追憶のミャンマー〜バガン(ニューバガン)
 
Bagan(New Bagan)
 
 
バガン(ニューバガン)
 

 
マヌーハ寺院
 


 

       

 
 
基本的人権
戦争に負け、捕虜としてバガンに連れてこられた隣国の王マヌーハが建てたパゴダ。政治的にはともかく宗教上の自由は許されていたんですね。
 
とらわれ
仏像はどれもみな内壁ぎりぎりに造られ、見ていて息苦しいほど空間を埋め尽くしています。とらわれの身となった自らの投影か。よっぽど辛かったのでしょう。
 
賽銭箱
そんなマヌーハの気持ちなどどこ吹く風とばかりに、寺院の入口には大きな賽銭箱があります。中を覗くための梯子まであるんだから、能天気なもんです。
 

 
ダマヤンヂー寺院
 


       
 
原野
ミャンマーきっての観光地でありながら、バガン一帯は開発とは縁遠く、道路の両側には基本的に赤土の原野が拡がっています。半砂漠気候なので農地もありません。
 
幽霊寺院
そんな原野の中にポツリと立っているのが、バガンでも一、二を争う人気のダマヤンヂー。ピラミッドのような外観がひときわ異彩を放ち、別名「幽霊寺院」と呼ばれています。
 
血塗られた歴史
父と兄を殺し王位に就いたナラトゥ王は、罪滅ぼしのため、これまでにない大きさと形、装飾を施したパゴダを建設しますが、完成前に自らも暗殺されてしまいます。
 

       
 
出た!
壁に人柱が埋められているという説もあります。出るというなら見てやろうじゃないか。というわけで夜に訪れてみると、チイチイというこうもりの鳴き声とともに地響きが。
 
幽霊の正体
音のする方向に懐中電灯を向けると、逃げて行く地元の子供たちを発見。幽霊の正体見たり枯れ尾花。観光客向けのサービス?だったのね。
 
記念写真
ガイドさん、運転手さんと一緒に記念撮影。背後に見える大型バスは欧米系のツアー客が乗り付けて来たもの。せっかくなので一緒に写してみました。
 

 
バガン鉄道駅
 


   
無人駅?
バガンの鉄道駅は町から遠く離れた原野にぽつんと建っています。しかもやってくる列車は一日に一本という超ローカル線。その割には、駅の遥か手前にあるアーチ上のゲートをくぐって、参道のようなアプローチが続いていました。しかし駅員さんの姿はまったく見かけません。もしかして、無人駅なの?
   

   
王宮建築
運転本数はともかく、駅舎はかつての王宮を模した壮大な建築。下手なホテルよりずっと立派です。かつての王朝の宮殿だったと言われれば信じてしまいます。というわけで、観光客的には使うよりも見ることに価値があるのですが、地元の人は果たしてそれでいいのか。
   

   
VIPルーム
せっかく来たので駅の中に入ってみました。すぐ左手に政府の高官のための待合室がありました。いつの時代に作られたのか知らないけど、そんな偉い人たちが一日一本しかない鉄道を本当に利用しているのでしょうか。バガンに来る時は飛行機(しかもエアマンダレー)に乗るって聞いたけど。
   

 

       

 
 
井戸端会議
ホームに出てみると、おばちゃんたちがいつ来るとも知れない列車を待ちながら、井戸端会議に花を咲かせていました。「アジア」って雰囲気ですよね。
 
よっこらしょ
彼女たちの荷物なのでしょう。商売用の品なのか、それとも生活物資なのか、大きな籠が見るからにぎっしりといった感じで置かれていました。
 
強健
誰がどの荷物の主なのか。ひとり当たりの割り当ては多いんだろうな。背負った上で両手に持つのが基本ですよね、きっと。それとも列車の中で売るのかな。
 

 
漆細工工房
 


       
 
名物
バガンを代表とするお土産品といえば漆製品。ハンドメイドで丁寧に仕上げられた皿や椀に綺麗な絵や模様が描かれています。実演販売の工房を訪れてみました。
 
馬のしっぽ
メインの基材は竹。弾力性を持たせたい作品には、骨格を編んだ後さらに馬のしっぽの毛を巻きます。ぐにゃぐにゃのお椀などはこうしてできるわけです。勉強になりますね。
 
乾燥室
工房の地下には倉庫のような小部屋があります。ここが乾燥室。漆を塗ってはしばらく置いて水分を飛ばします。この作業を何度も繰り返していきます。何だか熟成って感じ。
 

   
柄を描く
絵や柄を描くのは細かな作業です。ミリ単位が求められるため、指も目も疲れます。しかし、その細かさが作品の価値を左右するとあっては気が抜けません。ところで、お土産として手頃なのはコースターですが、ひと通り工房を案内してもらった上で見ると大きな皿も欲しくなります。
   

 
民族舞踊ショー
 


   
あやつり人形
観光客向けのエンターテインメントとして有名なのが、あやつり人形。ディナーとセットになったショーをあちこちでやっているので、手軽に見ることができます。意外に芸が細かく、最初はバカにしていても、次第に食べるのを忘れて見入ってしまうことがしばしば。なるほど、これは金取れるな。
   

   
民族舞踊
あやつり人形とだいたいセットで演じられるのが民族舞踊。代々伝わる叙事詩をモチーフに、王朝貴族の衣装を身にまとった踊り子さん(男も女も)たちが、ひとりで、大勢で、次から次へと繰り出されてきます。こちらはまあ、比較的ありがちな出し物かな。
   
竹ボール
ミャンマーの伝統的なスポーツである蹴鞠。いくつかのレストランでは、観光客向けにアレンジしたショー(命名「竹ボール」)を見せてくれます。ところで演技者はいつも女性。なぜ?という疑問にガイドさん曰く「だって男じゃ面白くないでしょ」。なるほど…。
   


   

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