論理記号∀  : トピック一覧

【記号∀の説明】
 ・論理記号∀の呼称
 ・論理記号∀の使用法
  x P(x) / xX P(x)
  x P(x,y) / xX P(x,y)
 ・論理記号∀の読み下し方
 ・論理記号∀の推論規則
  −論理記号∀の導入則
  −論理記号∀の除去則
【用語別】
 ・全称量化記号
 ・全称記号
 ・universal quantifier 
 ・全称量化子
 ・全称作用素

・対象領域
・議論領域
・変項の定義域

全称量化
全称量化子による量化
普遍量化
・束縛する
・束縛変数(束縛変項)
・自由変数(自由変項)


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「∀ 変項  二項述語」の具体例5  





 R変項xの議論領域
 N変項nの議論領域とする「n ( x2n ≧ 0 )



【解釈】

  「∀ 変項 2項述語」というかたちにおいて、
   変項n , 二項述語 を「 x2n ≧ 0 」としたもの。

【意味】






【文献】

 ・齋藤『日本語から記号論理へ』2章§2全称量化子(pp.53-54):二重量化。






 ・R変項xの議論領域N変項nの議論領域とする「n ( x2n ≧ 0 )」は、
   「nの中身が、どの自然数であっても、実数xは『x2n ≧ 0』という性質・条件を満たす」という
  xの中身だけに依存して、様々な命題を表す命題関数
  (R議論領域とする1変項xの命題関数)。

 ・2項述語(2変数命題関数)x2n ≧ 0」は、x,yの中身に依存して、様々な命題を表すが、
  「n ( x2n ≧ 0 )」は、xの中身だけに依存して、様々な命題を表す。 

【読み下し例】

 ・「すべての自然数nにたいして、 x2n ≧ 0 」[斎藤p.54]

【用語:全称記号・量化子・量化】

  ・「n ( x2n ≧ 0 )」の「∀」は、全称記号とよばれる論理記号

  ・「n ( x2n ≧ 0 )」の「∀n」は、全称量化子全称作用素とよばれる。
 
  ・全称量化子・作用素「∀nを「x2n ≧ 0」の前につけて「n ( x2n ≧ 0 )」をつくることは、
   全称量化・普遍量化とよばれる





【用語:スコープ】

  ・「n ( x2n ≧ 0 )」というかたちのなかで、全称量化子・作用素「∀nによって量化された
    「 x2n ≧ 0  」
   は、
   全称量化子・作用素「∀nスコープscope適用範囲,視野,作用域 
   などと呼ばれる。 




【用語:束縛変数・自由変数】

  ・「n ( x2n ≧ 0 )」において、「∀nによって量化された「 x2n ≧ 0 」のなかの変数nは、
   束縛変数とよばれる。

  ・「n ( x2n ≧ 0 )」において、「∀nによって量化されたx2n ≧ 0 」のなかで、
   束縛されていない方の変数xは、自由変数とよばれる。






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