学名 |
Lonicera japonica |
英語名 |
Japanese honeysuckle |
和名(日本語名) |
スイカズラ(吸葛、吸い葛) |
生薬名 |
花(蕾)=金銀花(キンギンカ)、茎葉=忍冬(ニンドウ、忍冬藤) |
分類 |
スイカズラ科 常緑低木 |
原産地 |
東アジア |
特徴 |
スイカズラ科の常緑低木、多年草で、草丈は約5mです。つる植物(つる性植物、蔓植物、ツル植物)で、耐寒性常緑樹です。中国や朝鮮半島、日本各地に分布しています。日本では、主に日の良く当たる平地、丘陵、低山などで見ることができます。冬でも葉が枯れないため忍冬(ニンドウ、忍冬藤)とも呼ばれ、この名称はそのままスイカズラ(ハニーサックル、ロニセラ)の茎葉の生薬名になっています。
スイカズラ(ハニーサックル、ロニセラ)の茎はつる性(ツル性、蔓性)で、周囲の植物に右巻きに絡みつきながら、旺盛な繁殖力で成長していきます。若いつる(ツル、蔓)には褐色の毛が密生していますが、成長するにつれて無毛となります。
その茎から、1か所から2枚ずつ生える対生で葉が出ます。葉の形は楕円形で、長さは3〜6cmほどです。その周囲は切れ込みや細かいギザギザのない全縁になっています。この茎と葉を11月頃に採取し、最初は日に干して、後に陰干ししたものが生薬の忍冬(ニンドウ、忍冬藤)となります。
4〜5月に枝の上部の葉腋から短い枝が出て、夏に開花します。花色は初め白く、やがて黄色に変化します。花の盛りを過ぎると白と黄の花が入り乱れ、甘い香りを放つようになります。蕾の時期に採取した花を陰干ししたものが、生薬の金銀花(キンギンカ)です。開花後は黒い球形の果実を結実します。
生薬の忍冬(ニンドウ、忍冬藤)には、利尿、消炎、解熱、解毒、抗菌など、様々な作用があり、漢方薬としてだけでなく、薬用酒(忍冬酒)や民間療法にも重用されています。
地方名「蜜花」、「スイバナ」からもわかるように、スイカズラ(ハニーサックル、ロニセラ)の花には、口に含むと甘い味と芳香があります。つる性(ツル性、蔓性)であることから、「吸い葛」が転訛してスイカズラと呼ばれるようになったという説が一般的です。 |
成分 |
○花…イノシトール、黄色色素のルテオリン、アロマオイル(精油、エッセンシャルオイル)等。
○茎葉…タンニン、苦味配糖体のロガニン、ミネラル、タンパク質等。 |
効能(効果、効用、薬効、作用) |
○内用…解熱、解毒作用、消炎作用、利尿作用
○外用…消炎作用、抗菌作用 |
使い方(利用法、利用方法、活用法) |
つる性(ツル性、蔓性)ですので、アーチやトレリスにからませて楽しんでください。夏の飲料やリキュールの香り付け、ポプリ(ハーブポプリ)等に使用(利用)します。 |
育て方(栽培方法、管理方法) |
冬越しは半枯れ状態になります。春の萌芽まえに邪魔な枝を剪定しましょう。 |