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17.雨具・ウィンドヤッケ
2005年2月作成
雨具
2009年8月追補
初稿記載時には、前述のように使用実績が殆どありませんでしたが、その後使用実績を重ね、この雨具は現在も使用中です。雨具として使用した場合、これまで外から濡れたことは一度もありません。通気性も上の写真のウィンドヤッケよりずっと優れています。但し、夏場はどうしても中からの発汗量が多くなって通気が追いつかず、中から濡れてきます。多分これは、現在一般に市販されている雨具では、最新のものと言えども、大同小異だと思います。私の場合、この製品は雨具以外に、冬山登山の防風衣としても使用しています。今年の3月、北八ヶ岳の氷点下20℃以下、風速も10m以上/秒の環境下で使用しました。露出した鼻にごく軽い凍傷(しもやけ?)ができましたが、この雨具を使用したことによるトラブルはありませんでした。インナーに適切なものを使用すれば、少なくとも私が行く程度の冬山であれば、防風衣(防寒衣ではありません。)としても十分だと考えています。以上のように、防水・防風性能は十分ですが、登山用の衣類の生地としては若干弱いというのが、弱点と考えています。この雨具を着たまま、うっかり枯れ木などに腰をおろすと簡単に穴が開きます。私の雨具も1箇所これを補修しています。これは蛇足ですが、この雨具は相変わらずこれまでに購入した山用品の中では最も高価です。 2022年10月追補
購入してから20年ほど経ちますがまだ使用しています。一時冬山の防風衣として使用しましたができるだけ雨具専用として使うようにしていました。雨で使用した際は帰宅して干すことと汚れた際は軽く水洗いをする程度で、特にこれという手入れはしていません。撥水もしっかり機能していますのでこれからも使用するつもりです。撥水機能が落ちてくると雨具の表面が水に覆われ、ビニール製の雨具と同じように雨具として大切な通気性が失われ、中から濡れてきます。かといって撥水スプレーをかけるとなるとゴアテックスは撥水スイスプレーを選ばなければならず、思った以上に対策が大変です。しばらく使用していなかったので、加水分解を起こしていないか調べましたが、その兆候はありませんでした。一時もっと軽い雨具にすることを考えましたが、もうその気はありません。 ウィンドヤッケ
2009年8月追補
このウィンドヤッケ購入時にたまたま店頭で見つけたのが左の写真の防風用のオーバーズボンです。軽さに惹かれ、ウィンドヤッケと一緒に購入しました。こちらも山で使用したのはまだ1回だけなので、使い勝手や性能面について、特にコメントはありません。 |
18.スパッツ 2005年2月作成
今は山でズボンを履きますから、ズボンのすその先が靴の入口を覆いでいます。ですから、昔のニッカーボッカーに比べ、砂利や雪が靴の中に入り難くなっています。私はスパッツを、靴の中へ異物が侵入するのを防ぐというより、ズボンのすそを汚さないために、使用しています。小屋泊まりの場合、汚れたズボンで小屋に入るのは、エチケット違反です。また、雪道はズボンのすそが濡れますので、この場合もスパッツをつけるようにしています。私の場合、スパッツは比較的使用頻度が多い用具の一つです。山では、本格的な雨に降られたことが未だありませんので、雨降りでスパッツを付けたことはありません。 ところで先日ある山の雑誌で、スパッツを雨具の外側につけるか、内側に付けるかを実験で決定する記事がありました。中間を省いて、結論だけを言うと、”スパッツを雨具の内側に付けた場合は、靴もスパッツも濡れなかったが、スパッツを雨具の外側につけると、スパッツの内側の雨具のすそがまくれ上がって靴の上まで上がり、スパッツと雨具の隙間から入った雨水が、雨具の表面を伝わって靴の中に入り、靴が濡れる。したがって、スパッツは雨具の内側に付けるのが、正解”、とありました。この実験では、雨具のすそが必ずまくれ上がるのか、またまくれ上がらなかったらどうなのか、ということについて触れていませんでした。 こんな安易な試験の結論ならば、天の邪鬼では有りませんが、雨降りには雨具の性能を信じて、断固雨具の外にスパッツを付けるつもりです。私の雨具はまくれ上がるようなことはありません。今の雨具は、かなり強い雨でも雨水が雨具の表から裏へ染みとおることはありません。スパッツを雨具の内側に付けて雨具のすそを汚したり、破いたりしたくありません。 |
これまでの使用経験から、スパッツの上側はゴムで締めるのではなく、紐やバンドで締めるタイプが欲しかったのですが、ぴったりしたものがありませんでした。紐で締めるタイプはあったのですが、下側の靴へかけるバンドのかけ方がめんどくさそうな構造だったので、購入しませんでした。 新しいモンベル製のスパッツは、靴にかけるゴムバンドや靴に引っ掛ける金具の上にカバーがあり、これまでのマッテンベル製に比べ、作りが丁寧です。特にチャックの開閉がスムースなので、着脱が楽に出来ます。但し、重量は少し増えました。 2022年10月追補 購入してから15年ほど経ちますがまだ健在です。スパッツは山でよく使うので消耗品に近いと考えていました。これだけ長持ちすとうれしい誤算です。使用後は必ず水洗いと撥水スプレーをかけるようにしています。大雪山の山行の際、残雪の上にまかれたベンガラが付着し、これがとれずに残っていますが、名誉の勲章のように見えます。冬山(雪山)にはこれとは別のスパッツを使っています。 |
19.防寒衣、冬山用ウェア 防寒衣
収納サイズは500ccのペットボトルより小さい、とカタログにはありましたが、これは少し苦しく、同等程度といった方が良さそうです。上衣の方は、僅かですが折り畳み時に羽毛が出て来ますが、パンツの方は羽毛が出てくるようなことが全くありません。 |
冬山用ウェア 2007年5月作成
日帰りで行く横浜近郊の山ならば、山の用具のインデックス写真で紹介した用具で十分ですが、八ヶ岳あたりの冬山になると、ある程度の防風用のグッズが必要になります。下の写真はそのための用具で、左から帽子、目出帽、ミトン、手袋です。今年の3月、天狗岳に登った際、持参しました。なお、全身の防風には、雨具を使用しています。帽子は、昨年までは毛糸の正ちゃん帽を使用していましたが、帽子を耳まで下げて耳の保温をしても、強風時はフードをかぶらないと耳の保温になりません。昨年12月、根石岳から東天狗岳の登りで強風にあい、毛糸の正ちゃん帽は役に立たないことを知り、写真の耳たぶつきの帽子に変えました。 目出帽は、登山用品店でたまたま見かけて購入しました。薄手のフリース製です。山へ持参していますが、実際に使用したことはまだありません。 ![]() 手袋は、ミトンと一緒に購入しました。毛糸製のごく普通の手袋です。ミトンの下に使用しています。 |
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積雪期に初めて八ヶ岳へ入ったのは2006年3月で、この時は東天狗岳に登りました。その後毎年、積雪期の北八ヶ岳に行くようになり、今年(2012年)で7年目になります。他の山の用具と同じように、冬山用のウェアもその都度少しずつ変えており、当初と比べると随分変わりました。以下は、現在使用している冬山用のウェアです。
写真左下はスパッツです。ズボンには、インナーがついており、雪が深くなければスパッツをつけなくても、靴やズボンへの雪の侵入を防げるのですが、雪が深くなるとインナーがめくれあがってしまい、スパッツが必要になります。これまで使用しているスパッツでは、ズボンが太くなったため、キチキチに締まってしまうので、このズボンに合わせて購入しました。今も使用しているスパッツと同一モデルでワンサイズアップ版です。余談ですが、このスパッツは、高見石で始めて使用したとき、登山靴の前に止めるホックが取れてしまい、モンベルに持参したところ、無償で新品と交換してくれました。
ところで、冒頭のうたい文句の、「汗や雨などの濡れによる体温低下を抑える」、性能ですが、これは思ったほどではありません。体がぬれる程度の汗をかけば、やはり冷たく感じます。ただし、速乾性は十分で、休憩をとって汗が止まるとすぐ乾いてしまい、濡れによる冷えは感じなくなります。 もう一つ、軽いのもこの製品の魅力の一つです。右の写真の上衣、タイツ、ショーツの3点の合計が139gで、私が所有している厚手の冬用下着(モンベルのジオラインの上衣、写真左)の方が重くなります。 右の写真は、首から上に使用する用具で、左上が帽子、左下がネックウォーマー、右上がゴーグル、右下がバラクラバです。
ネックウォーマーは、モンベルで製で生地はフリースです。生地が薄く、かさばらないので衝動買的に購入しました。 ゴーグルは普通のスポーツ用品店でスキー用を3年ほど前に購入しました。私は眼鏡をかけているので、眼鏡が使用できるタイプす。ゴーグルは、よほど風が強くないと使いませんので、山ではまだ試しに使ってみた程度で、本格的な使用実績はありません。今のところゴーグルにこだわりは持っていません。とにかく眼鏡の上からかけることができれば、それで十分と考えています。 バラクラバ(目出帽)は、昨年までフリース製を使用していたのですが、はく息で鼻から口の周りがすぐ凍ってしまい、困っていました。前述のファイントラックのカタログでこれを見つけ、今年登った東天狗岳で初めて使用しました。登っている途中で鼻水が出て、これが凍ってしまいカタログで表示してある、「ほとんど保水しないので凍り付を抑える」、については何とも言えない結果になりました。ただし、これまで使用していたフリース製より、凍りにくいことは間違いないようです。
モンベルで比較的ごつくない冬用の5本指の手袋を見つけたので、購入したのが写真右下の手袋です。2007年の暮れ、夏沢峠で始めて使用してみましたが、ウーンといったところです。保温性は問題ありません。しかし、カメラ操作に関しては、シャッターボタンを押すのが精一杯で、電源のオンオフやモードの切り替えは出来ません。うたい文句の「素手感覚で物を扱える。」、ようには行きません。私の場合、カメラ操作可能か否かが手袋の選択肢ですから、今は予備用として持参しています。しかし、出番はあまりありません。 上の写真のモンベルの手袋の保温性は、前述の夏沢峠の使用実績では問題ない、と記載しましたが、今年の2月の東天狗岳の山行では、渋の湯から黒百合ヒュッテへ向う途中、この手袋だけでは寒さで指先が痛くなり、この手袋の上にミトンを着用しました。このときの気温は多分−10℃〜−15℃ぐらいだったと思われます。この手袋の保温性は、毛糸の手袋とミトンの組合せよりだいぶ劣ります。見掛け倒しというのが、この手袋に対する結論です。 | ||||||||||
20.尻皮 2005年2月作成
この尻皮は、弟から譲り受けたものに、私があとから紐を取り付けたものです。さすがに尻につけて歩くことはしませんが、小さく丸められるので、気が向けば山に持参し、昼食時の座布団などに使っています。必需品ではありませんが、私にとっては昔を懐かしむ用具の一つです。 |