学名 |
Illicium religiosum |
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英語名 |
Japanese anise |
和名(日本語名) |
シキミ、ハナノキ、ハナシバ |
名前の由来 |
名前は、果実が有毒なため、「悪しき実」に由来し、「ア」が省略されたという説、実が枝に重(シ)げつくので、重実に由来するという説などがあります。
木偏に「仏」と書く文字は和製漢字で、サカキ(榊)が神前に供えられるのに対し、シキミが仏前に供えられることが多いからです。 |
分類 |
モクレン科 常緑小高木 |
特徴 |
日本では宗教の儀式などに使用します。
関東以西の日本、台湾、中国に分布し、枝を仏壇や墓に供えたりするので、寺院や墓地に植えられることも多いです。 |
成分 |
成分は、植物全体にサフロールなどの芳香性成分と共に、臭いのない致死毒成分(アニサチンなど)を含みます。
そのため、劇物及び毒物取締法で、植物そのものが劇物に指定されている唯一のものです。 |
効能(効果、効用、薬効、作用) |
葉は線香や抹香の原料にし、果実を牛馬の皮膚寄生虫の駆除に使用しますが、樹皮、葉、特に果実に有毒成分が多く含まれ猛毒なので注意が必要です。
その他、駆風、健胃、去痰作用があり、黄疸、霜焼け、食中毒、乳がんなどにも有効とされています。
中毒症状としては、嘔吐、下痢、呼吸障害、血圧上昇、昏睡などが報告されており、死に至ることもあります。
また、実の形が大茴香に似ているため、誤食し、中毒を起こした事例もあります。 |
注意! |
この植物は、スパイスの「八角」に似た実をつけるのでよく間違えられますが、毒性のある植物ですので食べることはできません。くれぐれも注意して下さい。 |