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Evening Primrose

待宵草(マツヨイグサ)

マツヨイグサの出てくる小説をご紹介しています。

待宵草

アカバナ科の二年草または多年草

〔別名〕宵待草(ヨイマチグサ) 〔花期〕春〜夏 

〔花言葉〕ものいわぬ恋・魔法

宵待草と呼ばれることも多い。また、月見草と呼ばれることもある。

 

<小説>


山本渚 『吉野北高校図書委員会』 メディアファクトリー

仲のいい大地と大好きな後輩・あゆみがつき合い始めたことで、かずらは大地への気持ちを自覚してしまう。
異性として好きなわけでは決してないはずなのに、何だか彼らを見ていると寂しい気持ちになってしまうのだ。

そんなかずらへの気持ちをもてあます藤枝は、彼女への気持ちを抑えきれず、同じ部活に所属してもいるワンちゃんに相談を重ねる日々を送っている。

図書委員に所属する高校生たちの日常を書いた物語。

帰り道、吉野川の土手の途中で自転車を止めた。夕焼けの空に向って、黄色い花が一斉に咲いている。小さくてまあるい、大好きな、花。 (p.46)

+ + +

続編の 『吉野北高校図書委員会2 委員長の初恋』もあり。
登場人物たちの関係も微妙に変わっているようですが、高校生活って大変ですよね……。
実生活からずいぶん遠くなった今、こういう物語を読むのはとても懐かしい気がします。