このごろ十三 - 過去の部(09年01月〜09年06月) - 

 昔チーズとバターの論争がありましたが、勝ち負けはついてたのでしょうか?好景気と浮かれていたら、一転して歴史に残るであろう大恐慌のまっただ中。変化の早さには驚くばかりです。コスト意識やスピード感が大切だと言われてましたが、巨額の内部留保を持つ大企業が解雇や退寮を通告し、赤字に悩む中小の自治体が雇用や住宅を提供しています。明治時代にも不況の下、自作農の離作の裏返しに豪農が生まれした。彼らはその財力を独り占めにしたのではなく財力に見合った社会的貢献をしました。歴史は繰り返すと言いますが、退化しているとしか思えません。のんびりうどんを食べる、そんな幸せを共有できる世の中にしなければなりません。
 麺聖はうどんが好きです。それゆえにうどんをもてあそんだ人たちを糾弾してきました。これからもその姿勢は変えません。なお、麺聖あて(から)のメール、私信を承諾なく公開することがあります。(09年1月2日記す)
  2002年11月〜2003年3月はこっち、2003年4月〜2003年9月まではこっち、2003年10月〜2004年9月まではこっち、2004年10月〜2005年3月まではこっち、2005年4月〜2005年12月まではこっち、2006年1月〜2006年6月まではこっち、2006年7月〜2006年9月まではこっち、2006年10月〜2006年12月まではこっち、2007年1月〜2007年6月まではこっち、2007年7月〜2007年12月まではこっち、2008年1月〜2008年6月まではこっち 、2008年7月〜2008年12月まではこっち、2009年7月〜2009年12月まではこっち

2009年6月30日(火) 土曜日の昼頃うどん屋で。県外から来たらしい若い2人連れの女性の会話が聞こえた。ここが2軒目らしく次を相談している。うどん店はしごのその後は日暮れまでにこんぴらさんに参って、ホテルで温泉に入って夕食だそうだ。1000円高速が観光客の増加に追い風なってるのは間違いない。その目玉はやはり讃岐うどん。でも、うどん屋さんが嘆いていた。駐車場が満車になる前オープンしなきゃいけないし、1玉だけ食べる観光客がほとんどになった(県内の普通の客が減った)ため玉切れが遅くなり営業時間は長くなってる。でも、1日の玉の数は増えていない。その上土日に集中する客への対応のため駐車場対策・ガードマン費用がかさむ、など大変だそうだ。 こんな時にコンビニやスーパーあるいは公共機関も出来る範囲でうどん屋に協力することできないのかなぁ?少しでも自分の店(町)の売り上げがうどん客のおかげで増えてると広い心を持って!
 連休なんかご近所の苦情で開けたくても開けれない店がある。サンポートは賑わいを追求しながら閑散としている。休みには県外からうどんを食べに客が殺到する。昔、麺聖が提案したそんな店を集めて連休中にサンポートにうどん街を作る、今年の秋のシルバーウイークの実現無理なのかなぁ?日経が好みそうな全国記事になると思うけど!
  最近の出来事でちょっと思ったこと。
・1000円高速は効果があったように見えるが、公共交通機関への影響を含めての検証が必要である。今後お盆や年末年始にまで拡大して大丈夫か?
・新型インフルエンザ対策、国民の財産を守るのも国の仕事なのだから、必要がなかった生命に重きを置いた諸施策は結果論だが間違いで、無駄だったのではないか?経済活動への悪影響を与えた制限、重装備の検疫での国民への誤ったメッセージを送った罪等々。
 6月の備忘録、百名城1城(福岡城)、歌舞伎5舞台(歌舞伎座、博多、国立)、文楽1舞台。国宝1件(短刀無銘正宗:内藤家伝来)です。今年に入って6月末までに、県内272玉、県外52玉。

2009年6月22日(月) 持病の腰が何年かぶりに痛み出し、「もう若くないんだから」と言われ、土曜、日曜は休養日。こんなときは、宮武でモーニングうどんが定跡だが、宮武はもうない。そう人生最後のうどんをどこで食べたらよいのやら…。
 で、新規店を回ったが今ひとつ力不足、この程度で開業するかなぁ、まぁ好みはいろいろだから、でもねぇ。東京や大阪の新規店の方がはっきり上。価格の優位性もそんなにないし。県産小麦を使えば今後とも「讃岐」のうどんのアドバンテージが保たれるといった甘いものではない。
 1000円高速でうどん客しか来ないというマイナス思考がまたまた盛んだが、素直に喜ぼう!波及効果が今ひとつと、讃岐うどんの経済効果を否定してたのでは、何も生まれてこない。日経の日曜日「遠みち 近みち 食の経済効果」、有名すぎてB-1に参加できないのが讃岐うどん。讃岐うどんだけで人が呼べるってことはすごいことなのだ。
 でも、宮武なき今、日曜日の讃岐うどん店が手薄なのは否定できない。普段ならそんなに混むはずのない山越、宮武の周辺の店が日曜は混んでいる。そんなに混む店か?と突っ込もうと思ったが、ここは否定的に考えるより、せっかく遠方から客が来てくれてるのだから、周辺だから混む店から目的とされる店へ!とまずはエールを。

2009年6月20日(土) 最近あった会社の変な話。1つ目、こんな命令があった。ある人権団体(以下A団体という)から電話を受けた者が、相手がA団体と名乗ったとき、A団体って何?と言ったそうな。(噂では幹部が謝罪に行ったようだが)そのようなことのないようにと。この話を聞いて、私は考えた。電話を受けた者は、A団体を充分知った上で、相手がどういう団体、関係者であっても、公平な取り扱いをするという意思を相手に知らせたかったのではないか!それを確認した上での命令だったのだろうか?
 2つ目、これだけ暑くなったのにクーラーが入らない。光熱費の削減以上に、作業効率が落ちマイナスなのは明らかなのに。対外的ポーズでの経費削減には熱心だが、本当の意味でのコストということには無頓着な会社という証明。それとも、何年か前の水不足のときに、水の使用量に関係ないクーラーまで止めたこともあったっけ、竹槍でB29を墜とそうとした根拠のない精神主義をまだ引きずっているのかなぁ。

2009年6月13日(土) 昨日の朝日香川版「使い道膨らむ『さぬきの夢』」。うどん以外にパン、クレープ、焼酎などに用途が広がっている、地元産へのこだわりが後押とある。県内で製造されるうどんの原料のごく一部の量しかまかなえない少ない生産量なのに他の使い道を模索するということは、よほどうどんに向かない小麦という証明になる。吉原食糧の社長の「輸入依存ではなく、価格安定に通じる県産小麦粉の普及が大事」という言葉も、情緒的には分かるが、国産小麦の生産原価は外国産小麦より高いのだから、世界各地に産地を求める方が、価格は安くなるし安定供給もできる。

 先週、宮武が店を閉めた。「体力の限界」だそうだ。あれだけの客の麺を打つのは大変だったろう。有名でなかったら、もう少し長く続けられたかもしれない。跡継ぎはいない、でも県内外に影響を受けた店は多い。何より「ひやあつ」という言葉が全国のうどん店でこれからも使われる。大将、長い間お疲れ様でした。
 
 「お前も跡継ぐのか。世襲頑張れ。親の跡を継いで悪いことは何もない。有権者が選ぶんだ」10日の日経に載った麻生首相の都議選候補者の小学生子供に語ったことば。世襲候補が嫌いなら落とせばいい。世襲制限は有権者に見る目がないと言ってるだけの侮辱に過ぎない。マスメディアは変なキャンペーンをするのでなく、ちゃんと投票できるように有権者に情報提供すべきである。うどん屋だって二代目三代目は有利である。でも、厳しい競争は待っている。客は常に店を選んでいるから。

2009年5月31日(日) 土曜朝9時に宮武に行った。駐車場は半分程度。開店ラッシュも終わったのか並ぶことも待つこともなく、すぐうどんが出てきた。土日はモーニングうどんとしてはまだ宮武に行くことが可能である。
 100名城に今月行けてなかったので、こんな時のために取っておいた丸亀城に行く。子供の時から何かとお世話になった城なもんで、今さらとも思うが、素人のような振りをしてスタンプをもらう。何かのお城の記事に追手(大手)門と天守閣が同時に写せるのは高知城だけと書いてあったが、一応、丸亀城のビューポイントはお堀越しの大手門と石垣と天守閣とされている。でも、元々の正門は現在の大手と反対の搦め手なので、南の搦め手から登る方が縄張りの見事さは優るし、単調な坂道を登らないのでお勧めである。しばらく周辺を歩いた。連隊が置かれたことが城下町の風情を乏しくしたかもしれないが、反対に、北側が官公庁として残り乱開発されなかった理由かもしれない。ただ、外堀を埋め立てのは間違いだったし、外堀の内側は高さ規制をすべきだった、などいろんなことを考えさせれた。仁清の壺が丸亀にあれば……。
 5月の備忘録、百名城1城(丸亀城)、歌舞伎5舞台(歌舞伎座、新橋、国立)、文楽2舞台。文楽『ひらかな盛衰記』の嶋大夫 が秀逸!国宝3件(舎利容器:唐招提寺、華原磬:興福寺、禅機図断簡智常禅師図:静嘉堂)です。今年に入って5月末までに、県内238玉、県外41玉。

2009年5月25日(月) 土曜日、開店5分前の飯山のなかむらへ。駐車場ほぼ満車、食べ終わったのは9時30分。ほとんど県外車。お土産を買ってる客が多い。日曜日、9時10分仲南山内。駐車場は8分の入り。行列は5人。香川ナンバーは麺聖だけ。帰路9時45分頃に宮武の前を通ったら県道から5メートルほど列が伸びていた。
 5月20日付け日経四国経済「伸びる高速通行量 伸び悩む宿泊客数」の見出。「高速料金下げは、うどんを食べるだけの日帰り客が増えただけ(四国観光立県推進協議会)」のような、否定的が多いけど、うどんを食べるだけの日帰り客さえ増えなかったことを想定するといいことだし、かなりの客がお土産うどんを買っているので経済効果はそこそこあると麺聖は思う。それより憂うべきは、山越、蒲生のような生活うどんが、香川県人の日常から遠くなって、観光うどんに変貌することではないだろうか?

 もうひとつ心配なこと。『おとなの週末6月号』のアンテナショップの特集に「かおりひめ」が載っていた。釜上げうどんを食べたら自重に耐えられず麺が切れた、と。どんな悪条件が重なってもそんな麺を讃岐うどんとはよばない。硬いだけの麺も同様だけど。

2009年5月9日(土) 滞在型観光を目指すという言葉をよく聞くが、私はこの言葉嫌いである。嫌いと言うより、貧乏性の私はリゾートでもプールサイドでのんびりできず、観光スポットをひたすらはしごすることになる。長期休暇がない日本では需要がほとんどない形態のはずだ。最近では、2泊程度の連泊まで滞在型観光と呼ぶようにハードルを下げてるみたいだが、そこまで定義を拡大するのなら、いっそ宿泊型観光と名付けるのがいい。
 で、昨日の日経四国経済「名所が複数ある屋島は県外の顧客ほどゆっくりすごすという。県外客の滞在型観光が台頭し、近隣の観光客を押しのけた格好だ」、いくら何でも屋島参上に半日程度いることを滞在型観光とみなすのは許容範囲を著しく超える誤用である。同じ記事中の「うどん店、想定外の混雑に泣く」、山越のピークの4日の客が3,300人。「前年比増加分300人にとどまった」、「想定外の混雑に対応しきれなかったケースといえる」、主語がはっきりしないが、誰が何に対応しきれなかったのだろうか?3,300人を営業時間の五時間で割ると一時間に660人。さらに60分で割ると11人、一分間に11人も捌いていることになる。参考までに3月21日のこのごろを再掲すると『姫路駅のえきそばが1日最大3千食、66年ころの上野駅の立ち食いそばが朝の2時間で500杯』、3,300の途方のなさが分かる。店がオペレーションの見直しで若干の数値は上げるのは可能であろうが、香川県人に比べてうどん屋でゆっくりすごす滞在型観光の県外客がこれ以上増えるのを周辺の道路事情は許さないであろう。
 一番びっくりした連休中の記事は、6日付けの朝日香川版、5日たむらに300人以上の列が出来たというもの。どこにどう人が並んだの?車はどこに置いたの?大将大丈夫なの?あの条件で(普段の倍の)1千食というのがすごい。

2009年5月6日(水) 有名店の中には混雑を避けるために休みにしたとこもあったが、連休中には混雑してもいいところに出店を集め客を集める、という構想も本気で考えてもいいかもしれない。いつのころからかゴールデンウィークには県外でいることが多くなった。うどん屋が休みだったり混雑するのを避けたのがそもそもの理由だった。で、奈良博、東博、京博へ行った。元々博物館は連休中でもゆっくり観られたのだが最近は宣伝がうまくなって混雑するのが通例に。それにしても東博の阿修羅展の客は半端じゃない入り、開館30分前には大行列。ただ目玉が仏像なので絵巻や絵画より大勢が一度に観られ館内の混雑具合は少なかった。京博でも開館30分前に行列が出来かけたのを初めて見た。歌舞伎も歌舞伎座、新橋演舞場、南座と観た。築地や四条河原町やなんばには人があふれていたが、新幹線も飛行機もとても空いていた。高速のETC割引も他の客を奪っているだけでは景気刺激策としては失敗だと思う。

2009年5月1日(金) 4月もあっと言う間に終わった。よかった月か悪かった月かと問われると間違いなくよい月だったが、どこか不安が残った月。舞台のベストは、いろんな意味でこんぴら歌舞伎も記憶に残るだろうが、なんと言っても文楽「道行」の簑助の静御前と勘十郎の忠信の師弟競演、文楽は聴くものと信じている私が魅せられてしまった。
 4月の備忘録、百名城1城(福山城)、歌舞伎6舞台(うち金丸座4)、文楽2舞台、国宝3件(秋野牧牛図、明王院本堂・五重塔)です。今年に入って4月末までに、県内186玉、県外36玉。

2009年4月27日(月) 最近、香川県庁のポスターやら広告やらで、丼に入ったうどんの麺の上に、割られた生卵がそのまま乗っている写真を見た。これって何?月見うどん?うどんに対する知識も愛情もない連中が考えそうなことだ。
 岡山の関連会社に出向している後輩から、日曜日にうどんを食べに香川に行きたい人がいるけど、宮武→なかむら→香の香でどうでしょうか?とメールが来た。一応、宮武となかむらとをひっくり返したらとアドバイスはした。で、土曜の宮武の状況、1時ごろ、駐車場満車うちバス1台。行列県道を2メートル。日曜の状況、宮武10時頃駐車場待ちの車、11台。なかむら駐車場満車、堤防にかなり駐車。12時半頃、なかむら、駐車場待ち20台、待ち時間100分。宮武本日終了の表示が(正確には10時49分にでたみたい)。補欠で勧めたまえばは10時半頃、駐車場も余裕だったが、時間が経った麺だった。同じく補欠の山下は、12時半頃、駐車場は満車、路上駐車もあったが、混雑といった様子ではなかった。

 土曜のこんぴら歌舞伎の千秋楽。初日に出会った東京からのお客さん2組に再会した、舞台稽古にも来ていたし、熱心というほかない。午前の部にも初めてのカーテンコールがあったみたい。私は午後の部を観たが、沼津勘太郎君の十兵衛が初日とは格段の進歩、若すぎるという違和感がなくなっていた。カーテンコールは20分近くも続いた。勘三郎さんの口から秋には来たい!との言葉が。今年?噂では3年後らしい。私自身は舞台からスタンディングオベーションを観るという貴重な体験もした、足も脚も痛かったけど。

2009年4月12日(日) ANAに国内線の上級クラスを1年間乗り放題300万円のプレミアムパスというものがある。国内どこへでも飛べて、3食飲み物スリッパ付き、初期投資300万ポッキリ!仮に飛んで貯めたマイルをEdyに換算すると無限連鎖で理論上はそうなる(今では換算率2分の1の適用でかなり難しいけど)。マイラーの私も仕事を辞めたあとは持ちたいと思っていた代物だが実践した人物がいたようだ。週刊現代(4月6日発売)によると、そのプレミアムパス修行僧は搭乗拒否、マイル没収を言い渡されて法廷闘争とか。でも、この制度が導入されたとき思ったのだが、そもそもマイルを付ける必要があったのかどうか、付けるにしても通常の半分とか4分の1ならこんな騒動は起きなかったはずだ。その点はANAの設計ミスだと思う。
 昨日またまた、こんぴら歌舞伎!午前の部。やっと手に入れたチケットは平場一等席!弁当はコンビニ弁当だけど。確かに一等席には高いだけの良さがある。勘三郎の俊寛、船が出るときの綱引きがなく(忘れていたが聞くと07年の演舞場でもそうだったらしい)、そこから幕までがいい!「オ〜イオ〜イ」のやりとり、聞こえるか聞こえないかの「オ〜イ」にじっと耳を傾ける俊寛、岩に登って消えゆく船をいつまでも見送る俊寛……幕。勘太郎の身替座禅ちょっとした仕草がお父さんそっくり!土曜日から上手三席、下手四席舞台上に観客席ができた。記念に座ってみたいが少し恥ずかしいような。帰りに話題?のドゥー・パルファンのシュークリームを食べた。昔ながらの味だそうです。
 4/8付け団長日記の「中央通りを善通寺自衛隊の戦車がパレードするから取材しておくように」というエイプリルフールねた、どちらかというとできの悪い部類だよなぁ、というのは私、子供のころ善通寺の「大通りを善通寺自衛隊の戦車がパレードする」のを見たことがあるので。
 金曜日会社のグループの歓送迎会、何故か「がっちり」の話題になり、昔、讃岐うどんの仕掛け人という女社長の話題があったとき、事実誤認と指摘した(2007年10月9日・11月10日このごろ参照)メールに訂正も返事もよこさないTBSを私は見ない(元々テレビないけど)と話したとき、歳は喰ってるが若手の社員が、「ぼくの新採研修のとき、○○協会の幹部(本人の名誉のため名は伏せる)が讃岐うどんを広めたのは自分だと語った」としゃべった。そうなんですよね、自分が讃岐うどんを仕掛けたと話す人大勢いますがそういう人は全員嘘つきです!今度「私が讃岐うどんを仕掛けたと言った人」というスレでも立ち上げましょうか?まあ何らかの事実は語ってますが人間としては小さい人たちです。もちろん新採研修に呼ぶなんて呼んだ会社の品格も問われます。因みにさっきの幹部の就任は平成15年で、はなまるにもめりけんやにも属してませんので、関係ないことは容易にバレルのですけど。生まれてからいままで法律を破ったことも嘘をついたこともない麺聖なんか、決してそんなことは言いません。何度か書いてきましたが、誰が何かをしたから讃岐うどんブームになったという単純なことではないのです。一般に仕掛け人と称されている田尾団長にしたってやったのは、タウン誌にゲリラごっこを連載しただけです。全体の状況を無視して、誰かが行った小さなことを、成功体験として、学んだりなぞったりしても、同じように成功するものではありません。大局を見る目を養いかつ小技を磨く、将棋に強くなるにも大切なことです!?

2009年4月9日(木) 昨日の朝日第2香川面、「87社が製造、販売 『効果』43社回答」と年明けうどんの記事。それによると、さぬきうどん振興協議会が全国822のうどん関係事業者にアンケートを配布し104社から回答を得た。うち販売したのが87社、不参加17社。87社のうち、「大いに効果、実績が上がった」2社。「少しだが上がった」41社。「上がらなかった」32社。無回答12社。朝日は効果があったように報道したが、麺聖なら「年明けうどん 初年度明らかに失敗、効果大いにあり87社中わずか2社」とする。設問をちょっと変えれば「ほとんど効果なし」75社中73社になる可能性が高いものをさも成功したように報道するとは、先の大戦以来国民に公平な情報を提供しなかった朝日の伝統は健在だ!
 笑ったのは、真部協議会長の「準備期間が短かった初年としては好調だった」のコメント。どこからそんな浮世離れしたことが言えるのか不思議というより、これくらい前向きでいられたら世の中幸せであろう。それにしても、普通それなりのアンケートの回答率は3割と言われている。それからすればあまりにも低い。そのこと自体が、全国の業界から年明けうどんがそっぽを向かれている証明と、麺聖は考えるのだが…。

2009年4月8日(水) 昨日はこんぴら歌舞伎初日、並んでる間、いろいろな人たちと話をしたが、みんな本当に歌舞伎が好きみたい、1日堪能した。

 昨日の朝日の「ミシュラン☆掲載強行!?」の記事、京都・大阪版は掲載拒否店でも「読者に推薦すると決めた店は載せる」そうである。半田青学教授によると「看板を出して商売しているなら、無断でガイドブックに掲載されてもプライバシー侵害にはあたらず、法的に掲載拒否を求めるのは難しい』そうだ。ここまでの強引さは国民性の違いだろうが、拒否店をまったく掲載していない『全店制覇』せめて市町名と名前だけでも載せれば資料的価値がずっと高くなるのに!

 6日付け朝日のおまけのグローブに稲庭うどん寛文五年堂のモンドセレクション10年連続最高金賞受賞の全面広告があった。そう言えばちょっと前、讃岐うどんでもどこかが受賞したとかいう記事があったっけ。モンドセレクションのメダルって、子供の頃お菓子の包みに印刷されてた記憶があるがそもそも何?調べてみた。まとめると、以前は食品のノーベル賞と称されたこともあったそうだが、実はたいていもらえるそんなにありがたがるほどの賞ではない。 「『モンドセレクション』って何だ?(日経トレンディネット2008.02.04)」によると、ベルギーに本部がある政府系の評価機関である。応募側が1100ユーロ支払って、「味覚」「衛生」「パッケージに記載されている成分などが正しいか」「原材料」などの項目ごとに、審査してもらい、評価基準を満たせば(同一分野で複数)受賞できるらしい。サントリーのプレミアムモルツの受賞以来知名度があがり宣伝効果が高くなったそうだ。リストには、販促効果に目を付けた地方企業が大半だとか。
 『ウィキペディア』によると「最高金賞は近年、毎年50〜100点の日本製品に与えられている。日本国内では近年急激に知名度を上げたが、国際的にはほとんど無名であり、その結果として、全世界からの審査対象品の5割が日本からの出品という異常な状態にある。さらに、日本から出品した食品の8割が何らかの賞を受賞している」というしろものだそうだ。

2009年4月6日(月) 日曜の朝8時半過ぎに宮武に行った。行列はないが店はほぼ満員。食べ終わった公式営業開始時刻9時の3分前、ぞくぞくと客が駐車場から店に向かって来ている。駐車場はあと10台、ナンバーは3台を除き県外。金丸座に中村屋が来ているのでちょっと見に行こうと10時頃琴平に向かって国道を南下していると、渋滞なのか車が進まなくなった。迂回したが、本当に渋滞だったのか?高速・橋の割引後、香川県への客は大幅に増えている、うどん屋だけ賑わっていると嘆く方々も多いが、嘆く前にやることがあるはずである。
 帰りに、岸井の反対側のGSのあとに「よしだ屋」なる工事中の新規店発見!4月10日開業!間に合うのか?

2009年4月5日(日) 巡礼のお土産にもらった日の出の半生うどんの賞味期間がきていたのであわてて3日間続けて食べた。実はあんまり期待していなかったのだが、これが美味しいの何の!茹で時間が長いのが難だが冷凍麺より明らかに上。この麺を使って開業したら充分穴場店になれる!
 異動の季節である「拘らず・とらわれず・偏らず」会社のそこそこ偉い方がおっしゃった言葉らしいが、なるほど会社でそこそこ出世するのには必要なんだろう。で、我が身に照らし合わせると、全く反対!「麺聖」のような第一人者になる(大半の人はなりたくないであろうが)には、徹底的に拘って、とらわれて、偏って修行しなければ駄目である。会社でも、そこそこは分からないがトップに立つ人はそうでないと駄目だと信じているが…。

 昨日の朝日によると、麻生首相の「贈与税減税」に与党が困惑していると記事があった。「経済効果に疑問がある」という疑義は正当な意見である。が、「民主党の恵まれた方々へのメリット」の批判は、議論の方向を間違っている。金持ちを優遇したって、貧乏人が困るわけではない、いいかげん足を引っ張るだけの議論は止めた方がいい。だって優遇の結果、需要創出につながるのだったら、貧乏人にだってメリットがあるでしょ。そこをきちんと説明するのも政治家やマスメディアの役割ではないのか?

2009年3月31日(火) 今年に入って3月末までに、県内151玉、県外26玉。百名城1城(川越城・岡山城)累計5城、歌舞伎4舞台累計15舞台、国宝1件(赤韋威鎧)累計4件です。

2009年3月29日(日) 別に理由はなかったが、ひこえ、彦江とはしごし高松へ。気のせいか道が混んでたような?途中10時30分ごろ通過した日の出は行列が20メートルくらい、道の反対側の駐車場は空いていた。11時15分ごろ通過した蒲生は駐車場が満車、長蛇の列、すでに玉切れだった。みんなが少しずつでも出歩き、ちょっとずつでも余分にお金を使えば、景気は回復するのだが、フェリーから橋へ、鉄道からマイカーと異動するだけで消費額の絶対値が減るようなことになれば今回の政策は最悪の結果に終わる。

 国の事務所移転費や給料の一部を香川県が支払っている公共事業の直轄負担金、真鍋君が「戦う知事」宣言し、支払いを留保すれば、彼も全国区になれたのに。きっと香川県のイメージも上がり、高速値下げで盛り上がっている観光振興にも寄与できたのに残念なことだ、というより、今がどんなときか、分からない知事を持った県民は不幸だ。常に税金の大切さ、一円だって無駄にしないように説いているのに「悪法も法」と述べて支払うようでは。ここに帝国大学で法律を学び官僚の道を歩んできた彼の欠点が凝縮されている。言動に全面的に賛成しかねる人物だが、専門学校で法律を学んだ大阪府の橋下君なら国と戦うアイテムを手に入れたと大喜びすることだろうに。
 それにしても情けないのは、「支払いやむなし」とか「嫌がらせを受ける」だの言っている香川県庁の諸君、そんな考えでいるから、県は破綻するのだ!

2009年3月22日(日) で、昨日割引2日目の、山越に食べに行った。8時過ぎ宮武の前を通過し営業することを確認(金曜は臨時休業)し、8時半頃到着。近い方の駐車場は満車、6分の入りだった遠い方に止めた。行列は20人程度、8時から営業開始したらしいく人は一杯だが混雑はない、30分でこれだけの客を捌く手順に感心。一昨日は3千にちょっと届かなかったみたい。10時すぎに再び宮武の前を通過行列は県道まで達していた。多いと言えばも多いが、びっくりするほどではなかった。

 麻生首相の有識者会合があった。製造業の派遣労働者について私は、正社員と派遣の選択肢があれば、好きこのんで派遣を選ぶ人は圧倒的に少数なのだから禁止すべきと考えている。この意見への反論が、正社員ばかりだと、コスト高の日本から、企業が海外に出て行ってしまい、日本の製造業は完全に空洞化する、というもの。麻生首相が述べたのもこの考えにそっている。
 この考え正しそうだけど、嘘があるはず。そもそも企業を残し、労働者を切り捨てるのは、優先順位というか、目的と手段が逆になっている。ワーキングプアを拡大するルールが正常と考える人々には、破綻したアメリカ流経営術だけでなく工場法も学んで欲しい!

 11日発行の請求書を20日に届けて27日払い込まさせるって何よ?Jカードは中10日は確保している。どう考えても変!カード会社としての事務処理能力の低さに不安を覚えて、Rカードを解約した。というのは表向きの理由、一番大きいのはEdyでの支払いができなくなった上に手数料だけ取るからだったりして!でも、自分の会社の処理期間と客の猶予期間とが逆だと誰も疑問に感じないのだろうか?

2009年3月21日(土) で、昨日割引初日の山越を見に行った。 普段より厚みのある行列が角を曲がって山の方に続いている。ところで、3千とはどのくらいの数字だろうか? 姫路駅のえきそばが1日最大3千食、66年ころの上野駅の立ち食いそばが朝の2時間で500杯(3月21日付け朝日beサザエさんをさがして)の6回分となる。ついでに昨日、おか泉では通常の週末1,200〜1,500人の約2割増しだったとのこと(3月21日付け日経)、一般店でこれはすごい!

2009年3月20日(金) 日曜日だったか月曜日だったか四国新聞に「うどんルーツに新説」という見出があった。この前の奥村説のことではなく、製麺機メーカーに勤めていた綾川の人の「うどんは空海が唐から持ち帰ったはく飩(はくとんとルビ「はくたく」とは表記の差だと思うが違いは不明)と呼ばれる麺を和風にアレンジした日本独自の食べ物」という新説。こん飩(=ワンタン)ルーツ説は室町時代の辞書『撮壌集』の誤記が原因としている。製法面から「小麦粉をめん棒でのばして細長く切ったはく飩をうどんの祖先と考える方が自然」とし、はく飩を温かいスープに浮かべて食べる日本独特の食べ方が誕生し、「調理法から、はく飩が温飩(おんとん、うんとん)となり、中国にはない「饂」を作字して饂飩になった」と。奥村説と同じような考察をしながら、はく飩ルーツ説になっている。そして「生地を足踏み…は中国にない工程で、この点からもうどんは日本生まれだと言える」としている。
 残念ながらと言うべきか記者の能力から考え当然と言うべきか紙面には奥村説との相違点や類似点はどこか?の類の質問がまったくない。つい先日「追跡」で奥村説を取り上げた四国なのに。日頃住民に代わってだの、代表してだの言ってるのに、こんなときこそ読者を代表して質問し、分かり易く解説しないでどうする。取るのを止めてやると言いたいが四国新聞なんぞ生まれてから一度も定期購読したことがないのが自慢の私、言えないのが辛い。
 小麦粉から麺を作るのは、仮に日本人の創意であっても、古くから中国で行われていたので、中国ルーツといえよう。誰が日本に持ち込んだのかは、複数ルートがあると考えるのが自然で、最初が誰かの特定は難しい。またどの形状の小麦粉製品を「うどん」と考え、どこまで遡るかで、結論も変わってくる。うどんの定義論と先祖論と伝播論と進化論とは別スレッドを立ててと行わなければ。まずは、索餅・こん飩・はくたく・不托の関係を整理するスレから!

 昨日の時事通信に「B-1グランプリを誘致」の見出が!B級グルメは地域活性化に役に立つと各地で取り組みがなされている。八戸、富士宮、久留米と続くB級ご当地グルメの祭典B-1グランプリの、来年第5回大会の誘致に厚木市が立候補することを決めたという記事。厚木は11月の久留米大会で「厚木シロコロ・ホルモン」で優勝した。それの経済効果に味をしめ、地域活性化のため誘致委員会を結成したそうだ。B-1グランプリがここまで成長するとは、昨今の一発イベントの中で珍しい現象だ。今年9月の横手大会が成功すると今後都市間の誘致合戦!というのが冗談でなくなってくるから恐ろしい。まずは愛Bリーグの皆様にお慶び申し上げたい。
 ただ、B-1グランプリ、一同に並び食べ比べると、力不足なものがよく見えてくるから参加団体にとっては恐ろしい。今のところ、麺聖のお気に入りは、八戸せんべい汁、袋井宿たまごふわふわ、高砂にくてんといったところ。あとは参加団体に宣伝効果だけでなく、直接利益がでる仕組みが構築できれば完璧だろう。横手大会、シルバーウィーク中の土日ですか、遠いけど行こうかなぁ?

 同じく昨日の日経の四国経済欄「ETC値下げ、本四高速あす先行」の記事に、山越の準備状況が。なんでも、昨年5月の大型連休の1日2千食を以上から、20日以降は3千食を視野に仕込みの増量を検討するとのこと。そういや竹清も長蛇の列だったし、春休み中ということもあって、有名店とんでもないことになる、かも?

2009年3月15日(日) 昨日は寒かった。午前中は雨も降っていたし、風もあった。よせばいいのに、がもうの行列に並んだ。別に並ぶつもりはなかったのだが、少ないだろうと10時頃行くと、バスから降りて並んで歩いてきているツアー客のあとにつけてしまった。がもむすに言われて分かったのだが、来週からは本格的な春休みシーズン!瀬戸大橋も安くなることから、これくらいの行列はまだましなのかもしれない。そのせいでちょっと風邪気味。

2009年3月12日(木) 1月25日に朝日新聞で報道された奥村さんのうどんのルーツの記事。四国が8日の追跡で「うどんのルーツに新説」と取り上げた。「太い切り麺」をうどんと定義しているらしいが、そのルーツは中世京都の禅寺、ということらしい。うどんの知識が乏しい記者が取材したようで、追跡の絵を見る限り、ルーツは中国としか思えない。当然のことに麺聖の疑問点はいっこうに解決されない。こんとん=ワンタンがうどんの起源というのは通説だが、これはかなり前から事実上否定されていた。別にそのことが「新説」ではないはずだ。
 で、麺聖の疑問点は大きく分けて2つある。まず、一般的にうどんと呼ばれるものには、こんとんの他に、稲庭うどん・五島うどんのように切麺でない索餅の系統や打ち込みうどん、ほうとうのようにスープで食べる、はくたくの系統、がある。これらとの共通点と相違点を分類し、どこで枝分れしたかを説明し初めて、そのルーツを探しに行けると考えるが、その点の考察がない点。
 次に「湯だめ」は中国にない食べ方、ここを大きな枝分れとしてルーツをもってきているが、食べ方のルーツイコールうどんのルーツと考えてよいものだろうか?そもそも、うどんの典型的食べ方をそう決めつけてよいものか?麺類の食べ方はうどんに限らずスープで食べる、特に醤油が発達する以前はそれが主流だったのではないか?付け汁から今のかけ系統が生まれたとしても。

2009年3月10日(火) 土、日、月と東京へ、国立、歌舞伎座、演舞場へ。土曜の国立は夜の部、昼はフリーなので十条のすみたに行くと、移転で閉店のよう。100名城巡りに埼京線で、川越へ。本丸御殿が修復中でスタンプが押せるか心配だったが無事ゲット。小江戸や古江戸で売りだしている川越だが、お城は堀も土塁も埋め立てられて、想像力も働かない悲しい状態。南・西の馬出だけでも復元できれば大きな回遊の目玉になるのに!埼玉麺どころということで、肉汁うどんを食べたが、私が言うのも変だが、麺に味がない!讃岐うどん店もあった。名物らしく芋を使ったお土産がいろいろあり、芋納豆なるものを買って帰ったら喜ばれた。国立、通しの新皿屋舗月雨暈あまりおもしろくない。通しで上演されないのはやはり理由があるのだ。魚屋宗五郎はいい、松緑が好演。跳ねたあと高円寺のさぬきやでちょっと一杯。本来は一合ずつなのだろうが、日本酒が量を飲めない私、ちょっとずつ飲ませてもらう。飲んだあとのうどんがいい状態で出てきた。日曜は歌舞伎座、真山青果の元禄忠臣蔵通し、国立で3ヶ月連続公演があったのは、06年の秋か。よかったのは昼の部は「御浜御殿綱豊卿」、夜の部は「仙石屋敷」、たまたまだがどちらも仁左衛門が主役、あと秀逸なのは萬次郎さん!元禄忠臣蔵のルーツで脚本が優れてるといわれる「大石最後の一日」はどうも「初一念」が好きになれない。月曜朝、築地5時10分前に着いたのに、寿司大には学生が休みなのか20人くらいの列、さすがにあきらめて挨拶だけして大和へ、待っているとき欧米系の親子に英語で話しかけれたがよく聞き取れなかった。あとでオーストラリア人と分かったが、あれはなまり?美味しいが写真を撮っているとおばさんが止めるのと、市場らしく慌ただしいのが私はちょっと苦手。演舞場で澤瀉屋の獨道中五十三驛、水を使ったりなかなか楽しめたが、あのタイミングの宙乗りはいまいち乗れないので無意味だと思うが。

 家のテレビが壊れて以来見る機会が少なくなったが、たまに見るととんでもないものを見てしまう。9日テレビ朝日のスーパーモーニング、うどん屋さんが出て、何やら意見を言わされていた。誘導尋問されたであろううどん屋さんを気の毒に思った。何でも高松市の水道局の職員が私用で職場の洗濯機を使った、という事実に対して、テレビ朝日さんはこれを節水の問題ととらえ、中年の女性のコメンテーターが節水の意識がルーズと非難していた。私にはどういう理由でそうなるのかかさっぱり分からない。他社の記事では、作業着だけを洗濯するのはもったいないので、私物も一緒に洗濯したように書いたものもあった。これなら節水意識は高いことになる。毎年水不足に悩む香川県では、会社で洗濯すると水の無駄遣いになるのかな?香川県民は節水のために洗濯機は使ってはならないのかな?テレビ朝日が報道したた範囲では、非難するのは私用で使ったことであり、節水意識とは直接関係がないはずだ。水道局職員→洗濯→管理不充分→節水意識に欠けると、連想ゲームにしても飛躍がありすぎ。大雑把な人間でも、いい加減な人間でも、節水しているのが香川県民だ!視聴率を気にするのもいいが、もう少し上品な番組を作って欲しい。抗議のメールを送ろうとしたが、送付のボタンを押した途端、エラーが表示された。

2009年3月1日(日) テレビがない麺聖、ネットでたまたま、山陽放送の『百花繚乱!各地に花咲く讃岐うどん うどん戦国時代』の番宣を読んだ。その番宣、「空前のうどんブームも過去の話…今や『讃岐うどん』の名前だけでは、お客を呼び込むことは非常に難しい時代となっている。讃岐から各地に進軍(出店)した「讃岐うどん店」の多くは、すでにその姿を消した。また残る店舗も、生き残りをかけて新メニューを開発し、新しい味をつくるなど、日夜厳しい戦いを続けている。純粋な讃岐うどんを守り続けるのか、はたまたその土地の食文化を取り入れて新たなる讃岐うどんを作り上げるのか…。」???うどんを知らない人が書いたな、と感じた。「多くは、すでにその姿を消した」のは事実である。でも、いわゆるブームで参入が多かった分、去っていくのも多かっただけではないのか?「日夜厳しい戦いを続けている」のは事実なんだろうが、いまや、北海道から沖縄まで、讃岐うどんはあるし、いわゆるそば文化圏の東京だって、讃岐うどんと呼べる讃岐うどん屋がしっかりと根付いている。「空前のうどんブームも過去の話」という見方は浅薄である、過去の遺産の大きさに気付かなければならない。食道楽を自認する大阪では、伝統の大阪うどんを駆逐してしまっているし、香川県のうどん屋より美味しい店がいっぱいある。「今や『讃岐うどん』の名前だけでは、お客を呼び込むことは非常に難しい時代となっている」のは事実としても、かなりのアドバンテージは残っている。
 で、このままだと現場に取材に行かずして善悪が把握できるお馬鹿な四国新聞のコラムニストと同じになるので、昨日わざわざ番組を見た。予想通りというか危惧していた通りというか、グルメ番組にもなりきれない、単なる名古屋、大阪、博多、京都のトッピングの紹介だった。改めて番宣をよく読むと「新メニュー」と書いてあった。そういう番組だったんだ。それならそれでもっと作りようがあるのに!番組の中では、出演者やうどん店からの、名古屋はカレーうどんが人気とか、博多は柔らかいとか、京都での展開の難しさなど、いろいろ、掘り下げるべきコメントがあったのに!それを生かし、「その土地の食文化」論まで発展できなかったのはディレクターのうどんの知識不足とセンスのなさなんだろう。田尾先生は一応麺に着目はできてたが、経営者として、いつものようなビジネスの立場からの鋭いコメントはなかった。見終わって、歴史は繰り返すというかいわゆるブーム以前の讃岐うどんの低迷期のやっつけの讃岐うどん番組を見たような暗い気持ちになった。山陽放送さんには穴場店を探していた頃のあの情熱はないのか!まだまだ麺聖は引退できないと思った。

2009年2月28日(土) 美味しい洋食屋さんも見つけたし、運用成績も少し持ち直したし、いい月だったが、あっ!という間に2月は終わってしまった。個人的には、28日間だけだったのが残念でちょっと延長して欲しかった。備忘録、今年に入って2月末までに、県内97玉、県外16玉。百名城1城(和歌山城)、歌舞伎5舞台、文楽3舞台、国宝2件(宗峰妙超墨蹟「関山」道号、妙心寺梵鐘)です。

2009年2月23日(月) 関西うどん巡礼の達成者パーティーに大阪に行った。日帰りではもったいないので、和歌山城に行き、うどんを食べ、土日と松竹座で若手浅草組の浅舞伎を観た。初めて行った釜ひろでは、店を発見して喜んだ瞬間、店主が出てきて暖簾を仕舞った。また、玉切れか!
 日曜の松竹座昼の公演、開演時間前に舞台機構の不具合で開演が遅れるとの放送、私の短い観劇歴でも初めてのこと。10分ぐらいして、亀ちゃん登場、口上で間を持たせたが、結局20分以上遅れて始まった。時間は充分にあるので口上を見られた分ラッキー!でも獅童君はもっと勉強せないかん、團十郎が演じれば歌舞伎十八番になる毛抜が単なる現実にありえない話で終わってしまう。
 6時までまだ2時間以上あるので、モンシュシュの「ぼくのプリン」を求めて、渡辺橋へ、店は探すまでもなく、橋の半ばまで続く長い行列に遭遇した。プリンだけでも堂島ロールの列に並ばないかんようなので、堂島ロールも買った。店を出たとき列が短くなったと思ったら、堂島ロールが売り切れたみたい。持って帰ったプリン絶賛でした、ロールケーキに隠れてますが、プリンはプリン好きも納得するおいしさだそうです。雨も降っていたし新線だし、歩いて5分ほどの距離を、10分も待って一駅の大江橋に。
 達成者パーティー、多分ほとんどの香川県の人、関西の讃岐うどん界がこんなになっているのは知らないだろうな?若い参加者も多かった、彼らには大阪うどんでなく讃岐うどんが郷土のうどんになるのだろう。香川県に住んで讃岐うどんだけを食べる、そしてそれを美味しいと感じる、そのことは悪くない。ただ、何度も書いてきたが、他県のうどんを食べずして何故讃岐うどんが一番だと言えるのか?麺聖には理解できない。次の世代は讃岐と大阪のハイブリッド効果や人口が多い分、大阪の方が美味しいうどんが食べられる可能性が高い。
 中村又五郎さんが、亡くなられた。私は「今昔桃太郎」と「口上」しか見たことがないが、気になる存在だった。伝説の勧進帳と剣客商売、観たかったなぁ!ご冥福をお祈りします。

2009年2月14日(土) 漢字文化圏での日本の地名の商標登録問題、日本の訪中代表団の要請に対して、中国が「厳正に対処したい」と答えたとの記事が昨日の時事通信に載っていた。どう厳正に対処するか言ってないから怪しいもんだが、地名が登録できいなくなるまで、粘り強く中国だけでなく台湾もその他の国にも申し入れてもらいたい。
  引退を決めて子供を跡継ぎにする小泉君が何か言っている、竹中君もいろいろ言い訳しているけど、 破壊だけして何も作らなかった人たちが今さら出てきてもねぇ。 ある識者が「今回の『派遣切り』とやらの7割〜8割は自己責任の範疇だ、というのが私の印象です。」 と書いてある。 正社員と派遣社員の選択肢があって、派遣社員を選ぶ人は少数派なのは明らかのなので、 私はその割合自体間違っていると思うが、 仮にその数字が正しくても、2割〜3割の部分は救わなければならない。 結果として幻想だったことが発覚し世界危機の発信源となったアメリカを理想として、 会社の利益のため固定費を減らし、正社員を減らすのが世界標準のビジネスとした結果 日本という社会全体へ倍返し以上の固定費としてのしかかってきている。

2009年2月10日(火) 週末は東京、東博の妙心寺展で宗峰妙超の「関山」に満足したあと、久しぶりに根の津に行った。開店15分前には誰もいなかったが、開店時にはしっかり客待ちができてた。ひょいとのぞいたビルの片隅の和菓子屋さんが、金太郎飴ののれん分け、気さくなご主人によると一押しはアプリコットの飴、だそうだ。麺通団に行くと勝谷さんがいたのでご挨拶したが、麺聖と認識してくれてたかどうか?
 歌舞伎座で評判の玉三郎、菊之助の京鹿子娘二人道成寺も観たが、今月はなんと言っても播磨屋の勧進帳、吉右衛門、菊五郎がいいのはもちろん番卒さんまでもが絶妙の演技、取りあえず今のところ今年のナンバーワン。幕間に銀座鹿乃子のゆであずきを食べ、鹿の子を土産に帰った。

2009年2月1日(日) 歳を取ると月日の経つのが早くなると言うが、ほんとに早い、もう一月が終わってしまった。年末からの、うどん屋跡のうどん屋!大規模店のテナントを除き年末からのオープンはほとんどこれ、この傾向、今年も続いている。
 備忘録、今年に入って1月末までに、県内49玉、県外8玉。100名城2城(今帰仁城、二条城)、歌舞伎6舞台、文楽2舞台、国宝1件(青磁銘万声)です。

2009年1月26日(月) 日曜の朝日一面、「うどん 日本の知恵練った?」はうどんは日本で独自にできた食べ物で従来うどんのルーツとされてきた中国の「こんとん」はルーツではないとする奥村氏の新説を紹介している。通説では、中国から伝わった「索餅」、「こんとん」、「はくたく」のうち、索餅はそうめん(稲庭うどん)のルーツ、こんとんがうどんのルーツ、はくたくはほうとうのルーツであるとされてきた。正統派のうどんのルーツとされる「こんとん」がうどんのルーツでなくワンタンそのものであるとの説(伊勢貞丈、加藤有次教授など)は今までも唱えれられていた。今回、奥村氏はうどんは中国から伝わった「切り麦」が日本独自に進化、切り麦=冷や麦→温める太い麺=うどん、したとしている。論文はまだ発表されてないので、詳細は分からない。
 いずれにしろ、西域まで大挙して行って、うどんのルーツはシルクロードと広言した、香川県県観光協会会長とそれを検証もせずに記事に書き助言しても訂正しない四国新聞のメンツは丸つぶれではないか!

2009年1月24日(土) 昨日、日経の四国経済面の「こだま」、題は「年明けうどん反響上々」だった。麺聖は胡散臭い試みと書いてきたが、めりけんやの社長(さぬきうどん振興協議会事務局長)の言葉から、そのとおりだったことが判明した。「来年の課題は『香川県に数百ある個人店の協力を得ること』という。今年参加したのは新たな販促手段として目を付けた企業ばかりだからだ」。分かり易く言えば大箱店の利益優先の試みに大手コンビニとかが乗っかったが、いわゆるブームの中心になった個人店はほとんど相手にしなかったということである。
 もちろん企業が儲けのために新しいことを試みるのは、営利追求が目的だから当然である、それを麺聖は否定しない。今後の定着には「香川全体の盛り上がりが欠かせない」のはもちろんだが、今日の讃岐うどんの隆盛は、営利を追求できないというビジネスとしては失敗した偶然の産物、である事実を忘れてはならない。個人店もプラスになり県民も満足し、かつビジネスとして成り立つ行事に来年はどのように転換させるのだろうか?ちなみに麺聖は、年末も新年もうどんを食べているが、 かけが一番と思っているから年明けうどんの定義(うどんに紅いトッピングなどを添える)が今のままだったら永遠に食べることはないような気がする。

2009年1月22日(木) 昨日、外回りの途中、MBSラジオを点けると、うどん屋の隣のうどん屋をレポートする声が、もしやと思ったら、山元麺蔵だった。うどん屋の隣にうどん屋がある、という立地そんなにはないよなぁ?

2009年1月20日(火) 週末、東京歌舞伎鑑賞。国立、歌舞伎座、新橋、浅草、3日間で5部、残念ながら新橋の昼と浅草の二部は観られなかった。
歌舞伎座さようなら公演
 うどんは新中野の四国屋と築地場外の虎杖。芝居が跳ねてからだとこのあたりか高円寺のさぬきやになる。虎杖ではいつものようにカレーうどん。四国屋では珍しく温かいうどん、しっかりした麺だ。オールアバウトの蓮見さん曰く「東京の伝統の讃岐うどん」、言い得て妙である。四国屋のポテトサラダと虎杖の〆サバが売り切れてたのがちょっと残念!月曜の築地、マグロのセリの見学が再開されたようだが、客足はいまいち。場外の丸武で買った玉子焼、土産に持って帰ったら値段以上に喜ばれた。

2009年1月13日(火) 三連休、うまく文楽のチケットが取れなかったので、三日間とも関西に。土曜−夜文楽劇場、日曜−昼夜松竹座、月曜−昼文楽劇場、かなり余裕のある日程。土曜、100名城スタンプを押しに二条城へ、鷹匠の実演もありラッキー!山元でうどんを食べ、京博で国宝を観て、京阪で文楽劇場へ、大阪では珍しい満席、跳ねたあと、白庵へ。日曜、松竹座に行く前に今宮戎に、まだ早いからか人出は少ない、可愛い福娘を見て、松竹座昼夜通し、南北は近松より重いし、黙阿弥ほど七五調でないし、見取りじゃ分からないし通しだとちょっと暗すぎるから演じられることが少ないのか等々思いつつ跳ねた後、吉田屋の新町は此所のことだろうかと、かすうどんのやまもとへ。月曜、高津宮で11時から始まる屋台の雰囲気だけでもと10時頃行ったら既に行列もあって営業中、釜たけで、定番のちく玉天を食べ、文楽劇場へ(歩いて10分かからない距離)、正月ということもあってか松竹座と文楽劇場よく似た演目が続くなあと思いつつ昼の部、嶋大夫さんの熱演を聴いた後、近鉄で奈良博へ、新館を一回りして、お土産に大仏プリンを買って帰宅。こんな三連休、うどんは4軒で6玉でした。

2009年1月10日(土) 年明けうどん、県外で放送されたのを見た。 人がやることをけなすつもりはないし、うどんの可能性を広げるのは商売をする上で必要なこととは思う。 でも、讃岐うどんが評価されいわゆるブームになったのは、そんな色モンのメニューでも企画のおかげでもなかったはずだ。年越しうどんや新年のための持ち帰り需要があるので、個人営業のうどんやさんは大晦日近くまで働いて 新年はゆっくりと休む、対象の1日から15日のうちの初めの三分の一近くは休んでいる。 大箱店の陰謀の匂いがプンプンする?
 
  昨年末書いた「さか枝」デビューした愛媛出身の女性、 今度は「竹清」デビューした。感想は、玉子の天ぷら美味しい!竹清を有名にしたのは揚げたての天ぷらである。 でも、確実に麺も進歩している。 彼女に、近場でどこが好き?と尋ねられ、○○や、だって鶏の唐揚げが一個から食べられるから、と私。 それって、うどんより唐揚げが好きってことになりません?と彼女。多分そうです。 でも、一生唐揚げだけと一生うどんだけとなら、究極の選択でうどんを選びます。 まっ私、一番好きなのはカレーライスで、カレーなら一生カレーだけでも大丈夫です。
  店を出て彼女が一言、怒られなかった。うどん屋の皆さん、初心者には優しくして下さい、 トラウマにならないためにも。

2009年1月2日(水) あけましておめでとうございます。今年の麺初めは恒例によって沖縄そばで、100名城のスタンプ初めは今帰仁城で。昨年の確定数値、県内470玉、県外154玉。ANA生涯マイル(累計)は71,250マイル。100名城は伊賀上野城(8/10)、大洲城(8/23)、江戸城(8/27)、足利氏館(9/8)、首里城(9/21)、小田原城(9/22)、佐倉城(9/23)、大阪城(9/28)、熊本城(11/8)、徳島城(11/16)、明石城(12/16)、姫路城(12/20)、中城城(12/31)の13城でスタンプを押しました。本年もよろしくお願いいたします。
沖縄そば
今帰仁城

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