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「………」 やけっぱちの心が、嘘のように晴れていた。 今までの自分の行動が、信じられない。 深い自己嫌悪に陥ってしまう。 見ず知らずの男と、遊ぼうとしただなんて。 「あっ…」 急いで体を確認する。 けれど、どこにも、弄ばれた形跡はなくて……。 彼は、コウイチはどうしたのだろう? かすかに聞こえた言葉。 コウイチは、自分を助けようとしてくれた。 なのに。 信じることができなくて。 めちゃくちゃに殴って、蹴って、 引っかいてしまった。 無事だとは思えない。 それでも彼は、心をくれた。 『壊さないでくれ』 『壊れないでくれ』 頼むから、と。 服をまだ着ていなかったから。 着替えをしようと起き上がった時、 テーブルの上に、札が置いてあるのが見えた。 ……金額は、きっちり三万。 NEXT |
