学名 |
Aloe vera, Aloe barbadensis |
英語名 |
Aloe |
和名(日本語名) |
アロエ |
生薬名 |
芦薈(ロカイ、ろかい、ロエ) |
分類 |
ユリ科 常緑多年草 |
原産地 |
東南アフリカ |
特徴 |
熱帯地域に自生し、現在はほとんど全世界中の国々で500種類ほどが栽培されています。
草丈は30〜50cmです。アロエの葉は水のタンクの役割を果たし、多肉植物特有の形状をしています。秋に咲く黄色や赤色の筒状花は印象的です。
アロエという名前は苦味を意味するアラビア語の「Alloch(アロホ)」に由来します。この苦味成分などによってアロエは有史以前から存在する世界最古の薬といわれています。また、アフリカの民族が傷の手当てに用いる様を描いた壁画が残っていたり、古代エジプトの医学的資料である「医学パピルス」にアロエが苦味健胃薬として記されています。クレオパトラはアロエを美容のために使用(利用)したというエピソードも残っています。
中国には唐の時代に渡来して芦薈(ロカイ、ろかい)と称されました。日本には室町時代にポルトガルの宣教師が持ち込み、キリスト教の布教とともに広まったと言われています。鎌倉時代の医学書「万安方(まんあんぼう)」に初めて芦薈ロカイ、ろかい)の名で登場し、江戸時代に広く薬用として使用(利用)されるようになりました。
「医者いらず」と言われ、民間療法でもてはやされています。薬用には10種類余りあるといわれるアロエですが、日本の民間薬に多く使われるのは、アロエベラに比べて葉が細く長いキダチアロエ(木立アロエ、木立蘆薈)です。
アロエベラは霜や寒さに弱いハーブ(香草、薬草、植物)ですが、キダチアロエ(木立アロエ、木立蘆薈)は寒さに強く、12〜1月にかけて長い花茎が伸び、穂状花序の花が多数開花します。
アロエ(蘆薈、ロカイ)は2つのタイプの効能(効果、効用、薬効、作用)が明らかになっており、アロエの葉に含まれるゼリー状の果肉は傷や火傷(やけど)の治療に、アロエの葉の茎部から取れる黄色い液体は強い緩下効果があり、健胃など、短期使用(利用)に向きます。 |
成分 |
アントラキノン配糖体、有機酸、タンニン、グルコマンナン、多糖類、酵素、抗生物質、アミノ酸、サポニン、ミネラル、アロエクチンB等。 |
効能(効果、効用、薬効、作用) |
火傷(やけど)、切り傷、挫傷、消炎、殺菌作用、保護治癒作用など。 |
使い方(利用法、利用方法、活用法) |
食用アロエの茎はスライスして、生食やアロエヨーグルトに使用(利用)します。生汁はアロエベラジュース(アロエジュース、アロエドリンク)等にして飲用します。 |
注意! |
外用は特に注意はありません。内服の場合、長期使用(利用)は避けましょう。また、妊娠中は服用を避けましょう。 |
育て方(栽培方法、管理方法) |
温かい場所で、砂質の粗い土壌を好みます。水やりは極端に少なく、むしろ多湿状態で株を痛めないようにします。冬は鉢上げをして、暖かい場所に移します。 |