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No.128 高見石 |
足を骨折した小川山以来、久々の山行です。渋の湯から登って高見石小屋に一泊し、稲子湯に抜ける積りで出かけたのですが、天気が良くなく雪も深かったので、高見石小屋に泊っただけで、同じ道を引き返しました。 日時 2010年(平成22年)1月14日(木)〜15日(金) 天候 1月14日 曇 1月15日 曇り 同行 なし 所要時間 1月14日 渋の湯(11.30) ←20分→ (11.50)黒百合平分岐(11.50) ←40分→ (12.30)渡渉地点(12.40) ←0分→ (12.40)昼食(13.00) ←1時間20分→ (14.20)賽の河原入口(14.20) ←40分→ (15.00)賽の河原終点(15.00) ←1時間20分→ (16.20)高見石小屋 1月15日 高見石小屋(7.20) ←20分→ (8.00)賽の河原終点(8.05) ←40分→ (8.40)賽の河原入口(8.40) ←0分→ (9.20)渡渉地点(9.25) ←1時間20分→ (10.05)渋の湯 山行概要 いつものように、茅野駅前発10時20分のバスに乗り、渋の湯に向かいました。途中にある大学の学生10人ほどと、一般の乗客が数名、駅前から乗り込みましたが、私以外は全員途中で降りてしまい、終点の渋の湯では私一人だけになっていました。
賽の河原が雪に埋まって、道が分からなくなっていたらと、気にしていましたが、ここは岩にペイントしたマーキングが多数雪の上に頭を出していて、大きく道を外すことはありません。ただし、吹き溜まりがあちこちにできていて、この下にある岩の間には何回か落ちました。時には、腰まで埋まるので少々恐怖感を覚えます。吹きさらしの賽の河原をしばらく歩き、再び樹林に入りますが、樹林の入口はものすごい雪の吹き溜まりで、胸までもぐる雪にしばらく悪戦苦闘を強いられました。 再び、樹林に入ると、後は高見石小屋まで、緩やかな登りを歩きます。雪が深く、トレースはありませんが道の跡が窪んでいるので、道が分からなくなることはありません。やがて、白駒池への分岐に突き当たり、少し歩くと高見石小屋が現れました。 ![]() 消灯で電気が消されて暗くなり、眠りにつきましたが、しばらく足元の冷たさが気になり、眠りに落ちません。それでもいつしか眠ったようで、顔に当たる冷気で目が覚め、時計を見たら午前4時でした。寒いので布団から出る気にならず、しばらく布団の中で過ごしました。朝食の少し前に布団から出て荷物の整理をしていると朝食に呼ばれました。昨晩と違い、今日は目の前のまきストーブに火がつけれていますが、つけたばかりで未だ暖かさは感じません。食事を終えるとすぐ二階に上がり、荷物の整理の続きをし、し終えたところで小屋を出ました。 小屋を出た時は、当初の予定通り、白駒池から国道へ出て、白駒林道を下って稲子湯に泊る気持ちと、天気が良くなく雪が多いので、このまま渋の湯へ引き返す気持ちと半々でした。しかし、白駒池分岐から先を白駒池の方へ少し歩いてみると、結構雪が深く、膝下まで頻繁にもぐります。スノーシューを持参していると言っても、天気が良くなく、無理をして歩く気にはなりません。結局、もと来た道を引き返しました。骨折した左足をひねらないように慎重に下り、渋御殿湯で温泉につかり、茅野で今日宿泊予定の稲子湯にキャンセルの電話を入れて帰宅しました。稲子湯はこれで続けて2回、キャンセルしたことになります。 |
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渋の湯バス終点 ここから2Kmほど下ったところに温泉旅館の辰野館があるが、現在ここで営業している宿泊施設は、写真右の方に写っている渋御殿湯だけ |
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渋の湯でバスを降りて沢沿いに歩き、この橋を渡ると登山道が始まる 橋を渡って、上へ進むと黒百合平へ、左に曲がって沢沿いに進むと高見石へ向かう |
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黒百合平分岐 しっかりしたトレースはここまで 黒百合平へ向かう方には沢山のふみ跡があるが、高見石方向の道には消えかけたトレースしかなかった |
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黒百合平分岐を過ぎると、途端にトレースが殆どなくなった 吹きさらしは、のっぺらぼうで気をつけないと道を外す 道を外さなければ、このあたりで雪は足首の上あたりまで |
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![]() ここで沢を渡る ここには、写真右のような表示板が立っている ここで沢を直角に渡ると対岸に高見石へ向かう登山道がある ここまで来るとトレースがなくなり、ここに着 いた時、この沢は直角に横切るのか、沢を遡上するのか等が分からず、しばし考え込んだ |
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![]() 沢の渡渉地点からは、思ったよりも、離れていた この先で、登山道は一時樹林帯の中を抜ける |
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樹林が切れて、上が明るくなると、賽の河原までは、あと僅か この少し先で道が分からなくなり、道を探して100mほどの距離を数回往復し、時間をかなりロスした 写真左側の斜面の上に、犬走り状の道があるが、雪のためここへの上り口が分かりにくい |
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賽の河原 ここからしばらく吹きさらしの中を歩く ここまでの樹林の中は、殆ど風を感じなかったが、結構風が吹いていた 幸い登る時は追い風で助かった |
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賽の河原には写真のようなペンキマークとリボンなどをつけたポールが沢山あるので、大きく道を外すことは無い ただし、あちこちに吹き溜まりができていて、何回か道を外し、岩の間に落ちこんだ 腰の上までもぐることがあり、多少恐怖を覚える |
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吹き溜まり 賽の河原を登り切ると左手の樹林に入るが、樹林に入るまでの間、腰の上までもぐる吹き溜まりができていた 時間は午後3時で結構時間がかかっており、ここで進むのをあきらめ、引き返そうかと思った ここを越えるのにも随分時間がかかった |
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ここまで来ると、積雪量は更に多くなる 幸い樹林の中なので、道の跡が窪んで残っており、ここからは道に迷うことは無かった |
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白駒池分岐 ここまで来れば、高見石小屋は目と鼻の先 翌日ここから、白駒池方向へ少し歩いてみたが、思ったより雪が深かったので、ここからもと来た道を引き返した |
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高見石小屋 通年営業の山小屋 この日の泊り客は私一人 暖房が貧弱で、寒い小屋だった 同じ通年営業の黒百合ヒュッテと宿泊料金は同じ(1泊2食8000円)だが、食事、暖房、トイレ、いずれもかなり見劣りがする 天気が悪く小屋の向うにある高見石には登らなかった |