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どちらが先に着いていたのか、 後で考えてもわからなかった。 けれど、気がつけば隣に、彼がいた。 一人になりたかったのに。
いつからいたんだ? 無言で並んで、空を見る。 「……………………」 「……………………」 「……………………」 とうとう堪え切れなくなった彼が、話しかけた。 「帰らないの?」 「帰るとこなんてねーよ」
それは嘘だった。 彼が、さらりと言った。 もう、いいよ。どうでもいいから。 僕は、ココにいたくないだけなんだ。 僕を、どこでもいいから連れ出してよ。
コイツもそういう人間だったのか? 彼が言った。 「いいよ」 彼が頷いた。 「じゃあ行くか」 「傘は?」 「持ってない」 一つの傘に、二人で入る。 はみだした部分が濡れていくけれど、 それを理由に、断れなかった。 ……断りたくなかった。 NEXT |
