◆岩魚を飼ってみる◆
岩魚を「飼う」っていうのでしょうか?
それはさておき、渓流好きなら一度は家で、
泳いでいる姿をシゲシゲと見てみたいと
思うのではないでしょうか?
我が家では何度も挑戦してみました。
まず、水は綺麗でないといけません。
大型の水槽とWフィルター、夏場は避け、
静かで魚が音にビックリしないような場所に設置しました。
何匹かで入れると一番強い奴が他を威嚇して
ボロボロにしてしまうので、
一匹だけにしました。
しかし、岩魚は非常にデリケートで決して餌を食べようとしません。
いろいろ手を尽くしましたがダメで、
まだ力がある内に渓流に戻す・・・の繰り返しで
諦めざるをえませんでした。
考えてみれば、当たり前ですよね。
でも、その趣味が高じてこんな方がいました。
私の実家の近くを流れる川の源流近くに、やはり渓流好きでそこに家を建てちゃったおじいさんがいました。
夫婦で住んでいたのですが、
何度か川に通う内に知り合いになったのです。
川のすぐ横に家を建て、その川の一部をいけすにして、
そこで岩魚や山女魚を泳がせているのです。
たぶんあれは護岸されていない川原の敷地内にも家を建て、
違法建築ではあったと思います。(>_<)
主人も度々おじいさんと伊豆の奥に釣りに出掛けたのですが、
車の荷台いっぱいに、大きな電動式の水槽が設置されていて
釣った魚は直ちに水槽の中で泳がせ、
家に持ち帰ってはMyいけすに放していました。
川原には露天風呂もつくり、
道楽を絵に描いたような楽しい生活をしていました。

私たちもその後転勤となり、
実家も遠くなってしまった事で、しばらく行く事も出来ずにいました。
そして、その間に何年ぶりかの大きな台風が来て、
川の形も大きく変わってしまい、
主人が行った時には、跡形もなかったそうです。
・・・おじいさんはどこへ行ってしまったのでしょうか?
噂ではどこか安全な場所に移り住んだとも聞きましたが・・・。
◆イクラから育てる◆
水槽は無理なので、科学館でサケを卵から稚魚に育てて放流する・・という企画があったのでそちらに参加する事にしました。
12月下旬、貰ってきたのは15個の卵
一緒に毎日の記録用紙も渡されました。
内14個の卵に銀色のメン玉が付きましたが、1個だけはそのまま白くなり、ダメになってしまいました。
正月明けに一匹がかえると、次々にふ化が始まりました。
あの普段食しているイクラが泳いでる・・・
感動的で、しばらくはイクラが食べられませんでした。
そして、お腹の卵黄がなくなると、いかにも魚らしくなり、
パーマークの美しい稚魚はイクラみていても、
飽きないものでした。^_^;
そして体調3〜4cmになると一旦科学館に戻され、
放流されたのでした。
◆幻の岩魚釣り師◆
これは私はにわかに信じがたい話なんですが、
当時神奈川に住んでいて何時間か車を飛ばし、
丹沢の山奥に通っていた時の事です。
主人は気の合う会社の先輩Sさんと二人で出掛け、
釣り初めに大きな岩魚、
しかも主人の中では一番大きな岩魚を釣り、
気を良くして一日楽しく過ごしたそうです。
そして帰りの車の中でSさんは言ったのです。
「あの岩魚を釣り上げた淵、怖くて話せなかったけど、
あそこで男の人が釣っていた。
直視すると見えないのだけれど、
帽子のツバで隠すように横目で見ると
確かにじーっと釣っていた。」
・・・・そう、男の人は、現世の人ではないのです。
よっぽど釣りが好きな方だったのでしょう。
それを聞いた主人は、
その場所へは決して一人で入る事はありませんでした。

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