11時からのテレ東「WBS」の小谷真生子がひとりで冷めてたのがステキ。「観ましたか!? 小谷さん!」という、男性キャスターの問いかけにも「……まあ、観たっていうか、ニュースでね」と眉をちょっとしかめて素っ気無い。
■「よっぽど人と同じことするのがイヤなんですね」としみじみうなづかれてました。



6/3
■マガジンハウス書籍のKさんに誘われ、劇団☆新感線「スサノオ」に。TOKIOの松岡昌宏が出てるせいか、会場は若い女の子でいっぱいだった。新感線久しぶりだったが、10年前とぜんぜん変わってなかった。ヘビメタ座長公演な感じね。
■観てる途中に、あら、この公演観たことあるわ〜と思い出す。10年くらい前。たぶん、青山円形劇場だったと思う。松岡昌宏の役を古田新太がやってました。
■終演後、Kさんと飲み。ポスト江國香織って誰よ〜とかいろいろ。



ふたたび登場。アギーちゃん。

6/1〜2
■ああ6月になっちまったい。まだでません、カエル13号……。1日夜、中目黒。デザイナーの西部さんに最終レイアウト渡し。といってもまだヌケがあるんですが、あとはメール入稿、とりあえず6/17には出せそう。うー約2か月遅れ。こりゃいかん。
■打ち合わせ後、西部夫婦とメシ。前にも日記で紹介したフトアゴヒゲトカゲのアギーの話など。
いい話なんで、ちょっとだけ。
■アギーはもともと西部ダンナの友人のペットだった。飼い主である友人が数年前に急死してしまい、形見わけされたのだそうだ。貰ってくれと頼まれた時は「ええっ!」とひいたが、御家族の申し出を断り切れなかった。
■お通夜からダンナが持って帰ってきたものを見て「ぎゃーっ!」と大混乱の西部さん。ダンナの友人の部屋には何度か遊びにいったことがあり、ずっとアギーが怖くて怖くてしょうがなかったそうだ。「オレだって怖いよ」とダンナ。カサカサと動き回る生物を遠巻きにふたりで途方にくれる。「……こいつ、何食って生きてるの?」。
■大ミミズ、こおろぎ、ネズミの胎児……。これがアギーの主食だった。半泣きで飼育の日々。生きたこおろぎをむしゃむしゃ食いちぎるアギー。カンベンしてくれよーとふたり。
■しかし、不思議なもので、半年もすると情がわいてきたそうだ。状況に合わせて微妙に皮膚の色を変えたり、カラスの啼き声に怯えてベランダからコソコソ逃げ帰るすがたを「かわいい」と思うようになり、ふたりの生活はアギー中心に変化していく。このころから写真日記もつけはじめる。「部屋に遊びにきた友だちに必ず見せてるんだけど、もしかして迷惑なの?」(西部さん)
■……とまあ簡単に話せばこんな感じなんだけど、やむなく飼いはじめたハ虫類――外見がかわいらしく変化したわけでも、特に芸を覚えたでも人に慣れたわけでもないのに、こんなにも愛されるにいたった経緯には、なんかふかーく感じるものがあり、聞いててちょっと泣きそうになりました。
■なんか絵本にでもなりそうな話じゃないすか? ちょっと相談して、次号からなんかの形にしていただきたいなーとふたりに申し入れて帰ってきた。
■2日。13号も出てないのに。14号の特集の対談取材。原書房さんの御厚意で会議室をお借りし、平木ニコさん杉作J太郎さん、テーマは「童貞」。平木さんは杉作さんの大ファンで、ずっと前から、好き〜好き〜! 対談したい〜と熱望していたこともあって、たいへん盛り上がる。もう、笑いすぎ。
■「童貞」ていうかテーマ「あいぼん」って感じでしたが。

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2002.4「どんどん遅れるカエルブンゲイ13号編集作業、いったいどうなる?」の巻

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