追憶のミャンマー〜バガン(夕陽&朝陽)
 
Bagan(Sunset & Sunrise)
 
 
バガン(夕陽&朝陽)
 

 
シュエサンドーパゴダから見る夕陽
 


   
パノラマ
バガンの夕陽スポットとして最も有名なのがここ。人々の多くは陽が沈む西側に場所を確保しようとしますが、本当に素晴らしいのは実は東側。夕陽を受けて燃えるように色彩づくパゴダ群が拡がる風景は、まさに幻想的。大きいものから小さいものまで、地平線の彼方まで数え切れないほど続いています。
 

     

   
日没の瞬間
エーヤワディー川の向こう、山の彼方に沈む夕陽。斜陽に染まり昼間に比べて赤味を増したパゴダを堪能した後、テラスの反対側に回ってみると夕陽そのものもやっぱり素晴らしかったのでした。どうです、この眺め。こんなのが見れるなんて、いや〜、来て良かった。拍手してたね、みんな。
 

     

   
場所取り
昼間は人気のないこのパゴダも、日没前になると、メキシコのチチェンイツァのような急な階段を登ったテラスに、観光客がうじゃうじゃと集まってきます。どの位置でも見える景色はさほど変わりありません。むしろ油断ならないのは帰り。すぐに足元が暗くなるので急階段を降りるときは気をつけましょう。
   

 
ユアハインジーパゴダから見る夕陽
 


   
穴場
バガン滞在二日目。昨日と同じじゃつまらない。というわけで、この日の夕方は別のパゴダに登ってみました。日本のガイドブックには載っていません。現地通のガイドさんだからこそ知っている穴場です。おかげで観光客も少なく、好きな場所を探してゆっくりと鑑賞できます。
   

   
良いものは良い
もちろん見える景色は昨日とほとんど変わりません。しかし、夕陽に赤く染まっていくパゴダ群はあまりに美しく、ずっと見ていても飽きることがありません。日々の悩みなんか、風に吹かれる砂の城のように、さらさらとどこかへ飛んで消え去ってしまうかのような気がします。
   

   
ちょっと危ないけど…
シュエサンドーと違って、ここはパゴダ内部の真っ暗な階段を登って上に出ます。テラスもなく、人ひとり通るのがやっとの縁が観賞場所。だから一般の観光客にはあまり知らせていないんですね。でも、こんなに狭いのに、大型の三脚を構えたカメラマンの皆さんが結構いました。
   

   
シルエット
ここのセールスポイントはオールドバガンに近いこと。方角的にもシュエサンドーとはずいぶん違い、タッピニューやアーナンダなど、バガンを代表する寺院の向こうに陽が沈むのです。それら寺院が醸し出す独特の形のシルエットもまた、いとをかし。フォトジェニックさではこちらが上かもしれません。
   

     

 
ミーニュウンゴンパゴダから見る朝陽
 


 
21世紀の黎明
2001年1月1日。新しいミレニアムの始まり。この記念すべき最初の日の出をなんとしても見るのだ。それでなければ、わざわざこの日を選んでバガンに来た意味がないではないか。言うまでもないことですが、朝陽は夕陽と逆側から昇ります。つまり、無数のパゴダ群はシルエットになるということです。
   

   
観測者たち
テラスに張り付く人々。こんなふうに、観測している方を観測するというのも一興です。みんな同じ方角を向いているのが可笑しいですね。当人たちは太陽が顔を出すのが今か今かと、気が気じゃないんだろうけど。日の出を待つ間、何とも言えない感動がからだを包んでいました。
   

     

     

   
21世紀の夜明け
地平線の一角が割れたかと思うと、まばゆい光が神々しく空に向けて放たれる。本当にそんな感じで21世紀が始まりました。ああ、ノストラダムスの予言をものともせず、我々は生きてこの日を迎えられた。新しいミレニアムが、この崇高な眺めに相応しい、素晴らしい世紀になりますように。
 


   

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