追憶のミャンマー〜エーヤワディー(イラワジ)川
 
Ayeyarwaddy(Irrawaddy) River
 
 
エーヤワディー(イラワジ)川
 

 
岸辺
 


   
水のある風景
バガンの魅力はパゴダだけではありません。観光に疲れたら、エーヤワディー川のほとりに佇んでみましょう。懐かしい気持ちが込み上げてきて、飽きることなく時間が過ぎていきます。基本的に地勢が砂漠であるがゆえに、緑揺れる水辺にいるとなおさら清涼さを感じます。
   

   
乾季
日本では冬にあたる乾季、川幅は1/3になり、中州が姿を現わします。水深も浅くなり、大型フェリーの運航に支障をきたすことも。それでも対岸は遥か彼方。澄んだ陽射しに照らされ、時間が贅沢に過ぎていきます。ただ、惜しむらくは熱帯。30℃を遥かに超える気温が容赦なく肌に襲い掛かります。
   

     

失われた時を求めて
金色のローカナンダーパゴダはきらきらと反射する水面を受けて輝き、色鮮やかな花の向こうに小舟が浮かぶ。コンクリートの護岸も鉄骨造りの橋もない。ただ澄んだ水と青い空があるだけ。物質文明にがっちり組み込まれてしまった私たち日本人にとって、心洗われる風景がここにはあります。
 

 

 
船着場
 


   
プライベートハーバー
エイヤーホテルの庭はさまざまな草木が生い茂り、まるで植物園のよう。早起きをしたので散歩に行ってみることにしました。階段があったので降りていくと、なんと船着場があるではありませんか。ミャンマーの母なる大河エーヤワディーがこんなに身近にあるなんて、ちょっと感動。
   

   
一番船
ちょうど対岸からの一番船(?)が到着していました。何しろ川幅が広いので、日本の下手な漁船よりよっぽど大きな貨物船です。その割に桟橋は海水浴場のバナナボート並みに小さく、ほとんど砂浜に乗り上げるように着桟します。砂にめり込んじゃったら、離岸するときはどうするんだ?
   

       
 
波止場の町
ってゆーか、砂浜の奥には掘っ立て小屋ひとつしかないし。みんな舟を降りたらそそくさとどこかに消えちゃうし。お店のひとつくらい、あったっていいと思うんだけど。
 
洗濯
アジアの常識では川は交通路であるとともに生活の場でもあります。洗濯に精を出す娘さんたちは、写真を撮られるのが恥ずかしいのか、しきりにはにかんでいました。
 
大変だっ!
車!人!荷物!家畜!船にはありとあらゆるものが積まれています。この後、待ち構えるトラックやバスに積み替えるのですが、その迫力たるや、まるで戦争のようでした。
 

 
砂糖ヤシ栽培
 


   
観光農家
ポッパ山への道すがら、ちょっと寄り道。この農家は砂糖ヤシを栽培する傍ら、観光客相手にヤシ酒や黒砂糖のお菓子を振る舞ってくれます。ちょっとしたドライブイン代わりですね。たぶん本業よりもそっちの方が儲かっているんだろうな。働く牛と一緒に記念写真もどうぞ。
   

     
登る登る
そうは言っても本業はやっぱり砂糖ヤシ栽培だぜ。というわけで、オヤジさんがヤシの実取りを実演してくれました。ヤシの木に取り付いたかと思うと、あれよあれよという間に10数mをするすると登り、実のあるところに到着。この素早さはそんじょそこらの猿にも負けないよ。採ったヤシはそのまま下に落とすので、うかうかしていると直撃を食らいます。採取後は両手で幹を抱きかかえたままエレベーターのように地上まで降りてきます。一連の流れるようにスムーズな動きはまるで魔法のよう。素人には難しいんだろうな。
     

 
願いが叶う4つのパゴダ
 


  パゴダは山の上によく建てられています。これは、少しでも天に近づきたいという願望の現われなのだとか。天に近づくほど涅槃にも近づくということなのでしょう。日本の山岳信仰にも似ていますね。  

   
交通手段が問題
バガンの四方に散らばる、タンヂー、シュエズィゴオン、ローカナンダー、トゥーイェンの4つのパゴダを一日で回ることができれば、願い事がひとつ叶うと言われています。難関はエーヤワディーの対岸にあるタンヂーパゴダ(写真左、山上の粒のようなやつ)。時間のある人は挑戦してみては?
   

 
ミャンマー料理
 


   
味はいまいち
ミャンマー料理は何かにつけ油を多く使うので、食べていると胃がもたれてきます。そんな負担のかかることを、わざわざなぜ? ミャンマーでは油は豊かさの象徴であり、多く使うほど贅沢な気分になれるからなのだそうです。とはいうものの、それで美味しくなるわけではないんだよな。
   


   

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