学名 |
Rumex japonicus |
英語名 |
Japanese dock |
和名(日本語名) |
ギシギシ(羊蹄、ぎしぎし、ようてい) |
生薬名 |
羊蹄根(ヨウテイコン、ようていこん)、禿菜(トクサイ、とくさい) |
分類 |
タデ科 多年草 |
原産地 |
日本全国 |
特徴 |
日本各地の日当たりのよい道端や野原、あぜ道などに自生するギシギシ(羊蹄、ぎしぎし、ようてい)は、タデ科の大型の多年草で、成長すると背丈が1mほどにもなります。
日本以外では中国から朝鮮半島にかけて分布しています。
ギシギシとは変わった名前なので確かな由来を知りたくなります。
しかし、実際は音がしないのに、伸びた花穂(1本の軸に群がるように付く小花全体)をこすり合わせた際の音とする説や、葉や茎に酸味があるため「酸っぱい」のスイが転化したとする説、京都の方言説など、どれもなるほどという説得力に欠けるものばかりです。
ギシギシ(羊蹄、ぎしぎし、ようてい)には地方での呼び名が数多くあります。
例えばカエルの葉を意味するガイロッパ、馬の下剤に用いたことからウマノスイカンベやウマズイコ、根や葉の形からウシゴンボやウシノシタなどとも呼ばれています。
ギシギシ(羊蹄、ぎしぎし、ようてい)の根は便通を良くしたり、皮膚病や腫物を改善する羊蹄根という生薬にもなりますが、身近な薬草として親しまれてきたからこそ、こんな微笑ましいネーミングが生まれたのでしょう。
ギシギシ(羊蹄、ぎしぎし、ようてい)の若葉は食用になります。
独特のぬめりがあり、格別な味わいです。 |
成分 |
クリソファン酸、エモジン、クリソファノールなどのアントラキノン配糖体、シュウ酸、タンニン、ビタミン類等。 |
効能(効果、効用、薬効、作用) |
○内用…便秘、子供の癇、血の道症、風邪などの改善等
○外用…やけど、虫刺され、疥癬、たむし、しらくも等の改善、殺虫等 |
注意! |
シュウ酸を含むため、痛風、腎結石、関節炎、腎臓病などの場合には大量の使用は避けましょう。 |