「優しい雨の降る夜に2」
 
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雨が、降っていた。
何日も、何日も、そんな寒い日だった。
 

きっと、いないだろうな、と思った。
ここ数日いなかったし。
こんな雨の日に、あの場所に立ってる方がおかしい。

でも、寂しくて
寂しくなんかないよ。

でも、苦しくて

苦しかった、のかもしれない。

何かに引き寄せられるように、
あの場所に足を向けた。

実は、転がり込んでた女に別の男ができて
追い出されたばかりだったりする。

バイト先で変な客に絡まれて、
気分は最悪だったりした。
帰りたくない。
でも、どこにも行くところがない。
いっそ、消えてしまおうか…・・・。
 
この広い街は、一人くらいいなくなっても、
変わらない顔を見せるだろう。
 
仕事以外の知り合いなんて、いないし。
僕の代わりなんて、すぐに見つかる。

やつらは、泣くかな?
でも、きっとすぐに忘れる。
アイツが死んだ時だって、
何も変わらなかったじゃないか。

何も考えずに、歩いていたら、
いつものクセが出てしまった。
あの場所で、
気がつくとあの駅前で、
僕は、

俺は

ぼんやり、雨を眺めていた。
 
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アキちゃんとコウちゃんの出会い編です。