アウトラストとは、パラフィンワックスが入った
直径2ミクロン〜30ミクロンのマイクロサーマルカプセルが
素材に組み込まれており、このパラフィンワックスが
温度変化に応じて液体⇒固体⇒液体…と様相を変えて、
身体の表面温度を快適な温度帯にコントロールする機能を持った、温度調整素材です。
暑いときはカプセルの中のポリマーが身体の熱をグングン吸収しながら、
素材自体の熱伝導率を高めて素早く熱を外部に放出します。
寒いときはポリマーに蓄積された熱を発しながら、
素材自体が熱伝導率を低くすることで、熱を外部に逃がさず保温します。
アウトラストは、米国のNASAの宇宙服のグローブ用素材として開発された技術で、
過酷な宇宙空間での船外活動能力を向上させるため、アポロ計画の時に実用化されました。
高温の環境下でも暑くなり過ぎないように、また、低温の環境下でも寒くなり過ぎないように、
カラダの表面温度を調整して、快適な温度帯を得られることを可能にしています。
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アウトラストは伊藤忠商事株式会社が1999年から展開を開始し、2007年からの5年間は
日本市場における独占輸入製造販売権および独占商標使用権に関する契約を、
米アウトラスト社およびアウトラストアジアとの間で締結しているようです。
現在アパレル約100社に採用されるなど、多種多様に使用されている素材です。
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実際アンダーウェアとしてのアウトラストは大変快適です。
意識しても温度調整をしていることを感じるのは難しいですが、
それこそが調節していることなのかと思います。
2008/1/18
ブランド:フェニックス(phenix)
素材:アクリル55%,ポリエステル45%
重量:200g
購入価格:5040円
購入時期:2004年
フェニックスのアウトラストアンダーウェアのミッドウェイト(中厚手)ですが、
適度なフィット感と適度な質量と厚みあり、生地がしなやかで暖かいです。
ラグランスリーブで腕が動かしやすいです。
防臭性も悪くはないと思います。
ただ、吸湿発散性に関しては他の価格帯のアンダーウェアと比較すると
劣る感じがあります。静電気も起こりやすいです。
ですが、基本的には暖かく快適です。
アウトラストがいいのか、フェニックス製がいいのか、
とてもお気に入りで秋〜冬〜春とよく着ています。
中厚手のアンダーウェアであれば発熱系よりもアウトラストのほうが
扱いやすいと思います。
ちなみにこのアウトラストという素材は温度調節をしてくれるという素材なんですが、
実際のところは体が火照ってくれば普通に暑くなります。
ただ発熱素材のように、さらに暑くなってくるということはなく、いいところで止まっててくれます。
クールダウンしてきても、冷えを感じることはあまりなく、快適に暖かさを保ってくれます。
[カテゴリ:中厚手]
保温性:◎
機能性:△
快適性:○
ブランド:フェニックス(phenix)
素材:アクリル60%,ポリエステル40%
重量:220g
購入価格:4900円
購入時期:2006年
フェニックスのアウトラストアンダーウェアの厚手(Heavy Wt. Crew・ヘビーウェイトクルー)。
裏起毛になっていて大変暖かいです。体へのフィット感も程よく、
アクリルベースのアウトラストはポリエステル100%よりソフトで軽いです。
発熱素材のように暑くなり過ぎる事も少なく、防臭性も良好です。
大変お気に入りの1枚で、真冬のインナーウェアとしても着ますが、
スタイルがいいので、これ1枚で過ごしていてもおかしくありません。
[カテゴリ:厚手]
保温性:◎
機能性:○
快適性:◎
ブランド:ウォーキンシステマ(レナウン)
素材:アクリル80%,ナイロン15%,ポリウレタン5%
重量:195g
購入価格:4725円
購入時期:2007年
レナウンのアウトラストのアンダーウェア。
通勤用に白いアンダーが欲しいと思っていたのと、
アウトラストが組み込まれているアクリルが80%だったので、
サーマルカプセルの組み込み率が高いのではないか?と想像して思わず購入してしまいました。
体に程よくフィットしてくれます。アウトドア・スポーツ用のアンダーは袖が長めですが、
これはビジネスマン用に作られたアンダーウェアのようで袖が8分くらいの短めです。
リブなしになってますが袖が短いので普段着、スポーツ用ではなくウォームビズ用かと思います。
縫い方もフラットシームではなく縫い目にゴロつき感があります。
これで4725円は高いと思ったのですが、非常に暖かいです。
中厚手のアンダーウェアの中でも暖かさだけでいえばトップレベルです。
もう少し形や縫い方が良ければ最高の1枚になったかもしれません。
Yシャツの下に着るぶんには良品です。
追記:2010/03
購入当初はトップレベルの暖かさと書いてますが、今シーズンは何度か着ていますが暖かいと感じないのですよね。
むしろひんやり感を感じることも多くて、どうしちゃったんだろうって感じです。
以前の感想が間違ってるとも思えないのですが。。。
フェニックスの中厚手はこれよりだいぶ古いのに相変わらず暖かいので、アウトラストが、って気もしないですしね。。。
ちょっと残念なんですよねぇ。
[カテゴリ:中厚手]
保温性:◎
機能性:△
快適性:△
ブランド:Alpine DESIGN(メガスポーツ,スポーツオーソリティ)
素材:ポリエステル63%,レーヨン32%,ポリウレタン5%,
重量:155g
購入価格:1980円
購入時期:2009年
アメリカ最大の大型スポーツ専門店で日本全国で展開している大型スポーツショップ
「スポーツオーソリティ」で購入できるアウトラストのアンダーウェアです。
アウトラストゆえ”ヒート”的なネーミングもなく、特に宣伝もなく地味な上に、定価が1980円と、
最近のプライベート・ブランド等の発熱インナーウェアと比較すると割高に感じますが、
全ての縫い目がフラットシームで平面にされている所などは大手メーカー製の高機能アンダーウェアと比べても遜色ないほどです。
化繊品の長時間着用では、縫い目がフラットではないとその部分が肌と擦れてヒリヒリすることがあるので、これはうれしい仕様です。
腕、袖口なんかも具合良く絞られていますし、9分袖も短くも長くもなくピッタリとフィットしてくれます。
着心地は大変良く、最近の薄手あったか化繊下着にあるようなツルっとヤワな感じではなく、
ポリエステルのサラっとした感じにフワッと感を追加したような心地よい感触です。
伸縮性も程よく、柔らかく体にフィットしてくれます。
最近のインナーには、伸縮性があっても体の動きによって生地にシワが寄り、その部分の密着性が悪かったり、
ピッタリフィットしてそうで関節を曲げると生地が引っ張られてしまったり、など、
体にフィットする伸縮性というより、生地が伸び縮みするだけのものが見受けられますが、
そういったことはなく、肌の上で生地が滑ることなく密着しててくれるところが大変良いです。
暖か具合のほうですが、発熱インナーで時折感じる余計なヒートアップ感もないですし、
綿混インナーで時折感じる冷感もないですし、安定した暖かさがあっていいと思います。
ただ、単純な保温目的で着用すると非力な感じを受けるので、
アクティビティ向き、または、それなりに活動のある場面で良さを感じるアンダーではないかと思います。
もしくはこれをアンダーに、インナーで保温性の高い1枚を上に重ねれば快適に暖かいです。
防臭性はそこそこですが、吸水発散性はそれほど高くないですね。
あとは、他に数着持っているアウトラストのアンダーと比較してみると、他はアクリルにアウトラストは組み込まれていて、
そのアクリルも55%〜80%の割合で混紡されているのですが、このアンダーにはアクリルが入っていないので、
予想ではレーヨンに組み込まれているのではないかと思います。
保温性のあるアクリルではなく、ポリエステルメインのアンダーと考えると特徴を掴みやすいかなと思います。
着心地がよく、薄手アンダーとして良い一品だと思います。
「スポーツオーソリティ」はスポーツショップなので、当然ながら大手スポーツメーカーの高機能アンダーウェアも扱っていますが、
低価格帯のあったか下着も扱っていて、トップバリュの【ヒートファクト】も販売されていました。
[カテゴリ:薄手]
保温性:○
機能性:△
快適性:◎
メーカー:三和
商品:HEATMAGIC (ヒートマジック)
素材:ポリエステル58%・アクリル27%・レーヨン15%
価格:998円
重量:130g
購入時期:2010年
温度調節素材「アウトラストライト・Outlast light」を採用したHEATMAGICです。
商品名は、ヒートテックのまがい物の感じがプンプンしますが、素材的には独自路線を行くものです。
通常のアウトラストは、「スポーツ、アクティブシーン」用、
アウトラストライトは「リラクシングタイム、通勤通学」用として、混紡率が低めで機能レベルも劣るそうです。
廉価版アウトラストでしょうかね?
発熱ではないこのインナーは薄くて柔らかく、ポリウレタンが混合されていないのでストレッチ機能はなくレロレロです。
それがまた場合によって良いわけですね。家着、寝巻き、秋、春なんかに最適だと思います。
9分丈のリブ袖口と首回りのルーズさは今ひとつなところですが。。。