カエル配りの日々

更新履歴

3/2
2月の日記を別ファイルに。
LINK平野恵子を追加。
3/3
本屋さんデータを更新
3/19
「ゲ−ム書評会議」『愛のひだりがわ』を追加

2002.3
2002.3「尾崎枕問題勃発と着払いだとフリペはだめかねえの巻」

今月の日記に戻る

東中野・日本閣の手前あたりの小さな飲み屋が集まる路地、妙に濃いです。写真は、見えにくいけど「スナック野宿」。なんで野宿? ほかにも「くじらのおなか」やら「ものまね巴舞(パブ)やら変な名前の店がいっぱい。

3/30〜31
■遊びまくりました。土曜日はBOX東中野へ。『「A2」公開記念森達也作品連続レイトショウ』を開催中なのである。麻原逮捕後のオウム信者たちの生活を、上祐史浩逮捕後、いきなり表舞台にひっぱり出されてさあたいへん!な広報副部長荒木浩を中心に描いた前作「A」ですっかり森達也にしびれてしまった。
■新作「A2」と、NONFIXで放映された「1999年のよだかの星」を観る。「1999年のよだかの星」は動物実験の現状を追ったドキュメンタリー。筋ジストロフィーの少年と両親、その治療法を研究をする動物実験センター、動物実験用の器具(ギロチンなんてのもある。安楽死させると体内成分が変わってしまって、実験にならない場合があるんだそうです)を商う会社などなど、動物実験にかかわる人、団体が次々とあらわれる。森達也はその人たちに「(動物を犠牲にすることに対して)葛藤はありますか?」と問い続ける。ビーグル犬に人工血管を植える実験をする医者にも、難病の息子のために医学の進歩を待ち望む親にも、等分に。
■森達也のドキュメンタリーの魅力は「告発」ではないことだ。いや、告発だと受け止めるひともいるかもしれないけど、作品の中核にあるのは、被写体に向き合い、テーマを掘り進んで行くプロセスにおける森達也本人の葛藤であり、揺れなのだ。著書にもあるのだが、森達也は「カメラを向けることは暴力である」と強く自覚している。そんな迷いのニュアンスとは別の生き物のように、カメラワークは躊躇なく対象に踏み込んで行く。森達也はその衝動を「エゴだ、表現欲だ」と言い切る。そこに惹かれてしまう。森達也を観ることは「メディアをつかって事象を伝えるとはどういうことか」を考えることとイコールなのである。
■「A2」は、荒木広報副部長にフォーカスした前作とは趣きを異にする「現在のオウム信者群像ドキュメント」である。「A」にあった「オウムを撮る」ことに対しての「迷い」は今回は薄い。告発や主張という手段は極力取らないながらも、オウムに対する森達也の見解がかなり端的に伝わってくる。今までの作風とはかなり違うな。
■すごく面白かった。刺激的で、観てない人は絶対観て!という作品なんだけど「葛藤森達也」萌えには、ちょっとさびしかったりして。
■、あ、「A」を観てないひとは、渋谷のアップリンクで上映中なので、観るべし。たぶん、ビデオとかにはなりにくいと思うし。だって公安による「え、そりゃないよー」という信者逮捕シーンがえんえんと映し出されているんだもん。
■日曜日は「ロード・オブ・ザ・リング」。面白い!『指輪物語』は大昔、途中で放り出したままのわたくしですが、いやー、ドラクエやFFをやってきてよかった! RPGに熱狂したことのある人なら、きっとうれしくなるよ。パーティ編成あり、ボウで攻撃するエルフあり(ちゃんと後列から)、ドワーフあり、ミスリルの鎧あり、おつかいあり、中ボスあり。謎のアイテムあり。3時間があっという間でした。アカデミー賞なんかとらんでええよ。
■驚異的な悪の力をもつ指輪を捨てに行く話なんですけど、命からがら預けにいったエルフの王様からも「よそにもってけ」と言われちゃうあたり、まるで「A2」で地域住民から「出て行けー!」と糾弾され、彷徨い続けるオウム施設のようでありました。いや、こじつけてますけどね。
■予告で観た『少林サッカー』、超観てえ!
『A2』(森達也、安岡卓治/現代書館)を読んで寝る。


 

3/29
朝から夜まで今日は遠いところで取材じゃー!と覚悟してたのだが、いきなり延期を食らう。およよー。じゃあ、誘われていた某飲み会におじゃましちゃおうかなーと思いつつ「この隙に」と取材アポの電話かけたり、ANA Latteの原稿を書いてたら、結局夜9時。慌てて買い物。すごい風に驚く。本日唯一の外出。鶏の手羽先照り煮、チンゲンサイとしめじのオイスターいため、小カブのサラダ。
■でも、おかげでたまってた原稿がほとんど書けたので、土日はゆっくりできそうだ。遊ぶぞ……あ、「カエルブンゲイ」やんなきゃ!! そろそろ入稿作業はじめなくては。でも、これも遊びだもんね。原稿まだの方、よろしくー!


 

3/28
ANA weddingの情報記事をがしがし書く。
■夕方より北口のsmooth hair(美容室)。もう二ヶ月ほったらかしなので、ぼさぼさ、白髪ぼうぼう。限界でした。
■さっぱりした頭で、夜、春日通り沿いの「月桃」という沖縄料理屋に行く。「おいしいらしい」という噂を聞いていたのだ。月桃チャンプルーやラフテーや沖縄そばなど、確かに美味い。泡盛の種類もものすごく揃ってる。いちばん印象的だったのは、チャンプルーなどに好みでかけて食べる島とうがらし、激ウマ。「ああ、泡盛からできてるなー」と実感するような風味が強烈、酔っぱらいそうな味。 うちにも、こないだの取材で買って来たのがひとびんあるんだけど、全く別物だ。ラベルをたよりにデパートとかで探してみよう。
■それにしても、日本にはおいしい調味料がたくさんありますねえ。島とうがらしもウマイけど、新潟の
かんずり、これは最高。和製コチュジャンみたいなもので、もっと味がやわらかい。いろんなものに馴染みます。みそ汁に入れるのが好き。あと、メジャーだけどゆず胡椒もいいですよね(なんか辛いものばっかり?)。
■おいしい日本の調味料情報あったら教えてください。


 

3/27
大人計画のパンフのラフを切る。やっぱ楽しいねえ、大好きラフ切り。
■夕方よりパンフ打ち合わせ。制作の長坂さん、カメラの田中さんと明大前の大人計画事務所。ページ構成が一応確定、撮影スケジュールもほぼ確認。とても安心する。4月アタマから、稽古場通い決定って感じ、それもまたよし。
■明大前のスーパーAZUMA(なかなか使いやすいスーパー。最近聞き飽きてウンザリの「さかなさかなさかな〜♪」も流してないし、あの曲、さかな売場以外で流すのやめて欲しい。近くの西友ではリカーコーナーでもがんがん流してCDも売っている)で鶏肉などを買って帰る。面倒なので親子丼とみそ汁(カブの葉と油揚)で夜ごはん。10時半。げーっ肥る食生活一直線だわ。
■「さかなさかな♪」より気になるのは、ブックオフでよく聞くから有線だと思うんだけど「はれはれはれらま〜ダンス〜♪」っていう歌。聞くたびに不快指数あがります。洗脳系っすか、やっぱ。
■役者さんへの撮影発注書(人数多いので健康診断並みのタイムテーブル)をこまごまつくったりして就寝。


 

3/26
■午後からスタジオKAZUKIでリハビリメークの取材。膠原病によるムーンフェイス、無毛症、今日もいろんな顔の悩みを抱えた女性たちが、かづきさんにメイクされてすっきりした表情で帰っていった。うーん、この取材もそろそろまとめはじめんとなー。
■横浜の某大手書店より「カエルブンゲイを置きたい」と連絡をいただくが、やはり「着払い」問題で保留に。残念だなあ……。フリペはつらいよ!
■夕飯はまたも小カブとじゃこの炒めもの&カレイの煮付け。生のあおのりが旬で出ていたので、みそ汁にぶっこむ。うまい! 食休みして、ANA Latteの入稿作業。


 

3/25
■再びANA Latteに戻り、沖縄ウエディングレポートを一気書き。ああ、もういいから「お幸せに!」の大安売り。すっかり祝福し疲れて(原稿書いてるだけなのに)もう今日は寝ちゃおうかなと夜11時。筑紫と辻元をぼーっと見る。が、その間に仕事関係のハラタツメールが連続で来やがった。きーーーっと片っ端から怒りのメールを返してるうちに、アドレナリンがどばどば出て、すごいやる気になって2時まで仕事。なんか空しい人生だなあ。
■カエル執筆者のみなさーん! おわかりですね? 本日13号の締切りザンスよ!


でも毎週日曜日はキャメッセ日記の締切日。毎週ネタになる写真を2枚撮らなきゃなんない。写真は「いつか使えるかも」と取っておいた喫茶店の看板。まるでなめくじ。

3/24
■今日は久々に締切りがナイ! ので台割やスケジュ−ル直しなど雑務を片付けて、のんびりモード。おやすみなさい。
■半分眠りながら『あかんべえ』(宮部みゆき/PHP)。主人公の祖父である七兵衛の立志伝をコンパクトに、しかし生き生きと描き出す書き出しの数ページでちょっと泣かされそうになり、やっぱうまいの〜と感心してしまうが、全体の印象はわたしにはイマイチ。 「お江戸賢い美少女スーパーナチュラル」モノです。考えたら、わたしは宮部さんのこっち系はあんまり好きじゃなかったんでした。
「クローバー・ブックス展」でお会いしたミニコミ「たまごなげ新聞」の大竹さん、「おまめ」の柴田さんより「カエルブンゲイ置きますよ〜」とメールをいただき、発送。これにて12号完配。新学期はじまったら、東京芸大(大学に進出するのは野望のひとつでありました!)と5月オープン予定の柴田さんのショップ(大阪)にお目見えの予定。
■最近、ありがたいことに「うちに置かせてください」(主にカフェの方から)という御要望を頻繁にいただくようになった。だが「着払いで」という壁を超えてくださるのはその3分の1くらい。フリペだからこっちとしても置いてくださるところに負担をかけたくないんだけど、それやってたら破産しちゃう……。で、涙を飲んで「またの機会に……」とをあきらめたりしてます。ふう、難しいっす。


 

3/23
大人計画の役者さんたちにパンフのための秘密企画を発注の嵐! 
■夕方よりさつまあげ(紀文の金目鯛入りってやつ、最近お気に入り)で白ワインちびちびやりつつ東野圭吾『レイクサイド』(実業之日本社、あら、装幀が守先さんだわ)を読みはじめるも、いつのまにか爆睡3時間。夜中に起きてしまった。どうしよーと思いつつ本を読みきり、BS朝日『仕立て屋の恋』を観てしまう。おしゃれハゲマニアは必見映画だね。
■『レイクサイド』 は、推理の要素がちゃんと読者に提示されるので、カンのいい人なら途中で犯人わかるかも。そういった意味では『どちらかが彼女を殺した』系のパズラーテイストですが、ストーリーの中で犯人明かしがされるので、『どちらかが彼女を殺した』を読んでも(ああ、当てる気で読めばきっと面白いんだよなー)と思いつつ面倒臭くて推理する気がなく「で、どういうネタだったのよ?」と他人に確かめるようなわたくしのような怠惰な読者にはうれしい1冊でした。


 

3/22
ANA Latteの「ブックマ−ク見せて下さい」次回は猫背椿さんの登場、なので大人計画へ。猫背さんはホントにセンスのよい女性です。大人計画の連載(もう終わったけど)「猫背の花椿」読んでくださいよ、しびれますわよ。
■猫背さん取材のあとは、制作の長坂さんとパンフレットの詰め。
■今回のパンフレットのデザインは守先正さんにお願いすることになった。守先さんは、「カエルブンゲイ創刊号」から6号を手掛けてくれた人で、現在のフォーマットを決定づけてくれた大恩人。宮藤官九郎さんの意向が「とにかく雑誌ぽい、読めるパンフ」ということなので「文字大好き」な守先さんに速攻で依頼したのだ。
■で、神楽坂のモリサキデザインで打ち合わせ。諸々まだ決まってないながら(脚本も、まだだもん)、装幀やページ構成案などをブレスト的に話し合う。さらに、スケジュールのタイトさに青ざめるが、楽しさは倍増な気分。


 

3/21
とりあえずANA Latteに区切りを付け、大人計画パンフの進行表と台割案づくりに悩む1日。スケジュール的にはかなりタイトなので、考えれば考えるほど青ざめてくるのだが、内容はすこぶる楽しそうである。
■印刷物は読み捨て感覚に限る!というのがわたくしの数少ない信条のひとつなので、新聞状のものが好き。だから「カエルブンゲイ」は今の体裁をしているのだが、いやいや冊子も楽しいねえ、目覚めちゃうかも!ま、……しょせんその程度の信条ではあります。


 

3/20
■ラフ切りはまだまだ続く。しかし、Dreamweaverのよいところは、ラフのなかに簡単に原稿を書き込めるところだな。適正なボリュームも一目瞭然。WEB上にアップしておけば、一度にたくさんの人に確認してもらえるし、もちろんペーパーレス。
■紙媒体でも活用できないかな。バカの一つ覚えで、いつも、Illustratorで切ってるんだけど(QuarkXPressは持ってないの、高いんだもん)、添付すると重いー。カラーでつくっても結局グレースケールにして軽くすることになるし。持ってないひとも多いのでPDFにするとテキストを別添付しなきゃならないし。でも、Dreamweaverだとページのオオモトをどう作成していいのかがわからん。タテに組むのもハードル高そう。うーん、なんかよい方法を考えよう。
■編集者のみなさん、どんなラフ切りしてますか? 情報くださーい。そして究極のワザを共有しようではありませんか!
ANA Latteに枡野浩一さんの「ブックマーク見せてください」がようやくアップされました。トップページの左上から行けます。おすすめのサイトを6つ挙げてもらいました。インタビューもあり。読んでね!


 

3/19
■『鳩よ!』「ゲ−ム書評会議」のテ−プ起こし&原稿書き。ネタ本はマガジンハウスはじまって以来のベストセラー(115万部突破だってよ)『世界がもし100人の村だったら』。連載は、これが最終回である。さびしいわ〜。ホントに楽しい仕事だったな。最後にリキが入ったか、まとめるのに結構時間がかかり、書き終わったら夜10時。
■はっと気付くと「腹が減ったよ〜」とダンナがフトンにくるまって泣いている。夕方から「ワシは外で食べてくる」と主張するのを「もう30分で終わるから待ちなさいよ!」と3時間くらいひきとめてたことになるようだ。でも、冷蔵庫には大量に小カブの葉が残っているので、そうそう外食されては困るのである。先日沖縄から買ってきた脂っこくて食えたもんじゃなかったラフテーといっしょにチャーハンにしましたよ、オバタさん! WITH賞味期限ギリギリの豆腐の味噌汁。でもまだあるぞ、小カブの葉、若干黄ばんできてるけどな!
■『鳩よ!』4月号も発売になりました。夕飯食った勢いで、当該号掲載の「『愛のひだりがわ』ゲーム化会議」もアップしました。読んでね〜。


鉢植えのアマリリス咲きました。1ヶ月ほどまえ、間違って茎を踏み折ってしまったときは、もうダメかと思いまた。輪ゴムで留めてごまかしてたら、こんな立派な花を(涙)。しかし、花の重みに耐えかねて、再び(踏んだとこから)くたっと折れ伏してたので、切り花にしました。合掌。

3/18
■朝10時から品川全日空。変態ラフ資料を携えて。ヒルメシを挟んで結局3時まで……。いつも思うけど、なんで打ち合わせってこんなに長いんだ? 30分にしてくれ! せめて1時間だろう。
■夕方帰ってきてああ、『鳩よ!』の「ゲ−ム書評会議」(最終回)やんなきゃ、テ−プ起こししなきゃ、と激しく義務感にかられながらうたた寝してしまう。ダメ人間〜。
高野文子『黄色い本』(講談社)、すばらしーです。『チボ−家の人々』を読んでる少女の日常とこころの動きだけでワクワク読まされる。着想から本の佇まいまで、いかにも「良いものですよ」「趣味いいですよ」感漂ってるし、天才と呼ばれる作者のブランド力は強いし、クソッ、ストレートには褒めたくないっ! でもグっときちゃったのよね〜。
■わたしも小さいころ『チボ−家の人々』を親に買ってもらいました。話がぜんぜん見えなくて1巻の最初のほうでやめちゃった記憶があるけど。そういえば『戦争と平和』も冒頭で登場人物がえんえんと思いに耽ってるのが退屈で放り出しました。
■わたしにとっての『黄色い本』ってなんだったかなあー。『ジェイン・エア』とかかなあ……ああ、いかにもフツーの田舎の文学少女だなあ。過去がおさげしてます(してなかったけど)。『チボ−家の人々』ってところがカッコイイのよね。くそ、趣味よくてやがるぜ!
■今読むと面白いのでしょうか、世界の名作。


 

3/17
■結局朝までラフ切りを変態的に楽しみ、9時ごろ寝る、1時ごろ起きる。
■DVDの貸し出し期限だったので渋谷「TSUTAYA」へ。ブックファーストで演劇パンフの参考資料を漁ったり。『屁で空中ウクライナ』(ピエール瀧/太田出版)など数冊購入。
枡野浩一さん『君の鳥は歌を歌える』(角川文庫)出てます。これは、『鳩よ!』時代にわたくしも担当してた連載の文庫化。枡野さんという才能を『SPA!』に載ってた「角川短歌賞最高点落選歌集」で知り、ひとめぼれ。矢も盾もたまらず「ロフトプラスワン」のイベントに出かけ「ウチで連載してください〜〜」といきなりお願いしたのも懐かしい思い出。すごくいい本です、買ってね。単行本でもってるかた、文庫版は加筆もされてて別ものだし、高見「バトロワ」広春の解説もついてるのでまた買うが吉だよ。


 

3/16
■もうすぐ朝でーす。ANA Latte「沖縄特集」のラフを切ってます。Dreamweaverを使い、一応WEBページに見える体裁にしてます。何枚も何枚もあるのでものすごく面倒。しかし、実はわたくし、こころの底からラフ切りが好きなのである。原稿書くよりずっと楽しい。編集作業の中で最も好きな段階かもしれない、そんでもって、WEBのラフがいちばん好きである。紙より自由度が高いんだもん。ゆうことを聞いてくれない「テーブル」指定(ネームや写真を塩梅よく組むための枠)にむしゃくしゃするのも結構楽しい。
■17日の夕方までに耳を揃えて提出なのだが、ヘンなところに凝ってしまい、全然すすまん。困ったもんだの〜。うふふふ〜。


 

3/15
■か、確定申告をしたぞ! ガクッ……。


大人計画オフィス近くで出会った少女。と思いきや洋服屋のディスプレイ。脅かすなよう。

3/14
■宮藤官九郎さん作演出の大人計画の本公演『春子ブックセンター』(5/15〜本多劇場)のパンフレットを編集することになり、明大前の大人計画オフィスへ。宮藤さんと制作の長坂さんと打ち合わせ。「読みもの満載の雑誌みたいなのにしたい」という意向。爆笑企画続出で、「うわー、こりゃ楽しい仕事になりそーだー!」とめちゃめちゃうれしくなったのだが、あれ? 公演まで、に、2ヶ月う? ははは。
■宮藤官九郎さんには『鳩よ!』に書いてもらってた御縁で「カエルブンゲイ」では「なにげ文学賞」というエッセイで参加してもらっている。しかしまあ、この2年くらいでホントにものすごいことになってしまったので、原稿をいただくたびに「すみません、おいそがしいのに……」とつい恐縮してしまうのだが、いつも「いえ、実はぜんぜん忙しくないです、ヒマです!」とのたまわれる。でも、きっとあんまり寝てないと思いまーす。
『木更津キャッツアイ』は明日が最終回!
■ケータイメモリ無事復旧。買い替えた。その方が安かった。


 

3/13
■スタッフも全員沖縄から帰ってきたので、さあ、構成をどーするべーとみんなでANA Latteの打ち合わせ。「どーするべーどーなるんだべーどうにかなるべー」と終了。とにかくとりあえずは大量にラフを切らなきゃってことさ、ぎゃ!
■夜はトヨザキ社長のオトモで、岩波書店の編集HさんTさんと飲み。Tさんが担当された山本昌代の『手紙』の書評を社長が書かれているという御縁の会であった。
■Tさんは松尾スズキ『演技でいいから友達でいて』の担当でもあった。「わー担当なかまだ〜」(わたしは「元」ですが)とうれしくなり、二次会に流れ「また朝までコースか?」と思われたが、「東方見聞録」のトイレでケータイを落としてしまう午前3時。ショック!酔っぱらいの暴挙で、じゃぶじゃぶ念入りに水洗いをし、あの、熱風をごうごうふかして手を乾かそうというコンセプトだけど、あんまり役にたたないよねえ?という機械にながながとさらす。あちち!
■ああ、きれいになった。と安心したのもつかのま、操作不能になってることに気付く(当然だよね)。ディスプレイ真っ黒。「あのメモリが、みな消えたの?」という衝撃に泣きそうになる。と同時に酔いの勢いに水をさされたせいか猛烈に眠くなり、お先に失礼する。


これは座談会風景です。念のため

3/12
■カエルブンゲイ13号のBOOK HOLICのための座談会。お昼から原宿ダイヤモンド社の会議室をお借りする。
■酒井冬雪&ドリイ野方プレゼンツの「女神の制裁」は情け容赦のないメール書評で大人気のコンテンツ。今回はこれを拡大し、BOOK HOLICスペシャルバージョンでお届けする。
■おふたりのたっての希望で「お目付役」として石原壮一郎さんに出席していただいた。
■2時間半に及ぶ座談会で俎上にあげられたのは、嶽本野ばら、橋本治、根本敬、細野真宏、渡辺武信、藤田紘一郎、マロン、大神源太、野田知佑などなどなど。もちろん石原さんも。
■おふたりが重視するのは顔やスタイルなど外見からにじみでるものであり、またその判断基準がものすごーく独自なところが魅力。昨日も「のどちんこ大きそー!」「笑顔の美しい男はたいていサドなの」など、名言続出。爆笑のうちに終了。
■ちなみに石原さんは、今日がお誕生日であった。おめでとー。お誕生日といえば、ANA Latteお誕生日カードはかわいいよ。flash版、凝ってますよ〜、ごとうひろこさん作です。ぜひ使ってみてね!「結婚おめでとう」もオススメ。
■最近、小カブばっか食ってます。小カブとジャコと油揚の炒めもの、小カブと鶏のミルク煮、ス−プ煮など。でも、小カブって本体に比べて葉っぱの量が異様に多いですよね。おひたしやらみそ汁のタネやらにしてますが、なかなか同時に使いきれません。新鮮なうちに食い切りたい! おいしい調理法、ないかな。
「2ちゃんねる」で、ムネオハウスなるオリジナル「ハウスミュージック」が続々と発表されている。すごいな〜。
■某編集部より聞かれてるのですが、OL主人公の小説でオススメといえばなんですか? 『女たちのジハード』(篠田節子/集英社)
みたいなの。お心当たりのあるかた、掲示板に書き込んでくれたり、メールいただけたりするとウレシイ。


 

3/11
■原稿整理、ギャラの計算など、編集者な1日。つくづく、じぶんで原稿書くよりひとの原稿を読むほうが好きだ。書きたいことも何もないし、元来、できれば1字も書きたくないというタイプなんだと思う。でも編集だけじゃ食っていけないもんねー。
『図書室の海』(恩田陸/新潮社)を部屋の中で紛失。仕方なく『ピカレスク』(猪瀬直樹/小学館)をナイトキャップにする。読みたくてしょうがないのを、猪瀬直樹に敬意を表して「ブックオフ」に出るのをがまんして待ってた1冊。100円じゃなかったけどね。


自著『それ行けトヨザキ!!』(文藝春秋)に次々と「絶版」の銘を入れていくトヨザキ社長。

3/10
■表参道のオーパギャラリー、
「クローバー・ブックス展」に再度。今日はトヨザキ社長のサイン会である。トヨザキ社長といえば当代随一のライター(最近、肩書きを「フリーライター」から「ライター」に変えたそうだ。理由:「フリーライターっていうほど自由じゃないことに気付いたから」)カエルブンゲイでは「書評ケモノ道」でお馴染み、博識熱血最強書評の書き手です。
■社長には雑誌『Number』での連載をまとめた『それ行けトヨザキ!!』という痛快奇抜スポーツルポの1冊があるのだが、これが先頃めでたく絶版に。これは見逃せないとクローバー・ブックス店主ヒラバヤシ、早速「絶版記念サイン&即売会」を企画したという次第。
■この絶版本(何度も言うなって?)には、トヨザキ社長御自ら「絶版」の銘とサインが入ってます。著者が「絶版」(まだ言うか!)とわざわざしたためた本なんてレアでっせー! もちろんわたくしも買いました。あと5冊くらい残ってたか。「クローバー・ブックス展」は13日までだよ、社長ファンはこの機会を見逃すな!
■サイン会のあと、社長、ヒラバヤシ、同名問題解決おめでとう尾崎枕(くわしくは掲示板でね)、新潮社のNさん、米光と飲み。社長の荒川修作取材話、サイコー。しかし、また朝まで飲むかね。
■眠いけど、9時には起きて宗男見なきゃあ。


 

3/9
■ホントは『肩ごしの恋人』(唯川恵/マガジンハウス)を読んで「ふざけるにゃあ!」と怒髪天、その激しいいきどおりをエンエン書いてました。でも、あまりにもムカついてたせいか「親が死んでもコマンドS」するのを忘れており、こういう時に限って、パソコンがフリーズ……。あんまりいっぱい書いたんで、もういちど書き直す気力がありません。しかし、自分的には気がすんだのでもういいことにします。どうせ取り上げるのなら面白い本の話題ほうがいいしな〜。
■ただいまのとっておき本は『図書室の海』(恩田陸/新潮社)。ううっ早く読みたい!

s
広くて怖いツインルーム

カヌチャステラ教会。バージンロードにアイロンをかける

万座ビーチだよ

海の透明度、すごいわ

3/6〜8
■8時10分羽田発、約2時間で那覇空港。どよーんとした曇り空、強い風、なんだなんだ寒いじゃん。「さすが沖縄、あったかいねー!」と常套句でジャケットを脱ぎ捨てる、そうはならなかった。気温17度。昨日までは25度あったというのにさ。
■車でカヌチャベイホテルへ。今回はANA Latteの「沖縄のホテルライフ」特集とANA Weddingの「モニターウェディング密着ルポ!」の二本立て。ムービーとipix という360度撮影可能なカメラとふつうのスチールと、撮影状況が異様に複雑、カメラマンが2人もいる。WEB取材も変わったものだ。
■しかしテキスト班は編集兼ライターのわたくし1名とあいかわらずシンプル。取材予定日はほんとは11日までなんだけど、都合がつかないので8日の夕方からライターの川崎朱紗嬢(カエルでは「少女マンガバカ一代でおなじみ)にバトンタッチするという仕組み。取材スタッフ4名に加えて、全日空や電通のひとが入れかわり立ちかわり、とめまぐるしい。そして、どんな取材ができるかはほとんど出たとこ勝負! スリリング!
■モニターウエディング当選のカップル(抽選で1組、10万円で沖縄挙式できるというキャンペーンの当選者)のインタビューや部屋や施設の取材で1日。宿泊するのはツインの部屋だが、おっそろしく広くてびっくり。公民館くらいはありそう。ひとりでは怖くて落ち着けず、夜中3回も目がさめる。貧乏性。
■7日は、ほとんど結婚式に密着。教会に参列するのでノースリーブのワンピースを着ているのだが、今日も寒いよ、風が冷たいよ。17度。カーディガンやショールでやりすごす。
■夕方車で移動、万座ビーチホテルへ。ホテルからホテルなのであんまし沖縄にいる気分にはなれない。メシも取材がてらホテルだし。寒いしね。
■8日、ちょっと気温あがって19度。6時ごろ起きて部屋から海を見てました。すこしずつ夜があけてくようすがほんとにキレイ。ようやく「沖縄〜」と実感。ウソくさいまでに海がキレイですにゃ〜、バスクリンみたいです。魚見えるし。。
■川崎さんにバトンタッチして、帰途につく、路線バスに2時間揺られて那覇空港へ。出発までオリオンビールをぐびぐび。ほろ酔いきぶんのまま羽田空港。「木更津キャッツアイ」が終わったころ自宅に着きました。東京はあんまり寒くなかったので安心。
■しかし、無味乾燥な書きっぷりですね、反省。


 

3/5
■沖縄に出張してきます〜。本島です。はじめて行くのに仕事だなんて悲しいわー。いったい何を着て行けばいいんだー???
8日まで帰ってきません。しばらくさよーならー。


 

3/4
■品川の全日空で午後いっぱいANA Latteのうちあわせ。6日から沖縄出張するんだけど、まだ詳細が半分くらいしか決まっていない。ちょっと不安。
掲示板にて尾崎枕問題が勃発。人気連載の枡野浩一さん「お名前売ります」で、以前8000円で落札された「尾崎枕」というペンネームを、ずっと前から使っていたという方があらわれたのです! おお! ちなみに 落札者はたまたまカエルブンゲイの執筆者(「一気読みが行く!」)なんですが。


 

3/3
■昨日、サクで買ったまぐろの刺身が食べ切れなかった。それが余程気になっていたのだろう、「もったいない! ああ、なんとかしなきゃなんとかしなきゃ」という気分で目がさめる。起き上がって早速冷蔵庫を覗くと、なんと残りの塊は刺身状に切られ、醤油につけこみゴマをふられてタッパーの中。……いつのまに? え、小人さんが? 全く記憶がない。しかし、刺身の切り方がおそろしく不揃いで、いかにも「酔っぱらいがやりました」という乱雑さ。じぶんの食い意地にびっくりする。でもうまいんだよね、ヅケ丼。
■夕方から「オーパギャラリー」へ。3/1から「クローバー・ブックス展」をやっているのです。今日は池松江美さんのサイン会。サイン会には間に合わなかったが、平林享子嬢やオーパの藤波さん、池松さんとお茶を飲みながらおしゃべり。本や雑貨やTシャツやらいろいろ。カエルブンゲイもカエル缶バッジ、カエルTシャツ、
カエルブンゲイ11号、12号で参加しているので、ぜひ行ってください。13日まで。
■さて、今日は配布しましたよ! 吉祥寺VV、33、CAVE、トムズボックス、西荻窪ハートランド、音羽館、信愛書店を巡る。これで配布は一段落、かな。残りはあと100部強。「ウチで扱います」というかたメールくださいね。(基本的に着払いになります)。
■最後の配布場所、信愛書店で北尾トロさん夫婦に遭遇。びっくり。


 

3/2
■夕方、ゲ−ム作家の麻野一哉さん(カエルでは「宗教たべあるき」でおなじみ)とキヨノさんがウチにくる。ずっと前から「ウチで鍋やりましょうよ」とゆってたのだが、なかなか実行にうつさないでいたら、かなり暖かくなってしまった。とりあえず、鍋って気分ではないので、金目鯛の包み焼きやら蛤の酒蒸しやら、客が来たときのワンパターンメニューでおもてなし。ウチのテーブルは4人で囲むには小さいので、引き戸を1コはずしてテーブルにのっけて巨大テーブルをつくる。これも恒例。
■おみやげに戴いた焼酎「野うさぎの走り」が激ウマでした。ついつい飲み過ごしました。楽しかった。タマにはホームパーティもいいですなあ。とにかくしゃべりたおしたので、ますます声がガラガラになってしまった。


 

3/1
ヒラノさんの御厚意で、香川県丸亀市の「ぴーぷる美容室」に置いていただくことになった。学生さんがたくさん集まってくるお店なのだそう。うれしい。
■13号の特集をそろそろ考えなくては。書評対談は「女神の制裁」のドリイ野方さんと酒井冬雪さんの言いたい放題に決定。石原壮一郎さんにお目付役として参加してもらう。
■問題はスペシャル。なににしようかなあ。12号の「宇田川新聞さんに版画を習おう」企画がとても好評なので、参加ものを今後もやっていこうとは思ってるのだが。でも2回続けないほうがいいよなあ……。今回は素直に読み物にしたほうがいいんだろうなあ。
■参加企画は、今のところ「ペリー荻野さんに『座長公演』に連れていってもらおう!」「中野真智子さんに俳句を教えてもらおう!」「トヨザキ社長に書評の書き方を叩き込まれよう!」「米光一成さんに『こっくりさん』を主宰してもらおう!」などなど案が上がっている。少しずつ実現していきたいと思う。他にも「あのひとにこれを習いたい!」という企画が有ったら教えてくださいね。



2002.2「12号発行! でもカゼひいちゃって配布が遅れ気味の巻」
2002.1「カエル3年目に突入!新年会で大騒ぎの巻」へ
旧サイトの日記

topに戻る