追憶のミャンマー〜マンダレー(マンダレーヒル)
 
Mandalay(Mandalay Hill)
 
 
マンダレー(マンダレーヒル)
 

 
クドードォパゴダ
 


   
白い!
王宮の北東、マンダレーヒルの麓にあるクドードォパゴダ。けっこう異様な眺めです。経典を刻んだ石版が一枚ずつ収められているという小パゴダ群が境内を埋め尽くし、しかもみんな白い。これだけ白いと自動露出では灰色がかってしまうため、思いっきりプラス補正をしてみました。
   

 
シュエナンドー僧院
 


       
 
木造建築
ミンドン王時代の木造建築で唯一残っているのがこれ。内部の壁や柱もすべて木造で、しかも細かく彫刻されています。「柴又帝釈天みたい」って言ってわかる?
 
ドラゴンのアップ
ここでも屋根の四方の角には針のような装飾、通称「ドラゴン」(誰も言ってないって)が施されています。アップで狙ってみました。詳細が確認できるでしょうか。
 
裏側
隣り合うアトゥマシー僧院からは、シュエナンドー僧院の裏側が見えます。といっても、木造寺院の常として正面から見た姿とあまり変わりないんですけどね。
 

     
僧らしくしなさい!
贅沢なことに僧院の建材はすべてミャンマーチーク。加工しやすく木目も細かい最高級の木材です。テラスを歩いていたら、どこから現れたのか、ひとりの少年僧が親指を立てて「撮れ」と催促。カメラを向けると照れて顔を隠すミャンマー人が多いのに珍しいなと思いつつ撮ってあげたら、今度は「金をくれ」と手を差し出してきました。あのね、きみ、ここはインドじゃないのよ。それにそもそも仏門を志すものがそんな態度じゃ駄目なのよ。顔を洗って修行し直してきなさい。まったくもう、どこにでも不良の一人や二人はいるもんだ。
       

 
アトゥマシー僧院
 


       
 
コンクリート
シュエナンドー僧院の隣には、対照的にコンクリートばりばりの建物がありました。ちなみにこれらふたつの僧院には共通入場券で入れます。片方だけでも同じ料金です。
 
西陽
せっかくなので入ってみることにしました。階段を登りテラスへ。白壁を染める西陽が金色に反射し、眩しくも美しい眺めでした。ここは夕方に来る方がいいかもね。
 
だだっぴろい
ところで、僧院の内部はといえば、ご覧の通りだだっぴろいだけで趣きもへったくれもあったもんじゃありません。こんなんで入場料取るなよ。でも、その落差が面白かったけど。
 

 
マンダレーヒル
 


 

       

 
 
初詣
平坦な市街の北東に、そこだけポッコリと盛り上がったマンダレーヒル。丘全体がひとつのパゴダになっていて、歩いて登ると40分はゆうにかかるそうな。
 
参道入口
正式な参道の入口はここ。歩いて登る場合はここで裸足にならなければなりません。絨毯が敷いてあるのも最初のうちだけで冷たい石段が延々と続きます。
 
エスカレーター
七合目までは車。驚いたことにそこにはエスカレーターが待ち受けていました。これじゃ全然ありがたみがないじゃないの。それともバリアフリーなんでしょうか。
 

 

       

 
 
頂上寺院
エスカレーターを降りたところが寺院。建築様式的にはアーチ型の柱がどこかイスラムを感じさせる、ミャンマーではあまり見かけない建物です。
 
本殿
寺院の中央には、出ました、金ぴかの仏舎利塔。これがマンダレーヒルのご本尊となるパゴダです。金網で仕切られていて容易に近づけないのが玉にキズ。
 
キラキラ
パゴダの中に入ってみると、そこに現れたのは全面鏡張りの部屋。う〜ん、ちょっと虚を衝かれる展開ですね。成り金なのか信心深いのか、判断に迷うところです。
 

       
 
夕陽のメッカ
マンダレーヒルは夕陽のメッカ。観光客やら地元民やら大勢の人が集まってきます。でも服装には気をつけて。昼間暑くても夕方になると急速に冷え込んできます。
 
刑務所
北の方角に変わった建物を見つけました。刑務所とのこと。なんでも収容されているのは政治犯が多いという噂です。真偽のほどは定かではないので念のため。
 
お供え物
参道にはお土産やお菓子などの露店が並んでいます。お彼岸のお供え物に似た食べ物もたくさんありました。あれ、それとも参拝者が食べるおやつだったのかな。
 

     
 
初日の入り
バガンに昇った初日の出がマンダレーに沈む。そう、思えばこの日は元旦でした。21世紀の初日の入りです。はるかエーヤワディー川の向こうの山並みに沈む夕陽は、心なしか大きく見えました。新しい一年が良い年でありますように。そして新たな世紀が世界中の人々のもと、幸せに満ち溢れていますように。
 
シルエット
こちらは朝陽に浮かび上がるマンダレーヒル。昼間とは全然趣を変え、ロマンチックな感じさえします。シルエットだと何でも美しく見えるものではありますが。
 


   

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