第11号

※「モテない問題を考える会通信」は、2000年2月創刊。隔月刊で発行していましたが、現在不定期発行です。
 通常価格は200円(6、10、13号は250円)です。


全目次| 01| 02| 03| 04| 05| 06| 07| 08| 09| 10| 11| 12| 13| 14

モテ問通信表紙 ▼11号(2001年12月)=編集長モテ問的インタヴュー 聞き手・鷹野原美奈/わたしは、挿入されるのが嫌い。 鷹野原美奈/[書評]『萩家の三姉妹』 名木太/おじいちゃんの玉袋/編集後記


 
編集後記(11号)

▼えー、速攻11号です。と言いたいところなんですけど、気合いだけでした。一回刊行ペース乱すと気がゆるんじゃって、元に戻るのが大変です。予告から1カ月以上の遅れです。感想・投稿頂いてた方すみません。
 今号、鷹野原さんが私にインタビューしてくれた記事は元々9号掲載で考えていたもので、前号の座談会よりさらに前の6月頭に行ったものです。ずるずると掲載が延びてしまいました。いかがでしたでしょうか?
 投稿は、鷹野原さん、西成さんから頂きました。やっぱ投稿の数と「今号充実してるなぁ」と思う度は比例しますね。最近編集長書き過ぎてますけど、次号はちょっぴり旧き良き時代(?)のモテ問テイストになるかな? ま、でも編集長も書くけどね(笑)。ってモテ問終わるって話はどこ行ったんだって話だべ。まー、とりあえず続くもんは続くと…。
 えー、ところで、「「モテ問通信」に何か書きましょうか? ネタは何がいいですか?」と聞かれることがたまにあります。確かにいろんな人からの投稿が多い方が面白いし投稿大募集なんですけど、「何がいいですか?」というのは何か違和感を感じる。あなたは何を言いたいのか? 何を伝えたいのか?と思う。マスコミの雑誌なら、今これが話題というのがあって、それを載せれば読者にウケるから、それに詳しいライター探して書いてもらおうということになるのでしょう。しかし、「モテ問通信」はミニコミである。「ウケる」から書いてるんじゃなくて、ウケるかウケないか分からないし不安だけども、「自分が思っていること」なんだからと思って書いているのである。もちろん、ウケてほしいし、僕なんか「面白かったよ」と言ってもらえるとめちゃくちゃ嬉しくなって、やっぱもうちょっと続けてみようかななんて考えたりする。けど、それは「結果」であって、「目的」ではない。ウケたいから書いたんじゃなくて、結果ウケたのだ。何の反応もないこともままあるし。
 「何について書きましょうか?」ってライターみたいじゃないですか。確かに、マスコミのライターは文章上手いし、読んでほれぼれすることもあるけど、「上手くまとめたな…」という印象を受けることも多い。その手の文章はきれいに「消費」されて、翌日には忘れられてる。だって、中身がないんだから。煽って煽って結論も感銘もないという文章。TVでも、カワグチヒロシが洞窟に入るような番組は全編面白かったような気がするんだけど、よくよく考えるとそこには何もない。メディアは本当に「進化」していて、元々中身のない番組なんかは、そこらへんの要領を得ている。何もないにも関わらず、最後まで(CMとあわせて)観させるという、驚くべき操作性を極めている。僕なんか操作されやすいから気になって最後まで観ちゃいます(笑)。まー、カワグチヒロシも、小学生の頃に観たUFO特番とか、夏休みのニイクライワオの心霊写真だとかも楽しかったけどね(笑)。だからと言って、僕らはTV番組でいいのか? 「予定調和」の「中身なし」でいいのか?
 ひぐちさんが痴漢について書いてくれた。のばらさんがおっぱいについて書いてくれた。それらは、僕がそのネタ欲しいと言って依頼したわけではないし、それがウケるからと書かれたのではない。常々思っていることだから書かれたのだ。(そりゃ「**について書かない?」と言ってみることもあるけど、それはその人がそのことについて思うところがあるんじゃないかという場合の誘い水だ。)
 「モテ問執筆者の文章はどれも上手いよね」とよく言われる。僕もそう思う。みんな本当に上手だ。でも、その「上手さ」はマスコミの「上手さ」とは別物である。テクニックじゃないのだ。それが正直な文章だから、感銘を受けるのだ。その文章がその人自身だからこそ、感じるし、発見があるし、何かが残るのだ。もちろんテクニックも使う。けど、それは単に読みやすいかどうかの話であって、実はどうでもいいことなのだ。
 だから、何が言いたいかというと、「モテ問通信」はミニコミであるということと、「書く(語る)ということの原点にかえろう」ということと、僕らが持っている「技術」は大したことなくて、僕らが「感じていること」こそが大切であり読むに値するんだっていうこと。…ということで、「投稿・ご感想」をお待ちしています!
 最近、知人や初対面の人に会って「モテ問」読んでますと聞くことがありビックリ。反応あんましなくても案外ちゃんと読まれてるのかも…。嬉し。
 スペシャル・サンクス、早川義夫さんin『ぼくは本屋のおやじさん』&一発太郎in「卒業旅行─ニホンから来ました」!(名木太)

←全目次に戻る ↑先頭に戻る


ホーム バックナンバー 取扱い書店 ご注文 レビュー データ 掲示板 リンク 更新履歴