学名 |
Alchemilla vulgaris(アルケミラ・ウルガリス) |
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英語名 |
Lady's mantle(レディースマントル、レディスマントル) |
和名(日本語名) |
羽衣草、ハゴロモ草、はごろも草、ハゴロモグサ、ハゴロモソウ、はごろもそう、セイヨウハゴロモグサ |
分類 |
バラ科 多年草 |
原産地 |
ヨーロッパ |
特徴 |
草丈は20〜50cmです。
淡い黄緑色の小花を密集させてたくさんつけます。
初夏に咲く黄緑色の小さな丸い花がとてもかわいいです。
レディースマントルの学名「アルケミラ」はラテン名「アルケミー」錬金術という意味の言葉から派生しており、このハーブ(香草、薬草、植物)は魔力を持つと考えられていました。 ギリシャ、ローマ時代にはあまり名前が挙がることはありませんでしたが、中世に入って間もなくヒルデガルト・フォン・ビンゲンは、当時「のどの化膿に良い」としていました。
後の医学書では傷と胃腸の不調に適したハーブ(香草、薬草、植物)として度々登場するようになりました。
16世紀には著名な医師だったアダム・ロニッツァーは、外傷の他に内部の傷「腸中毒」、つまり消化不良に働きかけると称賛しています。
16〜18世紀にかけてのヨーロッパでは、葉の形が女性のマントを思わせるので、象形薬能論(植物の外見と適応症を結びつける考え方のことです)から女性特有の症状に使用(利用)されました。
レディースマントル(アルケミラ)のハーブティー(ハーブ茶、お茶)は妊婦の出産準備に最適とされました。
他のハーブ(香草、薬草、植物)とも相性が良く、外用、内服にも使用(利用)しやすく、婦人病のハーブティー(ハーブ茶、お茶)のブレンドには欠かせない存在となりました。
バラ科に属し、北半球のいたる所で見られます。
森や茂み、草地等、一面に繁殖することもしばしばです。 |
成分 |
タンニン、フラボノイド、苦味質(苦味成分)、サルチル酸、アロマオイル(精油成分、エッセンシャルオイル)など |
効能(効果、効用、薬効、作用) |
収斂作用、子宮刺激作用、月経調整作用(生理不順)、利尿作用、抗炎症作用、消化促進作用、下痢止め、重い生理痛、吹き出物、傷、婦人病予防等。 |
使い方(利用法、利用方法、活用法) |
若葉、花はサラダやハーブティー(ハーブ茶、お茶)、アロマバス(手作りハーブ入浴剤、ハーブ風呂)に使用(利用)します。花壇の縁取りに最高の品種です。 |
育て方(栽培方法、管理方法) |
種まき時期は4月〜10月です。春か秋に株分けで増やします。あまり土質を選ばず、栽培しやすいです。
日の当たる場所から半日陰まで適し、水はけのよい土に堆肥を十分すき込みます。夏の終わりに種子をまき、春に株分けをします。繁殖は春と秋に株分けで行います。 比較的暑さに強いタイプですが、暖地では、半日陰で風通しのよい場所を選びましょう。 |
注意! |
○妊娠中の使用(利用)は避けてください。
○使用(利用)の際には医師や専門家にご相談ください。 |