その10 「長もやし」のナゾ!

みちのく旅を始めて、初めての暮をむかえたですが、やっぱりさぶいですなあ。Tシャツに皮ジャンバーじゃあったり前ですか。もう一枚長袖シャツをはおり、おいさんは仙台の市場へ出かけたんでありました。

本年2月に仙台を訪れた時に発見した、25センチ〜30センチもの長〜いもやしを再び見つけたとです。これは冬場だけの生産品らしく、4〜10月は見当たらん。やっとこさみつけて買うてみたですが、2束で150〜180円でした。豆(大豆)がけっこうかたいんで、熱湯でゆでてからおひたしにしてみたですよ。いやあ、豆の香りプンプンですがな。豆はプリっとして、根はシャキシャキ。なかなかに旨い。おいさんはゆでたもやしをゴマ油+醤油で炒めてもみたが、ゴマ油が相性いいですど。

こんな珍しくも旨いもやしをなんで東京で売らんのじゃろ? 不思議に思いちょいと調べてみたとですが、この長いもやしって、もともとは青森県大鰐町で栽培されとるものらしい。温泉熱を利用して栽培するらしく、津軽三台藩主御用達という300年の歴史を持っとるそうな。ご当地では温泉もやしというらしいが、仙台では長もやしの名で出とりました。

その9