学名 |
Alpinia zerumbet |
英語名 |
Shell ginger(シェルジンジャー) |
和名(日本語名) |
月桃(ゲットウ、げっとう) |
生薬名 |
白手伊豆縮砂(シロテイズシュクシャ) |
別名 |
サンニン(さんにん)、サニン、サネンバナ |
分類 |
ショウガ科 多年草 |
原産地 |
インド、東南アジア、南西諸島
国内自生地 沖縄、小笠原、九州南部 |
特徴 |
月桃(ゲットウ、げっとう、アルピニア、シェルジンジャー)は高さ約4m まで育ちます。
月桃の葉は、幅10〜15cm、長さ40〜60cmと大きい長楕円形で、光沢のある濃緑色です。
初夏に長さ4〜6cm 位の提灯のような総状花序の花を付けます。
中国から伝来した月桃をゲットウ(げっとう)と呼んだことが始まりです。
主に太平洋を中心に南西諸島に分布し、ハワイにも生息します。
現地ではシェルジンジャーと呼ばれています。
沖縄ではどこでも見かける芳香植物(ハーブ、香草、薬草、植物)です。
沖縄ではサンニン(さんにん)と呼ぶのが一般的で、本来月桃(ゲットウ、げっとう)は食品を保存するために使用(利用)されていました。
各家庭の庭にあるほど、暮らしに根付いたハーブ(香草、薬草、植物)と言えるでしょう。 沖縄では旧正月に「カーサムーチー」と言う月桃の葉で包んだお餅を、厄払いや健康祈願のために作る習慣が古くからあります。
月桃の葉の香りを楽しめるというそのお餅は、1月以上かびる事がないと言われ、保存食としての役割もあるようです。
このことから判るように、優れた抗菌力を持ち、月桃の葉は虫を寄せ付けないことから、虫除けとしても使用(利用)されてきました。
近年の研究では、皮膚の老化を抑え、コラーゲンの生成促進作用他、様々なことが研究機関から発表され、若返りのハーブ(香草、薬草、植物)として人気が高まっています。
伝統的な月桃の葉の使用(利用)の他に、茎から繊維を取り、月桃紙が作られました。
小笠原にもありますが、それは大輪月桃(タイリンゲットウ)と言い、沖縄の月桃(ゲットウ、げっとう)とは異なります。
八丈島や大東島の月桃(ゲットウ、げっとう)と同じ遺伝子を持っていて、紫外線の強い小笠原で成長した月桃(ゲットウ、げっとう)は、赤ワインの34
倍ものポリフェノールを持ち、強力な抗酸化作用があることが判ってきました。
月桃オイル(月桃エキス、アロマオイル、精油、エッセンシャルオイル)を採取し始めてわずか10年足らずで、その月桃オイル(月桃エキス)に含まれる成分が約300種類もあり、様々な使い方(利用法、利用方法、活用法)が考えられています。
今後もその機能性には大いに注目したいところです。 |
成分 |
テルピネン-4-オール、ボルネオール、サビネン、カンファー、カンフェン、カルバクロール、ボルネオール、リナロール、リナノール、ゲラニオール、ピネン、1.8シネオール、フラボノイド、糖類、α−ピロン類など。 |
効能(効果、効用、薬効、作用) |
殺菌消毒作用、防カビ作用、防虫作用、鎮静作用、抗炎症作用、抗アレルギー作用、抗収斂作用、抗酸化作用、デオドラント作用、鼻炎、鼻カタル、痰、気管支炎、虫刺され、消化不良など。 |
注意! |
○妊娠中や授乳中の方は使用(利用)しないでください。
○使用(利用)の際には医師や専門家にご相談ください。 |