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トップページ> 映画> レビュー> 2005年> 6月
June, 2005
スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐
Star Wars Episode III : Revenge Of The Sith
監督: ジョージ・ルーカス
製作: リック・マッカラム
脚本: ジョージ・ルーカス
音楽: ジョン・ウィリアムズ
出演: ユアン・マクレガー、ナタリー・ポートマン、
ヘイデン・クリステンセン、イアン・マグダーミド、
サミュエル・L・ジャクソン、ジミー・スミッツ、
クリストファー・リー、フランク・オズ、
アンソニー・ダニエルズ、ケニー・ベイカー、
アーメド・ベスト、ピーター・メイヒュー
公式サイト(英語)
公式サイト(日本語)
公式サイト(日本語/20世紀FOX)
やっぱり史上最強のファンタジーだ。 ★★★★★
ただいま、映画館から帰ってきて
パソコンの前に座り、サントラ盤をBGMにしながら
この文章を書いております。

スター・ウォーズの28年間の歩みに
(一応)終止符を打つ最終章を鑑賞してまいりました。
まず、これだけ最初に言わせてください。

これ以上のエンディングは望めない!
と思わせるに充分な、完全無欠の一作でした。




つづきはこちらからどうぞ。
posted on 2005.06.24
▲TOP
トニー滝谷
Tony Takitani
監督: 市川準
原作: 村上春樹
脚本: 市川準
音楽: 坂本龍一
出演: イッセー尾形
宮沢りえ
篠原孝文
四方堂亘
谷田川さほ
西島秀俊
公式サイト(日本語/英語)
雰囲気だけでも、すでにカンペキ! ★★★★
あぁ〜、そういえば最近、村上春樹読んでないなぁ〜
という思いもなきにしもあらず。
なんとなくフラフラァと、この映画を観ることにしました。

原作となる短編小説は読んでいませんが、
「まるで生活感のない自宅のダイニングで
 ガラス製のボウルに緑いっぱいのサラダを盛り付け、
 (そのとなりにはミネラルウォーターの入ったグラス)
 塩をフリフリ食べるのがお昼ご飯」
みたいな舞台環境、村上ワールド以外にありえない!
そのへんの空気感が
まるっきりそのまま映像化されてたんじゃない!?

その他にも
・西島さんのナレーション、脱力感がピッタリ
・あくまでリアリティを求めず、浮遊感たっぷりの色づかい
・必要最小限で最大効果をもたらす、坂本教授のピアノ
・上映時間:75分といういさぎよさ
などなど。
これほど原作の雰囲気を忠実に「映像化」した映画には
もしかしたら初めて遭遇したかもしれません…。
っていうか、村上ワールド特有の「エリートっぽさ」が
うまく消されていたところを見ると、もしかして
原作の世界観以上のものができていたのかも?

なんか、ジワジワとこみ上げてくるものがあります。

と、そんな世界を見事に体現した、主役のお二人!
絶品でしたね!
個性を出しすぎず、極限までムダを削ぎ落とし、
主人公たちの「繊細な感情の揺れ」だけにフォーカスした
演技に成功していたんじゃないかなぁ。

-----

今まで見たことも感じたこともないモノや感情を
一度知ってしまうと、今度は逆に、
それを絶対手放したくない気持ちでいっぱいになる。
このまま一生手放さずに済むはずだったのに、
それにもかかわらず、自分の手からスルスルと
こぼれ落ちていってしまったとき。

とてつもなく、どうしようもない喪失感、孤独感

多少なりとも経験したことがあるので、わかるつもりだけど
そんな感情には二度と巡り会いたくないものです。
でも、そういう負の感情を知っているのと知らないのとでは
人生の深みが違うんだろうなぁとも思います。
"知りたくないけど、知っていることが財産である"って
それもまた哀しいな…。
posted on 2005.06.14
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ミリオンダラー・ベイビー
Million Dollar Baby
監督: クリント・イーストウッド
原作: F・X・トゥール
脚本: ポール・ハギス
音楽: クリント・イーストウッド
出演: クリント・イーストウッド
ヒラリー・スワンク
モーガン・フリーマン
アンソニー・マッキー
ジェイ・バルチェル
公式サイト(英語)
公式サイト(日本語)
第77回アカデミー賞作品、監督、主演女優、助演男優賞受賞
深すぎるぞ…。 ★★★★
今年のアカデミー賞の主要部門を独占した、この映画。
オレよりも先に観て来たという友人に
「この映画、(普段泣かないオレが)泣いた!」とまで
言わしめる、という前情報をいただいておりました。

じゃあ、オレもワンワン泣くのかなぁ〜

と思っていましたが…。

こ、こ、こ、これは、泣くどころの騒ぎではないですよ。
泣いてるヒマがあったら、考えろ!
ヤツの立場になって考えろ!

という映画ではないかと思いましたね。
それほど、観客の胸ぐらをガシッとつかんで離さない
静かで力強い映画だと思いました。

-----

と、ここで、ネタがバレない程度にいろいろと
物語の内容とか説明したいところなんですが、
ん〜、どこから説明すればいいのか、わからん…。
なので、すげぇザックリとした書き方をします。

前半は『アリ』、
後半は『海を飛ぶ夢』をアメリカ文学風にした感じ

とでも言い表したいと思いますが、いかがでしょ?
哀愁漂いまくりの前半から怒涛の後半へと乗り移る、
その滑らかさ、その統一感といったら、超一級!
すごい映画でしたね。
まるでタコの吸盤に顔面を吸いつけられたかのように
スクリーンから目が離れられないんですから。

人生の単純さ、人生の複雑さ。
なぜ神はこんな試練を与えるのか?
生きるって、なんだろう?
死ぬって、なんだろう?
家族って、なんだろう?
愛情って、なんだろう?
人間の尊厳って、一体どこにあるんだろう?

こんな、考えたところで答えなんか出なさそうなテーマを
淡々と、じっくりと、どっしりと、冷静に描いておりました。
ミスティック・リバー』に続いて、完璧のひと言!
演出もさることながら、脚本が素晴らしかったのだと
オレは思います。
(この脚本家が監督デビューを果たした『Crash』も観たい!)
それに、最小限で最大の効果をもたらした音楽もよかったわ。

そしてそして、そんな演出・脚本&音楽に応える
魂の演技も満載。主演女優賞、助演男優賞も納得でした。
特にモーガン・フリーマンですね!
今まで一度も受賞していなかったのが不思議なくらい
どの映画でも存在感バツグンな俳優さんですが
この激渋映画に与えたインパクトは絶大!
決して上手とはいえないイーストウッドの演技を
カバーして余りあるものがありました。

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なんか、ほんとはもう一回観たいんだけど、
あと数年は観返す気力が湧いてこないんじゃないかと
思うほど、胸にすごーーーくドスンときました。
posted on 2005.06.12
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