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No.97 夏沢峠 |
一泊二日の予定で硫黄岳に登るつもりで出かけましたが、今年は夏沢峠より先へは行けませんでした。 日時 2007年(平成19年)12月20日(木)〜21日(金) 天候 12月20日 曇 12月21日 曇のち晴 同行 なし 12月20日 所要時間 夏沢鉱泉(10.45) ←1時間35分→ (12.20)オーレン小屋(12.40) ←1時間10分→ (13.50)夏沢峠(14.20) ←25分→ (14.45)オーレン小屋(15.00) ←40分→ (15.40)夏沢鉱泉 12月21日 所要時間 夏沢鉱泉(7.00) ←1時間30分→ (8.30)オーレン小屋(8.40) ←50分→ (9.30)夏沢峠(9.45) ←10分→ (9.55)トラバース地点(10.00) ←10分→ (10.10)夏沢峠(10.10) ←30分→ (10.40)オーレン小屋(10.55) ←55分→ (11.50)夏沢鉱泉 山行概要 12月20日
夏沢鉱泉には10時に着き、受付を済ませ、一息入れてから、根石岳まで行くつもりで夏沢鉱泉を出発しました。夏沢鉱泉から先は、先週の日曜日を最後にまとまった人が歩いていないとのことで、夏沢鉱泉を出るとすぐトレースは無くなりました。10cmほどの新雪の上を歩きますが、時折雪を踏み抜いたり、斜面がきついとアイゼンの爪がかからず滑るので、歩きやすくはありません。天候は良いとは言えず、頭の少し上まで雲が下りて来ています。周りの木々は雪をかぶり、晴れていれば、すばらしい雪景色を堪能できるのですが、残念なことに今日はそれが出来ません。オーレン小屋まで、一人黙々と歩きました。オーレン小屋で昼食を取るために休憩を取りましたが、夏沢鉱泉からここまで1時間半以上かかりました。これは去年の5割り増しの所要時間です。 オーレン小屋から一段と雪が深くなります。当初はここから箕冠山へ向かう積りだったのですが、雪の状態からこれは中止し、夏沢峠へ向かいました。相変わらずトレースはありませんが、積雪はまだ深くはありませんので、道はわかります。それでも、雪を踏み抜くことが多くなり、歩く速度は遅くなります。オーレン小屋から夏沢峠まで1時間以上かかりました。 夏沢峠に着くと天候はだいぶ回復しており、上空は雲が切れて青空が見えるようになり、硫黄岳や箕冠山も眺められます。しかし時間は午後2時を回っており、これ以上先へは進めませんので、この景色に満足して、帰途に着きました。 12月21日 朝食は午前6時からとのことだったので、6時30分に頼み、朝食後、午前7時に硫黄岳に登る積りで夏沢鉱泉を出発しました。上半身は冬用の下着にカッターシャツとセーターとベスト、下半身は冬用のズボン下にズボンと防風のための雨具のズボンにスパッツとアイゼン付けました。気温は氷点下10度近くでしょう、だいぶ寒く感じられます。天候は昨日より更に悪く、雲は頭のすぐ上まで来ており、辺りが薄暗い中を歩き始めました。道には、昨日私がつけたトレースがしっかり残っており、ずいぶん歩きやすく感じられ、気持ちよく先へ進めます。歩き始めて30分ほど経つと体が温まり汗ばむ感じがしだしたのでセーターを脱ぎました。オーレン小屋までの休みらしい休みはこれだけで、先を急ぎましたが、オーレン小屋について少々驚きました。ここまでの所要時間は、昨日と殆ど変わりません。夏沢鉱泉からオーレン小屋までの間、休憩らしい休憩はセーターを脱いだ時だけで、昨日ほど、写真を写すために立ち止まることも殆どなく、結構しっかり歩いた積りだったのですが、狐につままれたような気持ちになりました。 ![]() 天気は相変わらず曇天で、雲が間近まで垂れ込めていて、今日は硫黄岳や箕冠山が全く見えません。ガスで見通しの効かない硫黄岳の稜線を迷わずに歩く自信はありませんので、ここで引き返そうとも思ったのですが未練があり、この少し先のトラバース地点まで行ってみることにしました。深い樹林の中を10分ほど歩くと樹林が一度切れ、崖の上のトラバース地点に着きます。ここまで来ても天候は相変わらずで、トラバース先まで雲が下りてきています。ここで写真を写しながら少し様子を見たのですが、変化の兆しは見られませんでしたので、今日はここで引き返すことにして、もと来た道を引き返しました。 ところが、オーレン小屋まで下ってくると、上空に青空が広がり、硫黄岳の雲もすっかり消えていました。ウーン、少々残念と思いましたが、今更引き返すわけにも行かず、写真を何枚か写し、夏沢鉱泉に戻りました。途中で、下から登ってくるオーレン小屋の小屋番と今日中に硫黄岳に登るという男女計2人のパーティーとすれ違いました。 昨年の暮れは、今回と同じように夏沢鉱泉に一泊して、初日に硫黄岳へ登り、翌日、東天狗岳を越えて渋の湯に下ったので、今年は逆コースを取り、初日に根石岳まで行き、2日目は硫黄岳を越えて美濃戸へ下るつもりで出かけましたが、旨くは行きませんでした。夏沢鉱泉では、10人ほどのアマチュアカメラマンの団体と同宿になりました。セミプロの写真家に率いられて夏沢鉱泉近くの雪景色を写しに来たそうです。 |
12月20日 | |
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夏沢鉱泉 通年営業を始めて3シーズン目とのこと 頼めば茅野駅からここまで車の送迎があるのは、ありがたい 鉱泉の名前の通り、湯は沸かし湯 |
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夏沢峠への道 夏沢鉱泉からオーレン小屋まで渓流沿いに歩く 比較的緩やかな登りが続くが、トレースが無いとアイゼンを使用しても結構歩きにくくなる |
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オーレン小屋 冬季は閉められていて無人 小屋の前は雪の吹き溜まりが出来ていて、雪の中にひざ上まで足がもぐる |
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箕冠山分岐 オーレン小屋のすぐ裏にある 真っ直ぐ進むと夏沢峠、左へ進むと箕冠山 箕冠山方向は、一人ではとても行く気がしない雪の量だった |
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夏沢峠への道 オーレン小屋を過ぎると時折青空が見えるようになった ここから、夏沢峠まで雪の量は一段と増した |
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夏沢峠と硫黄岳 夏沢峠に着くと上空の雲が切れて青空が見えるようになった |
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夏沢峠から見た箕冠山 夏沢峠に着くと上空の雲が切れて青空が見えるようになった |
12月21日 | |
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夏沢鉱泉からの登り 夏沢鉱泉〜硫黄岳の間で最も雪の深いところ ここは雪がしまっていて、以外に歩きやすかった |
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トラバース地点 夏沢峠から歩いて10分ほどのところにあり、樹林の縁を100mほど歩く その先は雲の中だったので、今回はここで先へ進むのを中止し、夏沢鉱泉へ戻った |
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夏沢鉱泉近くの雪景色 ここまで下ってくると、上空には青空が広がり、出かける時の曇天が嘘のようだった |