♪あんだんて♪日記


     4月30日(金)先生と子どもとの関係を作るには
 午前中は進路ガイドブックについてのアンケートのことで、依頼先の学校に確認以来などしてなどであわただしくすぎてしまった。 
午後、A先生がお見えになる。学校の制度や立場と、子ども(生徒)との狭間で苦悩されているご様子。「先生」はとかく、「学校」をかかえて、やって来がち。でも、子どもの趣味や関心の世界を共有して、その子の好きなこと、興味のあることから糸口をみつけていくと、段々と気持ちもほぐれ窓を開けていくようになるのではないでしょうか?フェルマータのRちゃんも、先生にベイブレードの極意を伝授するとか。そんなところから話題が広がるのかな?できるところから始まって、自分をふくらませることが高く思っているハードルを低くさせ、飛び越えることにつながるのでしょうか?(Coco)
 子どもから得意とするスポーツについて熱心に聞かされ、A先生自身も「そのスポーツを極めてみようかと思っている」と話された。真剣な顔を見て、思わず我々もエールを送りたい気持ちになった。(コーヒーカップ)


     4月28日(水)♪あんだんて♪を心の拠り所として
 5月の第一水曜がGWということで、今日がスタッフ会議だった。私はソフマップにプリンターを買いに寄って少し遅くなってしまった(やっと念願のプリンターが事務所におけたよ)。
 家庭の事情で活動をちょっとお休みしているなでしこが、久しぶりに来てくれていた。今は活動に参加するのがちょっと難しいけれど、落ち着いたらやっていきたい。「♪あんだんて♪は心の拠り所だからスタッフでいたい」という彼女の言葉がうれしい。今活動の中心にいるスタッフも、子どものこと、介護のこと、仕事のことで参加しにくくなるかもしれない。でも、いつも♪あんだんて♪は心の拠り所となってるだろう。午後からはこれまた久しぶりに花が顔を見せてくれた。彼女も最近いろいろ感じることを話してくれ、意見交流した。彼女も♪あんだんて♪を拠り所としてくれているようだ。
 さて肝心のスタッフ会議。進路ガイドの完成イベントを8月の下旬にすることが決まり、場所取りや内容のことを相談。しかし、やはり話の内容は進路ガイドのことが中心に。今集まっている原稿をどのように組み立てていくか、どうやったら私たちの思いが伝わるか、いろいろ検討を重ねた。印刷屋さんにお願いする条件もはっきりした(いつも無理ばかり言ってますが・・・・)。私学や通信制高校、サポート校、技連校に出したアンケートもどんどん返ってくる。フェルマータの娘さんが表紙の絵を書いてくれ、ラスカルが表紙の見本を作ってくれ、少しずつ形になってくる。作成協力金もたくさんの方からいただいた。少しでも期待に応えられる本にしないとね。(さくら)


     4月23日(金)ゆうスペース
 今日のゆうスペースは、新学期始まったばかりのためかお一人の参加。中3になり、親としては進路のことが目の目の前に迫ってきて、気持ちが揺れる時期だけれども、子どもはゆっくり待ってやらなければならないし、その間に挟まってしんどくなる。子供の代わりに自分ががんばってなんとかなるなら、いくらでもやってやるのにと、私など思ったものだが、いかんせん子どもの人生は子どものもの。分かっちゃいるけど、本当に落ち着けるまでが時間がかかるんだよね。
 「進路ガイド」のほうは、中学卒業後の進路のなかに「家にいる選択」のページも必要と話し合った。親の会で、行って良かったと聞いた京都以外の府県の私学に、アンケートを依頼した。また情報の輪が広がっていく。「プロントントン」でお世話になったK印刷さんにまた見積もりをお願いした。予算は「プロントントン」より減らしたのでだいぶ印刷やさん泣かせなのは、重々承知している。こんなボランティアグループの出す情報誌なので、利益無視で支援してくださっているんだと思う。印刷やさんまで巻き込んでしまう私たちって・・・?。(フェルマータ)


     4月21日(水)ご協力ありがとうございます
 きょうも引き続き進路ガイドのデータ確認のFaxを技連校、サポート校、通信制、全寮制高にCocoが送ってくれた。その合間をぬうように先日Faxを送った私学からのデータ確認・訂正のFaxが届いていた。
 午前にはM先生、K先生、午後にはA先生が事務所に寄ってくださったので、データ確認をお願いした。自分の子の先生にはなかなか言えない親の本音をお話ししたり、子どもの置かれている環境について意見交換した。 今作成中の進路ガイドも単に情報の提供ということだけでなく、その情報がいかせる状態になる過程を大切に思っている。(ユキ)
 サポート校や技連校で、不登校を経験した子どもたちに直接かかわっている先生方の話からは、参考になる話を伺うことができる。先生方がいろいろな対応に悩みながら、また現実の制度と自分たちの思いの狭間にはさまれて、日々格闘されている様子が伝わってくる。進路ガイドのアンケートから、そんな先生方の気持ちが伝わればいいな。(さくら)


     4月16日(金)花粉症と睡魔に襲われながら・・・・
 進路ガイドのデータを整理し、編集できたところから、データに間違いがないか確認していただくFaxをマーガレットが送りつづけてくれた。金曜日は比較的電話がかかってこないんだけど、進路ガイド作成のためFaxを使用するのが多くなり話し中になってご迷惑をおかけするかもしれません。
 フェルマータはきのう取材にいったところの原稿にも、取り組んでくれていた。が、Fax用紙がなくなってしまい、買いに走ってくれた。事務所が休みの間でなくてよかった。さくらも進路ガイドの原稿をどっさり持って帰ってくれた。
 ぽかぽか陽気で花粉症と睡魔におそわれながらもがんばる?!私たちであった。(ユキ)


     4月15日(木)大阪府教育委員会の取材
  急に暑くなった日、大阪府教育委員会に取材に行った。大阪府在住のHさんも今年子どもさんが中3になり、不登校の子どもにとって公立中学の条件は気になるというので、いっしょに話を聞きに行った。 府庁や総合庁舎など大きなビルの立ち並ぶオフィス街を暑いねーと言いながら、お目当てのビルにちゃんと迷わずに行けた!
 ごく事務的な話を一通り。でもやっぱり直に聞くと不登校の子どもにとって、公立高校進学がどの程度の壁があるか、感触がつかめた。大阪の公立高校の多彩さには、感心した。京都や滋賀だと私立の技連校にしかないような、おもしろい学科や授業がある。中学の段階で、そんな多彩な学校の中から自分が行って見たいと思えるような高校が見つかれば、勉強にも身が入るんじゃないだろうか。これは不登校の場合にかぎらず、大事なことだと思う。府教委で聞いた内容は、「進路ガイド」に載せるので、関心のある方は発行を待っていてくださいね。(フェルマータ)


     4月14日(水)ゆうスペースにお二人参加。
  「これがいつまでなのかわかったら、どんなにかいいのに・・・・」とつぶやきが。そうなんですよね。いつまで・・・と見通しがつかない不安。もんもんとする気持ち。誰でも同じです。でもこの時間は、きっと「自分」を取り戻すかけがえのない時間。今まで気づかなかった、いろんな「わが子」に出会う時、なのかもしれません。さなぎの時を大事に過ごして、いつしか飛び立つ時まで。(Coco)
 学校に行かなくなっても、友達と交流があったり、誰かに来てもらったりできるようになると親としてもちょっと安心だ。でも家族以外の人との関わりを断ってしまって、ほとんど家にこもった状態になると、この子はまた人とかかわっていけるのかと心配がつのる。周囲との交流を断たなければ自分を保っていけないほどしんどい思いをしたんだ、とはわかっていても、先々のことを考え不安になる。
 自分のペースで歩き出したわが子を見ていると、確かに徐々に自信を取り戻し人との交流は広がりつつあるが、まだまだ先は長い。あせることもある。それでも自分の子を信じて見守ろうと思えるのは、同じ気持ちを共有できる仲間がいるからなんだね。(さくら)
 この時期、中学卒業後の進路が決まらず、家にいることを選択した子どもさんもいる。うちの子の場合は、「学校」というところに幻滅を感じていたので、義務教育が終わり、「学校」から自由になれてやっと自分の生き方ができる、 というような開放感があった。先に何があるか分からないけれど、なにか夢中になれるものがあって、本人なりにこの社会で生きていくことを考えているのは分かっていたので、なんとかなるんじゃないかな、と思っていた。それから1年くらい家にいて、でも好きなことを通して新しい体験はいろいろあった。
 卒業してから4年目に興味のあることを勉強したいと大学へ行った。ほとんど家から出なかった子が、今は毎日朝から晩まで出歩いている。やりたいことがありすぎて、体がいくつあっても足りないくらい、と言ってる。「さなぎ」の時があったからこそ今があると思える。(フェルマータ)


     4月9日(金)多くの人の支援を感じながら
 O書店高島屋店よりプロントントンのご注文。まだ買ってくださる方が居るなんてうれしい。プロントントンも、在庫が少なくなってきた。また今日わざわざ会員の更新にお二人来て下さった。進路ガイドの支援金もくださり、ありがたい。振込みでも、会員の継続やガイドブックの支援金をたくさんの方から届けてくださっている。ますます、がんばらなくっちゃ。
 Sさんからあんだんての決算のことで相談してくださるとの電話。思えば、いろいろな人に支えられているんだなー。大阪府教委の取材日時も決まった。進路ガイドもちゃくちゃくと進んでいる。お手紙の不登校相談、電話相談、2件つづく。本当に相手の方のためになっているか、いつも自分にふりかえっている。喜んでいただけるのが、最高の励みになる。
 さくらが帰ってしばらくすると、ユキが子どもさんの入学式を終えて来てくれた。来るなり、仕事がたまっている。ゴクローサン、ユキ。(人づかいの荒いフェルマータ)
 お互いに用事や仕事をやりくりしながらのお当番。少しの時間でも事務所に顔を出したくなるのは、やはりここが自分の居場所にもなっているからだろう。たくさんのかたからのご支援、心から感謝しています。(さくら)


     4月7日(水)運営会議はスタッフのゆうスペース
 今日は月一度の運営会議、お昼ご飯をはさんでの長い会議となった。なぜ会議がこんなに長引くかというと、話題があちこち飛びまくり脱線してしまうから。会議が中断するのは申し訳ないけど、やっぱりたまに会うと自分のことや子どものこともみんなに聴いてほしくて・・・それにここのメンバーに話すと、やっぱり期待通りの優しい言葉や的確なアドバイスが返ってくるから、ホント気持ちが晴れ晴れとするのだ。運営会議はスタッフにとっての「ゆうスペース」でもある。
 さて、会議の方は、厳しい財政状況から・・。やはり家賃の負担が大きい。移転というのもなかなか条件が難しいし、ここの事務所の有効活用の方法を考えたい。それから4月発行予定の進路情報ガイド。データやアンケートの方は着々と入力がすすんでいるが、まだ全体像が浮かんでこない・・。でも早々と出版記念イベントだけはやることが決まった。会場や来ていただく先生など、次々と候補の名前が挙がる中、「出版記念イベントって『プロン・トン・トン』のか?」というスタッフもいて。そりゃそうだ。まだ1ページもできていないもんね。恐ろしいほどお気楽なあんだんてのスタッフでした。 (ラスカル)
 午後から来るスタッフもあり、午前中に決められることから会議を始めた。まず、子ども支援者・学校関係者向けの会員制度を作ること。私たちの受ける相談の中で、学校との関係に悩んでいる人が多いことを感じる。学校との関わり方を色々考えるのだが、学校関係者もどうしていいのか分からずに、困っていることは確かだ。お互いの小さな誤解が、大きな溝を産んでいることも多い。そこでいい関係作りのお手伝いとして、私たちの親としての意見を伝えるとともに、持っている情報を提供するということも大切だ。そういう意味でも「あんだんて会員」とは別の会員が有ってもいいかと思う。今後具体的なことを考えて、進路ガイドの発行の頃には形にしたい。
 さて、問題の進路ガイドだが、名前は「Pas a Pas(1歩1歩)」の正式決定した。「プロン・トン・トン」と同じく、Cocoがかつてフランスに住んでいた友達から教えてもらったものだ。エレガントな私たちにピッタリの名前?と、みんなで大爆笑(笑)。さてあとは入力したアンケートを各学校に確認してもらい、編集作業に取りかかるだけだ。「プロン・トン・トン」のときもこの作業が大変だった。また睡眠時間を削る日々かな。とにかくこれからが大きな山場だ。(さくら)


     4月3日(土)虐待とマスコミ報道を考える
  「京都子どもと家族と支える会」の定例会があり、ユキと参加した。今回は京都新聞のK記者が、自分の取材活動を通じて感じていることを話し、それについて意見を交換した。
 Kさんは5〜6年前から虐待に関する取材を始めた。いろいろなケースを取材をする中で、虐待のすそ野に「育児不安」があることを感じられてきた。乳幼児期の子育てをしている母親の1/4が、子どもを煩わしいと感じる現実がある。しかし、子どもと1対1で向き合っている親や、自分自身が競争社会で育ってきたために本音を出せない親が多い。この子育て不安を受け止めてくれるところが地域社会にあれば、「自分ひとりではない」と感じることができる。確かに育児不安を解消するための子育て支援は増えてきた。しかしその場に参加しない、できない人をどうするかが問題だ。しんどい母親は、集まりに参加して元気な親子を見るのがしんどいという話も聞く。
 先日あんだんてで、不登校がなぜ減らないかという話をした時に、やはり子育て不安もひとつの大きな原因だと感じた。親が地域社会の中で人間関係に緊張感を感じ、不安を抱えながら育てた子どもたち。その子どもたちが作る学校社会で不登校をはじめとするいろんなしんどい状況が起こってきている。様々なことが、子育て不安に端を発しているのだ。
 また、最近のマスコミの論調は、児童相談所などに権限を持たせるなど行政側の問題に的を絞りすぎているのではないか、という話も出た。虐待も誰にでも起こりうる事象なのに、病理的な現象として取り上げることの弊害もある。海外のマスコミはいろんな意見を報じ、振り子のように揺れているのに、日本のマスコミはどうも意見が偏りすぎるという指摘もあった。そのことにより、本当に大切なものを見落としていくんだなあ。
 今子どもたちを取り巻く厳しい状況を少しでもよくするために、いろんな環境のもとで不安を抱えながら子どもたちを育てている親たちが、少しでも安心感を持って子育てしていけるような支援に行政は取組んでほしい。(さくら)
 今回のテーマも前回に引き続き「児童虐待」。今回は報道関係の方から家庭で虐待が起こった背景などを聞いた。 虐待はだれもが加害者、被害者になる可能性はある。親密なあるいは閉ざされた関係で、一方が生きるために必要な日常生活を管理、支配できる立場、権力を持っていれば、ささいなことがきっかけになり、どんどんエスカレートしていくんだろうと思う。この閉ざされた関係に陥らないための当事者の支援がいかされることを願う。(ユキ)


     4月2日(金)この活動を続けるために
  今日はマーガレットと二人で当番。「進路ガイドブック」の準備や「あんだんて通信」の発送もあり、さくらとユキも応援に来てくれた。支援会員の継続や、「プロン・トン・トン」の取材先で今まで通信を送らせていただいていたところも支援のお願いをしている。なんとかこの活動を続けていきたいと思えば、やはりいろいろな人に支えてもらうしかないと思う。思いがけない人からカンパが届いたり、継続してくださったりして本当に励まされている。(フェルマータ)



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