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Convolvulus

昼顔

昼顔の出てくる和歌や小説をご紹介しています。

昼顔

ヒルガオ科のツル性植物

〔花期〕6〜8月 

〔花言葉〕きずな・友だちのよしみ

朝顔によく似たピンク色の花を咲かせる。ふつうは種子ができない。

 

<短歌・俳句>


高円の 野辺の容花 面影に
   見えつつ妹(いも)は 忘れかねつも
 (大伴家持/万葉集)

<小説>


今西祐行 「はまひるがおの小さな海」(『一つの花』収録) 岩崎書店

灯台のある岬の一番先に、昼顔が咲いていた。
それを偶然見つけた僕に、昼顔は「わたしをつみとってください」と頼む。
昼顔を摘み取ると、空が曇ると人々は言い伝えているらしい。

なぜ自分を摘み取ってほしいのか、僕が訊ねると、昼顔はその理由を話してくれた。

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素敵な短編です。