SyncModular のアンサンブル


syncmodular gositrum 自作 楽器 製作 Self made musical instruments

「SyncModular」というロシア製ソフトウェアで製作した楽器の一例です。
画像はフィルター発振させて作った位相の乱れた正弦波を波形整形して、金管楽器風の音を出します。

「SyncModular」は現在フリー配布されており、誰でも自由に使えます。VST、VSTiとしても使用出来る優れものです。
扱えるメディア機能は限定的ですが、MAX/MSPやPureDataのようなビジュアルプログラミング言語の一種と言えます。Native InstrumentsのReaktorに近いソフトです。

 Sync Modular の入手方法

以下のホームページで入手出来ます。

 Sync Modular (http://www.sync-modular.org/)

「Download」より入って、「sm221.exe」をダウンロードして下さい。
フリーライセンス用のName、Codeが公開されているのでそれもコピーして下さい。
インストール時に上記Name、Codeを入力することでフリーでの使用が可能になります。

 Sync Modular の使用環境

スタンドアローンでも動作しますが、VST、VSTiとして使用する方が快適に動作する
ようです。適当なVSTホストソフトを入手して、ホスト上で使用してみて下さい。
VST、VSTi、VSTホストについてはインターネットで検索すれば詳しい説明が入手
出来ます。フリーでも高機能のソフトが沢山あるので探ってみて下さい。

演奏するだけの目的では以下のソフトが便利です。筆者のお気に入り。
本来はシェアウエアですが、設定保存機能を使うのを諦めればフリーソフトとして使うことができます。

 chainer  (http://www.xlutop.com/)

VSTホストを使用するにはASIOドライバが必須です。
ハードを選ばない汎用ドライバとしては下記が有名です。

 ASIO4ALL (http://www.asio4all.com/)

 Sync Modular 自作アンサンブル

SyncModularで作成する楽器ファイルをアンサンブルと呼び、その拡張子は「sme」です。
筆者が作成したアンサンブルファイルを幾つか紹介しようと思います。
ファイルはそれぞれZIP形式で圧縮してあるので解凍して使って下さい。
また、ダウンロードしたsmeファイルからSyncModularを立ち上げることは出来ません。
先にSyncModularを立ち上げてから、ファイルを読み込んで下さい。


■ gosiwhol.sme

   バンドパスフィルターを発振させて、笛のような音を出します。
   上記発振器を6個実装し、エフェクターとしてリバーブも内蔵しています。
   名前の由来はアメリカのSF作家アーシュラ・K・ル・グィンの傑作「闇の左手」
   の冒頭に出てくる楽器です。

   アンサンブルファイル :     「gosiwhol.sme (.zip)」  

   説明書 (PDF) :                      


■ gosivol.sme

   上記のアンサンブル「gosiwhol.sme」のバリエーションです。
   「gosiwhol.sme」のオシレーターはフィルター発振を使用しているため、
   正弦波しか発生出来ません。
   本アンサンブルでは正弦波を波形成形することで、より倍音の多い
   鋭い音色を実現しています。

   アンサンブルファイル :     「gosivol.sme (.zip)」  

   説明書 (PDF) :                    


■ gositrum.sme

   上記のアンサンブル「gosiwhol.sme」のバリエーションです。
   金管楽器的な音を出します。
   ディストーション効果を加えた波形を全波整流することでパルス状の鋭い
   波形を作ります。また、フィルター発振のトリガーには、ホワイトノイズに
   加えてパルス波も用いています

   アンサンブルファイル :     「gositrum.sme (.zip)」 

   説明書 (PDF) :                   ( 作成中です。)


■ gosisynth.sme

   上記のアンサンブル「gosiwhol.sme」のバリエーションです。
   オーケストラアンサンブルのような華やかな音から、笛のような音まで出せます。
   「gosiwhol.sme」と同様のバンドパスフィルター発振によるオシレータを搭載して
   いますが、前記オシレータの波形をそのまま用いてはいません。
   SyncModular標準ライブラリにある標準のオシレータにより発生させたノコギリ波、
   パルス波、サイン波をフィルター発振器の波形に位相シンクロさせて用いています。
   一般の減算式アナログシンセに搭載されているVCFユニットも搭載しています。

   アンサンブルファイル :     「gosisynth.sme (.zip)」 

   説明書 (PDF) :                   ( 作成中です。)


■ ping_pow.sme

   ディレイ発振による弦振動のシミュレーションを用いました。
   海外の方が開発された「Karplus-Strong」アルゴリズムの応用です。
   「Karplus-Strong」のオリジナルでは1波長分の三角波パルスをディレイ発振器
   に打ち込んで弦を弾いた様な音を出します。しかしながらオリジナルのままでは
   倍音が少ない柔らかすぎる音で今ひとつリアルではありません。
   そこでディレイ発振器に打ち込む三角波パルスの替わりに、倍音の多い長めの
   減衰音や持続音を用いることにしました。
   これにより、バイオリンのような擦弦楽器のシミュレーションも可能になりました。

   アンサンブルファイル :     「ping_pow.sme (.zip)」 

   説明書 (PDF) :                   ( 作成中です。)


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