その7 仙台でトークライブやります

2005年6月、おいさんは何を思ってか、3冊の本を一気に送り出したですよ。◎台所仕事がボケ予防になるゾ!の本 ◎昭和の暮らしの実践が、実は体にも環境にもいいゾ!の本 ◎いま呑むならこの酒じゃ、を書いた日本酒進化論の本。一見、脈絡の無い3冊をほぼ一ヵ月のうちに出版してしもうたんで「一体、何なの? このおっさん……」と思われた方も多かったんじゃなかろうか?

しかし、中にはエライ人たちもおるもんでして、東京・御茶の水のエコロジーショップ・GAIAでは、「出版記念 4時間トークライブ」を開いてくれたですよ。10坪そこそこのスペースに、第一部・二部あわせて70名もの方々が集まってくれ、打ち上げ会にまでなだれこんで来たとです。ありがとさんっ。このGAIAでは、これまでに数多くトークライブや、生活改善講座を開いてきたですが、これが毎回定員をすぐ超えちゃうんですね。時には静岡からわざわざ来る人もあるとです。あまり遠方の方々にわざわざ来てもらうのも気がひけるのう……なんちゅうことをスタッフの皆様と話しとりましたら、ありゃ、まっ、何てタイミングがよろしいことでしょ。仙台から講演依頼がまい込んで来たとです。「男女共同参画財団」。そう、財団法人ですな。女性の家事労働を正しく評価し、男も家庭内の家事労働にはげみなさいよう……と、いくら云っても、男は外で仕事をするもので、家事は女、といった感覚の人がまだまだ多いんですね。元祖台所リストラ術のこのおいさんには、よくこのたぐいの講演依頼が来たもんですが、いつもそのたび

「そげな男、すててしまえっ」

と言っとったんで、「ダメだ、こりゃ……」と実現せんかった。しかし、そのおいさんもだんだんおとなしくなり、今回はニッコニッコ顔でひきうけたとです。2005年11月12日、18時30分。場所はエル・パーク仙台ギャラリーホール。無料。詳しくは「仙台男女共同参画財団」電話022(212)1627まで。約2年半ぶりの東北トークライブです。楽しみにしとります(打ち上げの酒を……)。

そーです、酒蔵です。私、みちのく包丁旅をしながら、東北の酒をチェックしなおしとりますが、宮城・山形・福島あたりの小さな酒蔵が、ここ数年、とんでもなく酒質が向上しとります。ベタつかん、しつこい香りもない。甘ったるくない、キレがいい、のどごしバツグン……こんあ酒が多くなってきとるんです。今、それらのデータをまとめとるとこですが、後日、本誌においてこそーっとご紹介する予定です。又、東北の農業の未来形も少しづつ見えてきましたんで、現在、「自然と人間」の特集でとりあげてもらうべく、取材しとるところであります。

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