舟を編む  |
[DRAMA]
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2014 日本アカデミー賞[最優秀作品賞]・[最優秀監督賞]・[最優秀脚本賞] |
2013.04:日本映画(松竹/アスミック・エース) |
監督:石井裕也 原作:三浦しをん「舟を編む」 |
出演:松田龍平/宮アあおい/オダギリジョー/加藤剛/小林薫/伊佐山ひろ子/黒木華/鶴見辰吾/
渡辺美佐子/池脇千鶴/八千草薫 |
宇野祥平/森岡龍/斎藤嘉樹/中村無何有/持田加奈子/川崎勇人/芹澤興人/山肩重夫/太田順子 |
信太昌之/浪岡一喜/東加奈子/中別府葵 |
鈴木晋介/並樹史朗/又吉直樹/中沢青六/麻生久美子/佐藤智幸/林摩耶/外波山文明 |
山谷花純/藤村聖子/小篠恵奈/信太昌之/他 |
2012年本屋大賞作品の映画化
本を読もうと思ってたんだけど、機会を逸したまま映画化されて公開になってしまった!
これは映画で観ろということか… |
【STORY】
1995年、玄武書房辞書編集部、向かい合う監修の松本朋佑とベテラン編集者の荒木公平
間もなく定年を迎える荒木、松本を支えるのはお調子者の編集者・西岡正志と契約社員・佐々木薫だけに…
必ず自分の後継者を見つけ出さなければ…荒木の焦燥はいや増すばかり
しかし辞書編集に向く人材はそう簡単に見つからない、会社で辞書を作っている事さえ知らない社員もいる始末
知っていても…「地味だ」「出世できない」とあからさまに嫌な反応
何より言葉に対する知識と情熱を持ち合わせる社員に出会えない…
ある日、営業部内で変人扱いされ、持て余され気味の男性社員の情報…馬締光也、27歳、大学院で言語学を専攻
営業部に向かう荒木と西岡、馬締を呼び出して問う…「“右”という言葉を説明できるかい?」
あれこれ思い悩んだ末…「西を向いたとき、北に当たる方が“右”」、「他にも保守的思想を右と…」
新しい編集部員が見つかった!
馬締を仲間に加えた辞書編集部…新しい辞書「大渡海」編纂に動き出す
大きさは中型辞典、見出し語は約24万語、編集方針は“今を生きる辞書”
社会が劇的に変わることで溢れ出る新しい概念・言葉を積極的に掲載
略語・俗語・若者言葉も取り入れ、今までにない、今を生きている人達に向けた辞書を目指す!
「言葉の海、それは果てしなく広い!人は辞書と言う舟で海を渡り、自分の気持ちを的確に表す言葉を探します…
誰かと繋がりたくて広大な海を渡ろうとする人達に捧げる辞書、それが大渡海です」…と松本
感銘を受け…一気に辞書編集の世界にのめり込む馬締
用例採集、見出し語選定、語釈執筆、レイアウト、校正…優に15年は掛る地道な辞書作りの作業
しかし一生をかけて取り組む仕事と決めた馬締には、全てを吸収したい大切な毎日
高齢にもかかわらず、合コンに出かけては新しい言葉を集めてくる松本の情熱
ついに定年退職を迎えた荒木から受け継いだ手っ甲
いつも馬締を気にかけ、ちょっかいを出してくる西岡の明るさ、縁の下の力持ち佐々木の寡黙な優しさ
皆を尊敬する一方…馬締は皆に気持ちを伝えられず、皆の気持ちも分からないことを悩む
そのことに気付いたのは馬締の下宿「早雲荘」の大家・タケ
「他の人の気持ちが分からないなんて当たり前じゃないか、分からないからその人に興味を持つんだろ
分からないから話をするんだろう、辞書作りっていうのは言葉を使う仕事だろ?
だったらその言葉を使わなきゃ、頑張って喋んなきゃ!」…タケの言葉に深く頷く馬締
ある満月の夜!飼い猫トラの鳴き声に導かれ早雲荘2階の物干し場に向かう馬締
見知らぬ女性・林香具矢がトラを抱いて立っている
驚き尻餅をつく馬締、運命の出会いを照らす月明かり
香具矢は大家のタケが高齢のため同居することになった孫娘、板前修業中
突然の恋の始まり、仕事が手につかない様子の馬締
松本は「恋」の語釈を執筆するように命じる、編集部員達も応援、佐々木はラブレターを書くことを勧める
言葉のプロでありながら、馬締は香具矢に思いを伝えるにふさわしい言葉が見つけられない
そんなある日、西岡のPHSに不穏な噂…「大渡海、中止になるかもしれない」
果たして「大渡海」は完成するのか?
そして、馬締の思いは伝わるのだろうか?
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良い題材、良いストーリー!原作は三浦しをんの同名小説「舟を編む」、2012年の本屋大賞を受賞
「辞書編纂」の物語!
なかなかマニアックなテーマでよろしいじゃないですか、うふふ、マニア心に火が点きますね!
しかし原作につきましては、書店では何度も手にしてたけど、ついつい後回しになってしまいました
そこに映画化の情報、どうしよう映画で観ようかな?
と悩む頃には地元書店から本が消えた…これで完全に映画で決定だな 公開初日の座席を予約、劇場に行ってみれば、ほぼ満員の入り!やっぱり評判は高いのね!
主演が松田龍平と宮アあおいにオダギリジョーを始め…なかなか良いキャスト、嵌ってます!
しかし辞書編纂に15年!第5校に及ぶ校正はなかなか地味に大変な作業
でもそこに集う人々の充実した顔・顔・顔…一生の仕事を見つけた幸運な人々
なんとも羨ましく微笑ましい…しだい、じんわり染みる…いい感じ!である
で辞書編纂が主題の映画のせいか?映画のパンフは900円で…厚さ1cm!ガイドブックか?
シナリオも掲載…、出演者情報も35人分シッカリと…データ打ち込みが大変なことに…
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公開初日の第2回(12:20)、303席の映画館はほぼ満員でした(新宿ピカデリー スクリーン2) |