∞ |
= Ψ(I) | ||
![]() |
Ψ(Jn) |
||
n=1 |
・ | ∞ |
|
|
|
k |
|
![]() |
Ψ(Jn) | = | lim | ![]() |
Ψ(Jn) | |
n=1 |
|
|
k→∞ | n=1 |
|
= | lim | {Ψ(J1)+Ψ(J2)+Ψ(J3)+Ψ(J4)+…+Ψ(Jk)} |
k→∞ |
= | lim | {Ψ((a,a1])+Ψ((a1,a2])+Ψ((a2,a3])+Ψ((a3,a4])+…+Ψ((ak-1,ak])} |
k→∞ |
= | lim | {a1−a+a2−a1+a3−a2+a4−a3+…+ak−ak-1} ∵Ψ()の定義 |
k→∞ |
= | lim | (ak−a) ∵Ψ()の定義 |
k→∞ |
= | lim | ak − | lim | a ∵(1)より、数列の極限値の和の公式 |
k→∞ | k→∞ |
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[伊藤『ルベーグ積分』I予備概念§3点関数と集合関数:例2(pp.13-15);高木『解析概論』113節Euclid空間区間の体積(pp.421-3).]
R : 実数の全体の集合。すなわち、R={ x| −∞ < x < +∞ }
I : 下記5タイプの区間のひとつ
type 1: 左半開区間(a,b]={ x | a<x≦b } (ただし−∞< a<b<+∞),
type 2: (−∞,b]={ x | x≦b } (ただし−∞<b<+∞)、
type 3: (a,∞)={ x | a<x } (ただし−∞<a<+∞)、
type 4: (−∞, ∞)=実数の全体の集合R
type 5: 空集合φ
※これらはすべて、Rの部分集合となっている。
I : 上記5タイプの区間Iとして考えられ得るもの全てを集めてきた集合系(族)。
※上記5タイプの区間Iは、どれも、Rの部分集合だから、
IはRの部分集合系(族)となっている。
※以上のように、I,Iを定義するとき、I⊂RかつI∈I は満たされている。
f(x): : R上の実数値関数(つまり、f:R→R)で、R上単調増加関数。
関数Ψを、
(i) 区間Iが上記type1の区間であるとき、
つまり、I=(a,b]={ x | a<x≦b } (ただし−∞<a<b<+∞) であるとき、
Ψ(I) = f(b)−f(a)
※ f(x)は単調増加関数で、a<bだから、常に、Ψ(I)=f(b)−f(a)>0となる。
(ii) 区間Iが上記type5の区間であるとき、つまり、I=φであるとき、
Ψ(φ) = 0
(iii) 区間Iが上記type 2: (−∞,b], type 3: (a,∞), type 4: (−∞, ∞)いずれかの区間であるとき、
Iに含まれる任意のtype1の区間J=(a',b']={ x|a'<x≦b' } (ただし−∞<a'<b'<+∞)
に対して、
Ψ(I) = sup { Ψ( J ) }= sup { f (b')−f (a') }
※f(x)は単調増加関数で、a<bだから、常に、Ψ(I) = sup { f(b')−f(a') }>0となる。
という値のとりかたをする関数と定義する。
・このうち特に、f(x)=x とした際のΨ(I)が、一般に「左半開区間Iの長さ」と呼ばれるもの。
(性質)
・定義域が、Rの部分集合系(族) I となるので、
この関数Ψは、Rで定義された実数値I-集合関数となる。
・常に、Ψ(I)≧0で、Ψ(I)=0となるのはI=φのケースのみ。
※R上区間塊の長さを一般化した集合関数、1次元ルベーグ・スチルチェス外測度
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