♪あんだんて♪日記


    10月29日(金)まだまだ未整備、学校の不登校支援体制 
 今日はゆうスペース。最近、参加者が増えているのだが、今日も6名の参加があった。友達を誘ってきてくださる方もあり、つながりが広がっていくのがうれしい。
 今日の話題のひとつは「別室登校」。学校に行けなくなったとき、せめて別室に通えればという親の気持ちは当然だ。何らかの形で、学校とのつながりを持っていたい。しかし、どの学校にも別室が用意されているわけではないのが現状だ。親が時間をかけて学校に交渉し別室を用意してもらっても、子どもがそこに登校できないというケースも当然ある。そうすると親も子も「せっかく用意してもらったのに、そこに行けない」という新たな罪悪感に苦しむ。あらかじめ学校に別室が用意され、先生の体制もできていれば、こんなことに苦しまなくてもいいのに・・・。不登校の子どものための「洛風中学校」が、あちこちで報道され注目される一方で、各学校での対応が未整備で、そのことが子どもや親を苦しめているのが悲しい。
 またいつも話題に出るが、担任の対応がよく問題になる。特に新任の先生は対応の仕方がわからず、どう接していいか迷っていることが多い。自分の思いこみで突っ走ってしまうベテランの先生も困るのだが、いろんな人の意見に惑わされ、右往左往している若い先生も頼りにはできない。そんなときに的確にサポートしてくれる、学年主任や教育相談担当の先生がいればいいのに・・・・。とにかくこんな時には、親の方から具体的に要望を出していく方が、うまくいく。連絡の取り方も、かけるタイミングが難しい電話だけでなく、Faxやメールを活用すると、気軽に伝えることができる。学校には遠慮がちになるが、どうすれば子どもに一番いいのかを先生と一緒に考えていければいいね。そのためにも、各学校での支援体制を、もっとしっかりと作っていってほしい。(さくら)


    10月27日(水)先生の目にとまってほしい、パザパ。 
 今月の運営会議は、11月の第1水曜が進路相談会のため、1週間早くなった。そのためスタッフもこれない人が多く、少し寂しい会議になった。会議の中で、パザパがもっと必要とする人の手に渡るためにどうすればいいか、という話題になった。不登校の子どもや親御さんにとって、不安な気持ちを最初に理解し、いろんな意味で身近で支援してほしいのは、本当は学校の先生のはず。特に中3の子どもにとって適切で、子どもの立場に立った指導をしてもらえたら、子どもも親もどれだけ楽になるか。パザパがもっと学校現場に浸透し、多くの子どもや親の目に触れるだけでも可能性は広がることもあるのを、先生にも認知してほしいと思う。(なでしこ)

 会議では他に8月に開催した「シンポジウムの報告集」の作成や、11月末発行の「♪あんだんて♪通信」についても相談した。「報告集」は参加できなかった方からの希望も多く、できるだけ早く発行したい。テープ興しのまとめや当日の感想、またご協力いただいた「活動に関するアンケート」の整理など、作業を分担して11月中には形になればいいなあ。ただ経費の関係上、通信と同じよう自力で印刷することになるので、その作業にどれだけ時間がかかるかがちょっと心配。できる限り頑張りますので、もうしばらくお待ちください。
 また通信も原稿の分担や取材の手配などを決めた。こちらはもう手慣れたもので、打ち合わせも短時間で済む。でも内容はしっかりと、皆さんに読んで満足してもらえるものにと思っている。お楽しみに。(さくら)


    10月23日(土)進路相談会
  昨年に引き続き、今年も進路相談会を開いた。2時間ほど前からスタッフは集まり、まずは昼食を取ってひとしゃべり。大阪の公立高校の入試制度が昨年より少し変更になっていると言う情報を小梅が持ってきてくれので、さくらが、早速今日渡す予定の資料を修正してくれた。ふと気が付くと、もういい時間になっていて、慌てて机などを片づけて会場を設営し、資料を印刷。何とか開始時間に間に合った。
 今日の相談会は、始めのうち申し込みが少なく「どうなるかなあ」と心配していたが、最終的には5組の方が参加してくださった。ゆうスペースでお馴染みの方もおられたが、初めて尋ねてくださった方や、子どもさんを連れて参加してくださった方もいた。 
 前半、フェルマータが、進路の考え方について上手にはなしてくれた。不登校の子は、確かに一部の全日制の学校には入学しにくいハンディーを持っているが、そのかわり、ただ成績や点数だけで学校を選ぶのでなく、本当に自分にあった学校、自分が行きたいと思う学校を、じっくりと探す機会を持っているとも考えられる。中学の一般的な進路の流れに乗せられることなく、子どもの気持ちや動きに合わせて、慌てず探して欲しいと思う。
 後半は交流会も含めて、個別に対応させていただいた。今日参加したスタッフには、定時制・通信制・サポート校・大検などさまざまな進路選択をした子どもたちがいて、その経験は実にバラエティに富んでいた。参加者の方は、個別にそれぞれ関心のある学校の情報をスタッフから得ることが出来たのではないだろうか。何を隠そう私自身も、この経験豊かなスタッフの存在のお陰で、進路に関しては「不登校を経験したからこそ選択の幅が広がった」と考えられるようになったのだ。
 しかし、その一方で、進路選択の時期を迎えたとき、当の本人が動き出さなかったら・・・。子どもがそのどれにも行かないと言ったら・・・。やっぱり焦るだろうな。「こんなにたくさん魅力ある学校があるのに、なんで?!」って。でも、大切なのは、決めるのはあくまでも子ども本人だということ。選択肢が増えたということは、とても喜ばしいことだけれど、「もう一年ゆっくりする、どこにも行かない」という選択肢もあると言うことを忘れてはいけない。いつからだって始められるし、いつからだってやり直せる。少なくとも親の私たちより、彼らはずっと若いのだから。たくさんの情報を得て、安心して悩んで欲しいと思う。(ラスカル)



    10月22日(金)準備に追われる進路相談会前日 
  明日は、いよいよ進路相談会。手分けして集めた情報をさくらが資料にまとめてくれた。大阪のアンケートを送った高校から、締め切りが過ぎていますがだいじょうぶですか?とわざわざ電話で確認して、アンケートの回答を送ってくださった。ありがたいことだ。集めた情報が、たくさんの方に役に立つといいな。
 準備も終わりかけたころ、ひきこもりの相談の電話。京都ではないので、手持ちの情報だけでは心もとない。少し時間をいただいて、ネットで調べ、行政の相談窓口、近くの親の会、引きこもり当事者の会、をお知らせした。うまくいい相談先と出会ってくださることを祈っている。
 高校2年や3年生で学校へ行けなくなると、すぐ「ひきこもり」と名づけられて、本人ばかりか親も非常にプレッシャーになっている。小学校や中学校で不登校になったのなら、3年くらい家で過ごしていても、「不登校」だから、とゆっくりさせてもらえるが、成年に近くなって不登校になると、同じ3年でも周囲の目がより厳しくなるので、よけいにひきこもってしまいがちになるのだと思う。せめて「不登校」と同じくらい、家で過ごすことが社会的に容認されれば、もうちょっと深刻なひきこもりは減るのではないかという気がする。 (フェルマータ) 



    10月20日(水)台風の日もあんだんてに。 
 進路相談会の資料にするための、不登校の受け入れのアンケートに返答してくださったり、昨年のものを訂正などして返信してくださった学校へお礼のFaxを送った。大阪は30校あまり、アンケートの答えてくださった学校があり、反応が早くありがたかった。これだけ受け入れているところがあるんだと分かるだけでも、安心できるのではないかと思う。
 台風が近づいてきて、雨風が事務所の窓まで吹き付けてきたので、ひどくならないうちに早々に事務所をあとにした。(Coco)


    10月16日(土)野洲の適応指導教室でお話し会 
  9月25日の大津・湖南の会につづいて、野洲でも呼んでいただいた。市の教育相談センターで、センター長や市教委の方も来ていらっしゃった。でもほとんどが親御さんなので、やはり親の立場からどう子どもと向き合って行ったらいいかを、具体的に子どもの回復段階を追って話させていただいた。なかなか昼夜逆転やテレビゲームにはまる子どもを受け入れにくい親の気持ちを言うと、共感の笑いが・・・。でもそれを受け入れてあげてほしい、というと納得していただけたように思う。
 地域の人間関係がまだ密な地域なので、それで助かる場合も多いが、子どもが不登校になるとプレッシャーにもなるだろう。その重圧感がなにもおっしゃらなくても伝わって来る。よく頑張ってこられたな〜、と思う。
 最後に市教委の方が、大変参考になったとおっしゃってくださったが、教師と保護者を相対的にみられたようで、私の話の不足かと反省している。先生は学校に行っている子どもだけでなく、行ってない子どもにとっても、とても影響力の大きい人生の要素になっている。やはり先生と親との良い連携があると、子どもはより早く回復していける。子どもと関わってくださる先生に時間的な余裕ができるように、学校全体で考えていただけたらと願っている。
 親だけの懇親会では、中3の方が多くここでも進路の問題で悩んでいる方が多かった。さくらとユキが自分の経験から具体的にアドバイスをしてくれて、今日来られた親御さんはラッキーだったと思う。悩みを聞いていると、この方にはだれが一番アドバイスできるか、顔が浮かんでくる。あんだんてのスタッフのチームプレーもますます冴えてきたねー。(フェルマータ)

 適応指導教室に子どもさんが通っている保護者の方よりも、併設されている教育相談に通われている方が多く参加されていたようだ。相談に通うことで支えられることも多いが、こうして親同士横のつながりが持てるともっと心強い。今日もいろんな不安を出し合い、お互いに情報を交換される様子がうかがえた。
 また職員さんの配慮で、いつも後半は親だけで話すことができるようだ(今回は私たちも同じ立場の親ということで、後半部分も参加した)。職員さんがいると遠慮して出せない本音も出せて、ざっくばらんに話ができる雰囲気ができている。
 先日来、学校内の親の会、地域の親の会など、親の会の大切さをいろんな場で感じてきたが、こうした相談施設にある親の会も大切だ。♪あんだんて♪のように広い地域から人が集まる親の会も含めて、いろんな形の親の会があると自分にあった居場所を見つけることができる。行政側はどうしても子ども自身の支援に目が向いているようだが、親を支えることも真剣に考える必要があると思う。(さくら)


    10月15日(金)♪あんだんて♪のスタッフは話好き 
 午前中 サポート校のM先生みえる。高校卒業認定試験(現在の大検)の内容変更についての説明とサポート校の授業も少々変わるとのこと。途中から雑談。この先生、いつの時代の人かとつい年齢を尋ねてしまった。子どもの頃、家で実験していて化学が好きにとのこと。興味深い話でした。
 午後、オンリーワン、お母さん(高1男子)みえる。子育てに工夫されている様子が伝わってきました。親子のコミュニケ―ションも良い感じになったとのこと。地元では気楽にしゃべれない時には♪あんだんて♪に是非来てください。スタッフ全員話し好きです。(コーヒーカップ)

 M先生のサポート校は来年度から卒業資格の取れる高校が変更になる。進路相談会の資料のためにアンケートをお願いしたところ、パンフレットとあわせてご持参くださった。
 新しい高校では大学との連携を取ったり職場体験などを通して、卒業後の自分の生き方を考えていけるようカリキュラムも工夫されているようだ。中学校をいろんな形で卒業して、あるいはそれぞれの事情で高校を中退し、新たな1歩を踏み出すために入学してきた生徒をどう支援していくか。それ真剣に考え、取り組まれている。不登校の子どもたちを受け入れている学校の先生方と話をすると、いつもその思いがひしひしと伝わってくる。
 また大検制度は来年度から、「高等学校卒業程度認定試験」に変更になる。様々な変更点があるが、中でも英語が必修になることが、試験を受ける際には負担増になる。また理科も、今までよりも難しくなるようだ。まだ文部科学省のHPにも詳しいことは掲載されていないが、今後受験を考えている人は情報収集が必要だ。♪あんだんて♪でも最新の情報に注目している。(さくら)


    10月13日(水)大盛況のゆうスペース 
 午後からゆうスペース。参加者6人、スタッフ5人と、今日も多かった。その日にならないと参加できるかわからないと言う方も多く、始まってみないと何人集まるかわからないのだが、参加者が多い日は、皆さんの話をお一人お一人ゆっくり聞けなくて申し訳ないと思う。しかし、ゆうスペースに何回も来てくださっている常連の方は、その辺の事情も心得てくださっているのか、それとなく初めて来られた方に話をふってくださって、スタッフのかわりにちゃんと適当なアドバイスや体験談などを話してくださる。すごい!これこそ自助グループの神髄だ。
 子どもの出してくる要求や甘えに、どこまで応えてやったらいいのか?という話が出た。甘えさせてやらなければと言う思いと、甘やかし過ぎではないかと言う思いとの板挟み。難しい問題だ。でも親だって人間。いつもいい顔ばかり出来ないし、無理な注文には応えようがない。出来ることと出来ないこと、はっきりさせてもいいのでは。出来なくても、ちゃんと理由を説明すれば、案外子どもはそれで満足したり、納得するのではないかなあ。(ラスカル)


    10月11日(祝)行ってきました!ジャスコ五条店 
 Cocoが、ジャスコの「イエローレシート」に登録しておいてくれてたので、担当の方からあんだんてのPRにきませんか?とお誘いがあった。「イエローレシート」というのは、毎月11日に黄色のレシートが出るんだけど、メールボックスみたいな透明の箱が並んでいて、登録したボランティア団体の名前が張ってある。その中で、自分が支援したい団体があれば、もらったレシートをその箱の中に入れると、レシートの金額の何%だかが、ジャスコから当該団体に寄付してもらえるというもの。 
 Cocoとふたりで行ったら、担当の人から「あくまでもどこに入れるかはお客さんの自由ですから、ゴーインに自分たちのところへ入れてって言わないように。」と釘をさされた。Cocoはともかく、私の押しの強さを見破られたかな?
 「イエローレシートのご協力お願いしまーす!親子支援ネットワークあんだんてでーす!」と、4,50分ほど呼び込みをしたが、若い親子連れがほとんどで、あんまり関係ないわ、という雰囲気。それでも、小学生くらいの子連れの方や、中年のご婦人などぼちぼち入れてくださって、終わる頃には底に数枚しかなかったレシートが7割がた入っていた!よしよし、と思っているところへすかさずCocoからのど飴の差し入れ。気がきく〜。ほんと、翌日までちょっとハスキーな声してました。もう1時間やれば、綾戸智絵になったかも・・・。五条店の近くの方、御協力おねがいしまーす!(フェルマータ)


    10月9日(土)空いろの会  
 東宇治で月1回開かれている「空いろの会」に、宇治市教育委員会青少年課のH先生が参加されると聞き、話が聞きたくて参加した。テーマは「進路について」だが、最初に宇治市の不登校支援についての話があった。
 「プロン・トン・トン」にも掲載したが、宇治市教育委員会では各学校の教師、養護教諭、校長と教育委員会青少年課の事務局とで構成される「不登校問題対策委員会」が中心となって支援を進めている。青少年課のH先生の仕事は適応指導教室の運営と学校側との支援上の交流が主なものだ。中でも注目したいのが学校に対する支援だ。
 ひとつは各学期ごとに開かれる「ふれあい教室」の見学会や学校訪問。この中で担任や教育相談部長と「ふれあい教室」に通う子どもの情報を交換し、今後の支援のあり方を相談している。学校側と密に連絡を取ることで、担任を初めとする各学校の教師もよりよい支援ができるのではないだろうか。
 もう一つはスクールカウンセラーをどう活用するかということも含めた、各学校の教育相談部長などの交流の場(経験交流)を設けていると言うことだ。宇治市では従来、教師の支援を目的とした「学校カウンセラー」が導入されていたが、今年度からすべての中学校と2小学校にスクールカウンセラーを派遣している。この経験交流は他の学校がどのような取り組みをしているのかを聞き、自分の学校のやり方を考える場として、重要な役目を持っている。スクールカウンセラーが派遣されているにもかかわらず、学校内で浮いた存在になっているというのをよく耳にするが、こういった行政側の支援はとても大切だと思う。
 また不登校の「初期段階の保護者への対応」の重要性も強調された。子どもが学校に行かなくなると、学校との関係が切れてしまうのではないかという母親の葛藤が起こる。その葛藤が子どもに向かうと、「母親の葛藤の原因は自分が学校に行かないからだ」という子どもの自己否定感情を増幅させてしまいかねない。母親の気持ちを支えるためにも学校としては、担任不信にならないように複数の先生と繋がるようにしたり、学校内に定期的に話ができる場を確保したり、学校以外の支援の場を知っておくことが大切になる。「そうすることで母親も子どもをゆったりと見守ることができるようになるんです」という言葉は、多くの不登校の子供を持つ親の言葉に耳を傾けてきた先生ならではのものだと思う。
 また進路選択については、立ち止まりの時期が義務教育の間に解決すると、高校生活が送りやすいと言うことだ。またもし再び学校に行けなくなっても、私学の通信制なども充実していることから、高校に入ってからも進路変更ができると知っておけば、少し気持ちが楽だともおっしゃっていた。学校を選択する基準としては@学力がしんどくないことA自分が行く気になっているBその学校が不登校に対して理解があるC交通の便がよく、通学に時間がかからない、を上げておられた。 経験に裏打ちされた先生の話は、聞いていて納得できることがたくさんあった。
 その後の交流会では、初めて参加された方の話を中心に、自分の子どもが進学している学校の情報提供など、和やかな雰囲気での意見交換があった。また地域の学校の不登校加配の先生も参加されていて、現実的な対処方法など質問に対して的確な答えがあり、参加された方も安心されたのではないだろうか。地域に密着した親の会の持つ力を実感した。(さくら)


    10月8日(金)進路相談会の準備 
 さくら、ユキ、私のいつもの3人が朝から揃い、またおしゃべりしながらの作業が始まる。(どちらに比重がかかっているんだか?)
 大阪の私立高校アンケートが、次々にメール、FAX、郵便で返送されてきている。大阪の学校は反応がいいね、と気をよくする私たち。送られてきた回答に返事を出したり、ファイルしたり・・・。去年、ご回答くださった学校のアンケート結果は、来年度の訂正がないか確認を取っているが、そちらのほうも積極的に返送してくださっている。ありがたい。でも、肝心の参加者がどのくらい来てくださるか、まだ申し込みが少ないので心配だ。どうぞお心当たりの進路でなやんでいらっしゃる方がありましたら、ぜひ、「あんだんての進路相談会」をご紹介ください(AXを送った新聞社のご担当者さま、掲載おねがいしま〜す!)
 昼からCocoが来てくれて、さくらと交代。11日ジャスコへCocoといっしょにPRに行くので、PR用のチラシをコピーした。いっぱい撒くつもりで200枚持っていこうかと言ってたけど、あそこは若い人が多いと聞き、あんまり受け取ってくれないかもしれないね、と弱気になる私たち。100枚コピーしたところで、もういいよねー、と手を打った。(フェルマータ)


    10月6日(水)運営会議は延々と 
 月一度の運営会議。会計さんからの財政報告に続き、今度の進路相談会の流れと資料の確認、8月のシンポジウムの報告集作成の段取り、次回の通信、と議題は盛りだくさん。なんと一段落したのは3時だった。いつもいつも何でこんなに時間がかかるのだろう。今日はそんなに脱線しなかったのになあ・・。内容の濃い会議だった。
 その会議の最中にも、次々と相談の電話や、訪問の方があり、改めてあんだんての活動が広く知れ渡り、いろいろな方に期待されているのだなあと感じた。それぞれのスタッフの地道な活動の成果だと思うが、それと共に、責任の重さも痛感する。活動が広がれば広がるほど、仕事も増えるし、雑用も増える。どうしても、一部のスタッフに負担が偏りがちで、申し訳ないという意見も出た。お互いに相手の立場や気持ちを思いやるスタッフ。みんな優しいなあ。でも、ホント、互いに無理のないかたちで、この活動を続けて行くにはどうしたらいいのだろう?今後もこのことについて、機会あるごとに話し合っていく必要があるなあ・・・。(ラスカル)
 「定通みんなの会」のS先生が来訪。会議中だったのでゆっくり中でお話をうかがえなくて申し訳なかったが、重要な情報を持ってきてくださった。来年度の定時制の募集がまた大幅に減らされるらしい。それでなくても、今年は今までからは考えられないほど、不合格者が出ていると言うのに、いったいどうなるんだろう。目の前が暗くなる思いだ。色々な事情で荒れたり、道を踏みはずした子どもたちが、定時制でいい先生に出会い、親身に対応してもらえることによって、立ち直った例も多いと思う。また経済的な事情で定時制を希望する子どもも居る。そんな子どものチャンスの場が奪われていくようで、つらい気持ちになる。(フェルマータ)


    10月4日(月)進路相談会の準備
 そろそろ進路相談会の準備にかからないといけないので、さくらとユキが臨時に事務所で作業してくれた。私は午前中所用があり、午後から駆けつけると、Tさんも遠くからきてくださっていた。
 今回思わぬ助っ人、Tさんがあらわれたおかげで、大阪府の私学アンケートもできることになった。あんだんてにご相談のある親御さんの府県は網羅したいと思うのだが、なかなか手が足りなくて思うようにいかない。こうして、お手伝いを申し出てくださると本当に助かる。兵庫県の私学も手がけたい所だが、今年は、あきらめた。来年、兵庫県で助っ人があらわれたらやってみたい。
 ただし、公立高校に関しては、京都、滋賀、大阪、奈良、兵庫の各府県を調査する予定。進路相談会を大いに活用していただきたいと思っている。(フェルマータ)


    10月3日(日)「登校拒否・不登校を考える京都連絡会」世話人会に参加 
 今回は参加者が多く、時間が足りないくらいであった。全国のつどいに参加した人はその感想もまじえながら近況報告をした。今年は和歌山県白浜町で開催され、町をあげての歓迎に感激。各地の取り組みの違いに触発されたり、再会に話しがはずむ方々。いま注目されているアスペルガ―症候群など軽度発達障害についての話しが出ていたそうだ。
 以前から学校・教職員との連携をとるにはどうしたらいいかということが話題になっていた。学校現場のことを少し説明いただいた。学校というところが忙しくて教師も児童・生徒も追い詰められている状況にあるようだ。そういうときこそ、教師、スクールカウンセラー、親、いろいろな分野の人達が連携していい環境を作っていきたいものだ。私たちにできることはなんだろう。身近なとろでは、親の会かな。親の会のない学校、親の会がある学校、親の会といっても親中心のところ、教師主体のところ、スクールカウンセラーが中心によびかけるところなど、いろいろな形がある。親の会があることで不登校の親同士が支えあえたり、学校に理解してもらえたり、親の会の存在がとても有効だったと聞くと、ないところは是非つくってほしいと思うが、いざ作ろうと思うとどうしたらいいかわからない。不登校と同じでそれぞれにいろんな形があって独自の形を見つけるのにまた試行錯誤が必要なんだな。(ユキ)
 学校内の親の会はまだまだ少ないが、宇治市では各中学校に親の会がある。親の会ができた経緯や主催はそれぞれの学校によって違う。最初にできた親の会は、たまたま教師と親が一緒に「不登校・登校拒否全国のつどい」に参加して、そこで「学校内の親の会」の話を聞き意気投合して設立したとか。PTAのサークルのひとつとして、運営費もPTA会費から出ているそうだ。また学校側が開催している場合もあるし、京都市ではスクールカウンセラーが主体となって開いているところもあるようだ。
 学校内の親の会の利点は、ひとつは同じ立場の親同士がつながりを持てること、そして同じ環境の元での意見交流ができること。子どもが不登校になると身近な人間関係が重荷になることもあるけれど、やはり近くに同じ立場の人がいることは心強く思える。またその学校、その地域ならではの意見や情報の交換もできる。そして何よりも、子どもは学校に行っていないけれど、親は学校と繋がっているという実感が持てるのではないだろうか。
 ただ問題なのはその親の会の構成メンバーだ。不登校に理解のある教育相談担当教諭やや加配教員、養護教諭、スクールカウンセラーなどが中心になり、親の話をきちんと聞いて受け止めるという雰囲気であればいい。学校への要望などをきちんと伝えてもらえ、よりよい子どもたちの支援に繋がるはずだ。しかし不登校への理解がなく、義務的に参加する管理職などがいれば、言いたいことも言えない会になってしまう。また学校側の参加者が民間の支援団体も含めた多くの情報を持っていることも大切だ。その子どもにとって今一番必要とされるところにつないでいくことも、大きな役割のひとつだ。親の方も学校内の親の会だけではなく、学校外に多くある親の会と繋がることで、より広い情報を得ることができ、より多くの人とのつながりもできる。
 学校内の親の会、学校外の親の会、それぞれの利点を生かしながら親が支えられることができれば、子どもたちも少し楽になれるのではないだろうか。(さくら)


    10月2日(土)京都子どもと家族と支える会&子育て講演会 
 京都子どもと家族と支える会の2ヶ月に1回の定例会。今回はある不登校の事例を親御さんからお聞きして、しんどい思いをしている子どもたちを支援するために、学校でどう取り組んでいけばいいのかについて意見を交換した。(さくら)詳しくはあんだんてレポートへ。

 小児科医であり、またアドラー心理学会認定カウンセラーのTさんの講演会に行ってきた。Tさんは不登校の子を持つ親を経験されて、大人も子どもも自分の意志で選べる場所のひとつとしてフリースペースを設立された。いくつかの子育てのエピソードを話してくださって、一人のお父さんとして関わってこられたんだと思うと同じ苦労をした仲間のような気がした。(ユキ)詳しくはあんだんてレポートへ


    10月1日(金)市会議員にもあんだんての情報誌が! 
  滋賀県のある中学で相談員をされているYさんから電話があり、市会議員の方が、不登校問題の対応に力をいれるため、詳しい情報を求めていらっしゃるとのことだった。Yさんは、あんだんての「プロン・トン・トン」や「進路ガイドブック――パザパ」を勧めてくださった所、是非読んでみたいとおっしゃったそうだ。不登校の対策ということであれば、やはり親子の精神的なダメージをよく理解していただきたいので、2冊のほかに「不登校ガイドブック1号」「心あっためてウォーミングアップ」、あんだんてのスタッフが寄稿している「不登校ネットワーク」(かもがわ出版)とあわせて5冊を送らせていただいた。私たちが苦労して作った情報誌が行政の施策に生かしていただけるなんて、願ってもないことだ。地道に活動をやっていれば、少しでも現状を改善していく道が拓けるのでは、と希望が湧いてくる。うれしいお話だった。
 最近、いつもお世話になっているM病院のS医師から医学生に不登校当事者の理解に役立てたいと本のご注文を多数いただいている。小児科医、スクールカウンセラーなど子どもたちと身近に接する機会の多い専門家を志す学生さんが、こういう勉強をしてくださるのは心強い。これも嬉しかったことのひとつだ。 進路相談会に向けて、大阪府私立高校のデータ収集に取り掛かっている。京都や滋賀とちがい、スタッフの子どもや友人、知人の情報がないので、学校からの回答が判断材料になる。しっかり集めて、進路相談会に活かしたい。各府県の公立高校の入試制度をはじめ、京都、滋賀、その他の私学データは来年度に向けて変更がないかどうか確認作業がいる。またしばらく忙しくなりそう。スタッフの頑張りが期待される。(フェルマータ)




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