第14号

※「モテない問題を考える会通信」は、2000年2月創刊。隔月刊で発行していましたが、現在不定期発行です。
 通常価格は200円(6、10、13号は250円)です。


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モテ問通信表紙 ▼14号(2003年6月)新・海物語 黒保と金・たけだぺてろ・名木太/お金の問題について考える(または、ひきこもりの社会復帰について) ひぐちようこ/[ビデオ評]「処女喪失全記録」 黒保と金/編集後記モテ問・希望的会則(第III期・案)


 
新・海物語  黒保と金・たけだぺてろ・名木太

イラスト ■昨年(2002年)夏にモテ問男衆で海に行きました。その時の感想を、黒保と金さんより頂きました。んで、一緒に行ったたけださん、編集長も小旅行の報告・感想を書いてみました。

●少し旧聞になるけど今年の夏モテ問のメンバーで小旅行に行ってきたぞ。場所は、メンバーは男性のみ3人で九十九里の海岸。
 子ども会などのボランティアで海に来たことはあっても純粋に遊びで海に来たのは中学校以来久しぶりだ。小学校の時はたいていのクラスメイトが田舎の実家に帰ってしまって一人家で過ごしたし、中学の時期はブラスバンドのコンクールで金賞をとったりして楽しかったけど練習で大半がつぶれてしまったし、高校のときは柔道部の合宿や遠征試合で夏は終わってしまったし、大学では混声合唱団の一員として海の近くで合宿をした時に念のために水着を用意して参加したが結局海には入らなかった。こうして改めて思い出して見るとそれなりに充実していてもほとんど海と縁のない夏をおくっていたんだなー。
 出発から3時間ほどかかって到着。東京でも考えられないほどの駐車料金を取ろうとする海の家(いくら時期がすぎると利用者がいなくなる季節限定商品とはいえひどすぎるぞ)のお兄さんの言葉を無視して、公共の無料の駐車場に車をおいてやっと海に入ることが出来た。
 さて久しぶりに海にきてみると、海に入ってゴムボートや浮き輪を使って波乗りや泳いだりしている人が結構いて、日焼けやナンパが目的のようなマスコミの報道とはずいぶん違うんだなーと思った。とは言っても、ナンパ目的が他人の私達にも見え見えの男のグループもいたけど。
 私達モテ問のメンバーも海に入って波乗りをしたり、参加メンバーが習っている(習っていた)格闘技の講習会?を開いたりして、充実した時間を過ごしたぞ。
 お世辞でなく私が日焼け防止のためTシャツを着て海に入っても「男らしくない」などと非難めいたことを一切言わないモテ問メンバーはサイコーです。今度は男性を中心とした甘味所ツアーを企画しましょう、編集長。ケーキバイキングでも新宿の追分団子でも私はかまいませんよ。
 最後にどうでもいいことだけど女性は2人組みで来ている人が多いのに対して、なんで男性は多くの人数で徒党というかグループを組んでくる人が多いのだろう。やはり男性の間には同性2人連れでどっか遊びにいこうという文化というか風習がないんだなと改めて思った。(黒保と金)

●去年の夏の話なので、もうずいぶん経ってしまいましたが、夏だろうが、冬だろうが、普段夕方から活動している自分にとっては、数少ない原色の思い出として残る貴重な体験だったと思います。
 朝はさすがに眠かったですけど、行きの車の中では、名木太さんと黒保と金さんが共産党の歌?を合唱しているのを半分眠りながら聞いたり、社会主義と共産主義の違いについて講義をうけたりと、「海に行くって感じ」っぽくなくて面白かったです。僕は、友人と連れ立って海に行くとか、海でなくてもどこかへ遊びに行くとかが、しょっちゅうあるタイプではないので、たぶん三人ともそうだったんだろうけど、その違和感がかえって気楽だったんだと思います。無理矢理楽しまなきゃっていうプレッシャーもないし、海に行くっつっても、妙な助平心出さなくてすむし。『モテ問』ならではの理屈っぽい助平心は出ましたけど。
 でも、海の広さの前ではそんな助平心など小さなもので、ちっとも助平ではないですね。海で女性の水着姿をもちろん見てというか眺めてしまうわけですが、あれは助平な視線ではないです。いや、充分お前の目は助平だったと、名木太さんか黒保と金さんに言われてしまいそうですが、違います。僕は感動していたのです。海の広さと、女の子の水着姿と、黒保と金さんの日焼け止めクリームと、名木太さんの腹筋に。
 安上がりな感動ではあるけれど、こういう感動はもっとあってもいいと思いました。出不精で面倒くさがりなのだけど、たまにはいいものです。また機会をつくって行きたいですね。今度はなんでしょう? 『モテ問』甘もの食べ歩きですかね。(たけだぺてろ)

●えー、まず黒保と金の感想読んで、正直驚きしました。スゴ嬉しかったんだね(笑)。本当良かったなぁと思った。ってそんなに楽しかったんなら当日もっと楽しそうな顔しろよって感じではあるのですが(笑)。
 僕も楽しかった。地図見ながらレンタカーでドライブすんのも良かったし(カーナビ初使用)、九十九里の景観はホント良かった。今まで行った海ってごちゃごちゃしたイメージしかなかったんだけど、九十九里はキレイだった。「海水浴場に来た」んじゃなくて、「海に泳ぎに来た」って感じだった。
 えー、んでネタ明かしちゃうと、この「モテ問」男衆ツアーは、僕の中では「ブラザーフッド計画」の一環という位置付けだったのでした。「男女誘ったが男しか集まらなかった」んじゃなくて、男にしか声掛けなかったのだ。1回それでやってみたかったのだ。結局、集まったのは3人と少人数だったけど。
 そもそも我々は、何かの集まりに女子がいないと「ツマんない」って判断しちゃいがちだと思う。「意味ねー!」って(笑)。それでいて集まりに女子がいたとしても話しかける度胸もないわけだが(笑)。「男だけ=ツマラナイ」っていう先入観があると思う。それはイカンと思った。
 「彼女、彼女」と思う前に、もっと基本的な人との楽しみ方を知っておいて損はない。というか、むしろ、すごくイイ! だめ連の集会への参加さえビビってしまう我々にとって、「階級」やノリのあまりに違う人たちとの交流は気疲れするだけに終わる危険性を伴うわけだが、とりあえず気の知れたモテ問メンバーの男同士なら丁度良かろうと。
 我々が良好な人間関係を持つためには、異性と顔を合わせることよりも、まず異性の視線も気にせずリラックスして交流できる安心感が必要なのだ。人間関係における安心感が。「楽しい!」とか「ツマンネー!」とか「疲れたよ〜」とかすっと口にできるような安心感が。そのためには緊張してないってこと(自分は受け入れられているって感覚)が大事だと思う。だから慣れない異性とかじゃない方がいい。
 そしてこう書くとイヤラシイが、ひょんなことから彼女が出来たとして、じゃどっか遊びに行こうかってなった時に、あ、それなら前に友達と一緒に行ったあそこ良かったからってパッと出てくるし、他人と一緒に何かしてると知らない内に「コミュニケーション・スキル」(社交技術)っつーかが上達してくると思うんだよね(上野千鶴子に言われたかねーってのは置いておいて)。
 モテ問でやりたいことの一つに、オレら男ども、もっと元気になりたいっていうのがある(男叩いてる女から「男は元気ない」なんて言われたかないってのは置いておいて)。で、女が元気っていう背景を考えると、一つにはフェミニズムの後ろ盾があることはまず明らかだろう(男には今何の後ろ盾もないわけだが…(笑))。そして、それに絡んで、「別に男なんていらない」という割り切ったトコからの強さがあるように思う。自分には「女なんてどーでもいい!」なんて思えないが(笑)、そう思っちゃえば強いだろうなとは思う。それがいいことかどうかは別にして…。んで、そこまで言わないにしても、男同士で楽しむっていう感覚を大事にすれば、多少元気も出てくるんではなかろうかと思うのだ。
 というわけで、彼女が出来た時のための準備なのか、純粋に男同士楽しいぞという話なのか分からなくなってきたが、結局のところモテ問男衆ツアーは楽しかったのだ。
 ちなみに、九十九里での異種格闘技戦では、柔道の黒保と金が、空手のたけだ、少林寺拳法の名木太を退け判定勝ちとなったわけだが、オレの中では自分が一番強いことになっている(笑)。(名木太)

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編集後記(14号)

▼失恋の痛手を乗り越え、ここに14号完成!(それにしても遅ぇ〜よ!)
 と、モテ問編集長たる者、自分の恋愛状況くらいは毎回偽り無く報告すべしと自らに課して来たわけだが…やっぱね〜、凹む(笑)。ので今後は誌面上での報告は控えとくね。
 それにしても、前号が去年の9月発行。9ヶ月振り…。それでも発行を待って下さった皆さんを励みに何とかこぎ着けました! ありがとう。ここのところ毎号ですが、原稿下さっていた方々にはスペシャル・ゴメンナサイ。今号では各々の原稿の最後に、原稿を頂いた年月を入れておきました。
 昨年以降の自分はというと、めっきりスロキチと化してました。頭も体もオール・パチスロって感じだったかなぁ…。何やっても、うまく切り替えが利かないのだ。
 去年の暮れ以降、「2ちゃんねる」(ネットの巨大掲示板)にハマってる。おいらの場合はパチスロ板。
 2ちゃんてオタクの掲示板という感じで、オタク嫌いの編集長としては良いイメージなかったんだけど、言語とコミュニケーション作法が洗練されてて面白かった。アスキーアート(文字組イラスト)はもちろん、独特のオタク風味の言い回し、「〜だ罠(だわな)」などの誤字系や、「〜ですが、何か?」などもツボにハマると笑かされる。
 およそ匿名投稿なわけだけど、認知されたい気持ちがあってみんな書き込むわけで、言い返されれば反応するのね。つまんないこと言うヤツもいるし、無駄に煽ったりするヤツもいるが、マトモなヤツもたくさんいて真面目に書けば、真面目に返ってくる。論争が起きた時、まとめ役が現れて一つの共同体として成り立つ瞬間がマレにあるが、そんな時の一体感は心地よい。いつもは「おまえよりはおれの方がマシ」みたいな書き込みが目立つが、そんな時は妙な仲間意識が芽生えるのよね(笑)。
 基本的にはみんな礼儀も正しく、何か聞いたらちゃんとお礼も(照れ隠しなコトバ遣いで)言ってく。礼儀知らんヤツもいるが、注意するヤツもいる。センスないヤツは差別落書き羅列して気を引こうとしたりするけど、めっちゃ笑いやあしらいのセンスいいヤツには敬服する。結構コミュニケーションの勉強になる。最近「咳をしても一人」って心境なんで(笑)、笑かせてもらったり、素直な書き込みあったりすると救われた気分になる。
 2ちゃん専用ブラウザ使うようになってからは、毎晩2ちゃんチェック&他のサイトは一切見ないってのが習慣になってしまって、自分的にはマズいなとは思うけどね(笑)。
 書き込みの内容見て、匿名ってのは危険孕みつつも、オモロイなと思った。くだらない応酬も出てくるけど、ぶっちゃけた話は覆面座談会よりさらに出やすいっぽい。嫌ってたネット交流だけど、モテ問も雑談専用でHPやってみたら面白いかもななんて思ってきた(作り方知らんけど…)。例えば「どうやったら自信がもてるでしょうか?」みたいなテーマが出て、思うところがある人は返すみたいな。「通信」では難しいやり取りが出来るかも。
 この数ヶ月、珍しく金銭面で余裕あった編集長なのだけど、金に余裕あると生活違ってくるということを実感した。喫茶店に入るにも全然ためらわない(笑)。貧乏してると公園で缶コーヒー飲んで済ませよっかって考えるけど。例えば、月収17万と20万で3万の違いだけど、月3万というのは貯金しなきゃ1日当り1千円自由に使えるってことであって、たまに旨いもんでも食べようかなと平気で思えるのだ。380円の大番ラーメンか、200円の牛丼太郎かで悩むこともなく、今食べたいものを食べればいいだけなのだ。
 金ないと旅行するにも500円でも安い交通手段や安宿一所懸命探すし、古本出すにも50円でも高く買い取ってくれるとこ探したり、金額に見合わない労力使わされてるんだよね。頭も使うし。金があれば頭ひねる時間も必要ないし、ちょっと使いすぎたかななんて悩む必要もなく、その時間的・精神的余力でまた稼げるんだよね…。金の問題って大きいなと改めて思った。金は多いところに集まるし、大金持ちってスゴイ楽だろうなと思った。
 昔、付き合ってた彼女に食べに行こうと誘った時、「おごってくれるなら行くけど…」と言われショックだったことがある(笑)。彼女は極貧だったし別におごりも辞さないと思ってたけど、それ前提なオレってと鬱だった。しかし、二人に十分な金があればそんなささいなトラブルも無く済むわけだ。悔しいけど、『ナニワ金融道』の青木雄二さんがエッセイで書いてる通り、金と幸福とは関係するようだ。
 今号、ひぐちさんがモテ問では初めて「仕事・金問題」について書いてくれました。同じように悩んでる読者も多いと思うし、「稼ぎ問題」含め、生きてくためのシノギっつーか、そこら辺の話題も増えてくればなぁと思っています。「モテ問」とズレてるように見えて、案外核心だったりもするわけで…。
 ひぐちさんが教えてくれたミニコミ「地下文学部」ですが、その後モテ問読みましたとメールを頂き会うことに。モテ問初の「横の繋がり」(笑)。モテ問とは世代が一つ下かな? 大学生っぽいノリ。文学については自分にはコメント出来ないけど、大きくテーマとして扱ってる自慰論・童貞問題については、モテ問と非常に近いスタンスで共感。肩の力の抜けようがよいです。自慰アンケートは2号に載ってます。タコシェ、模索舎、ハートランドに置いてるようなんでチェックしてみて下さい。
 元編集部の鷹野原さんがミニコミ「手帖」発行。元々私も制作委員に誘われてて「モテ帖」ってタイトルでいく予定だったんだけど、「モテ問」とは微妙にズレてくるかなと思いそのタイトルはヤメにして、テーマ選定までのお手伝いをしたものです(執筆もしました)。
 鷹野原さんがあとがきで書いている通り、「モテ問」と「WOMAN」(京都の女性が中心になって作っているセクシャリティ系の読み物手帳でファンが多い)を合わせたようなスケジュール帳。その「WOMAN」形式で毎月テーマを挙げ、何人かで執筆という作り。
 鷹野原さんは正直なので「自分は男が好き」ということで(笑)男女合同の手帳を作ったわけだけど、モテ問テイストも十分あり面白かったです。モテ問の執筆者・読者には無職・学生・自営系の独り身が多いと思うけど、「手帖」は既婚リーマン中心で、世代が一つ上かな? ということで、また違ったテイストも味わえると思います。
 スケジュール帳だけど、4月からの年度版だし、基本的に読み物なんで今からでも買ってヨシです。製本してるのに500円と赤字価格で、模索舎、アクセス、ふくろうブックステーション(神保町・03-3219-2960)にて発売中!
表紙  同じく鷹野原さんが、仕事で企画・編集した『なぜ女は男をみると痴漢だと思うのか・なぜ男は女の不快感がわからないのか』(ビーケイシー)という痴漢問題を扱った本が先日出ました。モテ問の推薦するミニコミ「We」の発行元フェミックスさんが企画した集会を元にした本で、痴漢犯罪NO! 鉄道利用者の会さん、痴漢冤罪で裁判闘争している長崎満さんと立場を異にする方々が共著。企画としてスバラシイ本なのですが、読むと憂鬱になりました。(唯一、嫌ポルノ権の章(池上正樹さん)には救われた思い。モテ問でも公共の場での欲情強要(吊り広告)には反対したい。)
 痴漢冤罪の長崎さんは結局有罪になったんだけれども、敗因は(他の男から)痴漢被害を受けた女性へのセカンド・レイプを避けるために、裁判で反論の機会を減らしたからなのでした。相手(裁判の相手は検察だけど)も被害者なのだという想いで遠慮した分、裁判が不利に運んでしまったのだ。
 共著者の1人の北原みのり氏は、刑事裁判で一般的にある「冤罪」をわざわざ「痴漢冤罪」と呼ぶことに敵意を感じる(文句を言うなら司法に言え)と言う。確かにマスコミの報道には問題があるし、日本の警察特有の代用監獄の問題は非常に大きい(被害者に対してすら横柄な警察の体質改善については素直に両者の課題である)。けれども、痴漢犯罪が親告罪であり、さらには物証の残りづらい犯罪である以上、冤罪を減らすために裁判を物証中心の推定無罪なものに「改善」するなら、女性は物証がない場合に声を挙げづらくなってしまう。反対に、女性の証言に重点を置く裁判を続けるならば、被害者は声を挙げやすいが誤認などによる冤罪は避けられない。綱引きはせざるを得ないだろう。冤罪男は勝手に司法と闘えばいいという理屈では済まないハズだ。それでは困るのだ。そして、このままいけば、「電車内に監視カメラを!」という話にいかざるを得ないと思うんだよね…。
 長崎さんの葛藤というのは「じゃぁ、自分は一体どうすれば良かったの?」ということだと思う。きっと仮にもう一度冤罪に遇ったとしても答えは出ないんじゃないだろうか。綱引きである限り、一部冤罪は起きても仕方がないと主張するフェミニストは現れても、納得できる答えは出ない。相手の立場を考えてしまう人は、自分の正当性を主張することに躊躇する。そして、女でも男でも遠慮がちな人が損をしているのが現実だ。
 モテ問やってても敵が分からず戸惑ってしまい筆が止まることが多い。自分の中ではモテない問題を考える上でフェミニズムの問題は外せないと思っているのだが、フェミニズムの苛立ちに共感する部分がありつつも、フェミニズムを批判しなければ「僕ら」は始まらないんじゃないかという葛藤がある。
 結局「モテ問」とは、メンズ・リブなのだろうか? 最近メンズ・リブの人の書いた文章とか改めて読んでみて共感したりしてる。自分の認識では、「メンズ・フェミ」はただの太鼓持ちだが、「メンズ・リブ」(と言っても色々あると思うけど)は対フェミニズムが原点。すごく共感する。でも、フェミニズムを裏返して対抗したところで、主張は正しいし気分は晴れるが、その先に何があるのかと思ったりもする。やってることは(既存の)フェミニズムと一緒になりかねない。男女は「敵対関係」として認識され、溝は深まるばかりの気もする。そこにあるのはアメリカ的「パワー・ゲーム」だ。なーなーで済ませたいわけでは決してないが、何かこー、お互いに思いやるような方向で、元気の出る方向でいけないものかとベル・フックスを読み返してみたりなんかした。こんなスゴイ人がいるという事実だけで申し訳なくて涙出そうになる。あ、新刊で『フェミニズムはみんなのもの』(笑)出たみたい。「みんな」チェック!
 久々登場の黒保と金は何か一皮剥けたって感じだね(笑)。モテ問でセックス入門ビデオ作ろうか? 編集長が男優やるから絡みOKの女優さん募集!(ウソ) もちろん、そんな度胸は編集長にはないわけだが、セクシャリティ系の運動やってる人なんかがそういうの出してくれたら嬉しいかもね。もちろん、マニュアル的なものは画一化に繋がるから微妙ではあるけど、現状としては多くの男が一般エロビデオを「教科書」として画一化したセックスに挑んでいるわけで…。
 あと、モテ問で金集めて、エロ本に「包茎は全く問題ありません!」っていう意見広告出すってどうよ?(笑) いくらかかんのか知らないけど。アイデアだけは浮かぶんだけどな…(笑)。
 「訳の解らない流行りに流されて/浮き足立った奴等がこの街の主流」(斉藤和義「僕の見たビートルズはTVの中」)と何となく引用したところで…、今回も長ぇ〜よ後記!
 スペシャル・サンクス、ベル・フックス、服部・Yちゃん、キグっちゃん!(名木太)

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モテ問・希望的会則(第III期・案)

(1) なすべき「好もしいこと」と、生きていく上でやむなくやらねばならない「処世術」とを区別しつつ生きよう。

(2) 性別役割分担に必ずしも囚われない、自分なりの役割を見つけ、共同体の中で担っていこう。

(3) 搾取されないようにしよう。搾取しないようにしよう。共同体から富が流出しないように気を付けよう。

(4) 自分の感情を理解し、身の丈をわきまえ、様々な意見を参考にしつつ、最後の最後は自分で決めよう。

(5) モテてもモテなくても、搾取する/されることなく、安心してよりよく生きてゆける社会を追求・実現してゆこう。

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