追憶のミャンマー〜シュエニァウン、タウンヂー
 
Shwenyaung/Taunggyi
 
 
シュエニァウン、タウンヂー
 

 
シュエニァウンの街角
 


  空港のあるヘーホーから車で東へ30分あまり。インレー湖への入口に位置するのがシュエニァウンの町です。特に見どころもなく、のどかな田舎といった雰囲気です。  

       
 
トラクター集会
市場の入口にトラクターが何台も集まっていました。乗っているあんちゃんたちは仕事に出かける様子もなく、のんびりと井戸端会議。農閑期なんでしょうかねえ。
 
豚舎
気持ちよくお昼寝しているのは豚さんです。飼っているということはつまり食べるということ、なんだよね、やっぱり。とても幸せそうなんだけどなあ。
 
学校
インレー湖周辺の町では数えられるほどの家しかないのに、学校だけはやたらと見かけました。シュエニァウンだけでも三つはあったでしょうか。教育熱心?なのかなあ。
 

   
高床式住居
道すがらに見かけた家はどれも正倉院のような造りをしていました。インレー湖が増水して辺り一面水浸しになるのに備えているのでしょうか。カンボジアのトンレサップ湖でもあるまいし、そんなばかな。ラオスでは1階を家畜小屋にしていましたが、この辺りで家畜といっても水牛くらいしかいないし。
   

 
シュエニァウンの市場
 


       
 
五日市
インレー湖の周辺の町では、五日ごとに市が回ってきます。面白そうだったので寄り道してみることにしました。少数民族の皆さんが品物を地面に広げ賑やかです。
 
下着屋
並べられているのは農産物が多いのですが、中にはこんな店も。なんと女性用の下着です。しかも売っているのは中年のおじさん。それでも買うのかオンナゴコロ。
 
米屋
圧巻だったのがこれ。稲作発祥の地と言ってもいい地域ですからね。ドラム缶のようなたらいに盛られた白い米、米、米。ご飯好きにはたまらない光景です。
 

       
 
スパイス?
たぶん調味料の一種だと思いますが、嘗めてみたわけではないので確かなことは言えません。ミャンマー料理は不思議な味付けなので、スパイスも独特と思われます。
 
魚味噌
ミャンマー独特の調味料に魚を発酵させてつくる味噌があります。日本人の舌には?ですが、ミャンマーの食卓には欠かせないもの。日本の味噌のように種類も豊富なようです。
 
生きている魚
生きているナマズも売っていました。鮮度抜群と思いきや、意外に人気はないとのこと。生きている魚を買うと自分で殺さねばならず、仏教の教えに反するからだそうです。
 

 
タウンヂー
 


  長距離バスも発着する州都タウンヂー。シュエニァウンやニァウンシュエと違い、「町」というより「都市」という風情が漂っていました。  

   
デパート
インレー湖周辺からタウンヂーにやってくると街並の都会さに驚きます。コンクリートのビルは建っているし、二車線のメインストリートには街灯まであるし。中でも目玉はこのデパートでしょう。売っているのは衣料品から雑貨まで、中国製が多いようでした。
   
滑り台
吹き抜けとなっているデパート内部には驚いたことにエスカレーターもあります。二階建てなのに。で、その自慢のエスカレーターですが、電力供給が不充分なため一日に二時間しか動きません。大半はこうして子供たちの滑り台となっているのです。
   

   
アイドル
いまどき原宿でも見かけないでしょ、というくらいベタなアイドルのポスターが堂々と売られていました。ミャンマーを代表する女優さんたちだということですが、ノリは完全にアイドルのそれでしたね。きっと若者たちの憧れなんだろうな。やっぱり部屋の壁に貼って眺めるのかな。青春時代の甘酸っぱい記憶が甦ってくるようです。
     
買出し
大きなかごを背負い民族衣装に身を包んだ女性を見かけました。街まで買出しに来たのでしょう。山を越え谷を越え、どれくらいの距離をかけてきたのか。バスなどの公共交通機関がそれほどあるとも思えないし。と考えていたら、ガイドさんいわく「5時間くらいは平気で歩きますよ」とのこと。足元を見ると草履でした。
   

       
 
シャンラーメン
シャン料理のもうひとつの名物がラーメン。きしめんのようなシコシコ麺にピリ辛のスープ。こいつはウマい!ぜひお勧めします。お腹減ってなかったのに全部食べちゃいました。
 
銀行
州都だけに経済的にも中心となっているのでしょう。銀行が結構ありました。建物もこのあたりではちょっと垢抜けた感じです。ていうか、他の町には銀行なんてないんだけど。
 
少数民族のバザール
五日市とは別に、この町には常設の少数民族市場があります。売っているものは変わりませんが、毎日買えるか五日に一度しか買えないかはやはり大きな違いでしょう。
 

       
 
民族集会
バザールの出展者の方々ですが、道端にかたまって座り込むその姿は他所者には近寄りがたいものがあります。頬に白くタナカ(ミャンマー独特の化粧)も塗ってるし。
 
プロムナード
歩行者天国のような路上にはパラソルも出ていたりなんかして、ここだけ見るとお洒落な街角です。さすが都会だなと感心することしきり。
 
魚屋
数は多いものの、シュエニァウンとは違ってすべて干物。やっぱり生の魚は湖のそばでしか売らないんですね。見た目はこっちの方が美味しそうだけど。
 

       
 
山上のパゴダ
タウンヂーの郊外、町を一望する丘の上にパゴダが築かれていました。規模といい壮麗さといい、実に見事なものです。ガイドブックに載っていないのが不思議なくらいです。
 
高原都市
郊外には別荘と思しき家も建っていて、ますます単なる田舎ではないぞと思わせます。シャン州全体が高原になっているので、リゾートエリアなのかもしれません。
 
ああ野麦峠
空港へ戻る途中、丘の上からタウンヂーの街を見下ろしてみました。100年前の長野県あたりはこうだったのかもしれないな、などと思いつつ。
 


   

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