北海道航空問題研究会(HAPS)

5.道内航空の課題


@JRと航空は両立できないのか

9月8日の朝刊に「新幹線時速360キロ計画/東京-新青森 めざせ3時間以内/JR東日本 空の便に対抗」と言う記事があった。こう言う記事を見るとまたかと言う気持ちとともに、腹立たしさを覚える。

 我が国のジャーナリズムは、こう言う目でなければ鉄道と航空の関係を見ることができないのだろうか。ここに本文を入力してください。


AAnetの一年の分析

1.はじめに

7月17日の日経産業新聞に全日空グループの地域航空会社、エアーニッポンネットワーク(以下A-net)が運航開始から一年の経過についての記事が掲載された。 A-netは「新鋭プロペラ機、DHC-8-300を使用して少人数で低コスト運航を徹底させ、道内路線の慢性的な赤字体質からの脱却を図っている」との記事である。 

そのために札幌ベースの賃金体系を基にして、客室乗務員に機内清掃作業をさせたり、飛行機の折り返し時間(ターンアラウンドタイム)も25分にするなどの工夫により低コスト体制の実現を計っているとある。 

しかし、一方この記事によれば就航初年度の決算は15億円の売上高に対し最終損失が5億円強であったとも報じている。 その理由として設立時の損失に加えて旅行需要が伸びなかったことが原因と言われている。

この報告は、大きな期待にも関わらず不得意な一年目となってしまったA-netについて、公開されている情報に基づいてその理由を探究する。 従って、未公開情報まで知らなければ分からない誤りを侵す可能性はあるが、それは部外者の限界としてご了解願いたい。