ダグラス・ハーディングが開発した自己探求の方法

実験
実験1―ここを指差す
実験2―頭のない体
実験3―鏡の実験(1)
実験4―鏡の実験(2)
実験5―顔対顔がないもの
実験6―目を閉じて実験する
実験7―すべての物事になる
実験8―世界を回転させる
実験9―触る実験
実験10―頭がない円
実験11―紙袋の筒の実験
実験12―手の中の現金
実験13―物との距離をなくす
本当の姿に目覚たままでいる
実験

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実験11‐紙袋の筒の実験

二人の友人に(BとC)にあなた(A)を助けてもらってください。

まず紙の筒が必要です。紙袋の片側を切るか、大きな紙の両端を貼り合わせて、筒を作ってください。その紙の筒は、自分の顔が入るくらいの大きさが必要です。

外側から見た眺め


AとBは、明るい光のある場所にすわって、紙の筒を広げ、その中にお互いの顔を入れます。

Cはゆっくりと次の質問を二人にします。

内側から見た眺め

1(自分の記憶や想像からではなく)、今、与えられていることにもとづいて、紙の筒の中にはいくつの顔がありますか?

2あなたが側は閉じていますか、それとも開いていますか?

3あなたは、相手と面と面と向き合っていますか?

AとBは息つぎのために筒から顔を出したあと、再び筒に戻ります。Cはさらに質問をします。

1もしあなたが虚空でないとしたら、向こうの顔は形あるものとして、見ることができますか?

2もしあなたが無でないとしたら、向こうの顔は何かとして、見ることができますか?

3もしあなたが無色でないとしたら、向こうの顔は色のついたものとして、見ることができますか?

4もしあなたが透明でないとしたら、向こうの顔は不透明なものとして、見ることができますか?

5もしあなたが静寂でないとしたら、向こうの顔は動いているものとして、見ることができますか?

6もしあなたが単純でないとしたら、向こうの顔は複雑なものとして、見ることができますか?

7もしあなたが境界をもっているとしたら、向こうの顔は制限されたものとして、見ることができますか?

8もしあなたが変化しないものでないとしたら、向こうの顔は変化のあるものとして見ることができますか?

もう一度休憩をしたあと、再び筒の中に入って、さらに質問に答えてください。

1第一人称、単数、現在形としての今のあなたは、年をとったり、朽ち果てたり、始まったり、終わったりすることができるような存在ですか?

2「私はこれだ、あれだ」と言うことができなくても、それでもあなたはまだ「I AM=私は存在する」と言うことができるのではないでしょうか?

3この生まれることなく、死ぬこともない「I AM=私は存在する」とは、誰で何でしょうか?

休憩

1あなたは自分をゼロセンチのここで、30センチ向こうにいるパートナーのような何かだと判断することができますか?

2あなたは自分の側に、何かの「物質」(頭、顔、目)を発見すことができますか?

3あなたは向こう側に、何かの「霊」、意識を発見することができますか?

4あなたは今まで、向こうの顔に意識を与え、こちらの意識に顔を与えるという二重のウソを生きてきたのではないでしょうか?

5この二重の見せかけが、あなたの個人的人間関係の問題、あらゆるあなたの問題の底にあったのではないでしょうか?

休憩

1あなたは今、向こうの顔は単に色のついた、動いている形だと理解して、それをもっと明確に、もっ怖れなく、もっと深く見るのではないでしょうか?

2あなたは今、向こうの顔は舞台装置の一部であって、取りつかれていないと理解して、それをもっと愛すべき存在として見るのではないでしょうか?

3「霊」が向こうの目から覗いていないので、あなたの霊もあなたのパートナーの霊も分けることができるものでしょうか?

4あなたは今、自分のパートナーに次のように言えるのではないでしょうか?「あなたの顔はあなたの一時的外見にすぎません。私はまさにあなたの永遠の現実です」

5あなたは今、あらゆる場所のすべての存在に、次のように言えるのではないでしょうか?「ここでは私はあなたです」