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トップページ> 映画> レビュー> 2005年> 1月
January, 2005
約三十の嘘
監督: 大谷健太郎
原作: 土田英生
脚本: 土田英生
大谷健太郎
渡辺あや
音楽: クレイジーケンバンド
出演: 椎名桔平
中谷美紀
妻夫木聡
田辺誠一
八嶋智人
伴杏里
公式サイト(日本語)
この仕事も、人選が大事。 ★★★
「ひとつのウソをつき通すには、そのほかに
 約30個の小さなウソが必要になってくる」

ウソをつくことを職業とするサギ師たち6人が
チームとなって仕事をし、首尾よくだまし取った大金。
それが、彼らの乗った豪華寝台特急の中で忽然と消えた…。
そこから、仲間同士の新たなだまし合いが始まる。

ま、こんな感じでしょうか、話の大筋としては。
列車の中という「密室」での犯罪をおかしく切なく描く
群像劇となっております。

この映画、舞台を中心に活躍している(らしい)
土田英生さんの作品を映画用に作り直したものだそうで、
この土田英生さんってのは、以前オレが気に入っていた
テレビドラマ「天才柳沢教授の生活」の脚本を
手がけていたりするわけでして、ちょっと期待してました!

で、結果としてはですね、
そこそこの笑いと、そこそこの謎解きと、
そこそこの爽快感と、最終的には
そこそこの納得が得られたということで
「そこそこ」楽しめる佳作という感じでしたね。

でもね、この映画は密室劇なわけでして、
登場人物が少ないわけです。
ということは、ストーリーの綿密さもさることながら
俳優さんたちの演技力が命!とも言えるわけで。
そういう点で、今回のキャストは絶妙なのではないでしょうか!
椎名桔平、中谷美紀を映画の肝にすえ、
田辺誠一、八嶋智人はボケとツッコミ担当、
妻夫木くんは若さと青さ担当、
伴杏里ちゃんは、巨乳&女の恐ろしさ担当
という、なかなかのバランスをもってたんじゃないかな。

さすが、現在の日本映画に欠かせない人たちです!
ブラボー。

p.s.
この映画のDVD化を待つ間、
映画に登場する重要な(?)キャラクターである
パンダのゴンゾウによる前フリDVDをご覧になってみるのは
いかがでしょ?
posted on 2005.01.30
▲TOP
オーシャンズ12
Ocean's Twelve
監督: スティーヴン・ソダーバーグ
脚本: ジョージ・ノルフィ
音楽: デヴィッド・ホルムズ
出演: ジョージ・クルーニー
ブラッド・ピット
ジュリア・ロバーツ
マット・デイモン
アンディ・ガルシア
バーニー・マック
ドン・チードル
カール・ライナー
ケイシー・アフレック
エリオット・グールド
ヴァンサン・カッセル
公式サイト(英語)
公式サイト(日本語)
散らかしっぱなしでしょ?ちゃんと片づけてよ! ★★★
心地良い衝撃を与えてくれた前作
オーシャンズ11』から約2年を経て、
メンバーが一人増えた形の続編がやってきましたね。

そう、前作でいちばん気に入っていたところは
「全員に見せ場がある!」というところでした。
11人の個性が、過不足なくバランスよく見られたこと。
これがよかったんでした。

ところが!

今回は、なんだか様子がおかしかったです。
「全員に見せ場なし…!」な感じがしました。
ストーリーは散漫で収拾がついていないし、
メンバーひとりひとりの存在感が薄い気がしたんだよなぁ〜。

ま、そんな中でも、さすがオレの師匠はかっこよかった!
ブラッド・ピット師匠ですわ。
コートの襟を立てるのがあれほどイヤミじゃない人も
そうそういないでしょー!!

そして、今回特筆しておきたい点は、ずばり音楽です♪
担当はデヴィッド・ホルムズ
簡単に紹介すると、イギリス出身のテクノ系アーティストです。
前作でもかっこいい音楽を提供してくれていましたけど、
今回はさらに輪をかけてノリノリ(死語)でしたよ!
映画の舞台がアムステルダムとかローマとか
街の雰囲気に気品が漂うような場所だったんですが、
そんな気品を損なうことなく、
かつ、ダンサブルでグルーヴィー!

サントラ欲しい〜〜♪

個人的には、画面を観てなくても
音楽を聴いてるだけで(だけのほうが)よかったんじゃないか
とさえ思えてしまうほど、気に入ってしまいました。

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ということで、映画自体は★2つ、
音楽がサイコーだった分を1個プラスして
合計★3つです。
思いっきり肩透かしです!!
posted on 2005.01.30
▲TOP
世界でいちばん不運で幸せな私
Jeux d'enfants
監督: ヤン・サミュエル
脚本: ヤン・サミュエル
音楽: フィリップ・ロンビ
出演: ギョーム・カネ
マリオン・コティヤール
チボー・ヴェルアーゲ
ジョゼフィーヌ・ルバ=ジョリー
ジェラール・ワトキンス
公式サイト(フランス語)
公式サイト(英語)
公式サイト(日本語)
この物語についていけないということは…? ★★
この作品、フランスで大ヒットをかっ飛ばしたんだそうですが、
もともとのタイトルは『子供たちのゲーム』という意味なんだそう。
そして、アメリカで公開されたときのタイトルは
『Love Me If You Dare』。
オレ的に訳するならば
「できるもんなら愛してみなさいよ!」ってところでしょうか。
(違うかなぁ?"dare"は「あえて〜する」って意味です。)
最後に、日本でのタイトルは『世界でいちばん不運で幸せな私』。

オレはアメリカ版に一票入れます!

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さて、本題へと話を移します。

小学生時代に出会った男の子と女の子。
ふたりはひょんなことから仲良くなり、
あるゲームを始めます。それは
「お互い順番に無理難題を吹っかけ合い、
 解決できたら次のお題を決めることができる」
というもの。
(まぁそれはそれは非常識で突拍子もない題目ばかり…)
そうやって大人になるまでずっと過ごしてきていたふたり、
お互いに愛し合っているのに、そのことにだけは
どうしても一歩踏み出すことができず、そのうちに…。

という感じのお話です。

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子供時代の描写は、思わず『アメリ』を思い出してしまうような
メルヘンチックで甘ったるい、オレが好きそうな雰囲気♪
登場する男の子と女の子のやることなすことには
正直ついていけないところもあったけれども、
子供のすることだ!まぁ大目に見ようではないか!
と、太っ腹なおじさんを演じながら観ることができました。

それなのに、それなのに。
大人になると、そうは問屋が卸せなくなってきて…。
ついさっきまで『アメリ』だったのに、
いつの間にか『トレインスポッティング』の出来損ないみたいな
どんよりした空気に変わってきてですね、
最後の最後までヤツらは二人だけで走り去っていったのです。
おじさん、完全に置いてけぼりですね…
と、白旗揚げて完全降参状態でした。

この映画のキーワードである
"のる?のらない?"で言うと、
"のるか、バカ!"と逆ギレした感じなわけでして…。
まったくもって大人げのないオレ。

ダメだぁぁぁ〜!
今になって冷静に考えても、ヤツらにはついていけねぇ…。
オレ、個人的にですけど、ひねくれモノが苦手なんです。
(我が家にもそういう人物がひとりいるものですから。)
何事においても物事をまっすぐそのまま見ない人ね。
すぐひとひねり加えてしまう人。
素直じゃないんだよなぁ。
しかも、この映画のふたりは、
そのひねくれ方がかわいらしくない!
ぶっちゃけ、憎たらしいのだ!!
アメリはあんなにかわいらしかったのにぃ〜。
クソッ!!

なんか悔しいなぁ。
もっと楽しめると思ったのになぁ。
これも歳をとったせい?子供心を失ってしまった??
そうではないと願いたいです。
posted on 2005.01.22
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ネバーランド
Finding Neverland
監督: マーク・フォースター
原作: アラン・ニー
脚本: デヴィッド・マギー
音楽: ヤン・A・P・カチュマレク
出演: ジョニー・デップ
ケイト・ウィンスレット
ジュリー・クリスティ
ラダ・ミッチェル
ダスティン・ホフマン
フレディ・ハイモア
公式サイト(英語)
公式サイト(日本語)
第77回アカデミー賞音楽スコア賞受賞、 作品賞などノミネート
強く願えば、それは現実となる。 ★★★★☆
みなさんは、『ピーターパン』の本って読んだことあります?
本を読んだことなかったとしても、ストーリーは知ってます?

わたくし、自慢じゃございませんが、
一度も読んだことがございません。
スピルバーグ映画『フック』を観たことがあるにもかかわらず、
ストーリーもロクに知らない状態です。ヤバいっすかね?

そんなわたくし、今回の映画を観て、超感動してしまいまして、
『ピーターパン』のあらすじもバッチリわかるようになりました。
劇中で演じられていた『ピーターパン』の舞台を
食い入るように見ちゃったからね!覚えましたよ〜。
ほんのちょっとしか映ってなかったのに、
顔がずっとニヤニヤしっぱなしで見てましたから。
すげぇワクワクドキドキの冒険物語なんっすね〜!

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先日観た映画で、こんなようなセリフがありました。

「子供の頃に、親が"子供が読むべきだ"と揃えてくれた
 たくさんの本を読んでおくべきだった。
 大人になってから読んでも、もう遅いのかもしれない。
 読むべき時期に、読むべき本を読まなければならない。」

今日の映画も、同じようなことを言いたかったのかな。
子供には、子供の時期にしかできないことがあり、
子供の時期にしか感じられないこと、
子供の時期に学んでおかねばならないこと、
子供の時期にしかわからないことがたくさんある。
勉強や「規律」も大切だけど、もっともっと大切なことがある。

それは、
お父さんと遊んだこと。お母さんと笑ったこと。
兄弟とケンカしたこと。遊び疲れて眠ったこと。
相手の気持ちを想像し、思いやること。
自分の可能性を信じること。
何かひとつでいいから、やりたいことを見つけること。
急いで大人にならないこと。
いつまでも子供の心を忘れないこと。

そんなことなのかなぁ〜、と思いました。

-----

物語の素晴らしさもさることながら、
この映画の持つすがすがしさには格別の味わいがありましたね。

クセのある役柄が多いジョニー・デップが
とんでもなく落ち着いた演技を見せたかと思えば、
この映画のカギを握る三男・ピーター役のお子様、
フレディ・ハイモアくんがすごいのなんのって!

もう、あれは演技という範疇を超越してましたな!
天才という範疇をも超えてましたな。
フレディくんはピーターそのものでした。
そのくらい、ピーターという役柄に溶け込んでいた彼。
ほんと、すごいものを見せてもらいました。ありがとう。

なんつって、まだアタマの中が全然まとまってないので
とりあえず感謝の言葉だけ残しておきま〜す!

-----
あまりにもすがすがしすぎて
アカデミー賞に手が届くかどうかはビミョーかもしれませんが、
この映画に携わったみなさんは胸を張ってください!
この映画はすばらしい。たとえ賞がもらえなかったとしても、
その事実に変わりはありません。ありがとう。

p.s.
普段のこのコーナーでは、アメリカ映画の紹介をするときには
アメリカ仕様のポスターを貼り付けているのですが、
今回、アメリカ版があまりにダサく、
日本版のほうが映画の雰囲気とマッチしていると判断し、
日本版のポスターを採用してます。あしからず。
posted on 2005.01.18
▲TOP
お父さんのバックドロップ
Backdrop Del Mio Papa
監督: 李闘士男
原作: 中島らも
脚本: 鄭義信
音楽: coba
出演: 宇梶剛士
神木隆之介
南方英二
生瀬勝久
南果歩
田中優貴
公式サイト(日本語)
乗り遅れてしまった…? ★★★
2005年一発目の鑑賞は
巷で「おもしろい!」と大評判の日本映画。

全盛期を過ぎ、ひたすら地方を巡業するプロレスラーと
母親を亡くし、父親のこともイマイチ好きになれない息子の
親子愛をユーモアたっぷりに描いた、中島らも原作の映画化。

いや、たしかにおもしろかったんです。
オレの体調が万全ならば、もっと笑えたのかもしれない。
(すっげぇ眠かったんだよねぇ…)
オレの目がギンギンに開いていれば、もっと泣けたのかもしれない。
(すっげぇマブタが重かったんだよねぇ…)

イマイチ乗り切れませんでした…。

なんかね、すごく用意周到に見えちゃったんだよね。
ここ踏んで、あそこ踏んで、
ゴールする前にちょこっとここを触っておけば
文句ねぇだろ!泣けるだろ!みたいな
道筋が見えすぎちゃったような気がするんです。
それでも良い映画は良いと思うんですけど、
やっぱイマイチ乗り切れませんでした…。
もうちょっと笑えるところも多いかと思ってたし、
そこも少し肩透かしだったポイントですね。

でも、ちゃんばらトリオのリーダー(南方英二さん)の
とぼけた演技はおもしろかったし、
生瀬勝久さんももったいないくらいの熱演でしたし、
神木隆之介くんは、期待に違わぬ透明感と存在感でしたし、
すばらしいところもたくさんありました。
念のため、フォローしときます。はい。
posted on 2005.01.03
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