Bad Company | ||
![]() 曲:★★★★★ 演奏:★★★☆ 入門度:★★★★★ 評価:★★★★★ |
Released in 1974 [1] Can't Get Enough [2] Rock Steady [3] Ready For Love [4] Don't Let Me Down [5] Bad Company [6] The Way I Choose [7] Movin' On [8] Seagull |
Paul Rodgers (vo, g, p) Mick Ralphs (g, backing vo) Boz Burrell (b) Simon Kirke (ds) Produced by BAD COMPANY |
フリー解散後に、ポール・ロジャーズが元モット・ザ・フープルのミック・ラルフスと意気投合して結成したのがバッド・カンパニー。ちなみにサイモン・カークは後で誘われての加入だったようで、結果的に大成功を収めたことから本人は「バンドに入れて本当にラッキーだった」と語っている。このグループの独自性はフリーとはまた違った質感を持ったシンプル極まりないロックであるところにある。飾り気という言葉はこのバンドの辞書にはなかったらしい。しかもミック・ラルフスのギター・サウンドは薄っぺらで極めて地味。はっきり言ってギタリストとしての技量は大したことはない。このスカスカなサウンドを今の若い人が聴いたら物足りなさしか感じないかもしれない。しかし、そのシンプルさと隙間だらけのサウンドが抑圧されたカッコよさを演出、ポール・ロジャースのヴォーカルの魅力を引き立たせている。このバンドの凄いところは、音量で圧倒するとか劇的な曲展開を取り入れるとかいった手法を一切用いずに、抑えるところは抑えて、出すところは出してという表現を聴かせることにあり、ファースト・アルバムで早くもそれが完成の域に達している。音の微妙なニュアンスでロック・スピリッツを横溢させてしまう奥深さは現代のロック・グループが失ってしまったものでもある。この種の音のニュアンスで聴かせるロックは人間だからこそできるものであり、打ち込み音楽とは対極にあるものだと痛切に思う。じんわり熱さを増して行くという意味では[2][7]が象徴的。もちろん[3](荒っぽいモット・ザ・フープル版との比較も一興)やアコギ1本の[8]といったバラードで聴かせるポールのヴォーカルは絶品。後の作品と比べても一番地味なこのアルバムがバンドの本質を象徴している。それにしてもこんな地味な簡潔なアルバムが全米No.1になったとことが未だに僕には信じられない。(2007年2月5日) |
Straight Shooter | ||
![]() 曲:★★★★ 演奏:★★★★ 入門度:★★★★★ 評価:★★★★☆ |
Released in 1975 [1] Good Lovin' Gone Bad [2] Feel Like Makin' Love [3] Weep No More [4] Shooting Star [5] Deal With The Preacher [6] Wild Fire Woman [7] Anna [8] Call On Me |
Paul Rodgers (vo, g, p) Mick Ralphs (g, backing vo) Boz Burrell (b) Simon Kirke (ds) Produced by BAD COMPANY |
デビュー・アルバムではまだフリーの重さを若干引きずっていた感もあったものの、本作でバンドとしてサウンドが確立された。アメリカで通用する程よい明るさとドライブ感が増し、全アルバム中、もっともハードロック色が強い。ラルフスのギターがワイルドで、ポールのヴォーカルが最もパワフルなのもこのアルバム。とはいっても[3][4]のようなのんびり調の曲もあり、[7](「コゾフ・カーク・テツ・ラビット」のカーク・ヴォーカル・バージョンとの聴き比べも一興)のようなシンプルなバラードあり、というわけで一般的にイメージされる攻撃的なハード・ロックとはまったく異なった素朴さがあり、それこそがこのバンドの持ち味。曲の完成度も高く、演奏も脂に乗っていて早くもバンドはピークを迎えた印象がある。フリーの後期に出始めたカントリーっぽい曲がここにきて前面に出てきているのもひとつの特徴。ハードな[1][5][6]以外には、そのカントリー・ムード漂う[3][4]が実は聴きどころ。前作よりタイトさを増したことにより小気味良く聴けるバンド充実期の傑作。(2007年2月5日) |
Run With The Pack | ||
![]() 曲:★★★★ 演奏:★★★★ 入門度:★★★★ 評価:★★★★★ |
Released in 1976 [1] Live For The Music [2] Simple Man [3] Honey Child [4] Love Me Somebody [5] Run With The Pack [6] Silver, Blue & Gold [7] Young Blood [8] Do Right By Your Woman [9] Sweet Lil' Sister [10] Fade Away |
Paul Rodgers (vo, g, p) Mick Ralphs (g, backing vo) Boz Burrell (b) Simon Kirke (ds) Produced by BAD COMPANY |
1枚目と2枚目の評価が高いために話題に上ることが少ない3rdアルバム。しかし、ボズのベースと単調なギター・リフが印象的な[1]から重厚なバラードの[10]まで、密度の濃い充実した内容。何が凄いってポール・ロジャースだ。彼の全キャリアの中でワイルドさと円熟味が最も高いレベルでバランスしたヴォーカルが聴けるのがこのアルバム。充実した内容とこのアルバムを表したのは、実はポールのヴォーカルそのものを指していると思っていただいて差し支えない。上手いだけでなくソウルがあり、しかも余裕たっぷり。恐らく録音当時には心身ともに充実していたんでしょう。ジャンプ・ナンバーからバラードまで文句のつけようがなく、ただただ圧倒される。その分、相対的に他のメンバーの影がやや薄いけれど実はそれこそがこのバンドのあるべき姿。"Live For Music" なんてあまりにもストレートな歌詞を歌うことは、ともすれば安っぽくなってしまうはずなのに、この魂のこもったポールのヴォーカルで聴かされるとそれがハッタリに聴こえないのである。(2007年2月5日 |
Burning Sky | ||
![]() 曲:★★★☆ 演奏:★★★ 入門度:★★ 評価:★★★☆ |
Released in 1977 [1] Burnin' Sky [2] Morning Sun [3] Leaving You [4] Like Water [5] Knapsack [6] Everything I Need [7] Heartbeat [8] Peace Of Mind [9] Passing Time [10] Too Bad [11] Man Needs Woman [12] Master Of Ceremony |
Paul Rodgers (vo, g, p) Mick Ralphs (g, backing vo) Boz Burrell (b) Simon Kirke (ds) Produced by BAD COMPANY |
バッド・カンパニーにはアナログ時代に「10 From 6」というベスト・アルバムがあった。これは6枚のアルバムから選ばれた10曲という内容に由来するタイトルだったんだけれども、実は1曲も選ばれていなかったのが本作。そんなこともあってか地味なバッド・カンパニーのアルバムの中でも最も印象が薄い。4枚目とあってやや行き詰まり感が出てきたのか[1]ではちょっと違うリズム・パターンで新味を出そうとしているものの、後はいつもとさほど変わらない。曲は落ち着いたものが多く、前作のような躍動感溢れる曲が少ない。しかし、じっくり聴かせるロックという点ではこれまでと遜色ないクオリティはある。最後の妙にけだるい[12]は彼等にしては実験的な曲で、[1]と合わせてうまく消化できていないところが、このアルバムの印象を悪くしてしまっている感もある。改めて聴いてみると他の曲はけっこう味があって悪くない。(2007年2月5日) |
Desolation Angels | ||
![]() 曲:★★★★★ 演奏:★★★ 入門度:★★★★ 評価:★★★★☆ |
Released in 1979 [1] Rock 'N' Roll Fantasy [2] Crazy Circles [3] Gone, Gone, Gone [4] Evil Wind [5] Early In The Morning [6] Lonely For Your Love [7] Oh, Atlanta [8] Take The Time [9] Rhythm Machine [10] She Brings Me Love |
Paul Rodgers (vo, g, p) Mick Ralphs (g, backing vo) Boz Burrell (b) Simon Kirke (ds) Produced by BAD COMPANY |
ややインターバルを空けて製作された通算5作目は、一気に洗練度を高めてサウンドの印象がこれまでとはかなり異なる。ひとことで言ってアメリカン。アメリカのラジオでかかりやすそうな音作りで非常に聴きやすい。初期のファンは堕落したと受け取った人がきっと多かったに違いない。しかし、否定的に見るのは早計で、曲のクオリティが高くポールのヴォーカルが素晴らしい。「Run With The Pack」のような凄みのあるヴォーカルではないけれど円熟味が増して味わい深さがある。一方で、演奏はますます平板に。サイモン・カークといえば独特の後ノリなリズム感に持ち味があったけれど、ここではスタジオ・ミュージシャンのような普通のドラムになってしまっている。ラルフスのギターもハードロック的な主張はほとんどなくなり、しかしながらそれらの変化が聴き易さにつながっているのもまた事実。サウンド的には見るべきものがなくなってしまったけれど、歌メロなどは依然としてバッド・カンパニーらしさがあり、迷いを感じた前作と比べると吹っ切れた感じがむしろ好印象。これはこれでなかなか侮れない後期の傑作。(2007年2月5日) |
Rough Diamonds | ||
![]() 曲:★★★★ 演奏:★★★ 入門度:★ 評価:★★★☆ |
Released in 1979 [1] Rock 'N' Roll Fantasy [2] Crazy Circles [3] Gone, Gone, Gone [4] Evil Wind [5] Early In The Morning [6] Lonely For Your Love [7] Oh, Atlanta [8] Take The Time [9] Rhythm Machine [10] She Brings Me Love |
Paul Rodgers (vo, g, p) Mick Ralphs (g, backing vo) Boz Burrell (b) Simon Kirke (ds) Produced by BAD COMPANY |
前作「Desolation Angels」から3年ぶりのアルバム。サウンドは延長線上にあり、さらに洗練を推し進めた感じでもはやハードロックとは呼べないオーソドックスな売れ線ロック。それでも曲のクオリティは決して低くない。ロジャースのヴォーカルは一段と肩に力の抜けたものになり、聴きやすさを増長。ときどき聴こえるラルフスの昔ながらの頼りないギターの音と、歌メロ、その中にも垣間見えるルーツ(ブルース)に往年の面影は残しているものの、ここまで来てしまうとさすがに軽すぎる。残念ながらバンドとしての旬が過ぎた感は否めず、これが最後のアルバムとなったことは当然だったのかもしれない。(2007年2月5日) |
Anthology | ||
![]() 曲:★★★ 演奏:★★★☆ 入門度:★★ 評価:★★★ |
Released in 1999 Disc 1 [1] Can't Get Enough [2] Rock Steady [3] Ready For Love [4] Bad Company [5] Movin' On (Single Mix) [6] Seagull [7] Superstar Woman [8] Little Miss Fortune (Single Mix) [9] Good Lovin' Gone Bad [10] Feel Like Makin' Love [11] Shooting Star [12] Deal With The Preacher [13] Wild Fire Woman [14] Easy On My Soul (Single Mix) [15] Whiskey Bottle (Single Mix) Disc 2 [16] Honey Child [17] Run With The Pack [18] Silver, Blue And Gold [19] Do Right By Your Woman (Previously Unused Mix) [20] Burnin' Sky [21] Heartbeat [22] Too Bad [23] Smokin' 45 (Original Unused Track) [24] Rock & Roll Fantasy [25] Evil Wind [26] Oh, Atlanta [27] Rhythm Machine [28] Untie The Knot [29] Downhill Ryder [30] Tracking Down a Runaway [31] Ain't It Good [32] Hammer of Love [33] Hey, Hey |
Paul Rodgers (vo, g, p) Mick Ralphs (g, backing vo) Boz Burrell (b) Simon Kirke (ds) Produced by BAD COMPANY |
99年リリース。ジャケットにも書かれている通りオリジナル・バッド・カンパニーの2枚組アンソロジー。当時話題だったのはオリジナル・メンバーによる[30]-[33]の新曲。これがまた、時間が止まってしまったかのような古臭くもシンプルなロック。昔と変わらぬポールのヴォーカルにこれまた昔とまったく変わっていないラルフスのギターが重なるとやはり思わずニヤリとさせられる。しかし、残念ながら往年のマジックはなく、まるでポール・ロジャースのソロ・アルバムにラルフスがゲスト参加しているかのような印象を受けてしまう。それでもボズが亡くなってしまった今となっては貴重な最後の録音。その他の聴きどころは、いくつかのアルバム未収録曲と未発表曲。[7]はポールのソロ・アルバム「Cut Loose」に収録されていた曲でちゃんとバッド・カンパニーらしく仕上がっている。[8]はシングル "Can't Get Enough" のB面に収録されていた、エレクトリック・ピアノの音が印象的なミドル・テンポの曲。[14]はシングル"Movin' On"のB面として収録されていたのと同時にフリーの「Heartbreaker」で既に取り上げていた曲で、軽快なピアノをフィーチャーして印象がまったく異なるろころは、そのままフリーとバッド・カンパニーの個性の違いを表していると言える。[15]はシングル "Good Lovin' Gone Bad" のB面収録曲で、リラックスしたピアノをベースにしたのんびりムードのバッド・カンパニー流ロックンロール。[19]はアコースティック・ギターの生音をそのまま出した「Run With The Pack」収録曲の別ミックス。[23]は完全未発表曲で76年録音。あくまでもボツになった曲なんだろうけれど、やっぱりバッド・カンパニーならではの味わいがあるシンプルなロックで、クレジットにはなんとピート・シンフィールドの名前があってビックリ。尚、評価はこれらのアルバム未収録曲に対してのもの。(2007年2月5日) |
Live Albuquerque | ||
![]() 曲:★★★★★ 演奏:★★★ 入門度:★★★ 評価:★★★ |
[Recording Date] 1976/3/10 Released in 2006 Disc 1 [1] Live For The Music [2] Good Lovin' Gone Bad [3] Deal With The Preacher [4] Ready For Love [5] Wild Fire Woman [6] Young Blood [7] Sweet Little Sister [8] Simple Man [9] Shooting Star [10] Seagull Disc 2 [11] Run With The Pack [12] Feel Like Making Love [13] Rock Steady [14] Honey Child [15] Can't Get Enough [16] Bad Company |
Paul Rodgers (vo, g, p) Mick Ralphs (g, backing vo) Boz Burrell (b) Simon Kirke (ds) |
2006年6月に突然発売されたバッド・カンパニー初のライヴ・アルバム。録音は76年で「Run With The Pack」発売後のツアーと思われる。グループとして脂が乗っていた、そしてアメリカで最も人気があったころのもので、歓声を聞いている限りアリーナ・クラスの会場で大観衆を相手にしていることがわかる(ただし歓声の音量は控えめ)。選曲もベストで否応なしに期待が高まるんだけれど、今まで日の目を見なかったものであるが故に音質やパフォーマンスに一抹の不安があったのも事実。果たして結果は・・・。音質はヒスノイズがやや目立つものの時代を考えれば充分なレベル。前半、少しだけ乱れがあるもののオフィシャル盤としてリリースすることに過不足ないレベルであることが嬉しい。ところがポール・ロジャースのヴォーカルがイマイチ。歌い方が大味でここまで冴えが見られないポールもちょっと珍しい。演奏は、まあこんなものかという感じだろうか。サイモンのドラムはフリー時代よりも大人しく平凡な印象。ボズのベースはもともとテクニックで聴かせるタイプではないのでスタジオ盤と遜色ない(ただし録音の音量バランスが低い)。注目していたラルフスのギターは、う〜む、ライヴだからと言って特筆することが何もないのが面白い。この人は本当にシンプル極まりなく薄味なギタリストであることが良くわかる。でも、これらの特徴こそがこのバンドのサウンドでもある。ラルフスの名誉のために付け加えると代表曲の多くを書いているのは彼で、ソング・ライターとしてはむしろ過小評価されていると思う。バッド・カンパニーというグループの音楽性はシンプルで地味な玄人好みのロックというのがその本質。本来はアリーナで演奏するタイプではない。それがどういうわけかアメリカで大ウケしてしまったおかげで、シンプルで本来スカスカなスキマだらけの音を持ち味としているバンドが、目いっぱい無理してアリーナ・ロックを演奏するハメになってしまった。そんな歪んでしまった姿がここに捉えられている。つまり、ここでのバンドは本来の姿ではないような気がしてならない。でもそんなシンプルさを身上とするバンドがアメリカで熱狂的に迎えられた勢いを記録しているところこそがこのライヴ・アルバムの面白さでもある。尚、本作はミック・ラルフス所有のテープをリリースしたもので、ポール・ロジャース・サイドからのクレームで発売が差し押さえられて入手困難となってしまった。法外な値段で取引きされているけれど、貴重であることだけが価値になっているので無理して入手する必要はないと思う。(2006年8月20日) |
Live 1977/1979 | ||
![]() 曲:★★★★ 演奏:★★★ 入門度:★★ 評価:★★★ |
[Recording Date] 1977/5/23(Disc 1) 1979/3/9 (Disc 2) Released in 2016 Disc 1 [1] Burnin' Sky [2] Too Bad [3] Ready For Love [4] Heartbeat [5] Morning Sun [6] Man Needs Woman [7] Leaving You [8] Shooting Star [9] Simple Man [10] Movin' On [11] Like Water [12] Drum Solo [13] Live For The Music [14] Good Lovin' Gone Bad [15] Feel Loke Makin' Love Disc 2 [1] Bad Company [2] Gone, Gone, Gone [3] Shooting Star [4] Rhythn Machine [5] Oh, Atlanta [6] She Brings Me Love [7] Eun With The Pack [8] Evil Wind [9] Drum Solo [10] Honey Child [11] Rock Steady [12] Rock 'n' Roll Fantasy [13] Hey Joe [14] Feel Like Makin' Love [15] Can't Get Enough |
Paul Rodgers (vo, g, p) Mick Ralphs (g, backing vo) Boz Burrell (b) Simon Kirke (ds) |
バッド・カンパニーのライヴ盤といえば、ミック・ラルフスの所蔵テープを商品化した「Live Albuquerque」があったものの、ポール・ロジャースによって販売差止めになってしまった。そしてようやく正規レーベルであるスワンソングからリリースされたのが本作。セミ・ブートレグ的な「Live Albuquerque」と比べると音質も良く、誰でも気軽に聴けるオフィシャル盤が登場したのは喜ばしい。Disc 1は「Burnin' Sky」ツアーのときのもの、Disc 2「Desolation Angels」ツアーのものということもあって、バンドとしてのピークを過ぎてからのものというところが長年のマニアを手放しで喜ばせることができない原因になっている。「Live Albuquerque」のときにわかったのは当時のポール・ロジャースは結構ヴォーカルが不安定で高い音域もやや苦しげであるということ。誰もが後の(というか今の)ポールのヴォーカルの方が上であると感じることだろう。演奏は、そもそもこのグループはアリーナ向きでないこともあって、大きな会場で音を行き渡らせるために身の丈以上にラウドな音を絞り出そうとしているところが感じられる。それは、バンドの本質をミ見失ってしまった(売れてしまった悲しさと言うべきか)のと、あるいはピークを過ぎていたことと関係があるかもしれない。一方で、今となってはあまり振り返られることのない「Burnin' Sky」「Desolation Angels」のレパートリーが聴けるのが貴重といえば貴重。こうなると2ndアルバムまでの時期のライヴを聴いてみたいと思うのがファンの心情。決して悪くないライヴ・アルバム、しかしもっと良い時期の演奏があるのではと思わせるところが残念。(2016年10月8日) |