[伊藤『ルベーグ積分』I予備概念§3点関数と集合関数:例2(pp.13-14); ;高木『解析概論』113節Euclid空間区間の体積(pp.421-3).]
R2: 2つの「実数の全体の集合」Rの直積。すなわち、
R×R={ (x ,y ) |x ∈Rかつ y ∈R }={ (x ,y ) | −∞<x<+∞かつ −∞<y<+∞ }
I :
type 1: 左半開区間(a, b] ={ x | a<x≦b } (ただし−∞< a< b<+∞),
type 2: (−∞, b] ={ x | x≦b } (ただし−∞< b<+∞)、
type 3: (a , ∞) ={ x | a<x } (ただし−∞< a <+∞)、
type 4: (−∞, ∞)=実数全体の集合R
type 5: 空集合φ
のいずれかのかたちのR上の区間の直積となるR2上の区間
つまり、
φ
(a, b]×(a', b']={ (x,y) | a<x≦bかつ a'<y≦b' } (ただし−∞< a< b<+∞, −∞< a'< b'<+∞)
(a, b]×(−∞, b']={ (x,y) | a<x≦bかつ y≦b' } (ただし−∞< a< b<+∞, −∞< b'<+∞)、
(a, b]×(a', ∞)={ (x,y) | a<x≦bかつ a'<y } (ただし−∞< a< b<+∞, −∞< a'<+∞)
(a, b]×(−∞, ∞)={ (x,y) | a<x≦b } (ただし−∞< a< b<+∞)
(−∞, b]×(a', b']={ (x,y) | x≦bかつ a'<y≦b' } (ただし−∞< b<+∞, −∞< a'< b'<+∞)
(−∞, b]×(−∞, b']={ (x,y) | x≦bかつ y≦b' } (ただし−∞< b<+∞, −∞< b'<+∞)
(−∞, b]×(a', ∞)={ (x,y) | x≦bかつ a'<y } (ただし−∞< b<+∞, −∞< a'<+∞)
(−∞, b]×(−∞, ∞)={ (x,y) | x≦b } (ただし−∞< b<+∞)
(a , ∞) ×(a', b']={ (x,y) | a<xかつ a'<y≦b' } (ただし−∞< a<+∞, −∞< a'< b'<+∞)
(a , ∞) ×(−∞, b']={ (x,y) | a<xかつ y≦b' } (ただし−∞< a<+∞, −∞< b'<+∞)
(a , ∞) ×(a', ∞)={ (x,y) | a<xかつ a'<y } (ただし−∞< a<+∞, −∞< a'<+∞)
(a , ∞) ×(−∞, ∞)={ (x,y) | a<x } (ただし−∞< a <+∞)
(−∞, ∞)×(a', b']={ (x,y) | a'<y≦b' } (ただし−∞< a'< b'<+∞)
(−∞, ∞)×(−∞, b']={ (x,y) | y≦b' } (ただし−∞< b'<+∞)
(−∞, ∞)×(a', ∞)={ (x,y) | a'<y } (ただし−∞< a'<+∞)
(−∞, ∞)×(−∞, ∞)={ (x,y) | x∈Rかつy∈R }
のいずれか
※これらは、R2の部分集合となっている(当たり前だけど)。
I : 上記のR2上の区間Iとして考えられ得るもの全てを集めてきた集合系(族)。
※上記のR2上の区間Iは、どれも、R2の部分集合だから、
Iは R2の部分集合系(族)となっている。
※以上のように、I, Iを定義するとき、 I⊂R2かつI ∈I は満たされている。
f1, f2: : R上の実数値関数(つまり、f: R→R)で、R上単調増加関数。
R2上の区間Iの面積を、
(i) 区間Iが(a, b]×(a', b'] (−∞< a< b<+∞, −∞< a'< b'<+∞)のかたちの区間であるとき、
Ψ(I) = (b−a) (b'−a')
※ a<b, a'<b'だから、常に、Ψ(I) >0となる。
(ii) 区間Iがφであるとき、
Ψ(I) =Ψ(φ) = 0
(iii) 区間Iがそれ以外のかたちの区間(つまり、(−∞, b]×(a', ∞)など非有界の矩形)であるとき、
Ψ(I) =+∞
という値のとりかたをする関数Ψ(I)で定義する。
1.定義域が、R2の部分集合系(族) I となるので、
R2上の区間Iの面積を定義する関数Ψ(I)は、「R2で定義されたI-集合関数」である。
2. 値域は、広義の実数R*上の区間[0,+∞]。つまり、0≦Ψ(I)≦+∞。Ψ(I)=0となるのはI=φのケースのみ。
※値域はあくまで「広義の実数」であって、実数ではない。
「広義の実数」では、実数における演算が拡張されているので(主に+∞、−∞)注意。
※活用例:R2上の区間塊の面積を定義する関数、R2上の任意の集合のルベーグ外測度
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[伊藤『ルベーグ積分』I予備概念§3点関数と集合関数:例2(pp.13-15); ;高木『解析概論』113節Euclid空間区間の体積(pp.421-3).]
R2: 2つの「実数の全体の集合」Rの直積。すなわち、
R×R={ (x ,y ) |x ∈Rかつ y ∈R }={ (x ,y ) | −∞<x<+∞かつ −∞<y<+∞ }
I :
type 1: 左半開区間(a, b] ={ x | a<x≦b } (ただし−∞< a< b<+∞),
type 2: (−∞, b] ={ x | x≦b } (ただし−∞< b<+∞)、
type 3: (a , ∞) ={ x | a<x } (ただし−∞< a <+∞)、
type 4: (−∞, ∞)=実数全体の集合R
type 5: 空集合φ
のいずれかのかたちのR上の区間の直積となるR2上の区間
つまり、
φ
(a, b]×(a', b']={ (x,y) | a<x≦bかつ a'<y≦b' } (ただし−∞< a< b<+∞, −∞< a'< b'<+∞)
(a, b]×(−∞, b']={ (x,y) | a<x≦bかつ y≦b' } (ただし−∞< a< b<+∞, −∞< b'<+∞)、
(a, b]×(a', ∞)={ (x,y) | a<x≦bかつ a'<y } (ただし−∞< a< b<+∞, −∞< a'<+∞)
(a, b]×(−∞, ∞)={ (x,y) | a<x≦b } (ただし−∞< a< b<+∞)
(−∞, b]×(a', b']={ (x,y) | x≦bかつ a'<y≦b' } (ただし−∞< b<+∞, −∞< a'< b'<+∞)
(−∞, b]×(−∞, b']={ (x,y) | x≦bかつ y≦b' } (ただし−∞< b<+∞, −∞< b'<+∞)
(−∞, b]×(a', ∞)={ (x,y) | x≦bかつ a'<y } (ただし−∞< b<+∞, −∞< a'<+∞)
(−∞, b]×(−∞, ∞)={ (x,y) | x≦b } (ただし−∞< b<+∞)
(a , ∞) ×(a', b']={ (x,y) | a<xかつ a'<y≦b' } (ただし−∞< a<+∞, −∞< a'< b'<+∞)
(a , ∞) ×(−∞, b']={ (x,y) | a<xかつ y≦b' } (ただし−∞< a<+∞, −∞< b'<+∞)
(a , ∞) ×(a', ∞)={ (x,y) | a<xかつ a'<y } (ただし−∞< a<+∞, −∞< a'<+∞)
(a , ∞) ×(−∞, ∞)={ (x,y) | a<x } (ただし−∞< a <+∞)
(−∞, ∞)×(a', b']={ (x,y) | a'<y≦b' } (ただし−∞< a'< b'<+∞)
(−∞, ∞)×(−∞, b']={ (x,y) | y≦b' } (ただし−∞< b'<+∞)
(−∞, ∞)×(a', ∞)={ (x,y) | a'<y } (ただし−∞< a'<+∞)
(−∞, ∞)×(−∞, ∞)={ (x,y) | x∈Rかつy∈R }
のいずれか
※これらは、R2の部分集合となっている(当たり前だけど)。
I : 上記のR2上の区間Iとして考えられ得るもの全てを集めてきた集合系(族)。
※上記のR2上の区間Iは、どれも、R2の部分集合だから、
Iは R2の部分集合系(族)となっている。
※以上のように、I, Iを定義するとき、 I⊂R2かつI ∈I は満たされている。
f1, f2: : R上の実数値関数(つまり、f: R→R)で、R上単調増加関数。
関数Φを、
(i) 区間Iが(a, b]×(a', b'] (−∞< a< b<+∞, −∞< a'< b'<+∞)のかたちの区間であるとき、
Φ(I) ={ f1 (b)−f1 (a) } { f2 (b')−f2 (a') }
※f1, f2は単調増加関数で、a<b,a'<b'だから、常に、Φ(I) >0となる。
(ii) 区間Iがφであるとき、
Φ(φ) = 0
(iii) 区間Iがそれ以外のかたちの区間であるとき、
Iに含まれる任意の(a, b]×(a', b'] (−∞< a< b<+∞, −∞< a'< b'<+∞)のかたちの区間J
に対して、
Φ(I) = sup {Φ( J ) }= sup { { f1 (b)−f1 (a) } { f2 (b')−f2 (a') }}
※f (x)は単調増加関数で、a<b,a'<b'だから、常に、Φ(I) >0となる。
という値のとりかたをする関数と定義する。
・このうち特に、f1 (x)= f2 (x)= x とした際のΦ(I)= (b− a) (d− c)>0が、R2上の区間Iの面積Ψ(I)。
・定義域が、R2の部分集合系(族) I となるので、
この関数Φ(I)は、R2で定義された実数値I-集合関数となる。
・常に、Φ(I)≧0で、Φ(I)=0となるのはI=φのケースのみ。
※活用例:R2上の区間塊の面積を一般化した集合関数、R2上の任意の集合のルベーグ・スチルチェス外測度
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