論理記号∀  : トピック一覧

【記号∀の説明】
 ・論理記号∀の呼称
 ・論理記号∀の使用法
  x P(x) / xX P(x)
  x P(x,y) / xX P(x,y)
 ・論理記号∀の読み下し方
 ・論理記号∀の推論規則
  −論理記号∀の導入則
  −論理記号∀の除去則
【用語別】
 ・全称量化記号
 ・全称記号
 ・universal quantifier 
 ・全称量化子
 ・全称作用素

・対象領域
・議論領域
・変項の定義域

全称量化
全称量化子による量化
普遍量化
・束縛する
・束縛変数(束縛変項)
・自由変数(自由変項)


→ ∀変項 二項述語 
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「∀ 変項  二項述語」の具体例2 〜 実数の大小関係についての性質から 


 
  R変項x,yの議論領域とする
    x (  x<y または x=y または x>y  )  


【解釈】

  「∀ 変項 2項述語」というかたちにおいて、
   変項x
   二項述語 を「 x<y または x=y または x>y 」としたもの。





【文献−数学一般】
 ・新井紀子『数学は言葉』3.2.6-例題3.2.9(pp.89):







【意味】

 ・「xの中身が、どの実数であっても、
  実数yは『xより大きいか、xに等しいか、yより小さいかのいずれか』という性質・条件を満たす
  つまり、
  「実数yは、いかなる実数にたいしても、大きいか、等しいか、小さいかのいずれかという性質・条件を満たす
  という
  R議論領域とする1変項yの命題関数
 
 ・2項述語(2変数命題関数)x<y または x=y または x>y 」は、
  x,yの中身に依存して、様々な命題を表すが、
  x (  x<y または x=y または x>y ) は、
  yの中身だけに依存して、様々な命題を表す。 

【読み下し例】

 「どんな実数yについても、x<y, x=y , x>y のいずれかが成り立つ。」 

【用語】

  ・「x (  x<y または x=y または x>y ) 」の「∀」は、全称記号とよばれる論理記号

  ・「x (  x<y または x=y または x>y ) 」の「∀x」は、全称量化子全称作用素とよばれる。
 
  ・全称量化子・作用素「∀xを「x<y または x=y または x>y」の前につけて「x (  x<y または x=y または x>y ) 」をつくることは、
   全称量化・普遍量化とよばれる





  ・「x (  x<y または x=y または x>y ) 」というかたちのなかで、全称量化子・作用素「∀xによって量化された
    「x<y または x=y または x>y
   は、
   全称量化子・作用素「∀xスコープscope適用範囲,視野,作用域 
   などと呼ばれる。 




  ・「x (  x<y または x=y または x>y ) 」において、「∀xによって量化されたx<y または x=y または x>y 」のなかの変数xは、
   束縛変数とよばれる。

  ・「x (  x<y または x=y または x>y ) 」において、「∀xによって量化されたx<y または x=y または x>y 」のなかで、
   束縛されていない方の変数nは、自由変数とよばれる。





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