※「モテない問題を考える会通信」は、2000年2月創刊。隔月刊で発行していましたが、現在不定期発行です。
通常価格は200円(6、10、13号は250円)です。
全目次 | | | 01 | | | 02 | | | 03 | | | 04 | | | 05 | | | 06 | | | 07 | | | 08 | | | 09 | | | 10 | | | 11 | | | 12 | | | 13 | | | 14 |
![]() |
|
[どーゆーこと? 2]セクハラとGS 名木太 「グローバル・スタンダードって最近よく言われますけれど、(略)センスのない人は、ビッグバン以降は生き残れないと思った方がいいんじゃないかな。ユーモアだと思い込んでセクハラしているような人なんて論外ですよ」 私も清田さんに同感である。 (今村朋子「セクシュアル・ハラスメント、男たちのとまどい─コミュニケーションギャップにみる深い溝」、「季刊 女も男も98秋号」労働教育センター、16ページ) また、えらく古いネタを持ってきてしまいましたが、ちょっと気になっていたので…。 この記事では、「男たちのとまどい」ということで、意図的なセクハラとは違う、コミュニケーション・ギャップによる「悪意のないセクハラ」について取り上げている。つまり、不器用で交流下手な男たちによる「セクハラ」、というかコミュニケーション・ギャップの話である。 ニューヨーク帰りの今村氏に、まじめな営業マンA氏はしゃれたジョークでも言わなくちゃと「コールガールしてたの? 一回いくらで売ってたの?」と言ってしまった。最悪である(笑)。今村氏は意図的なセクハラなのかと思い、社長に直訴。A氏はその日のうちに菓子折を持ち、顔を真っ赤にして謝りに行く…。まじめなばかりに、無理してジョークをとばそうとするとこういうことになりがちなのかもしれない。 今村氏は「コミュニケーションというものは同じ日本語を話しているからといって成立するわけじゃないんだ」と驚く。「人種のるつぼであるニューヨークで言葉は一〇〇%通じなくても、お互いにビンビンに通じ合える、わかり合えるという体験をいっぱいしてきたばかりだったから余計にそう思えたのだろう」と。 また、「グローバル・スタンダードがセクハラを絶滅させるか?」というタイトルの段落では、フランス系貿易会社勤務の清田氏が、上司からこれまた最悪のギャグをかまされる話が取り上げられる。「本人はフランス流のユーモアのつもりなんですね。いくらフランス製のスーツ着てても中身はしっかり日本のオヤジなんです。あまりにくだらないから適当にかわしてたけど、それでもけっこう疲れました」と清田氏。以降、上記「生き残れない」という話につながる。今村氏は「そういう男性が時代の遺物になるのは時間の問題だ」とだめ押し。 単純にこの「ギャグ」じゃ不快だろうというのは分かる。けど、アメリカだフランスだとか言ってさ、グローバル・スタンダード? 「アメリカが世界の中心」主義だよね? そんなん持ち出して云々となると、いかがかと思うんだよね。このアメリカかぶれがぁ〜 って。大体、これは労働者(リーマン)が労働者(リーマン)に向かって言う言葉なのか? そういうのでなくてさ、単純に「それ不快なんですけど」ってことで、会話って始まるんじゃないかと思うんだよね。もちろん、清田氏の場合だと相手は上司なんで簡単ではないだろうけれど、そうならば、これは「コミュニケーション・ギャップ」の問題ではない。ギャップがあろうがなかろうが、「上司には口答えできない」という皆が抱える問題だ。何故それを労働者(リーマン)の問題として捉えず、男女間の問題にしたがるのか? で、コミュニケーション・ギャップがお互いにあるのはお互い様であって、んでどっちがコミュニケーションをとろうと努力してるかっていうと、この場合、私見ではおっさんの方に軍配が上がると思うんだよね。記事中、ゴシップ好きな女性社員の扱い方に手を焼いている若い男性への取材もあるが、結局下手打つにしても、コミュニケーションに気ぃ遣ってるのは男の側(この記事では)。だから、こう言う女性は会話下手な男性社員に気ぃ遣ってあなたがこれぞ「ユーモア」と思ってるようなギャグを、アメリカン・ユーモアでもいいと思うし、とばすくらいのことしたげたらいんじゃないのかと思うんだが…。あんたが仕切れよと思うんだけど、批判はしても自分ではやんないんだよね。 まぁ、いいや。つーか、仲良くしよう! せめて労働者同士の思いやりとか? 大切にしたいと思うんだが。 …と書いてみて、でも女性はやっぱ大変なのか? やっぱとんでもないこと言う男もたくさんいるのか? 何で僕はこういう記事にイラつくのだろうかと考える。それこそ女性差別なのか? …A氏が「男社会」とやらで恩恵を被ってるようには思えないからかな? それとも、ネガティブな論調に嫌気がさすのか? ←全目次に戻る ↑先頭に戻る |
モテ問的記事紹介 ◆SPA! 01.8/8号「[ポジティブ童貞&処女]の敬虔なる[ヤラな]イズム!」(45-51ページ) ポジティブに童貞・処女を実践(?)する30歳前後(SPA!世代=モテ問世代なのか!?)へのインタビュー記事。ネットで噂の「全国童貞連合」さんも登場。彼氏・彼女が「いるにも関わらず」という人が多いのは現代的なのか? こういうこと言うとモテ問らしくないが、私的には気持ち悪くも思った。もちろん、「童貞」が気持ち悪いんじゃなくて、童貞を「わざわざ語ること」が。何人斬りとか口にするのが気持ち悪いのと同じ感覚がした。ま、インタビューだから「わざわざ」ではないんだけども、性交至上主義(?)の表裏として出てきているという状況があるのかなと思った。つまり、童貞が童貞であることを「自慢」にしてしまわないと身がもたないような周囲の風潮を問題にしたい。 「生理が2か月こない」と誇らしげに言い合う(自慢らしい)周囲の女友達に辟易して処女を貫いているという女性には共感。性経験で他人と競争するのは本当アホらしい。幸せか? 本当、やめましょう。 ◆SPA! 01.8/22号「伊東明のドリルで学ぶ恋愛学 第35回・「恋人がいない」ことは本当にオカシイのか?」(61ページ) 怪しいタイトルの連載ではあるんですが、毎回興味深い内容です。今号は、97年の国立社会保障・人口問題研究所の結婚と出産に関する全国調査にて彼女がいると答えた18〜34歳の独身男性は何%かという設問。何割でしょう? 結婚してる人含めて半分弱かな…と思って読んだんですが、激低26%だそう(結婚してる人の割合が気になるが)。独身女性の彼氏いる率は35%。この差は男性人口が多いからか? そんなに男多いのか…。男4対女3? それとも、二股かけてる男がいんのか? 不倫が多いのか?(笑) ちなみに、「友人として交際している異性さえいない独身男性」は50%らしい…。著者は「カップル規範に騙されず、「恋人がいる人のほうが、実は圧倒的に少ない」との事実を正しく認識することが重要」と指摘。ふむ…。本当騙されてるわ! ま、モテ問は圧倒的多数派ということで…。「Tokyo Walker」より売れてもいいのか…?(笑)(名木太) ←全目次に戻る ↑先頭に戻る |
編集後記(10号) ▼お久しぶりです! 前号から3カ月…。遅れに遅れ、やっと出ました。 8月は発行月だったにも関わらず、「モテ問通信」のことも忘れて丸々1カ月、北海道に行ってました。涼しくて(寒くて?)良かったです。ってずっとスロット打ってたんですけどね(笑)。優良店あって良かったです。ちょっとリフレッシュしました。 今号は座談会特集みたいにしちゃいました。って座談会もあれ7月か…。時の経つのは早いですね。出席者に校正で送ったらみんな揃って「面白かった。テープおこしお疲れ様!」と意外と好評だったんですけども、読者さんにはどうでしたでしょうか? 雰囲気は出てると思うんですが…。今後も座談会やりたいなと思いました。参加したいなっつーか、楽しそうだなと思った人は連絡ください! 座談会の時に声掛けるようにしますので。 次号11号が本当はこの10月に出るべき号なのですが、えー、速攻今月末に出そうと思ってます。一応気合いだけ。あと、お待たせしてます『モテ・リポート』ですが、来月目指して頑張りますので、よろしゅー! 前島さんの感想にもありましたが、私もちょうど誌名について検討してるとこでした。創刊当初とりあえずいろんな人に手に取ってもらおうと、あえてこんなタイトルにしてみたんですけど、んで、その効果は十分あったと思うんですけど、発行していくうちに、あ、自分はこういうテーマでやりたかったんだなというのもハッキリしてきて、ちょっと内容とのズレが気になりだしてるところでした。 私的には、「性・恋愛・コミュニケーションを考える会通信」もしくは、「ショボく語る人々通信」あたりで考えてたんですけど、どうでしょうかね。前島案の「地方出身者の主張」というのもあながち外れてもいない気もしますが(笑)。近々タイトル変わってるかもしんないですけど、引き続きよろしゅー! ところで、札幌のすすきのっつー東京の歌舞伎町みたいなとこのカプセル・ホテルに泊まってたんだけど、そこの休憩所で若者がオッサンに「どっか良い店知りませんか」って聞いてて、オッサン「呼び込みやってるところはボッタクリの店で、どこそこは優良店が多くていい娘が揃ってる」とか話してんのね。オレさ、風俗とかって行きたい人は行けばいいと思ってたんだけどさ、何かその会話聞いて、ちょっと吐きそうになったのね。「いい娘が揃ってる」ってさ、魚の話か?と思ったよ。「新鮮なの揃ってるよ!」ってさ。思わず立ち上がって髪かき上げながら「人は魚じゃありましぇ〜ん!」と叫びましたよ。いや、マジで。いや、叫んだってのはウソだけどさ。やっぱイヤだなと思った、そのノリが。 売買春肯定派は一つのサービス業とは言うけどさ、その「客」と「店員」の関係性がやっぱ狂ってると思った。ま、松沢呉一さんとか業界のことや風俗で働く人らのこととか分かっててさ、ちゃんとしたお客さんはいるんだろうとは思うんだけどさ、大抵はそういうノリだよな、多分。買春してる奴に限って、風俗嬢蔑視してると思うんだ。お前らお世話んなってんだろ、アホ、ボケ、カス! 金のやり取りがあってもさ、礼儀っつーもんがあんだろ? まー、風俗側にもさ、ボッタくろうという思惑とかもあんだろーしさ、搾取合戦みたいでややこしい様相なんだろーけどさ、やっぱ嫌だなと思いました。 9月の米国テロ事件、本当衝撃的でした。貿易センタービル無くなるって、象徴としては何か、アメリカ悪いことばっかしてるからだって痛快ではあるんですけど、中に人がいるわけで、飛び降りたりとか、飛行機から母親に「愛してる」とか電話してる瞬間を想うとね…。悲しい世の中っつーか、21世紀の幕開けはこれか?と陰鬱な気持ちになりました。 犯人不確定にしても、西側の国土がまさか!「戦場」になって初めて、湾岸戦争とか戦場になる国の人たち(一般市民の死者数も貿易センタービルどころではない)の気持ちを実感するという自分に呆れる。当たり前のことだが、アメリカ人の人生と同じようにイスラムの人らの人生がある。戦争気分のアメリカの国民性には驚くが、頑張ってらっしゃる方もたくさんいる。 各国首脳の「民主主義への挑戦だ」というフレーズに、何だか「民主主義」とか「自由(経済)」とかっていうのが、北の国に都合のいい土俵なんだなと改めて思った。軍事力は何も解決しない。恨みを深くして先延ばしするだけだ。って単純に戦争が好きなだけなのか? 日本政府も自国の問題とか言いつつ、「湾岸戦争では恥をかいたから」って何だそりゃ?(笑) 何でアメリカのマッチョに巻き込まれなきゃならないのか? ぼやぼや編集しているうちに、爆撃が始まった。(名木太) ←全目次に戻る ↑先頭に戻る |
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |