最近は身体から放出される水蒸気を熱に変換する発熱機能を持った「吸湿発熱インナー」が数多くあります。
この発熱は吸着熱というもので、繊維がいかに多くの水蒸気を吸着できるかがポイントになるみたいです。
よく使われる素材としては、アクリルなどの合成繊維を水分を多く含むように改質したアクリレート系繊維(ブレスサーモやエクス)と、
化学繊維の中で一番吸湿性が高いレーヨンでしょうか。
レーヨンは、原料の木材パルブパルプから絹の外観に似せて人工的につくった再生繊維で、
特徴としては、綿よりも高い吸湿性、独特の光沢とドレープ性、熱に強く、軟化や溶解をしない等です。
2008/12/08
メーカー:g.u. (ジーユー)
素材:レーヨン62%, ポリエステル30%, ポリウレタン8%
重量:160g
購入価格:¥990
購入時期:2009年
「g.u. ジーユー」は「ユニクロ」と同じ「ファーストリテイリンググループ」のブランドで、ユニクロの廉価版という位置付けのようです。
パッケージには、東レインターナショナル(株)との共同開発とだけ書いてあって、
色々と機能が書いてある【ヒートテック】と比べて地味です。
「g.u.」のデジタルチラシでは、一応「吸湿・発熱」と書いてはあったのですが、、、
このあったかインナー、"あったか"と言うより、"ひんやり"します。それもずっと。。
同じグループ品として【ヒートテック】と比較してみると、こちらのほうが生地がしっとりとしていて肌触りがいいです。
しかし同じくらいの薄手のインナーではありますが、重く感じます。
全体質量はヒートテック化繊よりもあるので当然かもしれませんが、より質量のあるワッフルのようにフワッともしてないので重く感じます。
簡単に言えば、レーヨン繊維の特徴そのまんまです。
最近のあったかインナーでは「レーヨンが発熱」と書いてあるので、レーヨンにあったかイメージを持ちそうですが、
レーヨンは熱伝導率が高く、実は冷感素材で、化学繊維の中で一番比重が大きく、重い素材なんですよね。
レーヨンの放湿性は悪くないそうですが、綿以上の吸水性・吸湿性で、実際のところ洗濯しても乾きがすごく遅いので、
これを着て汗をぐっしょりかいたら大変なことになりそうです。
レーヨンの利点を上げておくと、静電気が起きにくく、防臭性も悪くないらしいですが。
ヒートテックの素材【アクリル41%・ポリエステル36%・レーヨン20%・ポリウレタン3%】、
このインナーの素材【レーヨン62%, ポリエステル30%, ポリウレタン8%】、
アクリルが混紡されているかいないかで結構変わってしまうものですね。
さらに、あったか下着においては、レーヨンの混紡率が高過ぎるのには注意。なのでしょうか。。。
あとは、伸縮性はあるのですが、体にフィットする伸縮性ではなく、ただ生地が伸びるだけの伸縮性という感じです。
伸びすぎて裾が長すぎる気がするくらいです。
良い点を上げれば、袖がリブ無し袖になっているということなんですが、、
あったかくなければ意味ないですし、全体的にもなんか作りが雑な感じですしね。。。
ちなみにタイツには、アクリル入りのものもありますし、綿ベースのワッフル素材のものもあります。
タイツだったら、【ヒートテック】とあまり変わらないかもしれません。定かではないですが。。。
[カテゴリ:薄手]
保温性:×
機能性:×
快適性:△
メーカー:g.u. ジーユー
ブランド:あったかインナー/あったかクルーネックT(長袖)
素材:ポリエステル60%・レーヨン35%・ポリウレタン5%
価格:990円
ユニクロの弟分?妹分?の、「g.u.」のあったか下着です。
昨シーズンの吸湿発熱「あったかインナー」には”ひんやり感”があって、ヒートテックより定価で500円以上違う程に違いはあるもんだなと、思いましたが、
今年は素材の混紡率を変えたようです。
ポリエステルが「30%→60%」と増え、
レーヨンが「62%→35%」と減りました。
昨シーズンのはレーヨンが多すぎるなぁと思ったんですよね。
これで少し軽めになって、ひんやり感も軽減されて、ドライな感じも出るんでしょうね。。
暖かに関しては、アクリル混のヒートテックのほうが暖かいだろうと推測されます。
でもこのインナーにアクリルを入れたら、ユニクロと差がなくなってしまいますね。
やはり、差はつけておかないといけないですよね。。。
それより、この値段で、もうちょい暖かそうな他PBインナー買えると思ったり。。。
メーカー:パールイズミ
素材:ポリエステル89%、ポリアクリレート系繊維11%(ヒートテックセンサー)
価格:¥5,500 ( 税込み ¥5,775)
パールイズミはサイクリングウエアメーカーなので、
サイクリングをする方、アスリートにはきっと有名なメーカーなのでしょうね。
吸湿して発熱するヒートテックセンサーは、身体から出る湿気(汗)をウールの3倍の発熱量で熱に変換することができるそうですが、
ポリアクリレート系繊維なんですよね。
ポリアクリレート系繊維といえば、ミズノのブレスサーモ、デサントのhiffのエクスと同じなんですよね。
そして実は両方とも、もとは東洋紡の繊維なんですよね。ヒートテックセンサーはどうなんでしょうかね、
もしそうであればなんとなく素材の発熱部分は想像できるんですけどね。
となればやはり快適性は89%を占めるポリエステル次第ですが、きっとスポーツメーカーなので、期待はできますよね。
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メーカー:ヘインズ(Hanes)
素材:ベアフライスコットン40%,指定外繊維(A.H.F)ルネスα40%,ナイロン15%,ポリウレタン5%
価格:3,045円
Tシャツで有名なヘインズのあったか下着ですね。
使われている発熱素材は、三菱レイヨンの「ルネスα」です。
特長としては、
・肌にやさしいパウダータッチ
・衣服内の湿度を適度に保つ保湿効果
・汗の臭いの主成分である酢酸、イソ吉草酸、ノネナールをすばやく減少させる消臭効果
・キトサン練り込みによる抗菌防臭性
・原綿への練り込みによる耐久性
・洗濯による風合い変化や型崩れがほとんどないイージーケア性
・高い静電気抑制効果。
ヘインズといえば綿シャツなので、綿が入っているのは違和感ないですよね。
ポリウレタンが入っているので密着感もありそうです。もう少し安くてもいいような気もしますけどね。
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