  |
posted on 2005.12.28 |
あぁ〜。
今年も、観たかったのに見逃した映画がたくさんありました。
見逃したというか、近くで上映されなかった映画が多かった
んですけれども…。こういう状況はなかなか改善されない
でしょうけれども…。と、グチを言ってても始まらない。
今年観ることのできた50本の作品の中から、
素晴らしかった10本をご紹介したいと思います。
まず、今年は日本映画を2本入れてみました。
『サマータイムマシンブルース』と『リンダリンダリンダ』。
前者はバツグンの完成度とカンペキな脱力ストーリーが渦巻く
とんでもない作品でした。何度でも観たい。
『リンダリンダリンダ』は、逆に、単純なストーリーながら
その単調さを吹っ飛ばすブルーハーツの音楽と、それを
活きのいい直球で歌い叫ぶ女子高生たちのリアルさが
痛快でした。やっぱ、ブルーハーツはサイコーっす!
それ以外は、前評判も高かった、各国の名作を並べています。
ジョニー・デップの抑えた演技が素晴らしかった『ネバーランド』
純粋な青年のロードムービー『モーターサイクル・ダイアリーズ』
家族を守るために命をかける『シンデレラマン』
イメルダおばさんの熱演が記憶に新しい『ヴェラ・ドレイク』
フランスのアニメが新しかった『ベルヴィル・ランデブー』
奇想天外、だけど胸がキュンとした『エターナル・サンシャイン』
やっぱり大好きキャメロン・クロウ『エリザベスタウン』
ということでございまして…
最終的に1位の座に君臨し続けたのは、
『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』です。
今年ばかりはこれを1位にせずにはいられませんでした。
ごめんなさい。
でもね、ほんと、一瞬たりとも目が離せない、究極の映画でしたよ。
映画が始まってからしばらく、まばたきをするヒマさえなくて
目が乾いたことを覚えています。
あれだけの壮大な世界観を持った映画って、そうそうありませんから。
映像も素晴らしかったですし、コアなファンも納得しうるほど
練られたプロットと、細部へのこだわりも見事でした。
ジョージ・ルーカス師匠、ここまでがんばって作ってくれて
ありがとー!これからもよろしく。
|
   |
2001年の10本 | 2002年の10本 | 2003年の10本 | 2004年の10本 | 2005年の10本
2001年の10枚 | 2002年の10枚 | 2003年の10枚 | 2004年の10枚 | 2005年の10枚 |
 |
|
スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐 |
Star Wars Episode III : Revenge Of The Sith |
 |
 |
 |
 |
【見どころ】
・いきなり始まる宇宙戦
・新キャラ:グリーバス将軍
・パルパティーン議長の悪代官顔
・アナキンの変心とメイス・ウィンドゥの最期
・ヨーダvsダース・シディアス
・最後の死闘
・ダース・ヴェイダーの誕生
・エピソード4への橋渡し
書いてて改めて気づいた。
見どころは「全部」ですね!
エピソード3をまだ観てない、とか
このシリーズを一度も観たことがない、とか
言う人も、いるのかもしれませんので、
そんな方は、ぜひぜひ、ほんとマジで
エピソード4から順番に観てみてください。
途中で飽きてきたとしても、なんとかガマンして
4→5→6→1→2、そして
このエピソード3まで観続けてください。
そうすれば、最後にはきっと大満足いただける
のではないかと、考えている次第です。 |
 |
 |
 |
 |
|
|
|
 |
|
ネバーランド |
Finding Neverland |
 |
 |
 |
 |
最近のジョニー・デップの勢いは
誰にも止められないほどなんですけれども、
彼のすごいところは、
映画の中で、マジにもなれれば、おふざけもできて
なおかつ、どちらの場合もかっこいいところ。
これ、なかなかできる芸当ではございません。
この映画では「マジ」な役柄を演じていますが、
これがとてつもなく素晴らしい!
っつうか、ジョニー以外の俳優さん、
ケイト・ウィンスレットや天才子役フレディくんも
みんな素晴らしいんっす。
ラストシーンなどは、涙なしでは語れませんよ!
オレにも、その純粋さを分けてくれ!って感じ。 |
 |
 |
 |
 |
|
|
|
 |
|
モーターサイクル・ダイアリーズ |
Diarios de Motocicleta |
 |
 |
 |
 |
若き日のチェ・ゲバラを描いた映画でしたね。
チェ・ゲバラ。
若者が着てるTシャツの絵柄としてしか知らない
と言ったら、怒られそうなほど有名な人物ですけど、
何も知らないオレ的には「過激な活動家」という
イメージしかありませんでした。
でも、この「若き日のゲバラ」は、
過激という言葉とは対極の、純粋で優しくて、
まっすぐな青年でしたね。
そんな彼と、友人のアルベルトが
バイクひとつで「自分たちのルーツ」を探しに
大陸縦断の旅をするわけです。
「かわいい子には旅をさせろ」という格言が
そのままピッタリ当てはまるような、すばらしい
旅を見せてもらえて、オレも彼らと一緒に
苦楽を共にしたような錯覚すら覚えました。 |
 |
 |
 |
 |
|
|
|
 |
|
シンデレラマン |
Cinderella Man |
 |
 |
 |
 |
オレも、こんな父ちゃんになりたいなぁ。
というのが、率直な感想です。
よくありがちな父親像って
1. 寡黙なタイプ
2. カミナリ親父なタイプ
3. 子供と友達感覚でいるタイプ
4. 甘やかしタイプ
などなど、いろいろありますけれども、
この映画の主人公である父ちゃんは
5. 黙ってオレの背中を見てろ!タイプ
で、あります。
決して騒がず、決して怒らず、決してひるまず、
ただ家族のことだけを守るためにがんばる。
すっげぇかっこよかった〜!
ほんと、オレも、こんな父ちゃんになりたいもん!
現実には、3番になりそうだけど…。 |
 |
 |
 |
 |
|
|
|
 |
|
ヴェラ・ドレイク |
Vera Drake |
 |
 |
 |
 |
こんな母ちゃんなら、オレは許す!
というのが、率直な感想です。
法律的には許されない行為をしたのかも
しれないけど、人道的には理解できるし、
ましてや、家庭や社会の中では素晴らしい
母ちゃんですから、オレが息子なら
無条件で許すんじゃないかな、と思います。
宗教と法律の兼ね合いが難しい問題ですけどね。
ほんと、むずかしい…。 |
 |
 |
 |
 |
|
|
|
 |
|
ベルヴィル・ランデブー |
Les Triplettes de Belleville |
 |
 |
 |
 |
このフレンチ・アニメ、めちゃめちゃ面白かった!
なんつうか、この映画のキャラは
みんなゴツゴツしてて、胡散臭くて、
とんでもないヤツらばっかりでしたけど、
どいつもこいつも憎めないヤツらばっか!
しかも、途中途中に挟み込まれた
不条理ギャグの突拍子のなさがサイコーなんっす!
日本のお笑いに慣れた感覚で見てると
あっけにとられますよ!?
絵も、物語も、ギャグも
すべてが新鮮で活きがいいのです。 |
 |
 |
 |
 |
|
|
|
 |
|
サマータイムマシン・ブルース |
Summer Time-Machine Blues |
 |
 |
 |
 |
今年いちばんの掘り出し物だったと思います、
この映画。
エアコンの壊れたリモコンを
壊れてないものと交換するためだけに
突如現れたタイムマシーンを使って
1日前にタイムスリップする!
こんなくっだらないタイムマシーンの使い道を
映画にするだなんて、このセンス、すごすぎ!
(もともとは舞台で上演されていた題材)
設定がくだらないので、
その他モロモロすべても、くだらなさ満載!
徹底的にくだらない。
高尚なメッセージなど、皆無。
「おいおい」
「おいおいおい!」
「おいおい、おいおい、マジかぁぁぁぁーー!!」
(笑いすぎで悶絶…)
ツッコミどころ満載の、超B級タイムスリップ映画は
楽しさ満点です。 |
 |
 |
 |
 |
|
|
|
 |
|
エターナル・サンシャイン |
Eternal Sunshine Of The Spotless Mind |
 |
 |
 |
 |
チャーリー・カウフマンの書く脚本は
いつもどこかヒネりが加わっていて
一筋縄ではいかないわけですが、
この作品も、そうです。
でも、決して「完全に現実離れしている」わけでは
ありません。この物語は、すごーーく身近に
感じることのできる、あつーーいラブストーリーです。
ネクラなジム・キャリーと
奇抜なケイト・ウィンスレット。
普段の役柄とは完全に入れ替わったかのような
二人の、おかしくも切ない愛の物語。
好きです。 |
 |
 |
 |
 |
|
|
|
 |
|
エリザベスタウン |
Elizabethtown |
 |
 |
 |
 |
キャメロン・クロウ映画史上初の駄作。
(と、世の中では認定されている)
でも、この映画は、すばらしいサントラを持ってます!
これだけで、今年の9位にランクインさせるだけの
価値があると、オレは思います。だから9位。
オーランド・ブルームは名優だ、とは言いません。
キルスティン・ダンストはかわいい!とも言いません。
映画の設定が現実的でない、という指摘、
ごもっとも。
途中の「フリーバード」のシーンはやりすぎだ。
ごもっとも。
スーザン・サランドンのタップダンス、ひどすぎる。
ごもっとも。
あんなスチュワーデスはいない。
ごもっとも。
しかも、一歩間違えれば、ストーカーだ。
ごもっとも。
でも。
この映画には「愛」があります。
音楽には「本物の魂」がこもっています。
だから、上に書いた点など、どーでもいいのです。
大したことではございません。 |
 |
 |
 |
 |
|
|
|
 |
|
リンダリンダリンダ |
|
 |
 |
 |
 |
オレも楽器が弾ければなぁ。
オレも、高校生のときにブルーハーツの音楽を
聴いていればなぁ。
いいなぁ、彼女たちがうらやましいなぁ。
そうやって、よだれを垂らしながら
この映画を観てました。
なんか、うらやんでばかりいる
ダメ男でしたね…。
高校生って、
オトナとコドモの中間でもがいてる
不安定な時期なんだと思うんですけど、
だからこそ、ブルーハーツのような
剛速球のストレート的な音楽を歌っているあいだ
だけは、何からも解放されて自由に飛べる!
みたいな、そんな雰囲気が
映画全体に漂っていた気がします。
なんか、すげぇ楽しそう。
こんな解放感を味わってしまったら
どんなオトナに成長するんだろう!?
そんな期待感すら覚えてしまいます。
キミたちは、どんなオトナになるんだい? |
 |
 |
 |
 |
|
|
|
 |
2001年の10本 | 2002年の10本 | 2003年の10本 | 2004年の10本 | 2005年の10本
2001年の10枚 | 2002年の10枚 | 2003年の10枚 | 2004年の10枚 | 2005年の10枚 |